グランゾン/ネオ・グランゾン

登録日:2010/06/01(火) 07:13:22
更新日:2024/03/18 Mon 16:30:45
所要時間:約 6 分で読めます






そんな機動兵器でこのグランゾンに戦いを挑むとは。愚かな……




魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL(以下、LOE)シリーズ及びスーパーロボット大戦シリーズに登場する架空の兵器。


グランゾン


全長:27.3m
本体重量:42.8t
全備重量:85.6t
装甲材質:超抗力チタニウム
搭乗者:シュウ・シラカワ
戦闘曲:ダークプリズン


概要


シュウ・シラカワの駆るAM(アーマードモジュール)
表向きは一部の特権階級の要請によって地球外生命体に対抗する為に作り出された機体だが、その実態は地球の技術応用力を異星人に「証明」する為に開発された*1ものであり、詳細を知る者は極めて少ない。

開発自体は『メテオ3』から得られたエアロゲイター(ゼ・バルマリィ帝国)と地球の技術で建造される予定だったが、自ら開発に携わったシュウによって内部はかなり変更されており、開発を指示したEOT特別審議会やメインスタッフであるビアン博士も知らない技術が多数投入されている。提出された設計図などは全てダミーで、本機の正体を示すデータは存在しない。


実際にはインスペクター(ゾヴォーグ)の技術に加え、シュウの故郷である地底世界『ラ・ギアス』の技術など、複数のオーバー・テクノロジーも投入されたスペシャル機となっている。
多数のオリジナル系の要素が複合的に絡み合った機体であり、搭乗者のシュウも便利要員として非常に優秀であるため、世界観のリセットに合わせてシュウ自身の設定も含めてその内約は細かく変化している。
例えば、αシリーズではSRX計画の一端に関わるため、他のRシリーズに先駆けて『R-0』というコードネームも持つ
という設定があったりする。

スペック

全体的に大柄な機体で、機動力よりも火力・防御力を重視した設計。
しかしネオ・ドライブという推進機構により重力の影響を受けず、『風の魔装機神』サイバスターすら凌駕する最高速度を叩き出す事も可能。
装甲の超抗力チタニウムはハガネやクロガネの装甲に使われている超抗力金属に近い性質と思われるが、「素粒子段階で強化された超抗力チタニウム」というなんだか凄そうな解説を冠しているので超抗力金属より凄いのだろう。この技術もシュウのオリジナルである。

動力は対消滅エンジン。ブラックホールエンジンを改造して作られた……ということになっているが、そこの詳細も不明。
対消滅反応によって莫大なエネルギーを得、ブラックホールを初めとする重力制御を可能にしている。
ちなみに、対消滅機関はかなりの割合が武装へ供給されている。

特別なステルス機器などは搭載していないが、シュウ自身がラ・ギアスの魔術を使える為、住宅地であっても気付かれない程の隠密行動が可能。
また、シュウの念波(脳波)による遠隔操作も行える。
超重力圏に身を隠す事で、突然現れたかのように見せることも出来るなど、ステルス機能に関しては事欠かない。

サイバスター同様、ラ・ギアスと地上を自由に行き来する『ゲート』を開くことが可能。
また、空間跳躍や次元転移さえも可能とする。

開発者の一人であるエリック・ワン曰く「パイロットが人知を超えた能力の持ち主なら、一日で世界の全戦力を壊滅させることも可能」*2というトンデモな機体。
だというのにシュウはエリック博士に「グランゾンを破壊出来るだけの機体」の開発を依頼していた。
凄い信用度である。実際には造れないだろうという「ないものねだり」の可能性もあるが。


『DC戦争』の発端となった『南極事件』の際、たった1機でハガネ級2番艦シロガネを大破、同基地で警備に当たっていたパーソナルトルーパー部隊を壊滅させたことで、グランゾンの脅威的な戦闘力は奇しくも地球と異星人の双方に示されることとなった。
この際の映像はDCのプロパガンダの一環として大いに喧伝され、そのせいで本機をDCのフラッグシップ機だと認識している人もいるという。仮にも総帥機のヴァルシオンェ……*3


