宇宙戦艦ヤマト 完結編

登録日:2013/3/20 (日) 08:15:00
更新日:2017/05/14 Sun 23:32:06
所要時間:約 4 分で読めます




宇宙戦艦ヤマト 完結編とは、1983年に公開されたアニメーション映画。

映画宇宙戦艦ヤマトシリーズの第六作目にあたり、制作当時は明確に『2』から繋がる『正史』ヤマトシリーズでのヤマトの最期とされていた。



【概要】

当時、10年の長きにわたった宇宙戦艦ヤマトシリーズの真の最終作として制作された。
今作はさらばのように後でアナザーエンドを用意したりすること無く、ヤマトが水惑星の海に沈むことで明確にシリーズを完結させた。

が、シナリオに関してはかなり賛否両論あり、沖田艦長を生き返らせたり西暦2205年のⅢの続編なのに2203年を舞台にしたりと、
これまでの不満もあり呆れかえってしまうファンも多かった。
安易なご都合主義的展開で『ヤマトシリーズの凋落を招いてしまった』と後世から『火中の栗を拾う』かのような事例に例えられ、
その後のアニメに『設定は安易に弄くるな』という教訓を遺した。

当時の思惑とは裏腹に、25年越しとはいえ復活編という直接の続編が作られているため、結局はさらば同様の「終わる終わる詐欺」に終わってしまった。


とはいえ、作品単体として観るとそれほど悪い出来ではなく、ストーリー以外、特に作画に関しては当時だけでなく、現在の基準で観ても非常に高い品質を誇る。
特に作中中盤のヤマト発進シーンは、手描きアニメ史上でも最高水準のシーンの一つ。
その後のアクエリアスの海への着水シーンも力が入っていて、とても美しい。

というか静止してる戦艦に対しカメラが動くことでぬるぬる動かしたり、立っているだけの人間に対して同じようにぬるぬる動かしたり、喋ってるだけなのに手がぬるぬる動いたりと、やり過ぎなレベルで良く動く。
敵勢力のディンギル帝国のキャラクターが特に顕著。

そして宮川泰氏による音楽は言わずもがな。

そもそもストーリーに関しても、沖田艦長の件以外が大きく批判されることは少なく、完成度で言えばヤマトの最終作として十分な作品である。
(まあゲストキャラの唐突な自己犠牲やニュートリノビーム防御幕関連のご都合展開とかいろいろ細かい不評点はあるがそこら辺はヤマトならよくあることなのだ!)



【ストーリー】

西暦2203年(後にⅢとの兼ね合いで2205年に修正)
突如銀河系付近にワープアウトした赤色銀河。
天の川銀河と赤色銀河との大衝突は、銀河系の至る所に未曽有の大災害を引き起こしていた。
そしてそれにより、ガミラス帝国及びボラー連邦は壊滅的な被害を受けることとなる。

地球連邦はガルマン・ガミラス本星調査の為にヤマトを派遣したが、そこにあるのは崩壊した無人のガルマン星だけであった。
古代とヤマトクルーはデスラーパレスに花を手向け、ガミラス星を後にする。
途中、大洪水により水没していく惑星に残された異星人を発見、救助し地球へと進路をとるが、突如謎の艦隊による襲撃を受け、撃沈されてしまう。
惑星への墜落の衝撃で自動航行装置が作動し、何とか地球へと帰還するヤマトだったが、多数の死傷者を出し、古代は自責の念から艦長を辞職する

そんな中、大災害により現れた水の惑星アクエリアスが地球へと近づきつつあり、このままでは遠くない内に地球は水没してしまうという。
時を同じくして、先程の艦隊と水没した惑星の主である「ディンギル帝国」が地球への侵略を開始する。



【登場人物】

  • 沖田十三
生き返っちゃったヤマト初代艦長。
第一作での死は佐渡先生の誤診だった。(オイw佐渡先生!俺たちのあの感動を返せ!)
少なくともきちんとコスモタイガーの事を知っている事から、『死後』の地球防衛軍についての情報を得ていたようだ。

当時は一スタッフであり、後に宇宙戦艦ヤマト2199の総監督になる出渕裕によれば、
沖田を出演させる口実として、『銀河系と平行時空の銀河系が重なりあって、その銀河には第一作がバッドエンドとなり、
ヤマトが旅立てなかった赤い地球がある。そこには発進できなかった平行時空のヤマトが眠っていて、そのヤマトの艦長室に沖田艦長がいる。
それだったら登場しても可笑しくない』と西崎Pなどに進言したが、没になったと語っている。
ぶっちゃけ、そのほうがいいやん!

  • ルガール
ディンギル帝国の大神官大総統。
もう役職からラスボスオーラ出まくりである。

惑星に惑星ぶつけて水没させようとしたり、自ら馬に乗ってヤマトに白兵戦を挑んで単機無双したりと、やることがダイナミック。
古代「貴様それでも人間か!!!」

旧シリーズ最後の敵だが、クライマックスでヤマト最初の敵であるデスラー総統に敗れ去る。



【余談】

実はこのアニメ、ほんの少しだけCGが使われていたりする。
ヤマト発進の際、真田さんが見ているモニターの図形を描画する際等に用いており、言われても気づかないレベルの違和感のなさである。本作品の公開から2年後となる1985年にタイトーから本作品や「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」、「ヤマトよ永遠に」の映像を使用したLDゲームが発売されているが、『タイムギャル』とは違って、家庭用ゲーム機への移植はない幻の作品と化している。





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真田さんプレビューは!?

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