ゼロ(ロックマンゼロシリーズ)

登録日:2011/02/21 (月) 23:10:08
更新日:2024/04/05 Fri 12:25:38
所要時間:約 8 分で読めます




目の前に敵が現れたなら…叩き斬るまでだ!




ゲーム『ロックマンゼロ』シリーズの主人公。
ロックマンX』シリーズのゼロと同一人物である。
CV:風間勇刀(ゲーム・ドラマCDシリーズ・SVC CHAOS) / 置鮎龍太郎鬼武者 無頼伝




【概要】


Xシリーズよりも無口で無愛想になっており、クールさに磨きがかかっている。
キャラクターデザインが一新されたことにより、メインカラーも赤+白から赤+黒に変わって見た目も若返っているが、設定上は外見に変わりはない。

廃研究所で百年もの間眠っていた所を、シエルたちレジスタンスの手で目覚める。
長い間封印されていたためか、記憶の大半を失っていて、自分が誰かすらも覚えていないが、エックスの記憶だけはおぼろげながら残っている。
性能の方はと言うと、百年もの間メンテナンス無しで放置されていただけあり、流石に復活直後は記憶喪失も相まって全盛期とのブランクを感じさせた。
それでもネオ・アルカディア軍との交戦でたちまち勘を取り戻し、最新型の戦闘用レプリロイドとも余裕で渡り合えるほど。はるか昔の旧式レプリロイド*1であるにもかかわらずである。

目覚めた当初は記憶が曖昧なのもあって無口で無愛想だったが、シリーズが進むごとに時折相手にアドバイスをするなどの一面も見せるように。
シエルやエックスに対してはその立場や気持ちを斟酌して気を回すことがある。

自身の正義について思い悩みながら戦ったエックスを『英雄』と認めつつ、ゼロ自身は戦うのであればその相手や、
自分が正義の側なのかというようなことについて悩まないという信念を持っている。
ゼロのこのスタンスはシリーズを通してブレることはなく、戦うことが避けられないのであれば、たとえ誰が相手であろうと躊躇なく剣を振るう。
オレは悩まない。目の前に敵が現れたなら…叩き斬る…までだ!



【活躍】


ロックマンゼロ
オレを目覚めさせて、どうしようっていうんだ
サイバーエルフ・パッシィによって長い眠りから目覚め復活。
自分が何者なのかも曖昧なまま、ネオ・アルカディアに迫害され続けるレジスタンス達に力を貸す決意をする。
ゼロ一人の協力によって戦況は急変。防戦一方だったレジスタンス側も、次第に活気を取り戻して行った。
それでもネオ・アルカディアとの戦力差は如何ともし難く、レジスタンスベースを急襲されるなど苦戦を強いられる。

そんな中、ゼロは戦況を一気に引っくり返すべく、敵本拠地であるネオ・アルカディア内部に単身乗り込み、シエル様の作り出したコピーエックスを倒す。
しかし首領を倒したとはいえネオ・アルカディアのレジスタンス追及は止まず、ゼロは単身囮となってシエルたちを逃し、ネオ・アルカディアの追手を退けながら一年間放浪することになった。


ロックマンゼロ2
誰も知らないゼロが目覚める
一年間の放浪の末、追っ手を退けた後に砂の荒野で力尽きて行き倒れるが、目が覚めたら新しいレジスタンスベースにいた。ハルピュイアがこっそり助けてくれたんだけどね。
シエルとも再会し、自分たちのためにゼロに機能停止寸前になるまで囮としてしまったことを謝罪されるが、ゼロ自身は特に気にしておらず、
修復を終えると以前のようにシエルやレジスタンスに協力する。

