バレット・ウォーレス

登録日:2010/04/30 Fri 07:52:32
更新日:2024/04/07 Sun 20:06:00
所要時間:約 6 分で読めます





バレット・ウォーレスとは、ゲーム『FINAL FANTASY Ⅶ』の登場人物である。

年齢:35歳
職業:アバランチリーダー
身長:197cm
体重:不明
生年:[μ]-εγλ1972/12/15
血液:O型
出身:コレル村
声優:小林正寛→船木まひと(FFⅦ REBIRTH)


■概要


名前の由来はバレット(弾丸)から。
初期設定では「ブロウ」という名前だったが、ニューヨーカーのスラングでコカインを指す語だった為、改名されてバレットとなった。


反神羅組織・アバランチのリーダー。
色黒ムキムキマッチョオヤジで、あまり知性を感じる外見ではない。
右腕は改造され、各種武器が接続できる義手になっている。初期武装はガトリングガン。
考えるよりも先に手が出る性格で、助っ人としてティファが連れてきたクラウドに対しては不信感を顕わにしていた。
「星の命を守る」という信念の下に、魔晄と称して星の命を吸い上げる神羅に対して日夜戦いを挑んでいる。

かなりの子煩悩で、娘のマリンを溺愛している。

リメイク版ではリメイク前に比べてやや細マッチョになったほか、サングラスを着用していることが多い。




【以下、ネタバレ注意!】
元々、彼の出身地であるコレル村は炭鉱によって生計を建てていた。
しかし神羅から魔晄炉建設の誘いを受け、「妻や村の皆を楽に暮らさせてやりたい」と考えたバレットは、炭鉱を守ろうとする親友ダインを説得し、魔晄炉建設の合意を取り付けた。

しかし苦労の末に建設された魔晄炉は事故によって爆発し、イメージ戦略を主流に据える神羅はその責任が村人にあると糾弾。反神羅の村であるとして焼き討ちを行った。
崖から落ちる親友ダインを右腕で繋ぎ止めていたが、神羅のスカーレットによって右腕を撃たれ*1、ダインは崖下に転落してしまう。
焼き払われた村からダインの娘であるマリンを救出した後は、マリンを自分の娘とし、共にミッドガルに向かった。
尚、マリンは幼かった為に当時の事を覚えておらず、バレットが実の父と信じている。
ミッドガルに着いたバレットは当時世間を騒がせていたアバランチの思想――「星を守る為に神羅を倒す」というものに共感を受け、これを建前に復讐劇を開始した。
しかし心の奥底では、個人的な恨みを思想で正当化している自身に後ろめたさを感じており、何かあるごとに「星を守る」と言い出すのはその後ろめたさを誤魔化す為でもある。


七番街プレート攻防戦の後、マリンの身代わりとして連れ去られたエアリスの実家に行き、そこでエアリスの義母エルミナに父親失格の烙印を押される。
ここでの出来事が、バレットにマリンとの関係を考えさせる切っ掛けになる。
また、エアリスを救う為に神羅ビルに乗り込む決意をしたクラウドの姿を見て、徐々にクラウドを認めて信用していくようになる。


カームにてクラウドからセフィロスの話を聞いた後は、セフィロスも敵と認識。セフィロスを追うクラウドに手を貸す事になるが、その途中で自身の故郷であるコレル村に立ち寄る事になる。
尚、この直前に運搬船に乗る為に水兵に変装するのだが、変装時のセーラー服は何故か周囲に好評で、バレット自身も密かにマリンに見せようと考えていた。
コレル村に立ち寄ったバレットは、生き残って生活していた住人に激しい罵倒を受け、初めて自身の過去を仲間に話す。
実際には魔晄炉建設に賛成していたのはバレットだけでなく、多くの住人が賛成していたのだが、バレットはあえて責任を一身に受ける。彼が単純なだけの男ではない事が表れたエピソードである。

その後、ゴールドソーサーの地下であるコレルプリズンで親友ダインと再会、説得に耳を貸さないダインと決闘する事になる。
決着がついた後に、「娘を抱くには自分の手は汚れすぎた」と自ら崖に転落したダインの姿に、これまでの自身を振り返り、建前ではない、本当に戦う理由を考え始める。


この辺りから繊細な地が出てきており、自身の事に悩むクラウドに対して助言なども行っている。
物語後半、ウェポン襲来後はリーダーにシドを推薦し、ヒュージマテリアを狙う神羅と攻防を演じる。
その過程でコレル村を救う事にもなり、長年続いた村人とバレットのわだかまりも解けている。

宝条の魔晄キャノン占拠時は、「罪なき人々の命を奪った事への反省はあるのか」とケット・シーに非難され、「ミッドガルの連中には返しきれない借りがある」と、自身の行いを悔いる態度を見せた。

