超獣戦隊ライブマン

登録日:2010/01/28 (木) 21:33:53
更新日:2019/03/27 Wed 17:13:21
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友よ、君たちはなぜ悪魔に魂を売ったのか!?




1988年2月27日から1989年2月18日まで全49話が放送されたスーパー戦隊シリーズ第12作目。

青春をテーマとし友の裏切りを軸に、正統派な動物をモチーフに据えつつも、当時批判が湧き出ていた社会の学歴ヒエラルキー重視と知識量偏重主義への批判等を描いた作品である。

また、一号ロボ・ライブロボと二号ロボ・ライブボクサーによるスーパー合体や、中盤からの追加戦士と黒と緑の5人共存戦隊など近年の戦隊でのお約束を初めて取り入れた戦隊である。なお昭和ウルトラシリーズに例えるとジョーニアスこと『ザ☆ウルトラマン』とほぼ同じ、平成シリーズに繋がるエポックメイキング的な作品。時代の先駆者である。
キャストが当時としては豪華であるのも特徴で、既に俳優・タレントとして実績があった“銀蠅ファミリー”出身の嶋大輔と、当時アイドル女優として大映ドラマなどで活躍していた森恵を起用したのが話題になった。(イエローライオン役の西村和彦氏は当時はまだ新人であったが、本作出演後に飛躍した)。また、広瀬匠や伴直弥(大介)など、過去の東映ヒーロー作品でお馴染みだった俳優も起用されている。
当初は三人編成だったためか、ある年代の人には先代の三人戦隊の『太陽戦隊サンバルカン』と混同される事もあるらしい(モチーフも似てるしなぁ)。
シリーズでは初めてグリーンとブラックの戦士が同時に登場しているが今までは「緑」と「黒」という暗めの色が多いとにぎやかさに欠け、また両者の識別が難しいという制作上の判断からである。
本作以降、追加戦士を除けば「緑」と「黒」の戦隊が同時にメンバーに入ったのは『炎神戦隊ゴーオンジャー』、『獣電戦隊キョウリュウジャー』、『宇宙戦隊キュウレンジャー』の三作品である。


第32話はソウルオリンピック中継のため、通常より30分繰り上げて17:30からの放送だったが、途中で昭和天皇容体急変の臨時ニュースが差し込まれ、再開したときには終わりのアイキャッチが出ていた。後日ローカル枠で再放送されているが地方の人は見れない人も多かった。
また第44話は1989年1月7日に放送予定だったが、昭和天皇崩御のニュースのために1989年1月14日に繰り下がって放送されており(1週順延)、昭和64年(平成元年ではない)内にはスーパー戦隊シリーズは1回も放送されずに終わった。

タイトルロゴには3人編成の際は3人のモチーフとなった生物のレリーフが描かれていたが、
5人編成になった際にレリーフは消失してしまっている。


【あらすじ】


科学者育成学校「科学アカデミア」に在学していた天宮勇介、大原丈、岬めぐみの3人は星博士に師事して宇宙工学を学んでいたが、彼らの友人である月形剣史、仙田ルイ、尾村豪は傲慢な発言が目立ち、星博士の理想にも反発していた。
ある日の夜、勇介たちが研究仲間の矢野卓二、相川麻理とともに宇宙空間活動用スーツの実験をしていたところ、剣史たち3人が謎の宇宙船に乗り込もうとしているのを偶然目撃する。
勇介たちは早速スーツの力を使って彼らを止めようとするが、剣史のレーザー銃には敵わず、卓二と麻理は3人を助けるための盾となって命を落とし、そのまま剣史たちはどこかへと姿を消した。

それから2年後、科学アカデミアで宇宙船「スペースアカデミア号」のお披露目のための式典が催されていたとき、天才だけで人類を支配することを企む大教授ビアス率いる武装頭脳軍ボルトの突然の強襲によって、科学アカデミアは壊滅させられてしまう。
生き残った勇介・丈・めぐみ達の前に現れたのは、ボルトの手によって悪魔と化した剣史たち。
しかし、勇介たちにも切り札があった。卓二と麻理が遺したスーツに改良を加え、彼らは「超獣戦隊ライブマン」として戦えるようになったのだ。