魔装機計画の発端となったラングランの「予言」に登場する『魔神』とは、破壊神サーヴァ・ヴォルクルスではなく本機のことである*4*5


重力系武器で攻撃する際にシュウが現象について教えてくれる、通称「シラカワ博士の重力講座」は別に遊びでやってるわけではなく、グランゾンに存在する魔術回路を行使する為の高速呪言。つまりは魔術のための呪文である。
決して相手をバカにしていやがらせでやってるわけではないのだ。多分。



武装

グランワームソード

グランゾン唯一の近接武装。
刃自体が次元振動を起こし、空間それ自体を虚次元に放逐しているという設定。虚空間そのものを飛ばす遠隔武器としても作用する。
デザインは旧シリーズの直線的・工業的なものと、α以降の魔剣のような禍々しいものとの2種類が存在する。OGでは前者が採用されている。
初登場した第2次スパロボにて『このグランワームソードにきれものはない!』とシュウが言っているのは有名な話。
誤植ではなく、『ぬ』を他に使うことがなかったので似たような見た目の『ね』で代用した。「きれないものはない!」などにしなかった理由は謎。
どのみち今のシュウのキャラからすると大分イメージ違うのだが。
……という強引な擁護が飛び交っていた時期もあったのだが、実はジェリドの戦闘時のセリフに「こんなとこで しものかよ!!」と、
『ぬ』を使ったセリフがしっかり存在しているため、上記の説は真っ赤な嘘である
ようは単純に誤字っただけなんじゃないかという可能性が濃厚。
加えて言うとこの誤字があったのはリメイク版の『第2次G』の方で、オリジナルの第2次ではちゃんと「きれぬものはない!」と正しく言っている。
誰もちゃんと検証せずに噂と憶測だけが独り歩きしてしまったようだ。


グラビトロンカノン

周囲に最大3200Gもの超重力をかけ、押し潰すMAP兵器。通称紫イクラ。
分子間引力よりも強い力がかかるので原理上耐えられる物質など無い。なんであろうとバラバラのペシャンコだ!
実際に食らうとどんな感じかはミロンガが出てくる漫画が分かりやすい。
重力のかかる方向は自在に操作できる為、通常の慣性制御や防御フィールドでは対処できない。

ワームスマッシャー

胸部からエネルギービームを放つ。作品によってかなり演出が異なることで有名。
  • ヒーロー戦記オレンジ色の衝撃波を至近距離からスコーン!と叩き込む近接武器
  • 第3次=雨あられと相手に降り注ぐ槍のように細長い蒼い光弾
  • EX=玉の状態から3WAYに分裂し等間隔で相手に飛んでいく薄紫色の光弾
  • 第4次・魔装機神LOE・F=カーテンを引くように空間を撓ませる金と紫の単発マーブル光弾。後のディストリオンブレイクの原型ともいえる。
  • α以降=標的周囲に無数のワームホールが開き、そこからオレンジ色のビームがランダムに飛出して全方位から相手を穿つ
ワームホールを利用してのオールレンジ攻撃が可能で、その最大同時攻撃数は65535。外部で調査した数字*6なので、実際はそれ以上の可能性もある。

ディストリオンブレイク

久々の新武装。
初出は『魔装機神Ⅱ』だが、時系列的にそれより前の段階のOGダークプリズンでも使用でき、
新規開発した武器というよりはワームスマッシャーと同じ原理を用いた応用射技に近い位置づけ。
魔装機神Ⅱでもワームスマッシャーに代わる武装という扱いだった。

歪曲空間を広域に分散して配置し、大量の標的を殲滅することに特化したワームスマッシャーに対し、
自機前方に歪曲空間を直列に配置することでエネルギービームを増幅させるレンズ兼加速させる発射台として機能させ、
収束されたビームで軌道上にある全てを貫き焼き払う一点突破に長じた特性を持つ。

なお、この武装の背景として『ヴォルクルスの使う“ハイパーソニックウェーブ”を参考にしている』という説がある
(魔装機神Ⅱのハイパーソニックウェーブは魔法陣を直列に配置してソニックウェーブを増幅・加速させている)。
しかしOGダークプリズン時点では見た事がないはずなので、あくまで演出レベルでの参考にとどまっているだけとも考えられる。

