伝説の十闘士(デジタルモンスター)

登録日:2011/10/18 Tue 20:17:56
更新日:2024/03/02 Sat 21:21:44
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伝説の十闘士はデジタルモンスターに登場する組織、及び属するデジモンのこと。


【概要】

『古代デジタルワールド期』に世界を救った10体の究極体、古代種デジモン達のこと。
既に絶滅したデジモンであるとされている。
元々強大な力を持つ古代種だが、その中でもずば抜けた力を持つため(仮に生存していても)現代種の究極体デジモンや並みの古代種デジモンでは彼らの相手にならないとされる。

そしてデジタルワールド初の究極体デジモンでもある*1
そのため、本来進化系譜は存在しない。

ただ、直系の進化系譜はないが、太古の英雄達の魂は後の世のデジモン達に受け継がれ、現在のデジモンの祖とされている。
  • Aグレイモン  →あらゆる竜型
  • Aガルルモン  →あらゆる獣型
  • Aイリスモン  →鳥型や妖精型
  • Aメガテリウモン→哺乳類型
  • Aビートモン  →昆虫型
  • Aスフィンクモン→魔人型やアンデット型(定かではない)
  • Aボルケーモン →鉱石や鉱物型
  • Aトロイアモン →植物型
  • Aマーメイモン →水棲型
  • Aワイズモン  →突然変異型
“あらゆる獣型”と“哺乳類型”の区別は定かではない。
哺乳類以外の獣はAガルルモンの要素を受け継いでいるのかもしれないし、複数の要素を受け継いだデジモンもいるであろう。

またそれぞれ、デジタルワールドを構成する十の属性を有し、己の魂を込めたスピリッツが現在に遺されている。


【メンバー】

エンシェントグレイモン

世代 究極体
タイプ 古代竜型
属性 ワクチン種
スピリッツ
異名 超竜闘士
必殺技 オメガバースト
自身を中心に眩い光を発しながら数km先まで巻き込む大爆発を起こす。
得意技 ガイアトルネード
大気中のエネルギーを集め、灼熱の竜巻を発生させる。
不滅の神炎を身に纏い、天変地異を引き起こすとされる。
グレイモン系統にしては珍しい四足歩行型。
現代のグレイモン種とは明らかに違うデータを持っているため、別種と言っても過言ではない。
劇場版フロンティアの後半では復活し、オニスモンを焼き払った。

アルダモンがアグニモンの要素が強めなのに対して、こちらはヴリトラモンの要素が強め。


エンシェントガルルモン

世代 究極体
タイプ 古代獣型
属性 データ種
スピリッツ
異名 超獣闘士
必殺技 アブソリュート・ゼロ
絶対零度の超凍気と超光で電子の動きを停止させる。
得意技 シャープネスクレイモア
2本の大剣で敵を眩い輝きとともに一閃し、切り裂く。
鎧をまとった人型の狼の姿をしている。
曇り無き正義の心を持ち、その巨体に似合わぬスピードで二本の大剣「シャープネスクレイモア」を操り、敵を一閃する
ガルルモン系譜の数少ない二足歩行型の一体。

グレイモンやガルルモンがロイヤルナイツや四聖獣といった特別なデジモンに進化することが多いのは
始祖たる彼らのDNAが強く出ているからなのかもしれない。

劇場版フロンティアの後半でエンシェントグレイモンとともに復活し、オニスモンの両翼に大剣をブッ刺した。

ベオウルフモンがヴォルフモンの要素が強めなのに対して、こちらはガルムモンの要素が強い。


エンシェントイリスモン

世代 究極体
タイプ 古代鳥人型
属性 ワクチン種
スピリッツ
異名 超嵐闘士
必殺技 ストームゲイザー
巨大な暴風雨を絶え間無く発生させる。
得意技 レインボーシンフォニー
虹色の超融解レーザーを放つ。
黄金の翼と虹色の美しい容姿の持ち主。
空を神速で駆け回り、虹の橋を架けることで地上や水中でも空中と同じように自由に行動できたという。

女性型デジモンのお色気化が進む近年、「デジモンコレクターズ」に登場した際には露出度が大幅アップしたが、ご尊顔を拝むことはできない。
ジェットシルフィーモンと同じくシューツモンの要素が強めだが、靴のデザインが鳥系を思わせる事からよりシューツモンの要素が強い事がうかがえる。
(ジェットシルフィーモンは靴のデザインなどから、比較的ヒューマン系であるフェアリモンの要素が強め。)

余談だが、エンシェントイリスモンは英語では“AncientKazemon(エンシェントカゼモン)”。
また、同じく英語版ではフェアリモンが“Kazemon(カゼモン)”であるため、英語圏ではエンシェントイリスモンはエンシェントフェアリモンとなる。


