トリコ(トリコ)

登録日:2012/06/10 Sun 14:34:52
更新日:2024/02/18 Sun 16:33:03
所要時間:約 6 分で読めます






この世の全ての食材に感謝を込めて…いただきます!



『トリコ』とは週刊少年ジャンプの漫画及びアニメ『トリコ』の登場人物であり、主人公である。


【プロフィール】

身長:220cm
体重:230kg(食事や排泄により変動有り)
年齢:『第1章』25歳→『第2章』29歳
誕生日:5月25日
血液型:O型
星座:ふたご座
視力:2.0
家族構成:
 父:アカシア
 母:フローゼ
 兄:スタージュン
 妻:リン
足のサイズ:45cm
CV:置鮎龍太郎(アニメ)/ 近藤隆 (VOMIC)


【概要】

美食屋四天王の一人で、世界で発見されている食材30万種類の内2%にあたる、およそ6000種類を見つけ出した。
世界的な有名人で「美食屋トリコ」として名が知れ渡っている。
『グルメ時代のカリスマ』とも呼ばれる。

美食屋としての実力と人柄から、ココサニーなどの四天王仲間やIGO関係者はもちろん、業界の類を問わず世界中に数え切れないほどの友人や知り合いがいる。
トムや愛丸などもその一例だろう。

この世界の美食屋は食材を捕獲するのが主な仕事であり、料理に関してはそのまま焼くなど簡単に済ませることが多い。
そのため美食屋の中には、食材を調理し料理として完成させてくれる料理人とコンビを組み、共に旅に出るものも多い。
トリコもガララワニの依頼をきっかけに知り合った料理人小松と数々の旅を共にし、オゾン草の捕獲を機にプロポーズコンビを結成。
その後も様々な食材の捕獲、調理を協力して行っていった。

パートナーアニマルはバトルウルフのテリークロス。
バトルウルフは野生ではほぼ絶滅したといわれている種族で、決して群れず誰にも媚びず人に懐くことはないといわれている。
たまたま採取されたDNAによってグルメ研究所で作られたバトルウルフのクローンが単為生殖を行なったことによってテリーが生まれた。
しかし母は出産直後の弱っていた時にGTロボによって殺されてしまう。
その場に居合わせたトリコがGTロボを倒し、一部始終を見ていたテリーは圧倒的な実力と器の大きさに惚れ込み、トリコになついた。
その様子を見たグルメ研究所所長のマンサムによって、凶暴なグルメ動物たちの品種改良のヒントになるかもしれないという理由からトリコに預けられ、相棒として面倒を見ていくことになった。

他の美食屋同様、「人生のフルコース」を完成させることを目標にしている。
「人生のフルコース」とは自分で捕獲した食材だけで完成させたフルコースメニュー。
このメニューを見れば、食材の傾向や捕獲レベルから、その人物の趣味嗜好や実力、人となりを把握することができる。
サニーやマンサムのフルコースなどが特にわかりやすい例 *1
ただしトリコは初登場時、メイン予定で未だ捕獲できていなかった「GOD」を含め、1つもメニューが決定しておらず、完全に白紙だった。
これは作中で登場した美食屋の中でも異例で、フルコースの完成を目指していることが明かされた美食屋の中で完全に空白だったのはトリコのみである。
美食屋ルーキーならいざ知らず、これまでのトリコの経歴を考えると、小松と出会うまでフルコースに関して相当優柔不断慎重になっていたと考えられる。

基本的には非常に豪快かつ大らかな性格をしている。
食に関してはかなり貪欲でこれが絡むと周りが見えなくなることも多い。
しかし、どんな時でも食材はみんなで分け合って食べるべきだと考えていて、独り占めすることはしない。
プロの美食屋として非常に冷静で合理的な判断を下すことも多く、そうした時には冷徹ですらある。
特に物語序盤でトリコを主と認めたオブザウルスが一時リタイアした際に「ちっ」と舌打ちして「一ミリも役に立たなかった」と言い捨てた一件は読者の間では語り草。
しかしそういう部分も含めて周囲は彼に絶大な信頼や期待を寄せている。 

幼い頃、孤児として過ごしているところをIGO会長の一龍に拾われ、のちの四天王の面々と共に修行と言う名の虐待を行い、力をつけていった。

出生については、長らく語られなかったが物語終盤に、500年以上前に起こったグルメ戦争直前にアカシアとフローゼとの間に生まれていたことがわかった。
本来ならアカシアの三弟子や節乃よりやや歳下。
アカシアに宿った外宇宙の悪魔・ネオの処遇を巡ってアカシアに離反した(と思われていた)フローゼによって出産直後に、兄スタージュンともども時の流れを遅くする結界に囲まれた船に乗せられて人間界へ流された。

仕事上、様々な生き物を捕獲して食べてはいるが、一方で食材に対する感謝の気持ちを常に忘れず持ち続けており、基本的には食べる目的以外での無意味な殺生を嫌っている。
猛獣相手でも威嚇やノッキングで済ませて極力殺さないよう心がけている。
もしも、やむをえず殺してしまった場合は食用に適さなかったとしても食べて感謝する。
その徹底ぶりは人体に危険な食材すら迷わず口にするほど。
ただし、トミーロッドの操る寄生昆虫に襲われた時など、正当防衛の際はやむを得ず駆除として相手を殺すこともある。
また、トミーロッドとの戦いではこれ以上無益な殺生を行いたくないという気持ちから、グルメ細胞がフィトンチッド*2を放つように進化し、寄生昆虫たちを無力化させている。
この強い信条から他人が無意味に生き物を殺すことも許せず、目撃した際には激怒し叩きのめしている。


