ホーム・アローン

登録日:2010/12/22(水) 02:31:22
更新日:2024/04/17 Wed 22:33:53
所要時間:約 7 分で読めます




『ホーム・アローン』とは、1990年に公開されたアメリカの映画。
監督はクリス・コロンバス(『グレムリン』や『グーニーズ』の脚本の人)。

クリスマスを舞台に1人留守番する羽目になった子供の成長と家族愛、そして留守を狙う泥棒とのバトルを書いたコメディ。
当時10歳の子役俳優であったマコーレー・カルキンの出世作としても知られる。

現在ではクリスマス映画を代表する作品となるほどの大ヒットとなった。

後に5本の続編が制作された。


【あらすじ】


シカゴに住むマカリスター家はクリスマスをパリで過ごすことになっていたが、
停電で目覚まし時計が止まっていたために寝過ごし、大騒ぎの中、1人だけ屋根裏部屋に追いやられていた末っ子のケビンを置いて出発してしまう。
大家族にぞんざいに扱われる日々を過ごしてウンザリしていたケビンは、願いがかなったと大はしゃぎする。

しかしその頃、クリスマス旅行中の空き巣を狙う泥棒がマカリスター家を狙っていた……


【主な登場人物】


主人公。8歳。
マカリスター家の5人兄弟の末っ子で、兄弟たちからは厄介者扱いされている。
出発前夜に兄のバズと喧嘩して騒動を起こしたために一家の非難を浴び、罰として屋根裏部屋で一晩過ごすように命じられ「こんな家族なんていなくなっちゃえばいい」と願い眠りにつくが、奇しくもその通りになる。
年の割にはませたところがあるが、怖がりで寂しがりで、イマイチ詰めの甘い年相応なところもある。
(「弟に」と言った直後に「一人っ子なんだ」と言ったり、自宅で銃殺事件を演出した直後に父親とクリスマスツリーを飾っている演技をしたり)
旅行前はグチグチ我儘ばかり言って荷造りや手伝いもロクにできなかったが、留守番中に一人で買い物や家事ができるほどに成長する。
約1時間で家をトラップハウスにした上に、一晩でほとんど元通りにするほどの知恵を持っているようだ…。

  • ハリー・ライム(演:ジョー・ペシ)
泥棒コンビの1人。金歯が自慢のハゲでチビで小太りの方。
クリスマス旅行で留守になる家に侵入して金目になりそうなものを盗んでいる。
事前に警察官に変装し、その家のセキュリティを聞き出すなど慎重で狡猾な性格。
ただしすぐ熱くなって冷静さを失うためケビンのトラップに次々と引っかかる。

  • マーヴ・マーチャント(演:ダニエル・スターン)
ハリーの相棒のヒゲでノッポの方。
頭が悪く、騙されやすい性格。
「一流のワルは現場にしるしを残す」というポリシーを持ち、名刺代わりに侵入した家の水道をあふれさせて水浸しにする癖がある。
バカなのでケビンのトラップに次々と引っかかる。

  • マーリー(演:ロバーツ・ブロッサム)
ケビンの家の隣で一人暮らししている老人。
夜な夜な道に凍結防止用の塩をまいている。
その不気味な人相と風貌から、近所の子供たちからは、かつて家族をスコップで殴って皆殺しにした殺人鬼と噂されている。
…が、それは全くデタラメな作り話で、本当は不器用ながら心の優しい人物で、些細なことから息子と仲違いし、長い間家族と交流を持っていないだけだった。

  • ピーター・マカリスター(演:ジョン・ハード)
ケビンの父。
シカゴに立派な家を持ち、兄一家や親戚の分の食事代や旅費を出すなど、なかなか稼ぎはいいようだ。
それなりに立派で落ち着いた父親だが慌て者。

  • ケイト・マカリスター(演:キャサリン・オハラ)
ケビンの母。
冒頭のケビンとバズの喧嘩にて、バズにも非があるのに表立って問題を起こしたケビンだけを叱るなど、やや感情的になりやすいところがある。
しかしケビンを置いてきたことに気づいてからは必死に単身あの手この手で自宅に戻ろうとし、ケビンを忘れてしまった事を深く悔やみ続けるなどケビンへの愛情は確かにある。

  • バズ・マカリスター(演:デヴィン・ラトリー)
マカリスター兄弟の長男。
いかにもなガキ大将でエロいことに興味津々。
ケビンのことはウザいガキ扱いしており、意地悪したりおちょくったりするが、決して憎んでいるわけではなく置いて行かれたケビンをなんだかんだ言いつつも心配していたようでラストでは憎まれ口を言いながらもお互いに再会を喜んでいた。
ケビンの好物のプレーンチーズピザを独り占めした上におちょくって喧嘩の原因を作った。そのおかげでケビンに部屋を荒らされることになる。
彼女はデブス。

