ジャローダ

登録日:2010/09/28(火) 22:35:36
更新日:2024/04/11 Thu 22:38:14
所要時間:約 10 分で読めます





ジャローダはポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場したポケモン


■データ


全国図鑑No.497
分類:ロイヤルポケモン
英語名:Serperior
高さ:3.3m
重さ:63.0kg
タマゴグループ:陸上/植物
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:くさ
特性:しんりょく(HPが1/3以下になると草タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:あまのじゃく(能力変化の上下が逆になる)

HP:75
攻撃:75
防御:95
特攻:75
特防:95
素早さ:113
合計:528

努力値:素早さ+3

ツタージャ(LV17)→ジャノビー(LV36)→ジャローダ

■ジャノビー


全国図鑑No.496
分類:くさへびポケモン
英語名:Servine
高さ:0.8m
重さ:16.0kg

タイプ:くさ

■ツタージャ


全国図鑑No.495
分類:くさへびポケモン
英語名:Snivy
高さ:0.6m
重さ:8.1kg

タイプ:くさ


■概要


イッシュ御三家の草タイプで公当初から人気の高かったツタージャの最終進化形。
イッシュ御三家のコンセプト「」「」「」の中の「」。

西洋貴族を思わせる模様や王冠や襟のように見える装飾を持ち、進化前と違って足が無くなりミロカロスっぽい大蛇の姿となっている。でも手は小さく残っている。一部ではツタカロスなんて呼ぶ声も…。非常に美しい。

蛇らしく高く鎌首を上げて相手を威圧し、その眼光は睨むだけで相手の動きを止めるという。というか遺伝技で「へびにらみ」を覚える。

強い相手にしか本気を出さない。草タイプらしく太陽光を浴びると元気になり太陽エネルギーを体内で増幅させる事も可能。

アニメでは長い体で締め付ける力は鉄骨も曲げてしまう程との事。


■ゲームでのジャローダ


御三家なのでゲーム開始直後から入手することになる。

ジャローダに進化した直後に覚える攻撃・防御・命中を同時に上げる「とぐろをまく」がとても強力。
「リーフブレード」も覚えるため相手によっては積みによる全抜きも可能。
変化技では粉技こそ使えないが、「やどりぎのタネ」は覚える。

しかし、それらを覚えるまでが辛く、技レパートリーにも乏しいため草半減で止まりやすく、相性の悪いジムリーダーも多い。
技に恵まれている分ジョウト地方におけるチコリータよりはマシかという程度。

さらに同タイプでも序盤で手に入るモンメンチュリネの方が技や特性の面で恵まれているため使いやすい。
おかげで御三家でありながらパーティから外されてしまうことが多々ある。

Switch作品にも同期のダイケンキがリージョンフォームを掲げて登場する中、長らくエンブオー共々4年近く未登場だったが、スカーレットバイオレット追加コンテンツ後編から遂に冬眠を終え、復活。本作ではテラスタルのおかげでタイプよりも個性が重んじられる環境ということもあってかドダイトスブリガロンが大躍進を遂げ、テラレイドバトルにおいても「あまのじゃく」戦法が光るラランテスも活躍するなどジャローダにとってもうってつけの舞台であり、対戦でもテラレイドバトルでも猛威を振るう存在となっている(後述)。

余談だが、ダイケンキが複合タイプのリージョンフォームを手に入れたことでジュカイン同様、同期御三家の中で唯一単タイプのくさ御三家となった(まあ、メガシンカによりジュカインは一応単タイプではないとも言えるが。復活時に新たなタイプが追加されて欲しいものである)。


■対戦でのジャローダ


高い素早さを持ち耐久もやや高めだが攻撃面は物理・特殊共に御三家最低クラス。
タイプは草単。公開時はドラゴンタイプ複合っぽいと期待されたがそんなことは無かった。
見た目が良いだけに多くのトレーナーががっかりしたとか。

耐久よりの能力だが草単というタイプが足を引っ張る上、全体的に半端な数値なため、
昨今の火力インフレに耐えうるレベルの耐久力かと言われれば疑問が残る。
ちなみに御三家の中で種族値100を超えた能力を二つ以上持たないのはコイツとガオガエンだけ。


また「とぐろをまく」「めいそう」「つるぎのまい」と積み技はかなり豊富だが、
それらを活かすサブウェポンが御三家にもかかわらず異常に乏しい。

物理は「アイアンテール」「ドラゴンテール」「つばめがえし」ぐらいで「じしん」すら覚えず、
特殊に至ってはなんとめざめるパワー」とノーマル技のみ
本当に御三家か?と言いたくなる技バリエーションで攻撃範囲は全御三家中最低
一応BW2の教え技で「りゅうのはどう」「げきりん」「アクアテール」といった攻撃技を習得できるようになったが… 