魔装機神Ⅱでは鳴り物入りの新武器だったものの正式参戦が終盤なのにランクアップがないので正直微妙。

しかし、OGダークプリズンでは修理こそされたものの未だかつての力を完全に取り戻せていないグランゾンの
暫定的な必殺武器という形になっており、ブラックホールクラスターが解禁されるまではこの武装が最大火力。
さらに全体攻撃のうえに運動性ダウンの追加効果まであるので解禁後も依然、猛威を揮う。
それに伴い演出も強化され、発射時は背面のネオドライブを全開にして反動を相殺し、一度放てば射線上の山がいくつかまとめて貫通するほど。
原理上ネオ・グランゾンになっても使用は可能なはずだが、ゲーム内ではグランゾンの時しか武器欄に表示されない。
このため雑魚戦に関してはネオよりも通常グランゾンのほうが得意になっている。

さらに魔装機神Fではワームスマッシャーのランクアップ武器として登場。
仕様上ワームスマッシャーとも共存が可能で、合わせて14発撃つことができる。このおかげで雑魚戦はネオよりも得意。
やっぱりネオになると使えなくなるが、改造段階はワームスマッシャーの15段階改造として反映される。
ネオ化するとワームスマッシャーの弾数も復活するので、グランゾンの段階で使い切ってから変身するのがセオリー。

ブラックホールクラスター


さて、お終いにしましょうか

収束されたマイクロブラックホールは、特殊な解を持ちます
剝き出しの特異点は、時空そのものを蝕むのです
重力崩壊からは逃れられません!

事象の地平に消え去りなさい……!
ブラックホールクラスター、発射!

グランゾンの代表的な武装。
特殊重力フィールド内部でシュヴァルツシルト半径*7が量子サイズのマイクロブラックホールを生成・射出し、重力崩壊に飲み込んだ目標を消滅させる。
黒いビリビリした玉を両手でゆっくりなでなでコネコネするグランゾンが可愛い。
演出に限界のある旧シリーズ時代からかなり力を入れて戦闘アニメが作成されている武装。
なお、シュウの手元にあるスイッチ一つで発射できる
まるでストナーサンシャインだとよく突っ込まれる(一応機体制御が必要ではある)。ただし、向こうと同じく「手軽に見えるが全くそうではない」武器でもある。

この武器の場合、発動機構に介在しているロジック・サーキットとカバラ・プログラムの走り方と構成と制御方法を全て記憶してかつ的確に制御しなければならない。

旧シリーズでは戦闘時のBGMは戦闘終了のたびにぶつ切りにされてしまう仕様なので
アニメの長いブラックホールクラスターはそのぶん長~く聴ける。
『♪熱風!疾風!サイバスター』(旧題『魔装機神サイバスター』)なら『WING~♪きらめく粒子放ち~♪』あたりまで。

OGDPにてグランゾンの戦闘アニメが大幅に修正された際にこの武器も全体的に演出がとんでもないことになったが、それ以上にシュウのどっからどう見ても主人公がする顔ではない超絶悪人スマイルが印象に残る。

魔装機神の邪神ルートではシュウがセニアとウェンディと共同開発した
『エクトプラズムコーティングを強化した“アストラルコーティング”をカバラ秘術によって封じ込め、さらにゲマトリア変換した』
機構をセットしたことでアストラルシフトにより現世からの攻撃は一切通じない真ナグツァートにすらダメージを与えられるようになっている。

実は本体に射出機構が存在せず、生成したマイクロブラックホールを腕で保持して投擲する。
尚、同じような武装を持つヒュッケバインのブラックホールキャノンとの関連性は不明。*8

試作型縮退砲

そのまま、縮退砲の試作型である。
αにのみ登場した。ゲーム中での単純な攻撃力は2位という破格の威力。
しかし、縮退砲=あくまでネオ・グランゾンの象徴と考えるファンは多く、
グランゾンの時点で切り札を切ってしまっているようなこの武装の印象は悪かった。
それを反省してか、以降のシリーズでは一切登場せず。
しかし後のスーパーロボット大戦DDにおいて・・・

