ホヤ

登録日:2012/02/21(火) 02:11:58
更新日:2022/12/06 Tue 01:13:57
所要時間:約 4 分で読めます




えぇ~、似てるぅ~!?
海のパイナップルとか呼ばれてるけどそんな似てるぅ~!?(ホヤッ



ホヤ(海鞘、老海鼠)とは、脊椎動物門、尾索動物亜門ホヤ綱に属する海産動物である。
ぶっちゃけ植物やクリーチャーにしか見えないが、一応動物のカテゴリーに含まれる。

食用としてスーパーなんかでもよく見かけるのはマボヤという種。
最初にこれを食べた勇者はどれ程追い詰められていたのか…。
先人のチャレンジ精神には頭が上がらない。


【生態】

ホヤの身体構造を言葉だけで説明するのはあまりに困難な為、詳しくは図鑑などの類を参照して頂きたい。
…正直さらにワケ分かんなくなったと思うが、これがホヤの全てなのだ。

必要最低限の器官は備わっているが、ちょっと色々はしょり過ぎである。
目や耳はおろか、そもそも脳がない。ノータリンってレベルじゃねーぞ!

入水管から海水とともにプランクトンを摂取し、残りの海水や不純物は出水管から排出される。いわばろ過装置のようなもんである。

ちなみに昆虫や蛙のように、成長に従い変態する。
幼生時はオタマジャクシのような姿で、この頃は脊椎が存在する。
…それがどうしてあんな姿になるのか。生命の神秘は計り知れない。

ひょっとすると考えるのをやめたのかもしれない。

基本的に有性生殖を行うが、群体を形成する種は無性生殖も可能である。
また、ナメクジ等と同様に雌雄同体でもある。


【類縁の方々】

色も形も様々だが、ホヤの仲間は数多い。
あれ?気持ち悪いのってマボヤさんだけじゃね?なんて思っても口に出してはいけない。

因みに「ウルトラマンホヤ」と呼ばれるのもありダイバー達に親しまれている。


【気になるお味】

項目冒頭のウザい台詞通り、マボヤは海のパイナップルと呼ばれている。
ならばさぞやフルーティーな味わいなのだろうと一口かじると、

磯臭い

半端なく磯臭いのだ。所謂大人の味というやつである。
さらにこの磯臭さ、鮮度を失うほどに強くなる。
時限式にマズくなっていくので、たとえ口に合わなくても出されたらさっさと平らげてしまおう。

ホント誰だよこんな異名つけた奴。

調理方法としては、刺身や酢の物にするのがポピュラーだろうか。弾力があり、シコシコした食感を楽しもう。
塩辛燻製にしてもイケる。
中に溜まっている汁(所謂ホヤ汁)も、飲むと珍味。

念の為に注意をしておくが、ホヤは普通、中身を食うものであり外側の殻は食えたものではない
津軽弁の日では、青森に嫁に来た東京人が食べ方が分からず中を全て捨て外側を切り天ぷらにしてしまった笑い話が紹介されたほど。

動画サイトに捌き方講座なんてのもあるので、食べてみたい方は参考にするといいだろう。


【余談】

ホヤを食べた後に水を飲むと、なぜか普段より冷たく感じるらしい。
なんともビールが飲みたくなる話である。

Google先生で「ホヤ」を検索すると、関連する検索キーワードに「ホヤまずい」と出る。
確かに万人受けはしないだろうが、これはあんまりだろう…。

HOYA株式会社という企業があるが、本項目のホヤとは関係ない。
ちなみに眼鏡や光学レンズなんかを作っている会社である。

装甲騎兵ボトムズ』の主人公にして異能生存体、キリコ・キュービィーの嫌いな食べ物らしい。
まさかアストラギウス銀河にもホヤは住んでいるとは…。


【関連作品・キャラクター】

  • 漫画『フランケン・ふらん』
改造手術を受けた青年がとあるショックからホヤになってしまう話がある。

  • 小説『夢見る黄金地球儀』
題名にある地球儀は舞台となる桜宮市で見つかった新種のホヤ「ボンクラボヤ」(実在種「オオグチボヤ」の近縁種)・「ウスボンヤリボヤ」の展示施設に鎮座しており、
作中後半ではボンクラボヤの「深海高圧力で光る」という性質を陸で再現するための特製装置が思わぬ役目を果たし、女性歌手(『ナイチンゲールの沈黙』のヒロイン)が新曲「ボンクラボヤは海の底で眠る」を歌い観客を感動させ鎮めていた。

  • 小説『へんないきもの三千里』
オオサルパとオオグチボヤが登場した。

バグズ手術/M.O.手術(テラフォーマーズ)により「出芽で殖える」という能力を得た爆致嵐/爆宇嵐というキャラが登場。
いくら訓練したって出芽って内臓増やしたり小人作ったり敵に寄生するもんじゃないと思う。
ぶっちゃけ彼が出張ってきた辺りから漫画自体の迷走が極まってきたため、読者からの好感はイマイチ。


…とまあこのように関連作品は殆どないのが現状である。
ホヤさんの今後の活躍に期待したい。



追記・修正は出来立てほやほやのホヤ料理をHOYA社の眼鏡で眺めているほっちゃんをチヤホヤしながらお願いします。


















気仙沼/みなみまち青空市 ホヤぼーやグッズ
https://www.blueskym.jp/%E3%83%9B%E3%83%A4%E3%81%BC%E3%83%BC%E3%82%84%E3%82%B0%E3%83%83%E3%82%BA/
ref.2019/6/6

ごめんいたわ



彼の名はホヤぼーや。
宮城県は気仙沼市の観光キャラクターである。
フカヒレやカツオが好物だとか。

プランクトン食えよ







ホヤのぬいぐるみはないが、彼のぬいぐるみはある。








今日もどこかで町の平和を守っている。







































フィギュアならある。


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最終更新:2022年12月06日 01:13