ウグイス(野鳥)

登録日:2012/01/11(水) 22:33:49
更新日:2021/10/23 Sat 08:27:07
所要時間:約 4 分で読めます




\ホーホケキョッ/






ウグイス


Cettia diphone


ウグイス(鶯)はスズメ目ウグイス科に属する野鳥。全長は15cmほど。

平地から山林の藪林や草原に生息し、冬になれば場所によっては都会の公園などでも見ることができる。


言わずと知れた春の訪れを知らせる鳥の代表。


冬という厳しい季節が過ぎ去り、穏やかな季節がやってきた

暖かい空気に包まれ、いたるところから生命を謳歌するような鳥たちの活気の良い声が聞こえてくる。


その中でも一際綺麗で心に残る声をあげるのがウグイス。

太陽の光が暖かく降り注ぐ青空の下、『ホーホケキョ』という澄んだ声を聴くと妙に幸せな気分にならないだろうか。


ハクチョウと並び、人間から好意的に見られる鳥の代表でもある。


【特徴】
美しいさえずりが特徴で愛されるウグイスだが、羽色は華やかではない。地味と言ってもいい。

俗に『ウグイス色』と呼ばれるこの色だが、世間では二通りで認識されている。

ひとつは灰色に近い、緑褐色。これはウグイス本来の色である。
もうひとつは抹茶色に近い緑黄色。これは同じく春先になるとよく見られるメジロの色である。

そのためかウグイスとメジロを混同している人も割りと多く、「庭先にウグイスが来た!…と思ったら実はメジロでした」なんてことも多い。
花札の「梅に鶯」の札に書かれているウグイスがメジロっぽいのも誤解の原因かも。

澄んだ美しい声で鳴く彼らだが見た目はあまり華やかではないのだ。


【鳴き声】
美しい声で知られるウグイス。これは繁殖期にオスが恋人を求めて鳴く『さえずり』。
普段は『ジャッジャッ』『チャチャ』という地味な声で鳴く。

秋以降はさえずりが聞こえなくなるため、渡り鳥のようなものだと思っている人もいるのではないか。

秋以降も同じ場所で生活しているのである(移動する個体もいる)。


【行動】
華やかなイメージとは対照的に行動もあまり開けた場所に出ず、林や藪の中にいることが多い。

繁殖期になるとオスはなわばりを作り彼女を求めてさえずる。



ホーホケキョッ♪





お嬢さんお嬢さん、ボクの卵産みませんか?

微笑ましい光景だがさえずりはなわばり宣言もかねているので美しい声の下、実は次のような光景が展開しているのかもしれない。



ホーホケキョ!ホーホケキョ!ホーホケキョ!





てめぇ、ここはオレ様のなわばりだぞ!殺すぞ!


あ?やんのかコラ!


巣作りや子育てにおいてはオスは参加せずメス一羽で行う。オスの仕事はなわばり宣言のみ。亭主関白なのね。

ちなみにさえずりに惹かれて他のメスがやってくると浮気する。


【餌】
餌は他の鳥同様昆虫類やクモ。冬にはなども食べる。


【托卵の対象】
ウグイスはカッコウ科のホトトギスの托卵の対象となっている。
ウグイスが自分よりも大きなホトトギスの雛に餌をやる光景はシュールである。繁殖期を無駄にしてしまうため、ウグイスにとっては大損とも言える。




さって子育て頑張らなくっちゃ♪旦那はあてにならないし…




↓旦那

ホーホケキョ!ホーホケキョ!




ふふふ…


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最終更新:2021年10月23日 08:27