ASIAN KUNG-FU GENERATION

登録日:2012/04/14(土) 13:26:17
更新日:2024/01/19 Fri 11:09:27
所要時間:約 7 分で読めます




ASIAN KUNG-FU GENERATIONとは日本のロックバンドである。

メンバーは
後藤正文 (ボーカル、ギター)
喜多建介 (ギター、ボーカル)
山田貴洋 (ベース、ボーカル)
伊地知潔 (ドラムス)
の4人。

関東学院大学の軽音サークルで結成され、2003年に「遥か彼方」などを収録したミニアルバム「崩壊アンプリファー」でメジャーデビューを果たす。

その後、「リライト」の大ヒット、2ndフルアルバム「ソルファ」のオリコン1位等をキッカケに人気バンドの仲間入りを果たした。


現在でもテレビ出演こそ少ないものの、ライブはもちろん自ら夏フェス「NANO-MUGEN FES」を主催し、
親交のあるバンドや若手バンド、海外からも参加者を集め自らも新曲と共に毎年参加している。

彼らのCDジャケットのイラストはすべて「四畳半神話大系」などの中村佑介が担当しており、一目でアジカンのCDだとわかるだろう。
(モーモールルギャバンと間違えることもたまにある)


彼らの楽曲はアニメを中心にタイアップがなかなか多く、アニメ好きは彼らの曲を一回はテレビで聴いたことがあるはず。
そんなアジカンの楽曲をタイアップ曲を中心に紹介していこう。


【遥か彼方】
デビューミニアルバムに収録。
アニメ「NARUTO」OPテーマ。


【君という花】
アジカンのライブでは定番曲となっている曲。最後の歌詞にない部分まで歌うのは通過儀礼。PVではメンバーがふらふらしながら踊っている。


【リライト】
アニメ「鋼の錬金術師」OPテーマ。
アジカンの名を広めた一曲で、タイアップしたアニメと共に海外でも人気である。キュートンの代表曲


【君の街まで】
PVが非常にシュールな曲ザリガニ。が、それとは裏腹にVo後藤正文が今は亡き友人にあてた曲という誕生経緯をもつ。


【ループアンドループ】
スズキチョイノリのCMタイアップ曲。

PVではやけにメンバーそっくりな中学生が出てくる。


【ブラックアウト】
「NANO-MUGEN COMPILATION」4THアルバム「ファンクラブ」に収録。auLISMOのCMタイアップ曲。
PVがなかなかシュール。


【或る街の群青】
アニメ映画「鉄コン筋クリート」主題歌。Vo後藤正文が原作のファンだったためタイアップが実現した。


【アフターダーク】
アニメ「BLEACH」OPテーマ。


【ムスタング】
バラエティ番組「ウチくる?」EDテーマ。
漫画「ソラニン」に影響を受けて作られた曲で、同漫画の実写版でもアレンジされてEDに使用された。


【ソラニン】
映画「ソラニン」主題歌。
この曲は原作漫画に登場した歌詞にボーカルの後藤が作曲した物であり、現在アジカンの楽曲で唯一メンバー以外の作詞曲となっている。
実写映画劇中では主演の宮崎あおいが歌っている。


【迷子犬と雨のビート】
アニメ「四畳半神話大系」OPテーマ。
このアニメのキャラデザインは彼らのジャケットデザイン全てを手がける中村佑介。


【マーチングバンド】
「進研ゼミ高校講座」のCMソング。


ここからは、ゴッチ独特の深い歌詞を中心に、リリースされたアルバム順にアジカンの軌跡を追っていこう。



☆★☆アジカン第一期☆★☆
この時期のアジカンは、勝ち残る為の若さと情熱と衝動に溢れていた。
ゴッチ独特のどこかひねくれたような世界観はこの頃から見られる。



■「崩壊アンプリファー」■
記念すべき初のアルバム。
ミニアルバムではあるが高い完成度を誇っている名盤。
この頃のアジカンは、

『ライヴハウスで勝ち残ってやろうって気持ち』
『直接エネルギーが伝わる曲で、ヒリヒリしてかなきゃいけない』

といったように、かなり前のめりに勝負をかけている時期だった。
彼らなりに、ほつれる足だけど前よりずっとそう、遠くへ!という思いが強かったようである。
そのため、このヒットをきっかけに、彼らの「情熱の羅針盤」の針はクルッと回って未来を差した。


