ソルジャー(FF7)

登録日:2010/02/03 Wed 11:58:12
更新日:2023/08/29 Tue 20:58:20
所要時間:約 6 分で読めます




ソルジャーは『FINAL FANTASY Ⅶ』および、その関連作品に登場する設定。
国家をも超える大企業、神羅カンパニーが誇る戦闘の切り札で、健常な人間に魔晄を浴びせる事で超人的な力を引き出した強化兵士の事である。
ここではクラウドがゲスト出演した『FINAL FANTASY TACTICS』での設定にも触れる。

ソルジャーになると瞳が淡い青色に変わる。
セフィロスは瞳が緑がかっているが、これはエアリスと兄妹だったという没設定の名残である。
この設定はFFTでも忠実に採用されており、同作で瞳が青いのはクラウド、緑なのはエアリスのみとなっている。
イヴァリースのエアリスは本当にただの一般人のはずだがそこは気にしたら負けというヤツである。

かつては神羅カンパニー・ソルジャー部門の管轄であったが、数々の不祥事からソルジャー部門は撤廃。以後は治安維持部門の管轄となる。

クラス1st~3rdまで三つのランクがあり、1stに至っては数人しかいない。

FF7本編のみでは何が凄いのかいまいち分かりにくいが、その超人っぷりはコンピレーション作品においていかんなく発揮されている。
ビルをスパスパ切断するわ、大量の銃弾を避けるわ、銃弾を斬るわ、ありえない程跳躍するわ……と、人間離れした数々の超人アクションを披露してくれる。
以下ネタバレ






実はソルジャーとは、人体に魔晄(星のエネルギー)とジェノバという宇宙生物の細胞を埋め込んだ人間の事である。

元々はジェノバ・プロジェクトの副産物的に生まれたものであり、セフィロスはジェノバに最も近いせいか「最強のソルジャー」として君臨していた。


クラウドは本来ソルジャーではないが、ニブルヘイムでの一件の後、神羅の科学者である宝条の手によってソルジャーの生成過程と同じ手術を施されている。

尚、この経緯はCCFF7においてジェノバ細胞ではなくセフィロスの細胞を使用したとされているが、コンピレーション作品は設定の矛盾が多い為に正史となるかは不明。

しかしソルジャーになる為には強い肉体と精神力が必要であり、下手をすれば魔晄中毒にかかって廃人化したり、ジェノバに精神を操られてしまう可能性もある。
逆に言うと、ジェノバによる精神干渉に耐えるだけの素質を持つ者だけがソルジャーになることができ、体質的に無理な人は絶対無理である。

したがって、精神的に脆い部分のあるクラウドは本物のソルジャーになることはできなかったし、逆にソルジャーの素質のある者は本人の意思とは関係なくタークスに拉致され、
ソルジャーにされるのを拒むことはできないのである。
まあ後のクラウドから察するに、精神的に不適合でも廃人化や精神操作のリスクを無視すれば肉体的には問題なくソルジャー化できるらしい(もっとも企業である神羅がそんな無駄なことを普通しようとは思わないだろうが)。
また、最終的にクラウドが周囲の協力があったとはいえ、ジェノバの精神干渉から脱した上に以後は影響を受けていない事から、精神面での不適合は本人の精神面での成長があれば克服できる模様。

宝条がリユニオン実験に使った黒マントの男こと、「セフィロス・コピー」は、ソルジャーと同じ処置を施した一般人(ニブルヘイムの村民)であり、いわばソルジャーの失敗作を再利用したものである。
一度は魔晄中毒を脱したクラウドだが、その後セフィロスの登場から徐々に精神に異常をきたし始めたのは前述の性質の為。
なお、いくらソルジャーでもリユニオンの影響が出るかどうかは個人差があるようで、
ジュノンでアクセサリー屋を営んでいる元ソルジャーの老人はメテオ後に訪れると黒マントの姿になっている。
曰く、「何故か最近急にこんな恰好がしたくなる」らしい。さすがに恰好以外の影響は出ていないが、いいのかそんなんで。セフィロスの趣味だろうか、分かりやすいが。

超人的な力を持つソルジャーだが、セフィロスを初めとして問題人物が非常に多い。
唯一アンジールがまともに見えるが、彼も一度失踪した上、ソルジャー部門統括は社長への復讐心を胸に秘めていた。
神羅は有能な人物ほど問題があるらしい。