【能力】

四天王はそれぞれ五感の内「味覚」を除いた4つの感覚のいずれかに優れているが、トリコは「嗅覚」に優れ、警察犬をも上回るという常人の1万倍以上の超嗅覚の持ち主。
戦闘時は体臭などから相手の状態を把握するほか、自分たちが行きに残した匂いをたどって複雑な建物などから脱出するなど戦闘以外でも役立てられている。

戦闘は素手で行うことが多く、ノッキングガンなど武器や道具を使うことはあまりない。
  • 食技と呼ばれる自分の体を金属の食器に見立てた「フォーク/ナイフ
  • 釘を打つように同じ場所へ間を置かず連続で打ち付ける「釘パンチ
といった技を使用する。
どの技も高威力で破壊力があることが特徴だが、消費カロリーが大きく燃費が悪いというデメリットがある。
物語前半では基礎代謝の高さと技の消費カロリーの大きさからエネルギー切れを起こすことが多かった。
食林寺での繊細な動きを必要とする食材を自身の手で獲得する修行を経て、食義を習得したことで、動きの無駄と技のフォームのズレを修正してエネルギー消費の効率化に成功。
食義の奥義である「食没」も習得したことで、身体の許容を超えたエネルギーの充填が可能になり、そもそものエネルギー総量が大幅に増加したことで、燃費の悪さは完全に改善された。

【グルメ細胞の悪魔】

グルメ細胞とは本作のミノフスキー粒子世界観の根底をなす、美食=力な細胞。
数億年前にある目的の元、地球に打ち込まれ、増殖したグルメ細胞は元々の地球の地殻を凌駕するサイズまで膨れ上がり、新たな地球の海洋と大地であるグルメ界、そしてそこに住まう強大で美味な生物を作り出した。
「グルメ細胞の悪魔」とはそんなグルメ細胞が他の生物・物質と混交することなく単体で生物として振る舞っているもの。

作中では主に強力な美食屋の体内にひそみ、完全復活のために必要な食材を求めて美食屋と協力体制を取っているものが多い。
ただし、悪魔の完全復活には最後に宿主であった生き物の捕食が不可欠のため、食材の完食には高いリスクが伴う。

別々の遺志を持ったグルメ細胞どうしは大変生物学的に折り合いが悪く、一つの肉体に二つ以上宿ろうとすると食い合いを起こして自滅してしまうが、トリコは例外的に三種類の悪魔を身に宿している。
これは悪魔たちがそれぞれ別の宇宙から来ていることが原因と思われるが、作中でも詳しい説明がされなかったため詳細不明。
以下、トリコに宿っていた三種類の悪魔について。

  • 「赤鬼」
作中もっとも出番の多かった悪魔。
鬼複数の設定を持て余していたとか言わない 「オーガー」という本名を持つ。
「孤高の戦士」という異名を持ち、他の悪魔に比べて温和だが、怒ると手がつけられず、個の実力では史上No.1との噂もあるという。

トリコの異能である嗅覚は本来はオーガの技能。
また、トリコのフォークやナイフを強化して放つことも。
物語の最終局面、ついにトリコがアカシアのフルコースを完食したことでトリコから独立・対峙するが、ここに至るまで20余年、100万弱*3の食事をトリコとともにしたことでトリコを喰らう意思は既に無く、トリコに最後の食材・センターを食べさせるとともに自らトリコに吸収されることを選んだ。


  • 「青鬼」
二番目に存在が明らかになった悪魔。
グルメ界の頂点捕食者・八王とやむなく対峙する羽目になり、一撃で敗れたトリコを救うため赤鬼が目覚めさせた。
戦闘力は赤鬼を上回り、それに比例してエネルギーの消費も甚大。
思わせぶりに出てきた割りに勝ったことが無いのは秘密だ。
「別腹」という発言を多用し赤鬼とは復活に必要な食材が異なる事を示唆していたが、恐らくこれは青鬼が作中の宇宙とは異なる
「青の宇宙(トリコの舞台は赤の宇宙)」から来たことに由来すると思われる。


  • 「白鬼」
最後の悪魔。
同時に、トリコに最初から宿っていた悪魔とも言われる。
物語終わらせ用舞台装置。
グルメ細胞の産物らしからぬおだやかな物腰で、食よりも食に対する感謝の遺志を尊ぶなどといった独自の感性を持つ。
力は3体の中でも圧倒的で、存在が判明した時点で一瞬でも飛び出たらトリコの体がもたないと言われ、そこからさらに大きくパワーアップした最終盤でも出てこれるのが一瞬だけだった。
アカシアの制御下から外れ暴走状態に陥ったネオの捕食を制し、指突の一撃で止めを刺した。
色から察するに、母フローゼからトリコが受け継いだ悪魔と思われる。


トリコのフルコース


前菜(オードブル):BBコーン
     スープ:センチュリースープ
     魚料理:オウガイ~遠い海の記憶~
     肉料理:エンドマンモス(ネオが過去に食べた食材)
     メイン:GOD
     サラダ:エア
    デザート:虹の実
    ドリンク:ビリオンバードの卵


詳細は項目を参照。



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最終更新:2024年02月18日 16:33

*1 自分で捕獲していない食材をメニューにのせる美食屋が増えていたり、こだわりからあえて捕獲レベルの低い食材を用いている場合もあり、必ずしも実力を把握出来るとは限らない

*2 植物が放出するにおい物質。人間にとっては芳香だが、昆虫には悪臭に感じる

*3 オーガー曰く98万5962回。流石にグルメ細胞なだけあって食事の回数には厳密である。