ブラックホールディスラプター

上記の試作型縮退砲が、魔装機神シリーズの生みの親と言える阪田雅彦氏の監修の下、魔装機神シリーズに合わせて設定回りが整理され、新たに作り直された武装。
ネオ・グランゾンの能力の一部を解放して放つ縮退砲で、ネオ・グランゾンの縮退砲と比べると威力は劣るがそれでも十分すぎる威力を持つ。

スプリットミサイル、ネオグランビーム、グランドフレイム

三種ともヒーロー戦記での武装、ギリアム以外にOG世界で知る者はない……
と思っていたらネオグランビームは『スーパーロボット大戦OG ダークプリズン』や『ムーン・デュエラーズ』で採用されてしまった。
そちらではグランゾン時は「グランビーム」、後述のネオ・グランゾンでは「ネオグランビ-ム」となる。
第3の目からの破壊光線が武器というのはモデルのシヴァ神も同様。 


特殊機構


歪曲フィールド

グランゾンの肩部アーマーに装備された防御機構。
機体周辺に均質化された力場を展開し、球状フィールド外縁を通過しようとする運動エネルギーを歪曲、張力拡散させるもの。簡単に言えばあらゆる攻撃を拡散・無効にするかなり卑怯な装備。
これをB級魔装機で打ち破った『剣皇』ゼオルートの技量がいかほどのものか知れるというもの。

最も強力だったのが『LOE』でまさかの完全無敵。流石に他作品では性能控えめである。
『第2次』では遠距離攻撃無効となっておりヴァルシオンより強いと言われる要因の一つ。FC版ではグランゾン以外も持っていたのだが、PS版ではグランゾン専用に。
『α』シリーズではグラビティ・ウォールなどで代用されていた。ダメージインフレが激しいので正直あってないようなものだった
『OG』シリーズでは堂々「歪曲フィールド」と言う名前の技能となり敵のダメージ半減を半減する強力なものに。ヴァルシオンやノイ・レジセイアなど大ボスクラスしか持ってない能力でありかつては対策が必須だった。が、『OGS』以降バリア貫通武器の増加により価値が大幅に低下。これでふっきれたのか大ボス専用だったこの技能も『OG外伝』以降はグランゾンが仲間になった際には普通に持ってるようになった。



カバラ・プログラム

極秘に仕込まれたプログラム。その存在はシュウとエリック博士しか知らない。
機体各所に設けられた「リドル」と呼ばれるブラックボックス群を統括するプログラムであり、そのシステム・ネットワークをシュウは『マハーカーラ*9と呼んでいた。
起動させる事により、魔装機の様に精霊と契約を結ばずとも、アストラル(精霊界)エネルギーを操る事が可能になる。
魔装機神シリーズ最終作では気力+30で解禁される「マハーカーラ」というコマンドで再現された(隠し強化パーツ「マハーニルヴァーナ」を使えば気力制限に関係なく起動する)。
正確にはカバラはマハーカーラシステムの構成要素の一つ。
このシステムを使用することで、悪夢の機動兵器ネオ・グランゾンへと変形(変身)することが可能になる。




さあ、応現しなさい……

ネオ・グランゾン!!


ネオ・グランゾン


全長:35.8m
本体重量:65.2t
全備重量:98.8t
装甲材質:超抗力チタニウム
搭乗者:シュウ・シラカワ
戦闘曲:ダークプリズン/ARMAGEDDON


グランゾンがアストラルエネルギーによって変身した状態。
パワーアップした各武装に加え縮退砲を装備し、火力・防御力共に圧倒的な能力を発揮する。その凄絶な戦闘力はシュウが自称する破壊神シヴァを彷彿とさせる。
インスペクターやアンセスター、修羅王やデュミナス、ダークブレインを倒した部隊を相手に「ようやく戦えるレベルになった」と豪語する程の力を誇る。
アンタは一体何なんだ。

