ダイケンキ

登録日:2010/10/16 Sat 20:38:43
更新日:2024/01/20 Sat 03:53:51
所要時間:約 6 分で読めます






出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2、第23話『サトシ対コテツ!秘密兵器サザンドラ!!』、
12年6月21日~14年3月27日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

ダイケンキとはポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.503
分類:かんろくポケモン
英語名:Samurott
高さ:1.5m
重さ:94.6kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:みず
特性:げきりゅう(HPが1/3以下になると水タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:シェルアーマー(急所に攻撃を受けない)

HP:95
攻撃:100
防御:85
特攻:108
特防:70
素早さ:70
合計:528

努力値:特攻+3

ミジュマルがLV17でフタチマルに進化
フタチマルがLV36でダイケンキに進化。


■概要


イッシュ御三家の水タイプで初公開時からその微妙過ぎるデザインをネタにされていたミジュマルの最終進化形。

全身に貝殻の鎧のような物を纏うアザラシやアシカのような姿をしたポケモンで、頭のホネガイのような貝殻から長く立派な一本角が生えている。
イッシュ御三家のコンセプト「」「」「」の中の「」であり、恐らく日本の鎧武者をイメージしてデザインされたと思われる。

名前もおそらく「大剣」と「剣鬼」を合わせたもの。

前肢に仕込まれた大きなを主な武器とし、吠えたり睨んだりする事で相手を威圧する。
因みにその大剣の名前は『アシガタナ』、四足獣のくせにそれを前足で握って操る
当時の小学生にダインキと間違えている人もいたとかいなかったとか。


あのミジュマルがまさかのイケメン進化。
しかし二足歩行から四脚獣への進化ということで、進化前のラッコ要素も皆無。
体色以外にミジュマル・フタチマルの面影は全く無いという超進化。



誰だ、お前


そのあまりの変わりようから「トドゼルガアタックフォルム」だの「ディアルガの親戚」だの一部から呼ばれネタにされたりしている。

しかし、『ホタチでガリッ』こと「シェルブレード」が似合うポケモンにはなった。


■ゲームでのダイケンキ


御三家なので本編開始直後から入手出来る。

BWは今までと比べてストーリー中であまりまともな水タイプが入手出来ない為貴重な水枠としてなかなか使いやすい。オタマロ?誰だそれ?
他の御三家2匹と比べて上位互換的なポケモンもいない為ストーリー的にはイッシュ御三家で一番優遇されていると言える。
但しイッシュ地方は水がいると別段有利ってほどでは無いのは内緒。
また終盤は素早さや技のレパートリーの差でヒヤッキーの方が強いとの見方もある。
まああっちはツタージャで始めた場合以外そもそも探すのが面倒*1&石を貰える選択肢を水にしなければならないと確定入手不可能…と、地味に入手性に難があるのでなんだかんだ便利なのは間違いない。

何気に覚える秘伝技が豊富で秘伝要員としてもさりげなく優秀だったりする。
というより空を飛ぶ以外は全て覚える
BW屈指の秘伝要員ともっぱらの噂。ちなみに次点はツンベアー

XYでは地味に専用モーションを獲得。
「シェルブレード」などの斬撃系の技を使用するとき、左手のアシガタナを抜いて攻撃する。

LEGENDSでは再び御三家としてミジュマルを選ぶことができる。
さらにヒスイ地方の環境に適応したリージョンフォームダイケンキが新たに登場した。なお、第8世代作品に参加できた唯一のイッシュ御三家である(最もそれはミジュマルとフタチマルとヒスイ種の話で、原種ダイケンキは登場していないが)

その流れなのかSVでは同期のジャローダとエンブオーが追加コンテンツ後編まで登場を待たされる中、原種とヒスイのすがたの両方がリザードンジュナイパーバクフーン同様先行登場。原種はお約束通り最強のテラレイドバトルでの登場になった。おそらくヒスイ御三家としての先行登場だと思われる。
自分だけリザードン同様先行登場させてもらえるとは夢にも思ってみなかったと喜ぶダイケンキ一族を2作連続で弾き出されたジャローダ一族とエンブオー一族がじろりと見ている……


■対戦でのダイケンキ


攻撃・特攻がそこそこ高く、次いでHPが高いやや重戦車のような能力を持つ。
物理耐久はそれなりだが特殊耐久はやや不安。また素早さもスカーフを巻けばギリギリ130族を抜ける絶妙な数値。
「リベンジ」や「れんぞくぎり」を覚えるが、残念ながら最終進化形に至るまで水単のまま。

四足歩行ポケモンでありながら習得技は意外と多彩。
物理なら「たきのぼり」「アクアテール」「シェルブレード」「アクアジェット」「メガホーン」「はたきおとす」「ばかぢから」「リベンジ」「つじぎり」「ドラゴンテール」
特殊は「ハイドロポンプ」「なみのり」「ねっとう」「くさむすび」「エアスラッシュ」「れいとうビーム」等。「めざめるパワー」は対ナットレイ程度。
補助技は「アンコール」「ちょうはつ」「つるぎのまい」等々、相手の妨害と積み技を両方をこなせるという幅広さがある。
しかし、「じしん」は習得できない(余談だがジャローダも覚えない)。
ワニペンギンが地震を起こせる時代に何やってるんだ。

…このように技はかなり豊富ながら、種族値が中速並耐久二刀流という良い意味でバランス型、悪く言うと無駄のある配分であることから実際のところあまり活かしきれていない。更に水タイプは元来非常に層が厚いこともあり総じて「中途半端」と評されている。

