カイル・デュナミス

登録日:2011/03/10(木) 01:56:35
更新日:2024/04/08 Mon 10:18:23
所要時間:約 7 分で読めます






年齢:15歳
身長:160㎝
体重:55㎏



【概要】
18年前の争乱で世界を救った四英雄のスタン・エルロンルーティ・カトレットの息子であり、本作の主人公。

両親と姓が違うのは両親が経営する孤児院、『デュナミス孤児院』から取られており、他の孤児たちと平等に育つようにというスタンの配慮からである。
カイルの兄貴分であるロニ・デュナミスとはそこで兄弟同然に育てられた。

両親が揃って英雄だったため、英雄にただならぬ憧れを抱く。自らも英雄に成るべく世界を救う冒険を夢見て日々過ごしている。

ある日、ひょんなことからラグナ遺跡に放置された巨大レンズを盗みに冒険に行ったカイルはそこの最奥で巨大レンズから現れた少女、リアラと運命的な出会いを果たし、彼の英雄を目指す旅が始まった。

冒険の中で様々な人と出会い、成長していく。
そして、世界の運命を解き放つため、彼は重大な選択を強いられる――



【性格】 
馬鹿 の一言に尽きる。
作中でも幾度となく(主にロニやジューダスから)「バカ」「バカカイル」と呼ばれまくっている。
少なくとも性格面はモロで父親譲りかつコミカルな部分を過剰なまでに強く継いでおり、底抜けに明るく能天気、そして単純。
感情が昂ぶると周囲への配慮がおろそかになる事があり、その際にとる自分本位な振る舞いや発言がゲーム内外で問題視されてしまいがち。
しかしそれ以上に仲間想いなところや立ち直りの早さ、強い正義感といった魅力もしっかり継いでおり、いざという時のリーダーシップもとれておりメンバーを引っ張る王道的な熱血主人公。
目上の者にはきちんと敬語を使って態度もぎこちないながらも整えるなど、スタンの血はかなり濃い。
ボケ一辺倒と思われがちだが所々でツッコミ役ややられ役を担っていたり、喧嘩の仲裁をしていたり細かくやりとりを見ていると意外と常識人ポジも担っている。

父親に似て低血圧であり、一旦寝ると中々起きない。そのためデュナミス孤児院では毎朝『死者の目覚め』なるフライパン乱れ打ちの音が響く。
起こす人間が傍に居ないと夕暮れ前まで寝ていた事もあった。

上記の育ちと性格が重なって、兎に角物語序盤では何かにつけて英雄英雄と馬鹿みたいに喧しい。
ヒロインであるリアラを一方的な思い込みでストーカーの如く追いかけ(元から冒険に憧れていたというのもあるが)、リアラ加入後から主にスクリーンチャットでバカップルっぷりを遺憾なく発揮する。
これを彼の年相応の微笑ましいやりとりと捉えるか、ただの調子付いたガキとイライラするかはあなたの捉え方次第。
因みに「自分がリアラの英雄になる」という根拠は、「両親が英雄であること」と「スタンと同じ場所に同じ痣があること」…それだけ。
恐らく彼にとっての「英雄」とは、現代で言う少年漫画の主人公などに憧れる程度の軽いもので、また自分が「世紀の大罪人ヒューゴ・ジルクリスト」の孫であり、「四英雄を裏切ったリオン・マグナス」の甥であることを知らないのも大きいのだろう。
とはいえ基本的に「英雄」や「有名人」の子息のその重圧は大きくコンプレックスになりがちだが、その血筋をポジティブに捉えているのはカイルの美点であると言える。(さすがに行き過ぎではあるが)

だが、そんな彼も物語を通して「スタンの息子」としか見られていない現実や、周囲の叱責や「英雄」という称号の裏に秘められた責任の重さに直面し、立派な男に成長する。
終盤~ED時期の彼はシリーズでも上位の精神年齢になり、序盤とは別人のように筋の通った振る舞いを見せる。
そのため、二周目以降はその落差に耐えなければならないため、覚悟が必要である。
%%二周目以降は台詞自体飛ばすからどうでもいい? ごもっともです。%%

一方、シナリオでは展開の関係上歴史の重みや尊さを主張する場面が多くなるが、当の本人は歴史のテストが28点と赤点だったり前半でロニからベルクラントの説明を聞いていたのに後半ですっかり忘れていたり一般常識レベルであろう出来事の多くがすっぽ抜けていたり、お世辞にもそれまで歴史への関心が高いとは言えない点が突っ込まれていたりする。
彼の言う「歴史」はどちらかというと「英雄譚」や「過去の人々の働きによって生み出されたもの」を指すのだろう。