ちなみにCCFF7において新たにソルジャー部門やラザード統括の設定が生まれた理由は、「セフィロスがハイデッカーに従っている図が想像できないから」だそうである。
確かにそうかもしれないが、CC内でセフィロスがラザードに従うシーンは別段なく、それどころか命令拒否までしたこともある*1。イメージの問題かもしれないが。


神羅の切り札である反面、他の部門との折り合いは非常に悪い。
特に治安維持部門(神羅軍)からは目の敵にされており、ソルジャーをドーピング兵呼ばわりする兵士もいる。

セフィロスやザックス等のヒーロー的活躍が目立つが、中には任務に失敗してクビ寸前のソルジャーなどもいたりする。
やはり超人といえども個人差があるようだ。
一応、本編で雑魚敵として登場する。
が、最高クラスの1stでさえそこらのモンスターと変わらない強さ。やはりメインとモブの壁は厚かった。*2


『FF7AC』においてもクラウドが数々の魅せ技を披露してくれるが、他のメンバーも既に超人なのでソルジャーがあまり特別に感じない……
ティファとかティファとかティファとかティファとかヴィンセントとか。

AC以降を描く作品では神羅の勢力が衰えたこともあり、ソルジャー関連の部署は不祥事の責任を取らされほぼ解体。
「G型ソルジャー」だの「ジェネシス・コピー」だの怪しげな者達はまだ残っているが、まともなソルジャーはもう存在していない。


『FFT』においてクラウドがゲスト出演した際には専用ジョブにされている。
…が、専用技である「リミット」は
  • 武器指定
  • 強力な技ほどチャージが長くなるので発動が相当遅れる
  • パネル指定なので敵が移動すると当たらない
  • ソルジャーでは上げにくい魔法攻撃に依存
  • 高さが違うと発動すらできない
  • そもそもクラウド自体の参戦が遅い上にレベル1
  • まさかの超究武神覇斬リストラ。代わりに出てきた裏超究武神覇斬がソルジャーの最強技ではない上に演出がとても地味*3
と使い辛い要素だけが勢揃い。
ついでに言うなら指定されている武器も大して強くないのに唯一品で、とある場所から発掘しないといけない。
ゲストなので強いとそれはそれで何か違うが、ここまで使い辛くする必要はあったのだろうか……

しかしPSP版でバルフレアがアホみたいな強性能で登場したために案の定ブーイングの嵐になったため、
自重していたクラウドはクセはありまくるが一部リミットは魔法攻撃扱いではなく画竜点睛が雑魚殺し*4に、クライムハザードがボス殺し*5に特化。
使いづらい点もチャージ時間の長さはショートチャージで補強、魔法攻撃力の低さはソルジャーより魔法攻撃力が高く装備に恵まれている風水士にジョブチェンジして補強など補う手段も結構あるなど決して使えないほどではないので、強すぎないように性能が考えられていたと評価する声も。
またPSP版でのこの評価は、クラウド自身も参戦が早くなりクライムハザードがルカヴィに炸裂しやすくなったという事情もある。*6

ちなみに女装経験があるためか、PSP版以降のたまねぎ剣士以外で男性キャラがリボンを装備できる唯一のジョブでもある。
魔法攻撃力を補う必要があるソルジャーでリボンを装備する余裕はないし、それなら原作でも付けていた香水を装備可能にしてほしかった


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最終更新:2023年08月29日 20:58

*1 序盤のとある任務はそのために代理として主人公であるザックスが派遣されることになったものだった。ザックスは出動の直前にサポート役として同行するツォンからセフィロスの命令拒否の件を聞きセフィロスの待遇に不満を漏らすのだが「本人に言ってみるか?」と返され「やめてっ!」と即答しており、この時期のセフィロスは従うどころか意見されることがあったのかすら疑わしい。

*2 CCFF7において短期間の内に作中で確認されているクラス1st全員が組織から脱退していること等作中の状況を踏まえると昇進のハードルが大幅に下がった可能性は考えられる

*3 この上にFFTオリジナル技の「桜華狂咲」がある。演出がとても派手

*4 ストップ・石化・即死の内どれかが発動。

*5 対象の最大HP-現在HP分のダメージを与える。要するにHP半分以下になっていると基本確殺。

*6 PS版では殆どのルカヴィを倒しきった後にクラウドが仲間になるため、残りのルカヴィは隠しボス含めて3体だが、PSP版では早く仲間にできるようになった結果、チャプター4に登場する隠し含めて5体のルカヴィ全員と戦えるようになり、さらに追加ボスもルカヴィと同じ仕様なので実質合計6体。