シュウが主人公を務めた『EX』や『ダークプリズン』では最終話、及び二週目で隠しコマンドを入力することで最初からネオ・グランゾンが使える
その戦闘力たるや、制作側に「ネオ・グランゾンを使って負けたら恥ずかしい」とすら言われるレベル。

変身は魔装機神FやOGMDではコマンド「マハーカーラ」となり、好きなときにネオグラに変身できるようになった。


あんまりなその強さとシュウの溢れ出るラスボスオーラにより、味方時でも「何でラスボスが世界救ってるんですか(すっとぼけ)」などと言われる始末である。

尚、「ネオ」とついているものの実際には後継機などというわけではなく、あくまでグランゾンの真の姿である。ネオ・グランゾンという名は便宜的なものに過ぎない。

武装


ビッグバンウェーブ

EX等、たま~についたりつかなかったりするMAP兵器。
本来はゾヴォーク関連の技術の産物で、旧シリーズの大ボス格が装備していることが多かった。
ネオ・グランゾンもゲストの技術が組み込まれているので使っても特におかしいわけではない。
むしろ放射型MAP兵器を2種類も搭載してるって点がオカシイ。
威力はグラビトロンカノンより低いが、射程範囲が1マス分広い。
使うと虹色の波動が全周囲に拡がっていく。

グラビトロンカノン

グランゾンが装備しているものと同様だが、ネオ・グランゾン時にはGのベクトルを僅か3マイクロ秒で変更できる
当然そんなコロコロ変わる超重力に対応できる機体がそうそういるはずもない。
尚、変身システムのある作品ではネオになると弾数が回復する。その為補給なしで複数回のぶっぱが可能になるという素敵仕様。1マップ1回の手ではあるが。

グランワームソード、ワームスマッシャー、ブラックホールクラスター

グランゾンのものと同じ。
しかしネオになったことでいずれも大きくパワーアップを果たしている。

縮退砲


さあ、これでフィナーレです

相転移出力、最大限 縮退圧、増大……
重力崩壊臨界点、突破……
残念ですが、これでお別れです
あなた達の存在を、この宇宙から抹消してあげます……!

眠りなさい
縮退砲……発射!

ブラックホールクラスターがグランゾンの代名詞なら、縮退砲はネオ・グランゾンの代名詞。
バリオン創出ヘイロウから生み出された質量を縮退炉で核縮退させ、ブラックホールクラスターよりも大型のブラックホールを生成・射出する兵器。
大質量を高次元で縮退させているため、小規模ながら超新星爆発を引き起こす。更に重力崩壊したブラックホールの潮汐力*10によって事象の地平面に触れた物質は分解されるという防御不可能な兵器。

最強クラスの火力、異常な弾数と悪夢の様な武装である。
特に旧シリーズの『第4次』での攻撃力19400は未だにスパロボシリーズ最強の攻撃力を誇る。
ただ、近年の作品では攻撃力はともかく、弾数についてはEN消費に変更された上に燃費が極悪とかなり弱体化。
尤も、20発も撃てた事の方がどう考えてもおかしいので気にしてはいけない。

『ダークプリズン』での演出は⊃天⊂にそっくり。まあどっちも冥王様みたいなもんなのだが。

この前段階ですらマイクロブラックホールを打ち出すという「地球逃げて」な代物なのに、それを凌駕するという凶悪を遥かに通り越した兵器。
そのためか、ダークプリズンでは一旦相手をどこぞの異世界へと転移させてから遠慮なくぶち壊すという容赦ない方法をとるようになった。これで地球上で撃っても安心だね(白目)。


特殊機構


バリオン創出ヘイロウ

ネオ・グランゾンの背部に装備されたリング状の装置。
エーテル*11の揺らぎから重粒子バリオンを創出、生成する装置。
ブラックホールという桁外れの質量を必要とするネオ・グランゾンには、その質量をエーテルの揺らぎから取り出す必要がある。
グランゾン時にもブラックホール生成用の機構はあるが、これを使用することでグランゾン時に比べ桁外れの出力を得ることができるようになる。