高い素早さに並のHPと「やどりぎのタネ」と「みがわり」のコンボ(やどみが)と相性が良い能力値を持つのでやどみが型や、
「へびにらみ」による麻痺撒きと「リフレクター」「ひかりのかべ」の2枚壁によるサポート型が生き残る道か。

…と思ったら同じ草タイプで似たような能力値や技構成を持ち、チート特性を持つエルフーンがほぼ完全に近い上位互換な存在として君臨。
また、新しくドレディアナットレイなど強い草ポケも加わったため、だいぶアレな感じが・・・


はっきり言ってかなり不遇。
下手をしないでも、あのメガニウムとタメをはる不遇さである…

どうしてこうなった…




追記・修正お願いします。























……しかし、だがしかし……

データ解析により、将来的には隠れ特性で「あまのじゃく」(能力ダウンと能力アップの効果が逆になる)を習得する事が判明。

この特性を持った状態で、使う度に特攻が二段階下降する大技「リーフストーム」を使用すると、
逆に特攻を二段階上昇させながら高威力の草技を放つという異常なコンボが可能となる。

これがどのくらい凄いかと言うと、
拘り眼鏡込みの「リーフストーム」で半減されるにもかかわらずあの新型機動兵器メタグロスを二発圏内に持っていく程
もし上記の噂通りドラゴンタイプが付いていたらドラゴン最速&「りゅうせいぐん」無双というとんでもない事態に…

誰もが始まったな……と思っただろう……が、
なんと、PDWに登場するポケモンは4世代までのポケモンしか出てこないという。
(ハイリンクでは第五世代のポケモンのマップでのグラフィックが用意・収録されていないため)

ということで♂固定の配布はほぼ確実。
おそらく他の御三家同様に何かの特典での「ツタージャ・ポカブ・ミジュマルの三匹からのランダム配付」だろう。五世代のジャローダ涙目。

……と思われていたが、結局解禁されずに終わったのであった。


しかし、第6世代に入ってからなんと期間限定でふしぎなおくりものによる全体配布が決定!
共通シリアルコード方式なので、コードが分かっていれば誰でも入手可能だった。
しかも第六世代では相手をメタモンにすることで♂からも隠れ特性を遺伝可能になった。
おかげでそれまで絶望視されていた「あまのじゃく」と「へびにらみ」の両立も可能に。
配布が終わった現在でもGTSなどを利用すれば簡単に手に入る。

サンダーシャンデラみたいにお蔵入りになってないよな?」と心配する声もあったが杞憂だったと言えよう。


以下「めざめるパワー」のタイプ考察

カイリューボーマンダウルガモスファイヤーなど相手の全抜きエースの降臨を牽制できる点で優秀。
SMの「すごいとっくん」登場前は炎共々最速不可で、メガルカリオと同速勝負に持ち込まれるのが難点だった。

ナットレイハッサムテッカグヤ等の鋼タイプ、他草タイプ全般を牽制。
上記に比べて範囲が狭い。ただし鋼タイプは強力なポケモンが多くパーティ次第では詰む事もあるので、四倍のピンポイント対策で入れておいても損はないだろう。

→大抵はリフストで押せるので実質ヒードラン専用。ただし最近ではヒードランの評価が上がっているので環境によってはこちらを。

→四倍弱点のドラゴン、草タイプに。

まとめ
全抜き型のエースとして起用するならもっとも範囲が広い岩がベストだろう。
上記のポケの流行り具合でタイプを変えるのもよい、ただしその場合はパーティでの補完が必要である。
しかし、相性が良くとも所詮は不一致最大威力60、特攻種族値75なので、
致命的なダメージを与えるにはそれなりに積んでおかなくてはならない。


だが、いくらごり押しができるようになったとはいえ範囲の狭さや苦手な敵(特にファイアロー)の多さは相変わらずなので過信は禁物。
リーフストームもたまに外すのでその点も注意。