命を尊ぶ心が勝つか、天才の頭脳が勝つか?かつての学友同士の戦いの幕が切って落とされた……。


【登場人物】


◇レッドファルコン/天宮勇介(あまみや ゆうすけ)
ライブマンのリーダー。人類の平和のために宇宙開発を学ぶことが目標。
当初は、無神経(第9話 「バラよ熱く香れ」にて、結婚式にて新郎・俊介が変装したマゼンダに香水を吹き付けられ、
彼は結婚式を放り出してマゼンダを追ってしまい傷ついた友人・ユカリのそばで
「彼氏さ、はっきり言ってゆかりさんのことをあんまり愛してなかった」など酷いことを度々丈と共に言いめぐみから
制裁を受けていた。)かつ頼りないところもあったが徐々に成長し立派なまとめ役となる。
科学アカデミアの学生としては劣等生だが、行動派でスポーツは万能。
特に剣術なら誰にも負けない自信を持ち、『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』ではドリーム戦隊・剣の戦士に選ばれ、ガオイエロー/鷲尾岳を指導したほど。(ただしドリーム戦隊としての客演時に『俺より強い者は大勢いる』と発言している辺り、現役時からの十何年かの間に二代目バルイーグル/飛羽高之(太陽戦隊サンバルカン)らによる何かの洗礼という名のシゴキを受けたと思われる)
演じた嶋大輔はデビュー当初のツッパリ路線から爽やか路線へとシフトチェンジしつつあった時期であり、後にイベリコ兄貴とすら呼ばれるほどのデブキャラ・子煩悩キャラの予兆はまだ微塵も感じられない。昔の経験を活かして主題歌も担当している。
怪獣保護組織のキャップをやっていた時期もある。



◇イエローライオン/大原 丈(おおはら じょう)
勇介と同じく科学アカデミア内での成績は悪いが、勇介以上にスポーツ万能でスケボーが得意な熱血漢。
喜怒哀楽が豊かな性格をしているが、猪突猛進型で後先を考えずに突っ走ってしまうところがある。
演じた西村和彦は後に二時間ドラマシリーズ「鑑識班」等で渋くてカッコいいシリアスな演技を見せてくれることになるが、もちろん此処ではそんなキャラでは無いし、京都弁の恐妻家でもない。
また幽霊ライダーの亡父でもない。ましてやヤマトタケル・スケバン刑事・トキオのベースのどれかで揺れたりもしない
23年後には再建された科学アカデミアで教授になっていることが「海賊戦隊ゴーカイジャー」で判明するが、「あんな脳筋だった人がこんな立派になっているなんて」と感慨深かった人も多かったのではなかろうか(勇介にも同じことが言えるけど)。
そのゴーカイジャーではルカの担当だが、当然華奢な体つき+スカート付きになり、男だか女だか分からない変てこりんな絵が出来上がってしまう。



◇ブルードルフィン/岬めぐみ(みさき めぐみ)
科学アカデミアでもトップクラスの成績を誇る才色兼備。
冷静かつしっかり者で優しい紅一点で、メンバーのまとめ役となっている。
ただ少々キツイ所があるのが玉にキズ。
又、時折無茶をすることもある。
水泳、縄跳びが得意で、自転車のロードレースの選手でもある。
シリーズ初のブルーヒロイン。細かいことだが、後のブルーヒロインたちのスーツがどちらかというと水色なのに対して彼女のスーツは青色である。
ゴーカイジャーではジョーの担当。しかしガッシリ体型になってスカートが無くなり違和感がかなり激しい。


◇ブラックバイソン/矢野 鉄也(やの てつや)
中盤から加わった戦士。
勇介達をかばってボルトに殺された矢野卓二の弟で、自ら「バイソンの鉄」と名乗る。この回より前の回に矢野武史が登場することから次男であることになるが、二人兄がいることは言及されていない。(この時点で鉄也の登場が予定されていなかったのが原因である。)
兄の死後、国連のドロテ博士らによって、ライブマンをサポートするべくトレーニングを積んでいた。
一度決めたことは何があっても貫き通す不屈の根性の持ち主。性格は、人情家で陽気で涙もろい熱血漢の努力家で細マッチョなパワーファイター。
ゴーカイジャーでは5人目の戦士なのでアイムの担当。しかし原作とは似ても似つかない可愛い見た目になってしまう。