出自は両親が英雄という以外は特に特別ではなく、ソーディアンの声を聞ける以外の特殊な才能もない。シリーズ歴代主人公の中でもかなり平凡。
とはいえソーディアンマスターの資格があるので、ソーディアンが現存している時代に生まれていたなら間違いなく名実共に英雄になる素質がある。

それと何気に「ジューダス」の名付け親である。
ただその場面も、謎の仮面男が「名前など僕に必要ない、お前たちの好きなように呼べ」と言った所にすかさず「じゃあジューダス」と割と唐突気味に名付けるというもの。
その名前の由来というのは作中では語られず、カイルが何を思ってその名前を付けたのかは不明。
しかしあの世界に「ジューダス」…即ち「ユダ」の物語(ないしそれに似た伝承)があると過程した場合「一見裏切り者であるがその正体は友情に厚い男」の名前をつけたのは、出会った男の正体を一瞬で見破ったということになる
…作中ではそんな話も、カイルがそういった分野に造詣のある素振りも無いので「響き重視の名前が偶然こちらの世界でのみ意味のある言葉だった」くらいの扱いでいいかもしれないが。
ドラマCDではその前に「スーパーコングマンってのはどう?」とボケており、ジューダスと名付ける時も少し思案する素振りを見せている。


【性能】
戦闘面では、移動速度、攻撃速度が速く、SP関連のステータスが優秀な前衛。初心者から廃人まで安心して使える。
ほぼ全ての特技が有能で、専用称号が多く揃っており、主人公よろしく戦闘面ではかなり優遇されている。
エンチャントの「空中発動」を上手く使えば空中戦もそこそここなし、回避のバリエーションも増えトップクラスの機動力を誇る。
そのため、PS2版ではバグ技になるが、『称号バグ』で、PSP版では『母越え』等の新称号でステータスに穴がない。

晶術も扱えるがパーティの中で最も扱いが不得手。上級晶術を覚えないのは勿論中級晶術もパっとせず、昇華晶術も全くない。扱えたとしても知性がクッソ低いのでダメージソースになりえないが…。
しかしほぼ確実に当たるフレイムドライブやデルタレイなどで敵をのけ反らせるなどの使い道はあり、昇華晶術でしか扱えないヴォルテックヒートを唯一覚えられる面白い特徴を持つ。敵を後方に吹き飛ばす術なので、連携発動でチャージしておくといざという時間合いをとりやすくなる。



長所
  • 移動速度、攻撃速度が早い
  • 優秀な特技、奥義が多数
  • SP関連のステータスがトップクラス
  • 唯一、昇華晶術を単独で使える

短所
  • 英雄au五月蝿い
  • 馬鹿
  • お寝坊さん
  • 後付け一子相伝の技
  • 蒼龍滅牙斬が当たりにくい
  • 昇晶術のダメージは期待できない。
  • 従姉妹の方がよっぽどスタンの子らしい(技的な意味で)
  • 負けるか!俺は絶対nアッー!
  • パーティにいるとロニの秘奥義が失敗する可能性が生まれる。
※物心つく頃には既にスタンは故人だから教わっていない上に、制作発表時に従来作の術技は一切使わないと決められたから仕方ないが
代わりに母親のお陰かアイテム強奪のスキルを会得可能。
…とまぁ短所に戦闘部分の物が少ないことから、主人公らしく非常に強いキャラとなっている。


習得特技
飛ぶ斬撃。歴代の魔神剣のようなもの。残りSPで射程距離が変化。
エンチャント「空中発動」で空中の敵の牽制&回避技にもなる便利なヤツ。
CPUはとにかくこれが大好きで通常攻撃後の〆に連発する。
「はっ!てっ!てっ!(通常攻撃3回)そーはじん!!」が耳に残っている人も多いのではなかろうか。
隠れたネタ技。詳しくはリンク先参照。

  • 散葉塵
少し下がってから素早い斬撃による連撃。
手軽なコンボ始動技にもなるし、こちらも「空中発動」で化ける。

  • 空翔斬
技の範囲は広いが、追加特技が使えない子。
TOVS.、マイソロ3でやっと使える性能になった。

  • 爆炎剣
主力。高威力、射程がほぼ無限、追加特技も優秀と使い勝手がいい。『爆炎ループ』は有名。
最後の火柱はターゲットに指定した敵に当たるので、敵の詠唱妨害にも使える。
特技の命中が低めに設定されているため、エンチャント『命中up』で補いましょう。