そういった欠点のおかげで、当初は「本当に飛行技全盛のこの環境下でやっていけるのか?」などの疑問の声が上がったのももっともと言えよう。
が、蓋を開けてみると……

  • リフストで火力がどんどん上がるおかげで、Cに振る必要が無い。
  • 地面も麻痺させられる「へびにらみ」が怖くて、たとえ相性有利な速攻アタッカーでもジャロ以下の素早さのはぶつけにくい。
  • だからと言って遅いポケモンを出すと、壁貼りでリフストの試行回数を稼がれる。もちろん後続へのサポート性能も健在。
  • このサポート性能から、ムラっけオニゴーリと組む「ジャロゴーリ」が猛威を振るう。
  • しかもS100以上で壁張りと麻痺技と再生回復(こうごうせい)をこなせる貴重な存在。
  • そして調整次第では後出しでもかのメガガルを受けられ、先手で壁張りや「へびにらみ」ができるので、「ゴツゴツメット」型が注目を浴びる。
  • ついでに胞子無効なのでキノガッサにも安定して後出し可能。速攻アタッカーへのメタである「がんせきふうじ」もジャローダには逆効果である。

と、次々に長所が発見されたり再評価されたりし、今や立派な強豪の一角に。
事実、草が有利なさかさバトル実装のシーズン10のスペシャルバトルでは、メガガルに次ぐ堂々の2位にランクインしている。
隠れ特性ジャローダはまさに、一見不遇な草タイプでも突出した個性を持てば強豪の一角になれるという良い例である。

ダブルバトルでも「ちょうはつ」や両壁貼り等、様々な役目をこなせる。
アギルダーに次いで素早い「いえき」使いとして、ケッキングレジギガスのサポートに回ることも。
御三家の中でもゲッコウガジュカインに次いで素早いため「くさのちかい」使いとしても優秀。


第7世代ではラランテスもあまのじゃく+リーフストームができるようになったが、根本的な役割が違うため差別化は特に気にする必要はない。


第8世代はリストラされたが第9世代では無事参戦。
サブウエポンのアクアテールとめざめるパワーは没収されたが、新たにスケイルショットを取得した。
「あまのじゃく」で使うと「攻撃しながらすばやさダウン・ぼうぎょアップ」する技となり、固さに磨きがかかって相性が良い。
すばやさも1~2段階までのダウンなら麻痺でカバーも効く。
またテラスタルの恩恵を受けてるポケモンであり、本来は「攻撃するたびにこうげき・とくこうが1段階下がる」技であるステラバーストとの相性は言わずもがな。
弱点タイプに対しての対応のためなら耐性がまるごと変わるいわテラスにするも一つの手。

現環境では麻痺状態にするでんじは・ほっぺすりすり等の電気技が効かない強力なじめんタイプが多いため、へびにらみを使えるジャローダが大変強力であり、相手の起点やサイクルを容易に潰すことが出来る。
……というか、ジャローダ一体で下手なサイクルPTはゴリ押しで壊滅するくらい凶悪なポケモンになっている。
なので、ジャローダ警戒を兼ねてランキング上位でサイクル戦法を使ってるプレイヤーは、上を取れるパオジアンテツノツツミを入れてることが多い。
逆に言えば交換でそれらのポケモンが来るのが分かりきってるので、交換読みでみがわりを使われることも多い。
物理に振ってないクイックターンなどではまず身代わりが剥がされないので、特攻が上がってる場合は次の返しのリーフストームで交換先のポケモンが倒される事も多い。
特攻が上がってなくても、へびにらみで相手の動きを制限できるのも大きい。
総じてサイクルPTキラーとしては最高格である
そんな環境の追い風もありレギュレーションFの時点で使用率上位を維持している


ちなみに、「あまのじゃく」が解禁されていない第5世代は不遇…と書いていたが、
実際のところは(当時)最速「へびにらみ」と両壁が張れるだけまだマシで、「へびにらみ」のおかげでエルフーンとも差別化可能だったりする。
他のイッシュ御三家はもっと酷かったし…


■アニメでのジャローダ一族


頭がいいため自分のトレーナーの実力が低いと、そのトレーナーを見捨てて居なくなってしまうというオリジナルの設定がある。
新ライバルのシューティーが最初のポケモンとして選択。電気技が使えず不調だったサトシピカチュウを倒し、その実力を見せつけた。
ちなみにこのツタージャ、鳴き声(三木さん)が物凄くゴツい。

また♀のツタージャがサトシの手持ちに加わった。
アイリスによると「もともとのトレーナーを見捨てて来たらしく(その分実力は高い)、プライドが高そう」。
覚えている技はBW10話の時点で「つるのムチ」「メロメロ」「リーフブレード」「リーフストーム」
非常に高水準にまとまっている。

得意のメロメロとつるのムチでシューティーのジャノビーとSMプレイを敢行・撃破する。
その後、かつてないほどの顔芸まで披露してくれた。


余談であるが、サトシのツタージャのCVは林原めぐみであり、林原めぐみの子供はツタージャが好きらしい。


ジャローダ「私を失望させないで下さいね、マスター」



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最終更新:2024年04月11日 22:38