◇グリーンサイ/相川 純一(あいかわ じゅんいち)
中盤から加わった戦士。
勇介達をかばってボルトに殺された相川麻里の弟。兄貴分の鉄也とともに国連によるトレーニングを積んでいた。
性格は、無邪気で温厚意地っ張りなお調子者のムードームーカー。
当時、サイを意味するライノスという英語が世間に知られてなかったせいで一人だけ日本語っぽいコードネームになってしまったことをよくネタにされるが、あるエピソードを見る限り、ライブマンの中でいちばん強いのは彼なのではないか?という説がある。
ゴーカイジャーではドンさんの担当。純一はドンさんと同じくムードメーカーキャラだったので珍しく違和感は無し。


ライブロボ
ライブマンの戦隊ロボ。
シリーズ初のスーパー合体を果たした。
専用メカなど当該項目参照。


武装頭脳軍ボルト
人類の大部分を下等な存在と考え、世界は優秀な天才が支配すべきだと考える一団。
彼らにとって生命は無価値であり、優れた頭脳のみが意義ある物である。
宇宙空間に浮かぶヅノーベースを本拠地としている。

大教授ビアス
天才による世界支配を目的とする、武装頭脳軍ボルトの首領。
月形剣史・仙田ルイ・尾村豪の3名をスカウトし、幹部として迎え入れた。
世界征服作戦を進める一方で幹部達を競わせ、最優秀の頭脳「千点頭脳」を求める事にも執着する。
2年前のエイリアンハンターとは関係ない。


ドクター・ケンプ/月形 剣史(つきがた けんじ)
科学アカデミアで最も優秀な成績を収めた学生で、かつて勇介の友人だった。戦隊悪役至上類を見ない程の美形である。
自分の肉体を強化改造しており、戦闘時には美獣ケンプに、後にパワーアップし恐獣ケンプに変身する。
ビアスに心から忠誠を誓うあまり、最終的には自らの頭脳すら捧げてしまった。
高いプライドとエリート意識を持っており、37話で350点というビリッケツな点数をつけられた際には己の命を賭けた恐獣変身計画(要は改造パワーアップ)を実行に移す程。美意識も強く、美しさと強さの両立を目指して居たが、そんな彼が美しさを捨てて醜くおぞましい恐獣の姿を手に入れるのは、それほどまでに己のプライドが敗北を許さなかったのだろう。
5種の醜い宇宙生物の遺伝子を持つ怪物ではない。帝王でも魔拳士でもない。


ドクター・マゼンダ/仙田 ルイ(せんだ るい)
めぐみの友人でルームメイトだったが、性格は冷酷残忍で「愚かな人間の事など考える必要は無い」と言い切っている。
永遠の命と美しさを求めて体を機械化しており、体中に銃火器を組み込む改造を行いサイボーグと化している。
いかにも井戸端会議とかが好きそうな近所のオバちゃんみたいな体型(と化粧)をしており、とてもめぐみさんと同い年には見えない。
後に体の脳以外の90%を機械化し、マシーンマゼンダと化す。
さらにビアスの真意(脳を集める)を知った際には、ビアスに奪われまいと脳まで機械化してロボマゼンダとなってしまう。
これによりビアスの怒りを買い、致命傷を負わされてしまい、尾村に看取られ爆発四散する。
ケンプと同様プライド高いが、学生時代に自作した香水を今でも使っていたり、機械化する際に愛する心の遺伝子を抽出して保管しているなど、人間らしさを捨てられていない。
ゴーマ族の女性中佐やバラノイアのマシン獣使いとは関係ない。


ドクター・オブラー/尾村 豪(おむら ごう)
科学アカデミアの学生で、丈の親友だった。
元々は優しい青年だったが、貧弱な肉体にコンプレックスを持ち、ウィルスによる肉体強化を研究。
その後ボルトに入り、獣人のような姿になる。
学力的には天才ではなく秀才であり、やがてボルトから見限られていく……。
実は当初の予定では、改心した彼ともう一人の新キャラがライブマンの新メンバーになる予定だった。


