魔界発現世行きデスガイド(遊戯王OCG)

登録日:2012/03/22(木) 00:11:25
更新日:2024/04/20 Sat 15:39:29NEW!
所要時間:約 6 分で読めます





そのモンスターは

世界中を

サティスファクションさせた


効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守 600
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札・デッキから悪魔族・レベル3モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化され、S素材にできない。

海外版のExtreme Victoryで登場したカード。
海外で誕生したカードであり、日本版が初登場したのは2012年10月13日発売のEXTRA PACK 2012から。

このカードの注目すべき点は、なんといってもそのイラストである。




かわいい。


2つ結びの髪型がかわいい。
ドクロを装飾した制服がかわいい。
細い腰がかわいい。
控えめな胸がかわいい。
右手を上げ案内しているポーズがかわいい。

とにかく超かわいい。


海外版のイラストは往々にして残念なことになってしまう場合が多いがこのカードは明らかに萌えを意識している。
海外コンマイGJ!

その出てくるゲーム間違ってんじゃねえかって程のフィールに全国、いや全世界の満族たちはチンポビンビ…かっとビングした。


ちなみに海外で登場したときの名前は「Tour Guide From the Underworld」。直訳で「地獄からのツアーガイド」という無難な名前だったのに来日したときになぜかこんな妙ちきりんな名前に…

「来日したときスクラップ・デス(笑)デーモンみてえにデスが付くんじゃねえのwww」とネタで言われていたら本当に付いた

まあ、おそらくバスとデスをかけているのだろう。それより「魔界発現世行き」の部分の方がツッコミどころ。



話は少々変わるが、遊戯王OCGを含めカードゲームにはいわゆるアイドルカードというものが存在する。
それらはイラストはかわいい・ふつくしいが、実戦で使うには少々パワー不足なものが多く、
使うためにはある程度愛が必要であり全国の満族達はデッキ構築に日々頭を悩ませ続けている。

そしてこのカードも同様に「1枚で《No.17 リバイス・ドラゴン》とかのランク3が出せるのはいいかも」ぐらいにしか思われていなかった。

いなかったのだ。


あいつが来るまでは…




兎「僕だ!」

そう、あの悪名高き鬼畜レスキューキャット》の後釜《レスキューラビット》の存在である。

一見するとレベル4獣族の《レスキューラビット》と《魔界発現世行きデスガイド》にはなんの接点もないように思えるが、
あるランク3エクシーズが存在したことで最高のシナジーを生み出したのである。




リヴァイエール「僕だ!」

《レスキューラビット》は、同名通常モンスター2体を呼び出す効果を持ち、効果使用後はゲームから除外される。
そして《虚空海竜リヴァイエール》はエクシーズ素材を取り除くことで、
除外されたレベル4以下のモンスターを特殊召喚する効果を持つ。

これらをコンボさせることで、2ターン続けて《レスキューラビット》の効果を使用することができるのだ。
《封印の黄金櫃》があれば1ターン目から《虚空海竜リヴァイエール》と強力なエクシーズモンスターを並べることも可能。

このギミックを使ってデッキからセ《イバー・ザウルス》《大くしゃみのカバザウルス》等を並べて
エヴォルカイザー・ラギア》や《エヴォルカイザー・ドルカ》を繰り出し
フィールドを制圧する【兎ラギア】が海外環境を支配し、《魔界発現世行きデスガイド》はそのデッキの必須カードの一つになった。
かわいいだけじゃ無いのである。

他には、暗黒界デッキではブラウをリクルートでき、グラファを蘇生しつつ手札に戻すことができるため重宝されている。

万能サーチモンスター・《クリッター》と属性、種族、レベル、攻撃力、守備力が完全に一致しており互いにサーチしあえる関係。うらやましい
英語圏のルールが整備される前は、エクシーズ素材はフィールド上のカードとして扱っていた時期がありそのコンボが注目されていたが、もちろん今は不可能である。残念。
それでもシンクロ・エクシーズ以外なら効果が発動できるため有用なリクルート先だったが、それを危惧してか《クリッター》自体が禁止カードになってしまった。どうも手違いで乗るバスを間違えてしまったようだ。