  • 他のマカリスター兄弟
兄のジェフと姉のリニーとミーガン。
ジェフとリニーは揃ってケビンを荷造りもできないウザガキ扱いしていた。
ミーガンは旅行前はケビンを「みんなのお荷物」扱いしていたものの、フランスではケビンの心配をしていた。
ちなみに、ケビンの吹き替えが矢島晶子しんのすけ)バージョンでは、ミーガンの吹き替えはならはしみき(みさえ)である。

  • フランク・マカリスター(演:ゲリー・バンマン)
ピーターの兄。つまりケビンの伯父。
傲慢でセコくて空気の読めない残念な人。
暮らしぶりは良くないのか弟にたかっている。
弟の家で我が物顔したり、自分が厄介者なのにケビンを「厄介者」呼ばわりしたり、機内食の食器をパクろうとしたりするダメな大人。
嫁がメガネなせいか子供のメガネ率が高い。

  • フラー・マカリスター(演:キーラン・カルキン)
フランクおじさんとこの末っ子で、ケビンより年下のメガネの従兄弟。
当初ケビンはフラーと一緒に寝ることになっていたが、おねしょが治っていない上にペプシガブ飲みと死亡フラグ全開なためケビンに嫌がられている。
演じたのはマコーレー・カルキンの実弟のキーラン・カルキン。

  • ミッチ・マーフィー(演:ジェフリー・ワイズマン)
マカリスター家の向かいに住むケビンの友達。
寝過ごして飛行機の時間に遅れそうになって大騒動中のマカリスター家に空気を読まずにやってきて、運転手などに馴れ馴れしく話しかけまくった上、
勝手に車に潜り込んで荷物をいじっていたため、人数確認していた従姉妹のヘザーが彼をケビンと誤認し、全員揃ったと勘違いしてしまった。
その後フロリダ旅行に行ってる間に彼の家は泥棒コンビに侵入され、水浸しにされてしまった。

  • ガス・ポリンスキー(演:ジョン・キャンディ)
売れないバンド「ポルカキング」のリーダー。
シカゴ行きの飛行機を探して八つ当たりモードのケイトをレンタカーで家まで送った。

  • ピザ屋の店員 (演:ダン・チャールズ・ズコスキー)
二度マカリスター家にピザを届けた青年。ケビンのビデオを使った悪戯の被害にあった。ほんの脇役だが演じた俳優がイケメンだったため、妙に人気がある。

  • タランチュラ
バズのペットのタランチュラ。
ケビンが棚を破壊した時に脱走し家を徘徊していたが、意外なところでケビンを救った。

  • ブロンズ像
マカリスター家の前庭に飾ってあるブロンズ像。
路面が凍結気味な上に絶妙な位置にあるため、いつもやってきたピザ屋や配送や警察の車にはねられる。

  • ジョニー(演:ラルフ・フーディー)
バイオレンス映画のビデオの登場人物。
がまんできねぇ性格なのか、スネイクとピザ屋に10まで数えずにマシンガンをぶっ放したギャング。

  • スネイク(演:マイケル・グイド)
ジョニーと同じビデオ映画のギャング。
ジョニーの元に「例のブツ」を持ってきて、代金を貰おうとしたら大量の鉛弾を貰った。


【ケビンの仕掛けたトラップ】


  • 玄関と地下室への階段に水をまき凍結させる
  • 玄関のドアノブをヒーターで真っ赤に熱しておく
  • 地下室の電球のコードを外し高い所に置いたアイロンをつなげて、引っ張ると落ちてくるようにする
  • 地下室からの階段にコールタールを塗る
  • 階段の途中に釘が刺さった板を置く
  • 裏口を開けるとガスバーナーが噴射されるようにする
  • 接着剤を塗ったビニールを部屋の入り口に張り、近くの扇風機の前に羽毛を積む
  • 開けておいた窓の下にクリスマスツリーの飾りを置く(※この時、靴や靴下は先述した階段のコールタールの仕掛けに引っ掛かって脱げてしまったため、裸足の状態)
  • ミニカーをばらまく
  • ペンキ缶に紐をつけて投げる
  • 足元に紐を張る
  • 屋根裏部屋から木の上の小屋にロープを張る
  • 地面に罠がある可能性を警戒してそのロープを伝って追いかけているところを、ロープを切断する

………よく生きてたな、ハリーとマーブ。(ぶっちゃけ過剰防衛じゃないか?)



追記・修正は留守番中に侵入してきた空き巣を撃退してからお願いします。

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最終更新:2024年04月17日 22:33