が、新エネルギー研究に専念するシエルの代わりにレジスタンスの新リーダーとなったエルピスには、様々な要因から含みのある態度を取られ、
ゼロ自身はさほど気にした様子もなく、彼が危機に陥れば救出に向かったりもしたが、そんなゼロの態度と自身が犯した失態などが原因でエルピスは中盤に闇堕ち。
強大な力へのエルピスの執念は、やがてダークエルフの解放、エックスのオリジナルボディ破壊という惨事に繋がり、
ダークエルフの力を得て暴走したエルピスをゼロはやむなく撃破し、ダークエルフによって死の直前にサイバーエルフへと転生したエルピスがどこかへと飛び去るのを見送った。


ロックマンゼロ3
生きてやる
OPからニセモノ呼ばわりを受ける。ピュンパに助けられた恩は何気にここで返す事に。
ダークエルフと呼応する謎の巨大レプリロイド・オメガが登場し、さらにその正体はゼロの本来のボディだった。
つまりオメガこそオリジナルのゼロであり、自分のボディが代替品であることが判明する。
しかし、魂(人格プログラム)はゼロの方こそが本物であり、百年間封印されていた際にDr.バイルの手によってコピーボディに移されていた事実も判明。

少々ややこしいのが、"百年間封印"には違いないが、実はXシリーズからは二百年経過している
イレギュラー戦争(X6ゼロエンディング)から百年。
そして妖精戦争が始まった時、オメガを倒すために封印から一旦目覚めてエックスと共闘し、その後再封印されてから百年。
つまり実は二度寝していた。作中みんなして百年前百年前連呼するから紛らわしいけどね。

最終決戦で自称救世主のオメガ(オリジナルゼロ)と戦い、これを撃破。
オリジナルボディもゼロ自身の手で完全に破壊される。

ちなみにゼロの本来の魂も、Xシリーズでウィルスがシグマに移った事で書き換わっているため、製作者のW博士が望んだゼロ本来の姿は今回の件で跡形もなく消え去った。と、思いきや……


ロックマンゼロ4
そして、すべてがゼロになる
バイル軍に襲われていたキャラバンを助けたのをきっかけに、百年以上前にスペースコロニーが落下した地点で、今は自然が再生している事を知る。
その土地「エリア・ゼロ」を破壊しようと、ラグナロク作戦を企てるバイルとの決着。
エリア・ゼロを守るため、地上へ落下する衛星砲台ラグナロクを破壊するべく、ラグナロク内部へと単身潜入した。
ラグナロク・コアと融合した人間様のバイルを撫で切りにし、一緒にラグナロクごと大気圏へと突入し、以後行方不明となっている。最後の最後にイレギュラーへと回帰した


続編の『ロックマンゼクス』シリーズにライブメタル・モデルZとして登場するが、これはゼロのデータを基にシエル(?)が作ったものでゼロ本人ではない。
しかし死亡フラグ建築の腕はしっかり受け継いでいる。



【武器】

各武器はチャージが可能で、属性チップを装備した状態でチャージ攻撃すると、その属性を帯びた攻撃ができる。
ちなみに、ゼロ1で使う武器はそれぞれネオ・アルカディア四天王が使っている武器と対比になっている。

バスターショット(ゼロ1〜4)


最初から使える武器。Xシリーズと違って、腕が変形するのではなく手持ち銃となっている。
レジスタンスが携行火器として使っている旧式銃で、ゼロ1のオープニングで死亡したレジスタンス(ミラン)の物を受け継ぎ、それ以降も同様の物を使っている。*2
初期は豆弾しか撃てないが、セイバーの柄をカートリッジ代わりに使うことでチャージも可能となる。
この武器のみチャージ攻撃が2段階存在し、1段階チャージには属性が乗らないが、チャージ自体は非常に速いので使いやすい。
ゼロ2以降使えるようになるEXスキルは作品毎に特色があり、様々な物を撃ち出すことが出来るようになる。