《魔界発現世行きデスガイド》のリクルート対象は基本的にはデッキの同名カード。もしくは制限だが、手札に来てもリバース効果で単体でも有用な《深淵の暗殺者》。
《魔界発現世行きデスガイド》で呼んだモンスターはシンクロには使えないが、召喚した自身は特に制約はない。そのため、《A・ジェネクス・バードマン》がいれば

デスガイドAでデスガイドBを特殊召喚

デスガイドBを手札に戻してバードマン特殊召喚

これで《魔界発現世行きデスガイド》を手札に戻して次のターンもう1度召喚できる上、☆6シンクロができるし、エクシーズなら《A・ジェネクス・バードマン》が除外されずに済む。



このように見て良し使って良しのパーフェクトなカードだが、唯一の弱点として値段が高いというところがあった。

2枚積みが要求されるカードにもかかわらず、レア度は1箱に2枚のウルトラレア。
需要と供給が全く噛み合っておらず、来日早々にこの娘の値段は跳ね上がった。
高いものだとそのお値段3000円以上。ちょっと意味わかんない。

しかしGOLD SERIES 2014にて再録されたため、値段も大分落ち着いた。のだが、とあるカード達の登場で一気に採用率が跳ね上がることになった。



彼岸「僕だ!」

彼岸】テーマはある意味《魔界発現世行きデスガイド》待望の悪魔族レベル3をテーマとしたデッキであり、この時点で相性が良い。
しかし、彼岸は強力な反面デメリットの一種として彼岸以外が場に居ると自壊するという共通効果を持つため彼岸以外のカードからリクルートしても意味が薄い……はずだった。
しかし《魔界発現世行きデスガイド》の効果を見てほしい。

この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効化され、S素材にできない。

そう、デメリットとして付けたであろう効果の無効化のおかげで彼岸共通のデメリットが無効化され平然と並べることが出来るのである。
しかも彼岸は性質上他のカードから出せるとメリットが大きく、エクシーズした後は素材として落とせば悪用も可。《魔サイの戦士》という名相棒の存在もあり、彼岸デッキで彼岸モンスターよりも優先されて採用される事態になった。
デスガイドは主に《彼岸の旅人 ダンテ》の素材として大いに暴れまわり、海外環境を完全に制圧する結果となった。

当然許されるはずもなく、《魔界発現世行きデスガイド》は彼岸デッキのキーカードである《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》と《彼岸の旅人 ダンテ》と一緒に2016/4/1に制限カードに指定されてしまった。
そのため、《魔界発現世行きデスガイド》でデッキの同名カードを呼ぶことはできなくなってしまった。
代わりに相棒として活躍していた《クリッター》にエラッタがかけられた上で規制が緩和されて行き、2016年10月にはついに無制限カードになり、《クリッター》は完全復帰と相成った。
《魔界発現世行きデスガイド》とリクルートしたモンスターを手軽に墓地へ送り《クリッター》の効果を使用できるリンク召喚の実装なども追い風になったと言えるだろう。
《魔界発現世行きデスガイド》に有利な環境が整えられすぎたため、制限が緩和される可能性が低くなったとも言える……と思っていたらインフレする一方の環境では「召喚権を使う」こと自体がデメリットと取られたか、2020/1/1の改訂で準制限に緩和されている。
その後、2021/1/の改訂で制限解除された。

ちなみにこのカード、海外で暴れすぎたために来日前の段階で準制限になるという、どっかの《輪廻天狗》みたいな経歴の持ち主だったりする。



余談だが、《魔界発現世行きデスガイド》のイラストに描かれているバスもOCG化した。

魔界発現世行きバス
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守1000
このカードが墓地へ送られた時、「魔界発現世行きバス」以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を選択し、持ち主のデッキに戻す。