エンシェントメガテリウモン

世代 究極体
タイプ 古代獣型
属性 データ種
スピリッツ
異名 超冷闘士
必殺技 フリージングブリザード
吹き荒ぶ絶対零度の猛吹雪を敵にぶつけ、原子活動を凍結させる。
得意技 グレートスノープロー
巨体と鋭い体毛を生かした猛突進。その威力は永久凍結した氷山すら粉砕するほど。
なお、ローではなく、ローなので注意。
“Snowplow”で「除雪板」や「排雪機」を意味する。
小さな山ほどの体躯を持ち、絶対零度の厳寒凍土に君臨し順応する力強さと勇敢さを持つ。
『~メガテリウ モン』ではないので注意。

ダイペンモンがチャックモンのような可愛さ(?)が前面に出たデザインなのに対し、こちらはブリザーモンの要素が強い。


エンシェントビートモン

世代 究極体
タイプ 古代昆虫型
属性 ワクチン種
スピリッツ
異名 超甲闘士
必殺技 テラブラスター
ヘラクルカブテリモンの必殺技である「ギガブラスター」の千倍の破壊力を持つ超電撃を放つ。
得意技 カラミティサンダー
超災害を引き起こす災厄の雷を降り注がせる。
様々な昆虫の特徴を併せ持つ。
外殻はクロンデジゾイドと同等の硬度を誇り、両手の鎌はあらゆるものを斬り裂く。
自らの何百倍の質量の物質も軽々持ち上げる剛力を持つ。

雷属性なのに昆虫型なのは、昆虫型デジモンには電撃技が多いので気にしないでおこう。
赤いクワガタの上から、カマキリの様な腕を持つ青いカブトムシ人間が生えているビジュアルは非常に独特。

まさに獣然としていたライノカブテリモンとは異なり、電極の配置などからブリッツモンの要素が強い。


エンシェントスフィンクモン

世代 究極体
タイプ 古代幻獣型
属性 ウィルス種
スピリッツ
異名 超闇闘士
必殺技 ネクロエクリプス
対象を紅い瞳で見つめ、冥界に送り込む。
得意技 ダークブラスト
咆哮と共に暗黒の波動を放ち、周囲を破壊する。
「死を招く漆黒の獣」と呼ばれ、冥界から死と闇を見据えている。
漆黒の鎧に身を包み、紅い瞳で破壊と消滅を司る。
『~スフィンク モン』ではないので注意。

余談だが善の「闇のスピリット」の闘士であるレーベモンはAスフィンクモンの顔を盾にし、尻尾を槍として戦う。
…罰当たりな後継者である。

レーベモンの要素が強いライヒモンに対して、こちらはカイザーレオモンの要素が強め。

デジモンゴーストゲーム』第58話「金字塔」でアニメ初登場(CV:木下浩之)。
十闘士としては四体目となるアニメ登場で、本話のメインエネミーを務める。
アンゴラモンマミーモンが驚愕を隠し得ない程の伝説クラスのデジモンで、設定通り、超古代のデジタルワールドの存在として語られた。

……のは良いのだが、その目的は“ファラオモンの復活(人間界への降臨)”
スフィンクスとしては正しいのだろうが、明らかにファラオモンを格上として扱っており、旧来からの設定を知っているファンにとっては違和感が凄いことになってしまった。
バトルにおいても、ラモールモンやマミーモンと言った完全体クラスは苦も無くあしらうが、究極進化を果たしたディルビットモンには苦戦をする。
その上、最後は自身が開いた『ネクロエクリプス』による冥界への門に、ディルビットモンを押し込もうとする……も、受け流されて自分が突っ込む、という締まらない最期を迎えた。
『設定上は特別なデジモンが、自分の技で自爆する』という点で、どこかの魚ヅラが親近感を覚えそうである。
これが、『相手の強力な技を逆利用することで、辛うじて撃退に成功した』という演出だったら評価もまた違っていたのであろうが…。


エンシェントボルケーモン

世代 究極体
タイプ 古代鉱石型
属性 ウィルス種
スピリッツ
異名 超爆闘士
必殺技 スーパーノヴァ
体内で反物質を精製し、小型のビッグバン級の爆発を引き起こす。
得意技 アトミックボンバー
背中の火山を噴火させ、その推進力で超強烈なラリアットを繰り出す。
その姿は火山そのもの。
体内では常にマグマが沸き上がっており、それがパワーの源となっている。
パワーだけなら十闘士最強。

デジモンクロスウォーズに出演(CV:梁田清之)できたものの……
だが、メディアに登場できただけマシなのかもしれない。
何故なら、アニメに登場できたのはその時点でAグレイ、Aガルル、Aボルケーの三体、現在でもAスフィンクを含めた四体しかいないのだから…