ヴォルクルスの羈絏(きせつ)*12

ネオ・グランゾン時の肩アーマーに見える黄色いライン。ネットワークシステム『マハーカーラ』の中核となる部分である。
周囲の物理法則を変えるほどのヴォルクルスの力を引き出すことができる半面、邪神の支配を受けるという危険性を秘めている。
このため、ネオ・グランゾンは実質ヴォルクルスの所有物であったが、後にシュウに解析されて支配機能だけを除外され、逆にヴォルクルスはアストラルエネルギーのATMと化した。当然だが、ヴォルクスルスが消滅するなどの力を引き出せない状態である場合、豪勢で派手な飾りと化す。



劇中の活躍



旧シリーズ~αシリーズ


DCに所属する機体として、いずれも『南極事件』を皮切りに登場する。
シュウ自身が戦いに介入する事を好まない為、積極的に登場するシーンは少ない。
しかし一度登場すれは圧倒的な存在感を醸し出す。

一応はサイバスターのライバル機という扱いだが、実は決着をつける機会は多くない。というか大体のラスボスがシラカワ博士の堪忍袋に触れるため、どちらかというと共闘するパターンが多い。

なお、ウィンキー先輩のゲームバランスというものを知りたい人は第3次(出来ればSFC)で戦ってみよう。
絶望とはどのようなものかがよくわかる。
ただし、いわゆるオーラバトラーを始めとする高機動ユニットが相手だと滅法弱い。
出鱈目な攻撃力を誇るが「当たらなければどうと言う事は無い」。初期試作品オーラバトラーで有る『バストール』にすら切り刻まれる。


サイバスター同様、『α』や『α外伝』には登場するものの、第2次以降は版権問題でフェードアウトしてしまった。
まあ『外伝』ではちゃっかり裏ボスを務めていたりしたのだが。

尚、作品共通だが一度倒される際はサイバスターに止めを刺されたという設定になっている。無茶言うな


OGシリーズ


大体は旧シリーズと変わりない。
『OG外伝』ではちゃっかりラスボスを務めたものの、イマイチ強くなかったことからユーザーには若干不評。
シュウが「底力」を持ってないので他の機体では普通なら対策を考えないとまともにダメージが通らない歪曲フィールドを持っているにもかかわらず、普通に必殺技でフルボッコにしてるだけで落ちる悲しい仕様。


『第2次』以降は味方の知恵袋として活躍することが多い。大体のことが起きてもシラカワ博士が解説してくれる。
そのせいで緊張感が足りなくなることもしばしば。特にゼゼーナンとかほぼもうギャグである。なんであいつはあんな自信満々に死亡フラグを立てられるんだ?


『ダークプリズン』は旧シリーズの『EX シュウの章』にあたる外伝。
シラカワ博士と愉快な仲間たちの変わった一面が見れる貴重な作品。
本編中は2回ほど洒落にならないくらい強いネオ・グランゾンで参戦する。やはり圧倒的なスペックを持ち、味方の質・量不足を単機で補ってくれる。もうあいつ一人でいいんじゃないかな
また2周目以降ならリメイク元であるEXシュウの章と同様隠しコマンドで最初から使用可能になる。



『ムーン・デュエラーズ』以降は『魔装機神F』以降の時系列となっているため、アストラルエネルギーを使う魔装機神勢は弱体化したという設定になっている。
その為かさすがにダークプリズンほど無茶苦茶な性能ではなくなったがそれでも強い。弱体化ってなんだっけ……


魔装機神シリーズ


異世界ラ・ギアスでのシュウの戦いを描く。
元々シュウの本懐は、自分と母親を利用したヴォルクルス教団やその教団が崇める邪神、それらを支配する預言者ヨーテンナイの打倒であった。

その為、ライバルであるマサキ達とは時に敵、時に味方として数々の戦いを繰り広げていく。

この作品群ではグランゾンにも匹敵する敵の数々が登場する為にさすがのシラカワ博士も無敵モードとはいかないものの、そのラスボスオーラは健在。
最終作のラスボスにすら、「ネオ・グランゾンの絶対的な力を」とか言っちゃうレベル。