《魔界発現世行きデスガイド》でリクルート可能であり、効果の発動条件が《クリッター》のようにフィールド上から墓地に送られた時ではないので
エクシーズ素材として使用されることでも効果を発動できる。
《魔界発現世行きデスガイド》をデッキに戻し再利用しよう。

そしてこのカードのイラストは




なんとバスがデスガイドの後ろにある。全然目立ってない。三沢状態である。
《魔界発現世行きデスガイド》の別イラストバージョンと言っても信じる人は信じてしまうだろう。
ちなみにツアーガイドが案内している建物は、《ゴブリン突撃部隊》が犠牲になったことで有名な《精気を吸う骨の塔》。
バスの中には《魔界発現世行きデスガイド》でサーチできる《クリッター》がいる。

更にそのバスに乗り遅れたモンスターまで登場した。



遅すぎたオーク
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻2200/守 0
このカードは召喚したターンには攻撃できない。

イラストはコミカルタッチになった《ジャイアント・オーク》。
正直使いにくい。が、海外版でのレアリティは上2枚と同じくシークレット。
今回はガイドシリーズの中ではハズレアとされてしまった……。


ちなみに《クリッター》は知り合いらしい。












◆余談

3DSの無料配信ゲーム遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 最強カードバトル! において登場するKCのアルバイト兼チュートリアル担当の「ガイドさん」がこのモンスターそっくり。
ちなみに声はタイラー姉妹の姉…もとい大地葉氏。

実はこの御仁、ストーリーの真のラスボスラスボスを倒しエンディングが流れて終了と思いきや、デートと称してそのまま連戦することになる。






なるのだが…このヒト、とてつもなく強い。伝説の人とか雇い主なんかより遥かに強い…
デッキは彼岸ではなくハイランダー(そもそも《魔界発現世行きデスガイド》は収録カードの中に存在しない)なのだが、その実態はハイランダーとは名ばかりの元禁止カード満載の制限カードによる暴力。
7枚も自分専用のカードを投入したものすごく大人げない専用デッキで心をへし折りに来る。


具体例1
ガイドさん「せーの、シンクロ召喚でーす!」

プレイヤー(まぁ大した奴はでてこないだろ…)

ガイドさん「《氷結界の龍 トリシューラ》さんの ご登場で~す^^」

具体例2
プレイヤー「と、罠カードで耐えるんだ…!」

ガイドさん「こちらに見えますのは《ハーピィの羽根帚》でーす^^」

具体例3
プレイヤー「でてこい、ボクのエースモンスター!」

ガイドさん「《聖なるバリア −ミラーフォース−》or《ブラック・ホール》で~す^^」

ガイドさん「こちらに見えますのは《死者蘇生》でーす!」

ガイドさん「(あなたのエース)モンスターさんでダイレクトアタックでーす^^」

プレイヤー「うわぁぁぁぁぁぁ(バトルに敗北しました)そ、そんなぁ~」
(注・相手は小学生たちです)


…まさにDEATH☆GUIDE。この戦いっぷりに作中でさえ本当にデスガイドと呼ばれかけてしまった。
そもそもカードパワーが全体的に抑えられているこのゲームの中でただ一人トリシューラ*1、死者蘇生、羽根帚、ミラーフォースを使ってくる時点で殺意が違いすぎる…
しかもこの段階ではデッキビルドが未開放で 構築済デッキでしか戦えない
とは言え、ラスボスから連戦ではあるのだが実は負けても遊戯やトーナメントからやり直しと言うことはなく、勝つまで何度も挑める。
彼女に勝つことでようやくクリア後の大会やデッキビルドが解放される。

課金に躊躇しないなら【不動の超重武者】を使うといい。
場持ちが良く、実質の打点も高いので、上手くいけばトリシューラが出てくる前に押し切れる。
というか、このゲームで使用されているカードプールの関係上、超重武者デッキが非常に強く、大抵の相手にはまず負けない。
…のだが、このデッキはライバルマッチでは直前に出てきてコントロール奪取を連発してくるダーク黒田に不利という罠。