ドクター・アシュラ/毒島 嵐(ぶすじま あらし)
暗黒街のトップになることを目指すマフィアのボス。
知能は平均以下(一桁の計算にも指を使ってしまう程)だが、頭脳獣をも屈伏させる実力とバイタリティを買われてボルトに参加。ビアス自らの教育で天才となった。

改造後は二振りの短剣・カットアッシャーとシュラー影分身を駆使してライブマンに襲い掛かる。
パワーアップを図ろうとハックヅノーであちこちにアクセスしている際にヅノーベースのメインコンピュータにアクセスしてビアスの計画を知ってしまった為に報復を受け、元の人間毒島に戻ってしまう。その後反旗を翻し、腹にダイナマイトを巻いて頭脳獣バトルヅノーに特攻し、爆死する。その最期は涙無くしては見られない。
役者はかつて、白銀の狩人や元・宇宙海賊の副官、エイリアンハンターの副官、赤い顔の地帝忍を演じていた。
「4足す8はいくつだ?」
「豪よ、俺達妙な人生だったなぁ……」

◇ガードノイド・ガッシュ
大教授ビアスが製作したアンドロイド。
ガッシュガンと長剣を武器とし、ビアスの身辺警護を使命とする。
頭脳獣の製造・巨大化もガッシュの役目。
ビアスへの忠節ぶりで最終回を締め括った。
まさにヒロイン。
ビバ!ビアス!
後の酒とタバコとマリアLOVEなロボットの兄弟機


◇ギルド星人ギルドス
大教授ビアスの名を聞き、弟子入りする為にやって来たギルド星の天才。
クールな性格で不滅の生命力を持つ。次第にビアスを見下すようになる。


◇チブチ星人ブッチー
ビアスの名を聞き、弟子入りする為にギターラヅノーを引き連れやって来た。関西弁で喋る、敵側のマスコットのような存在。EDではローラースケートを披露。

実はギルドスとブッチーは、異星人ではなくビアスがケンプ・マゼンダ・オブラーを競わせるために造ったロボットだった。

なお、ボルトはシリーズで初めて敵幹部が自爆なり内乱なり離反なりで、メンバーが全員ライブマンに倒されず壊滅した敵組織である。
(後のゴードム文明、ジャリュウ一族、マトリンティス、地球救星計画もこれに該当。)
  • ギルドス…無限の生命力を活用し、自分のエネルギーを消費する事で無限に蘇るギルードヅノーを生み出すが、有限だったため死亡 
  • ブッチー…自爆スイッチを押され死亡
  • アシュラ…腹マイトでヅノー獣と共に自爆
  • マゼンダ…脳を取られまいと脳まで機械化した後崖から投身自殺
  • オブラー…解雇。
  • ケンプ…脳を捧げる→残された肉体はヅノー獣に。


【余談】


追加メンバーの2人の中の人たちと初期メンバーの中の人たちの仲は良くなかったらしく、勇介役の島は放映終了後のインタビューで『最初から5人でやって欲しかった』とぼやいていたとの事。
とはいえ、初期メンバーの戦いの始まりとなった亡き友人たちの肉親が追加メンバーとなり、かつての友の更生を願ってもいた初期メンバーと復讐心のほうが強い追加メンバーの対立といった、ドラマも描けたのも事実である。


ゴーカイジャーのエンディングであるスーパーヒーローゲッター

「ともよどうしてライブマン」
と紹介されていた。

確かにOPでも言ってるし間違ってないが、わからない人には下のレジェンド回が出るまで意味不明だったようだ。

ちなみにガオレンジャーVSスーパー戦隊のエンディングでは「青春パワーのライブマン」だった。


海賊戦隊ゴーカイジャーにて】


30話、友の魂だけでもにて大原丈が登場。かつての友と同じ過ちを繰り返させない為に、科学者として再建された科学アカデミアに勤めていた。
バリゾーグに改造されたシドがもう救えないと悟ったジョー・ギブケンに「友の魂だけでも救いたい」という自分の信念を語る。
詳しくは当該項目も参照されたし。






ビアス「なんだこれは」
ガッシュ「花火です。ビアス様の追記修正をお祝いする花火です」
青春爆発(炸裂)で追記・修正!

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