■「君繋ファイブエム」■
フルアルバムとしては初。
タイトルから分かる通り、『君と繋がっている5メートル(ファイブエム)』の世界を音楽にしたものである。
見え透いたフォームの絶望で空回る心がループするような、なにかひねくれた歌詞がそこかしこに見受けられたが、
曲の終わりには響かない時を駆け抜けてく間も、彼らは心の中で願うよ、きっといつか……と歌っていた。


■「ソルファ」■
2ndアルバム。前作から、彼らはミュージシャンとして必至の悩みと戦い続けていた。
掴んだはずの未来が、「尊厳」と「自由」で矛盾していた事に悩み、
それでも彼らは『今を、日々を、時を駆けるんだ』と前を見ていたのだろう。



☆★☆アジカン第二期☆★☆
この時期は、前作までのHITで得た貯金も使い果たし、悩みながらも新たな方法を模索しながら、
自分たちの道を探す彼らの姿がハッキリと見える。



■「ファンクラブ」■
3rdアルバム。全体的に暗い曲が多めなので、あえて明るいタイトルにしたそうな。
バンド全体一日中毛布に包まって、世界から逃げる寸前だったのかもしれない。


■「フィードバックファイル」■
このコンピレイション・アルバムで、彼らは何か「大きな転機」を感じ取っていた。
予感を感じさせるこのアルバムでは、絶えまなく羽ばたいたらいつかは飛べるかなといった感じに、
落としてしまった破片を探す暗中の道すがらの仕上がりとなった。





――そして。
その拾った希望は、胸にハマるのだろうか?
淡く感じる希望は、彼らをどこまで飛ばしてくれたのか?










夜風が運ぶ淡い希望乗せて何処まで行けるか?
それを拒むように世界は揺れて、すべてを奪い去る





夢なら覚めた

だけど僕らは

まだ何もしていない Yeah Yeah Yeah












進め



(2007年リリースシングル「アフターダーク」)












彼らを待っていたのは新しい世界だった






☆★☆アジカン第三期☆★☆
長いトンネルを抜けたような、本当に一皮むけた彼らは、新しい世界を目の当たりにする。
今まで挑戦できなかった事も、この頃からはどんどん音楽性を広めるためにトライしている。



■「ワールドワールドワールド」■
4thアルバム。
アジカンは胸躍るような新しい世界に突入した。
第一期に見られたストレートなサビの疾走感から変化し、
言い方によっては「ひねくれている」ともとれる複雑な演奏スタイルとなっていた。
先程の「アフターダーク」もこのアルバムに収録されている。必聴。


■「サーフブンガクカマクラ」■
5thアルバム。
全ての曲名に江ノ島電鉄の駅名を冠してあり、ゴッチのテンションで、合宿のようにバーンと作ったそうだ。
今までの自分とは「三番線のホームから手を振るよ」といった感じお別れしたのだろうか。
穏やかで、優しい曲が多め。



☆★☆アジカン第四期☆★☆
今現在のアジカン。
君繋時代の「5メートル」の音楽から、今ではまさに「世界全体」の音楽となった。
歌詞もどこか達観しているように感じられる。


■「マジックディスク」■
6thアルバム。
さようなら旧石器、僕たちの新世紀。とばかりに、新しい時代の到来を演奏していた。
電子音や、ホーンのような管楽器を曲に組み込むという試みも、かつてなら考えられなかった大きな踏み込みである。





デビューしてから今日まで、たくさんの人と出会い、たくさんの思いを感じてきた彼らは、
かつての若かった自分を振り返って、曲を聴いてくれる人たちにこう語りかけているのかもしれない。




神様気どりで深く暗い沼の「自分探し」より
窓を開けその外側は、どこへだって続いている






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最終更新:2024年01月19日 11:09