配信デッキを使わない場合は【アドバンス・インヴェルズ】Lv2で後攻ワンキルが出来るまで粘るのも手。
除去カードを大量に積んでいるため他の相手に比べワンキル耐性が著しく高いが、まともに制限カード軍団とやり合うよりはマシだろう…
上記のダーク黒田の【ダークネスヴェルズ】LvMAXによるワンキルもいいが、例によってクリア後の大会の景品なため肝心の初戦では使えない。


なおそのクリア後大会のライバルマッチではライバルではないはずなのに 連戦の最後のトリとして出てくる。 勘弁してください…
ライバルマッチの対戦相手は本作オリジナルキャラで、
  1. 1900打点を連発して来るストロング十九
  2. 《クレボンス》を壁にして《メンタルスフィア・デーモン》を狙うサイキック天道
  3. ワームの効果で除去ビートをかましてくるライト月子
  4. コントロール奪取と除外を軸にするダーク黒田
これら4人のあとにガイドさんと戦うことになる。
正直前半3人はデッキ構築が欠陥だらけで大したことがないのだが、
ダーク黒田はやたら強い【ヴェルズ】使いであり、スピードデュエルのルールも相まって非常にワンキル力が高いので、クリア後大会は一番簡単そうなライバルマッチが圧倒的に難しいという事態になっている。
というか先の制限カード群で、ブラホだけガイドさん専用ではないのは 黒田も使うから 。おいおい…


しかしチートカードの《ハーピィの羽根帚》はこの5連戦を勝ち抜いた際にガイドさんがくれる1枚しか入手できないので、まともにデッキを組もうと思うと嫌がおうにも勝ち抜かねばならない。
ちなみに彼女のデッキは作中唯一の入手不可という専用デッキ。
「私のデッキはデッキビルドで作れますよ~」とか言っているが、死者蘇生やミラーフォースはインターネットにつながないと手に入らない。ついでにボマー・ドラゴン等通信限定のカードも満載(かつてはWi-FI配信されていたがすでに入手不可)なので結局一人では作れないのであった…

どうしても勝てない場合、アドバンス召喚をしてこない&表側表示の《マシュマロン》や《シールド・ウィング》をまともに突破する手段がトリシューラとブラックホールしかないのを利用して
ダスト・フォースや底なし落とし穴でひっくり返してマジックブラストを捨て続けてデッキ切れまで放置すれば勝ててしまう。ライト月子のワーム・キングを破壊できる魔法カードがあればあとは困るのは黒田の撲滅の使徒ぐらい。

後に最強カードバトルと地続きのストーリーである漫画作品「遊☆戯☆王OCG ストラクチャーズ」にも登場し、本名「出須 案奈」と判明した。やっぱりデスガイドじゃねーか!
サテライトショップ店員も兼業しているようで、ストロング十九にガイドさんと呼ばれた際には「今はバイトデス!」と返している。
こちらでの使用デッキは【アダマシア】、【堕天使】。やはりチョイスがガチ過ぎる。


デュエルリンクスにおいても名の通りガイド役として頻繁に登場。
ビンゴミッションの進行やパズルデュエル(詰めデュエル)の対戦相手を務めるほか、期間限定イベントでもガイドとして各所で登場する。
気が強い性格で、「解けるもんなら解いてみろヨ~」と参加者を煽ってくる。特に城之内を狙い撃ちにしてくるのが、単なるNPCではない人間臭さを見せている。
言葉の終わりに「デス」をつけるのが口癖。しかしやっぱりパワーカードすぎるのでカードとしての実装はまだである。

そして、WAVEDUELのイベントにてボイスがついた。
CVは最強カードバトルにいたそっくりさんと同様に大地葉。
詰めデュエル用の音声も入っており、とにかくかわいい。デスの口癖もかわいい。
自身を召喚するときはカットインが入る。まるでユベルみたいだ
バスの方にもボイスが存在している。

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最終更新:2024年04月20日 15:39

*1 氷結界デッキは設定ミスで絶対に正規召喚できないので実質彼女専用