言うなればアタッカー寄りになったカメックス

水単の御三家ってこんなんばっかだなおい…

こんな調子なので対戦人気も登場当初からあまり高くなく、使用率ランキングも個性豊かな他の水御三家と比べてかなり下である場合が多い。
御三家全体で見ても特に不遇とされるメガニウムジョウト御三家にも使用率が負けて最下位、なんてことも珍しくない。
加えてヒスイ種の方が、火力を底上げする特性「きれあじ」を所持し、技も優秀、そしてタイプ耐性の都合上持ってても甘味の少ない体力と防御・特防を削って攻撃(と素早さ)に回している点からも使い勝手が良い感が否めず、ますます居心地が悪くなってしまった。特性「シェルアーマー」による急所対策で差別化していくほかないだろう。

しかしながら腐っても御三家なので必要最低限のスペックは持っており、カメックス同様「何を使ってくるか分かりにくく受けにくい」のは大きな利点。
また、水タイプには珍しい技である「メガホーン」はヤドランナッシー、「エアスラッシュ」はキノガッサユキノオーヘラクロスに有効。そして挑発やアンコール、はたきおとす等でエースポケなどのサポートも出来る。

他のポケモンの劣化を避けるには上記の点を活かすか、二刀流型で運用したい所。 (挑発やアンコール、はたきおとす等の多彩な補助技で味方をサポートする型もあり)

隠れ特性はなんとシェルアーマー
特性自体は不意の急所を避けられる点で悪くはない。悪くはないのだが…。
困った事にダイケンキは耐久を上げる積み技を一切習得できない。その為別に急所を避けたところで旨みが思ったほど無い。
と言うより急所の影響を受ける能力に関わる技は何と「ないしょばなし」ただ一つ
そのせいで隠れ特性解禁の際配布された個体は、シェルアーマーの強みを説明するだけの為に「ないしょばなし」持ちである。
何故解禁する前にこれしか無い事に気が付かなかったのか


USMでは教え技で「アクアブレイク」を習得。
他の水物理技が鈍足故に怯みを狙いにくい「たきのぼり」、たまに外れる「アクアテール」、火力不足の「シェルブレード」なので有用である。
さらにタマゴ技で「せいなるつるぎ」を習得した(ドーブル必須)。
剣技を得意とするダイケンキとの設定にも合致するのでファンからは好評な模様。
……なのだが、ぶっちゃけ「ばかぢから」でも積んだ方がいいのでこれで強化されたかと言うと微妙。

SVにおける再参戦に合わせ、多数の新技を入手。
特に嬉しいのは、待望のじめん技である「ドリルライナー」「じならし」
念願のシェルアーマーの影響を受ける比較的有用な技の「ひやみず」
後攻になってしまうが、これまた待望のこおり物理技「ゆきなだれ」辺りか。
ちなみに、旧作で覚えた「みずあそび」が消えた代わりに「みずびたし」も覚えられるようになった。
タイプ弱点の多さを抜きにすればほぼ上位互換のヒスイ種の存在が非常に気になるが、特性「シェルアーマー」を活用するなどして差別化していきたい。

■アニメでのダイケンキ


進化前のミジュマルがサトシの手持ちとして活躍。
ミ~ジュ!ミジュミジュマ~!
可愛いし、やれば出来る子。

◆CV:福圓美里
専用配役と恵まれているかと思われたがアニポケ声優の例に漏れず、のちにラングレー等も担当するようになった。
またゲストのモブやポケモンも度々担当している。

新人トレーナーに選ばれなかった事に真っ白になってがっかりしたり、更には睨まれて尋常じゃなく怯える等と、
前作の水御三家「ポッチャマ」同様にネタキャラの道を順調に歩いている。
進化前ながらシェルブレードを習得していたり、ホタチでヤナップのソーラービームを防ぐ等結構強い。
最近、電撃を受けて嬉しそうな顔を見せたり、ベルのチラーミィを押しのけて相手の技を受ける等M疑惑が浮上している。
勝手にボールから出てきた時は十中八九負ける。
更にポケモンリーグでは観戦していたベルに「かませ犬」呼ばわりされるなどバトル面での扱いがひどい。
ちっちゃいおっさんではない。
シーズン2に突入するとまさかのヒカリがレギュラー復帰。
案の定だがヒカリのポッチャマとキャラかぶりが発生。お互いにメロエッタに恋をしておりバトルの時以外は喧嘩しかしていない。


■ポケモン立体図鑑BWでのダイケンキ


3Dになり全方位から見ることが可能となった為、そのイケメンっぷりが更に際立つことに。
最早第五世代を知らない人に

「これが今回の伝説ポケモン」

大嘘言っても信用されるレベルである。

アクションは左前足のアシガタナを右前足で引き抜いて高く掲げ、ややゆっくり納刀するというもの。
ファンならば必見ものである。

また、その容姿とモーション故にARファインダーでの撮影の被写体としても使いやすい。

■余談

2021年には、なんと進化前のミジュマルが三重県の魅力を伝えるみえ応援ポケモンとして大抜擢。三重県内の名産のPRやコラボ展開などを行ったりしている。
ちなみに抜擢された理由が三重=みじゅうと読める事から。
ちょうど展開が始まったのがLEGENDS発売前後だったため、一気にミジュマルの注目度が増す事にもなった。
後にみじゅう=三十という事で、3月10日はミジュマルの日として設定された。なお、鳥取県を応援するとっとり応援ポケモンのサンドも同じく3(サン)10(ド)として3月10日を「サンドの日」としている。
アニメでの立ち位置もあり、ポッチャマとよくコラボされているがLEGENDSでの共演により関係性はより密接なものとなった。



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ダイケンキ「我が帆立剣(シェルブレード)に断てぬ物なし!!」


追記・修正はミジュマルと共に三重県の魅力を知ってからお願いします。

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最終更新:2024年01月20日 03:53

*1 あっちはレアエンカウントなのでわざわざ探さないといけない