最終決戦前には、クラウドに「戦う理由」を問われ、一晩悩んだ結果として、「マリンの為」という根本的な感情に行き着き、星を救う事がマリンの為になると信じて戦いに挑む。


【本編外のバレット】

本編から2年後にあたる『FF7AC』では、過激テロの罪滅ぼしとして魔晄に代わるエネルギー資源を探す旅に出ている。
その過程で巨大な油田を見付けたようで、クラウドの携帯には興奮気味の留守電を入れていた。

バハムート・震がカームを襲撃した際には駆け付け、デンゼルとティファを救出している。武器は義手から超変形する三連ガトリングに変化していたが、撃ち慣れていないせいでチャージショットは不発の場面があった。
ちなみに、シドやヴィンセントの「オトコの話」(クラウドがひとりで戦う理由)は理解できず、文句を漏らしていた。


DCFF7』では、DGソルジャーの暴走を止めるべく参戦。
クラウドやティファと共に、ミッドガルの魔晄炉破壊ミッションに挑んでいる。
その容姿ゆえか、他のパーティーメンバーに比べて人気が低い。ゲーム本編ではあんなに強いのに…
シドのようにKHでの参戦もなく、メンバーではレッドⅩⅢに次ぐ不遇っぷりである。


が。


何故か知らないが、ゴールドソーサーにおいてクラウドとのデートイベントが存在する。
スタッフの中に、こいつに対する思い入れのある人間がいたのだろうか……

このイベントは、普通はエアリスかティファ、あるいはユフィとのデートである。
普通に進めていればエアリス、多少意識してプレイすればティファ、かなり意識してやりこんでユフィとのイベントになる。
バレットとのデートは、隠し要素のさらに上とでも呼ぶべきイベントであり、
ここに到達するには、女の子たちに対してかなりひどい選択肢を選び続けなければならない。
PS4版だとこのイベントを見るとトロフィーが獲得できる程。

本来このシーンのBGMは「花火に消された言葉」というとても穏やかでロマンチックな曲なのだが、
バレットとのイベントでは彼のテーマ曲が流れる。
まあ野郎二人であのBGMが流れたら寒気がするが。

しかもクラウドに対して「マリンはやらねえぞ」と無意味に予防線を張る始末。
こいつはクラウドをロリコンだと思っているのだろうか……

リバースでも引き続きデートイベントが発生する。しかもちゃんとした野郎デートでバレットの好感度も上げる必要あり。
ゴンドラ内では妻であるミーナとの馴れ初めや思い出を語っている。また、クラウドに対し「どっちが好きなんだ?!(恐らくティファとエアリスのこと)」と珍しく恋愛トークを繰り広げたり、「想いがあれば後悔の無いよう伝えておけ。もっと積極的にアプローチしろ(意訳)」と言った恋愛アドバイスをしたりする(当のクラウドは別のデートイベントでバレットやプレイヤーの想像を超える積極性を見せる)。

バレット「俺達、良いコンビかもな。」
クラウド「かもな。」

■性能面

隠しキャラの二人を除くと遠距離通常攻撃が可能な貴重なキャラクターで、隠しキャラのヴィンセントと比べるとこちらは物理偏重だがリミット技の使いやすさで勝る。
HPの伸びが良いのでかばう+カウンター型にして運用すると強力。
序盤から仲間になることもあって最後までバレットがスタメンだったという人も多いのでは?

尚、彼の最強武器「ミッシングスコア」は期間限定でしか入手できないのでミッドガルに再突入する際は必ずパーティーメンバーに入れておく事。
因みに性能は装備しているマテリアの合計APでダメージが変動するというもの。
ある程度やりこむとAPの合計値が1万は軽く超えるし戦闘中に変動することもないので使いやすい方。


■セリフ


「元ソルジャー……チッ、信用できねえな」

「ブツブツ…残りはマリンの学費だからな」

「俺はいくぜ、俺はいくぜ!俺はいくぜ!考えるのはお前たちに任せた!」

「星を救うなんてかっこつけてるが、俺は神羅に復讐したいだけなんだ。自分の気がすむようにしたいだけなんだよ!」

「俺たちが乗っちまったこの列車はよ、途中下車はできねえぜ!」

「自分の事、全部分かってる奴なんて世の中に何人いると思ってんだ?」

「最後までもってくれよ……相棒!」

「でも今は……そうだぜ、俺はマリンのために戦ってるんだ。マリンのために……マリンの未来のために……」

「マリンは無事なんだろうな、えぇっ?」

「おせーんだよ!」

「男も分かんねえって…」

「遠慮せずにブッ倒しちまえ!」


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最終更新:2024年04月07日 20:06

*1 この時右腕が使い物にならなくなったため、のちに義手に改造した。