最後の最後でマサキは「やっぱり味方だと頼もしい」と盛大なデレをかますが、気持ちはよく分かる。

X-Ω

グランゾン、ネオ・グランゾン共に参戦済み。
『OGシリーズ』はゲスト参戦扱いのため本筋には関わらず、期間限定イベントへの参戦にとどまっている。


余談


近年は戦闘力のインフレが激しい上に、オリジナルで様々なトンデモメカが登場するので出番を奪われがち。
しかし、未だにオリジナル最強機体の一角としての人気は根強い。

特にパイロットのシュウの能力とも合わせて「スパロボ界のジョーカー」と呼ばれることもあり、関わったら死亡フラグとか敵対したら死ぬとか言われる始末である。

OG外伝や魔装機神Ⅱ、Ⅲでの凋落がよほど評判が悪かったのか、近年はかなり高いステータスで登場することが多い。
地味にシュウが「天才」や「フルブロック」持ちなこともあり、強化次第ではラスボスとも真向からフツーに殴り合える。


『Z』シリーズのシュロウガの必殺技『レイ・バスター』使用時に本機の姿が映ることから、サイバスターだけではなくグランゾンもシュロウガと関係があるのでは?と多々言われる。
そもそもシュロウガは第2次でサイバスターやグランゾンと共に考案されたボツ案を原型としており、その設定も「サイバスターとグランゾンの戦いを止められる存在」というものだった。
なぜサイバスターとグランゾンの戦いを止める必要があるのかは全くもってわかっていない。




コトブキヤからはノーマル、ネオ共にノンスケールでプラモデルが発売中。
いずれも劇中の迫力に劣らない出来で、とりあえず立たせておくだけでも雰囲気が出るのでオススメ。





またラグナロクですか……冥殿、貴方も懲りない人ですねぇ。
いいでしょう、私自ら追記・修正を行って差し上げます……

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最終更新:2024年03月18日 16:30

*1 つまり、地球の技術を売り込むことで保身を図ろうとしたのである

*2 当時エリック博士はこれでホラ吹きのレッテルを貼られたが、その言葉が正しかったことが後々の戦いで照明されることになる

*3 もっともビアン当人はグランゾンのポテンシャルがヴァルシオンよりはるかに勝っていることは承知のうえで、(珍しく)謙遜してヴァルシオンを立てる発言をしたシュウにも「戯言を」と返しつつ非常に頼もしそうな様子だった。

*4 魔装機神Iの「第一章」のラストシナリオ『カタストロフ』こそが、まさに魔神の予言が成立した瞬間を描写している。『巨大な魔神(グランゾン)が、ラングランを滅ぼす(爆撃で焼かれた王都に降り立つ)。 そして、それはラ・ギアスにいけるものすべてに厄災をふりまく(その場でグランゾンを見たものの主観であり直感)』

*5 1996年の『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』発売以前、1994年の『スーパーロボット大戦EX』及び『第4次スーパーロボット大戦』のテキストにおいて『グランゾンを魔神』と定めるパラグラフがある(シナリオ「ヴォルクルスの影」「グランゾンの謎」。なぜグランゾンが予言の魔神となりえるのか? マサキが執拗にシュウを追い詰めんとした原因は復讐にあるのか? これらの答え合わせと言うべきものが『魔装機神I』の「第一章」なのである。

*6 『α』では破嵐万丈が独自に調査していた。シュウ自身は肯定も否定もしていない。

*7 別名を重力半径。ものっそい平たく言うとブラックホールの大きさの基準となる範囲のこと

*8 前述したように対消滅エンジンの出自自体がシュウのオリジナルである為、必ずしも同系技術による兵器とは言えないのである。

*9 ヒンドゥー神話に登場する破壊神シヴァの別名。意味は「大きな黒」であり、シュウなりの諧謔(ユーモア)らしい。ぜんっぜん笑えないが。

*10 簡単に言うと、複数の重力の影響によって起きる物質の変形。

*11 質量を持たず、絶対座標に対して静止している物質。すべての世界に存在するとされる。

*12 手綱のこと。