また、“7種類ある”といわれているボルケーモンの進化系に彼はカウントされないので注意。
設定上、エンシェントの方が先なので当然と言えば当然。

土で出来た巨人という意味ではグロットモンよりも、ギガスモンに近い要素を持っている。


エンシェントトロイアモン

世代 究極体
タイプ 古代植物型
属性 データ種
スピリッツ
異名 超樹闘士
必殺技 エペイオスギミック
全身のギミックを一斉に発動させる。
得意技 サプライズキャノン
敵の懐に入り、口部と胸部の大砲から超質量の砲弾を発射する。
見た目はまんまトロイの木馬。
木じゃなくて、むしろ鋼の闘士だろとか言ってはいけない。
トロイの木馬のくせにウィルス種ではない
堅牢な巨体と全身に搭載された火器の圧倒的火力で戦況をひっくり返した。
十闘士一の巨体を誇る。

木で作られたマシーン系という意味ではペタルドラモンよりもアルボルモンに近い要素を持っている事がうかがえる。


エンシェントマーメイモン

世代 究極体
タイプ 古代水棲獣人型
属性 データ種
スピリッツ
異名 超流闘士
必殺技 グレイト・メイルストローム
巨大な渦潮を作り、全てを海の中に引き摺り込む。
得意技 クリスタルビロー
超硬質化させたクリスタルをマシンガンの如く撃ち出す。
デジモンの起源「ネットの海」の守護女神。
海流や津波などあらゆる水を操った。
彼女の逆鱗に触れて海に消えた島や大陸は数知れず。

魚のマスク、三又の槍、青い鱗鎧…とネプトゥーンモンは彼女の要素を強く受け継いでいるのかもしれない。

半人半獣という意味ではラーナモンよりカルマーラモンが一番近い姿をしている。


エンシェントワイズモン

世代 究極体
タイプ 古代突然変異型
属性 ウィルス種
スピリッツ
異名 超賢闘士
必殺技 ラプラスの魔
究極の叡智によって異世界の座標を割り出し、未来永劫に渡って敵を閉じ込める。
得意技 エルダーサイン
異世界の究極の邪神を召喚する。
古代の卓越した叡智の全てを記録するアカシックレコード的存在で、彼に分からない事は無いとされ、未来の叡智すら見通す。
また、体の鏡は異世界に通じているとも言われていた。

鏡という共通性から、セフィロトモンよりもメルキューレモンに近い要素を持っている為、恐らくはヒューマン系という事になる。



【戦いの歴史】

遥か昔…『古代デジタルワールド期』に起こった人型デジモン vs 獣型デジモンの戦争。
そんな長年続いた戦争を終らせるため地上に降り立った、“神の申し子”「ルーチェモン
彼によってもたらされた平和に安堵するデジモン達。

だが、そんな平和は長くは続かず、突然ルーチェモンが“神なる敵”と化し、独裁政治が始まった。
強大な力に恐れ、多くのデジモンがルーチェモンに従う中、立ち上がった勇者達がいた。
……後に『伝説の十闘士』と呼ばれる始まりの究極体達である。
彼らは“神なる敵”率いる“神の軍隊”に僅かなメンバー(協力者もいたと推測されるため恐らく、小さなレジスタンス規模)で立ち向かった。

そして、ルーチェモンと対峙する十闘士。
圧倒的な力の差、次々と倒れる仲間達…しかし、エンシェントグレイモンとエンシェントガルルモンは魂を燃やし、命を輝かせ、最後まで立ち続け、ついにルーチェモンをダークエリアに封印した。

そして真の平和を手に入れたデジタルワールド。


だが、未来に再び訪れる危機を予言した十闘士は、己の魂を込めた「スピリット」を遺し、使命を終えた。



…が、彼らの活躍を記した文献の類いは何故か遺されておらず、語り継がれるだけで知る者はほとんどいない。






















……ここまで語ったが、歴史やデジタルワールドの属性などはデジモンフロンティアの舞台のデジタルワールドであるため、必ずしも全てのデジタルワールドに当てはまることとは限らない。

要点をまとめると、物凄く派手な世界観設定と言ったところか。
そのため、メディアでも扱いを図りかねているのか出番はかなり少ない。
おまけに、それなりにガッツリ出た二闘士の扱いが…


◆エンシェントアニヲタモン
“追記・修正”の属性をもつ、古代デジタルワールドを救った伝説の十闘士デジモン。

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最終更新:2024年03月02日 21:21

*1 つまり、古代のデジタルワールドの大破壊の時に降臨し崩壊の危機から救ったとされるインペリアルドラモン:パラディンモードよりも古く、彼が創始者であるロイヤルナイツの面々より古い、ということになる