ゼットセイバー(ゼロ1〜4)
1のOPボス戦から使えるようになる両刃剣。「十の光る武具」の一つであり、ゼロを象徴する武器。
Xシリーズ前半で使っていた物と同一で、長い間エックスに預けていたものを返却された形である。
三段斬りは通称ヒッフッハ(X7の三段斬りでのかけ声から。ゼロシリーズでは無言)。ゼロ2以降で使える3段目切り上げを使う場合はヒッフッホになる。微妙に与ダメが高い。
チャージすれば短いアースクラッシュを出せる。空中でも出せる他、振り返りながらも出せるので十字キーをガチャガチャすると前後に攻撃判定を無数に作り出して硬い敵や一部無敵判定の出ない中ボスを瞬殺出来る。
斬り上げ・下突き・ダッシュ斬り・ジャンプ斬り・回転斬り・ジャンプ回転斬りなどなど、攻撃のバリエーションが豊富な武器でもある。
ただEXスキルはバスターとは異なり、どの作品も属性が違うぐらいでモーションはあまり大差ない


普段は太腿のホルスターに収納されている。二本あるので、片方はバスターショットに装填したり、別の武器に変形させて使う。
やろうと思えば二刀流も可能(実際メガ・スコルピアと二刀流で戦うイラストもある)なのだが、ゼロ自身は好まない様子。

刀身は特徴的な楔形。
イラストではゼロ1の時点でこの形だったが、ゲーム内ドットでは刀型だった。ゼロ2では新規モーションのみ楔形で、ゼロ3から全モーションが楔形に統一された。

同時期に展開されていたロックマンエグゼシリーズでは後半の『4』と『5』にてバトルチップとして登場している。
チップのイラストにはZセイバーとそれを持つ影がかかったゼロが描かれており、使うと三段切りのように三種のソードを続けて繰り出す。


トリプルロッド(ゼロ1)


全8方向(真下はジャンプ中のみ)に攻撃できる近~中距離用武器。長い柄の先端に光の槍先を持つ。
ゼロが眠っていた研究所跡にあったデータから作られた為、何気に封印前のゼロとも縁があると思われる
敵を真下突きで攻撃するとホッピングのように跳ねる。ジャンプボタンを押しながら跳ねるとかなり高くホップすることが出来る。応用すれば敵を足場代わりにもでき、通常では行けない場所にも行けるようになる。
ボタン連打で三段斬りならぬ三段突きになり、攻撃距離を二段階伸ばせるが使いにくい。
チャージ技はトリプルロッドを振り回して攻撃するが、妙にリーチが短く使いにくい。

企画段階では槍先が3種類に変形する武器だった。


チェーンロッド(ゼロ2)


伸びる中距離用武器。光の鎖の先端に光の槍先を持つ。
天井や壁に引っ掛けての移動のほか、ブロックを動かしたり敵やアイテムを引き寄せる事が可能。
上手く扱えば、さながらバイオニックコマンドーや海腹川背のようなスウィングアクションが行える。
しかしやっぱり使いにくく、ぶっちゃけブロック操作以外では出番は少ない。
が、ある特定の天井に引っかけて横キーを入れるとさらに上のフロアに転移するバグがある。*3
なおチャージ技は何故かトリプルロッドと同じであり、ロッドを振り回して攻撃する。


リコイルロッド(ゼロ3)


刃付きトンファーナックルのような形をした近距離用武器。
ボタン連打で連続攻撃、チャージ攻撃で敵や一部障害物を吹っ飛ばすことが可能な爽快武器。さらにチャージ攻撃を地面や真下の敵に打てば、通常の2倍以上の高さまで大ジャンプできる。
だが、調子に乗り下手にロッドで大ジャンプすると、天井の針でティウンティウンする危険もあるので気をつけよう。
使い勝手もよく楽しい武器だが、ゼロ4ではロッド系武器自体がリストラされた。
ちなみに企画段階ではパイルバンカーという名称だった。


シールドブーメラン(ゼロ1〜3)


構えている間は敵の黄色いエネルギー弾を跳ね返し、チャージして離すとブーメランのように投げて攻撃する。
注意として、跳ね返せる弾はエネルギー弾だけな上、構えている間はダッシュ出来ない。
しかし、タイミングよくダッシュボタンとジャンプボタンを押せばシールドを構えたままダッシュジャンプはできる。
また一部の敵の攻撃も防ぐだけなら可能。

クリアタイムが評価に直結する本作ではあまり人気がない。
だがバスターやセイバーがチャージできないハードモードでは、属性攻撃ができる武器として重宝する。
ゼロ自身は良く使う。そして壊す。毎度初期装備にこいつが無いのは壊れてるから。
長いことゼロを守ってきたが、ロッド系武器共々ゼロ4でリストラ。


ゼロナックル(ゼロ4)


手に直接チップが埋め込まれており、エネルギーを帯びた掌底の要領で攻撃する。
ぶら下がりアクションが使えるのもこのチップで握力を高めているおかげ。
間合いこそ短いが威力はセイバー並に高く、真上真下を除く6方向に攻撃可能。ぶら下がり中は使用できない。

更には破壊した敵から武装をぶんどって使用できる男のロマン武器。威力も性能もピンキリなため、縛りプレイ大好きなドMプレイヤー御用達。
奪えるのは斧や爪や盾、バルカンや爆弾に水鉄砲など多種多様。全ての武器を経験すると「ウエポンマスター」の称号を得られる。
他にもガラクタの中から鉄パイプ引き抜いて武器にしたり、ケーブルを千切ったり、果ては草むしりまで、使い道は多岐に渡る。
マン子一部のボスなどを引っこ抜いたりもできるが、ラスボスでは避けられないと思うモノがナッコウで…
何気にチャージナッコウは(下方修正後の)チャージセイバーと同じ威力でハードモードでもチャージ可能なため、より接近戦が必要だが貴重なダメージソースとなる。


【特殊能力】

フォームチェンジ(ゼロ2)
ミッションクリア時に、その時のプレイスタイルに倣った様々なフォームに目覚める能力。大抵が特化形態。
詳しくはフォームチェンジ(ロックマンゼロ2)へ。

ゼロ2で唐突に存在が発覚し、3以降は登場しなかった。


エクストラ・スキル・キャプチャリング(ゼロ2以降)
ゼロが高レベルのときに限り、ボスの攻撃方法を学習しEXスキルとして入手する能力。要はXシリーズのラーニングに取得条件がついたもの。

ゼットセイバーはもちろん、バスターやロッド、シールドブーメラン用のEXスキルもある。


【その他】

カプコン繋がりで、格闘ゲームの『鬼武者 無頼伝』や『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』に客演している。

前者ではCVのところでちらっと触れている通り、Xシリーズの方のゼロの中の人である置鮎龍太郎氏が当人曰く「例外的に」演じている()*4

後者ではミッドナイトブリスを受けることでやはり女体化する。



現在、プラスチックキットがコトブキヤから発売されている。
ちなみに発売前、コトブキヤで予約すると、もれなくゼットセイバーがもう一本ついてくるキャンペーンが実施されていた。

そしてS.H.Figuartsでも発売されており、ロックマンユニティにてカプコン監修により改良されていく様子が複数回に渡り記事になった。





ゼロ「項目を変えていくのはオレたちじゃない。追記者や修正者……、今このアニヲタWikiで生きるWiki篭りたちだ」



画像出典:ロックマンゼロ
© CAPCOM CO.,LTD. 2002 ALL RIGHTS RESERVED.

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最終更新:2024年04月05日 12:25

*1 ゼロはエックス同様、レプリロイドの誕生以前に製造されているので、厳密にはレプリロイドではなくロボットである。

*2 ゼロ4にて「ミランのカタミ」と明記されている。

*3 アメリカ版・ゼロコレクション・ダブルヒーローコレクションではバグ修正されてる模様

*4 本人Twitter(20/02/19)より。