  • 閃光衝
追加特技が優秀。少し出が遅が月閃光感覚で使える。



習得奥義
  • 牙連蒼破刃
低威力なためイマイチ。それに続く秘奥義がかっこいい。
バーサスで超強化された。

  • 空破絶風撃
高威力。画面端で詠唱キャンセルを絡ませると鬼化。TP消費が高め。場合によれば3ヒットする。

  • 屠龍連撃破
モーションがかっこいい。それに続く秘奥義が当たらないことに注意されたし。
カイル版ブラッディローズとも、カイル版虎牙破斬+秋沙雨とも取れる。

  • 疾空連殺剣
敵を選ぶ奥義のため注意が必要。前作のリメイク版では父親がそれに続く秘奥義でラスボスにトドメを刺す。

  • 岩斬滅砕陣
射程が広く、詠唱妨害に適している。それに続く秘奥義も優秀。一部の特技からしかコンボが成立しない。

攻撃の早さと特技の性能のお陰で敵をガンガン押し込んでいける。詠キャンが無くても十分優秀な前衛。
爆炎剣と岩斬滅砕陣のお陰で詠唱妨害の性能はパーティ内でトップクラス。
戦闘開始直後にエンチャント『SP分与』で秘奥義『翔王絶憐衝』を出せば、一気に戦闘が有利になる。

なりダン3以外の外伝作では技の消費TPは少し高めだが、威力が高く設定されており、属性も多く、“素早いパワーキャラ”という高水準なキャラになっている。最大TPも平均以上なのも地味だが強み。

しかし、物理防御と最大HPを見ると、歴代主人公としてはルカと共にやや打たれ弱い傾向にある。

まぁ、マイソロ2ではセネルやロイドの打たれ弱さが顕著過ぎて目立たないのだが…

なりダン3は術技の面でロイドと共に大きな弱体化を受けている。

なりダン3では最初のステージクリア後に加入。
なぜか火属性の術技しか使えず、火属性が得意なスタンが加入した途端使う意味がなくなる。

マイソロ2ではリアラと共に異世界からの参戦。主人公としてはルカ、クレス、ヴェイグ、リッド、カイウスに次ぐパワーキャラ。使いやすい。
散葉塵→閃光翔墜でバルバトス相手に無限ループ可能。

マイソロ3ではリアラ、ロニ、ジューダスと共に参戦。通常攻撃や閃光衝、疾空連殺剣の仕様と髪型が代わり、もはや別キャラ。テライケメン


TOVS.ではリオンとペア。
終始一直線な性格であり、おそらく原作でリアラに会わなければこんな性格なまま冒険をしていたのだろう。スタン編ではリオンの口ぶりからして他のシグルスを倒し優勝するという快挙を成し遂げたようだ。

TOVS.専用のイラストでは腰ベルトの数が増えている。


ツインブレイヴでは一人だけ未来の世界から参戦。現代でエルレインから狙われているリアラを守るために戦う。秘奥義は翔王絶憐衝。

立ち絵とカットインがかわいい。特に立ち絵はまさにヒロイン級。

というか、原作のリアラと立場が入れ代わった。

そのため、実質ヒロイン。しかし寝取られた。

とある四コマではリアラから腹立たしいほど可愛いとまで言われた(そのサブタイトルがつねりたくなります)。

テイルズオブ大全 1995-2011によると剣は母(職業は剣士ではなく盗賊やハンターに近い)から教わったらしく、それが原因か他のシリーズの片手剣を装備する剣士キャラとは同名技でもモーションが違う。

例)
蒼破刃
スタンユーリ…縦振り
カイル…横なぎ

空破絶風撃
ルークアッシュスパーダ、メル…斬りから突きへの連携
カイル…連続突き

爆炎剣
スタン、シング…振り下ろし+炎
カイル…切り上げ、振り下ろし、振り下ろしが当たれば炎
※カイルの場合、炎の出現位置が違う。
D2では対象の足元から、マイソロ2・マイソロ3では振り下ろしが当たった相手の足元から、TOVS.、ツインブレイヴではカイルの足元から出現

等々

他にも蒼破追蓮、閃光衝、閃光翔墜、空翔裂風、屠龍連撃破、岩斬滅砕陣、裂衝蒼破塵、斬空天翔剣が他の片手剣を装備するキャラとモーションが違うので興味があるならマイソロシリーズやシリーズ毎で比べてみよう。

術はともかく、技に限れば全て登場時点で総オリジナルの技名のみを扱う主人公
後に、ミラ=マクスウェルが登場したので唯ーという訳ではなくなった(因みに術もデスティ二一2が初登場のものばかりだが、他の仲間も使う)。

ちなみに登場時は総オリジナルの技ばかりだったが、現在、固有の技は(モーションが違うので固有もクソもないが)、空翔裂風(なりダンXでは空翔烈風)、散葉枯葉、爆炎連焼、疾空連殺剣、絶破滅焼撃、翔王絶憐衝しかない。


ちなみに秋山澪と身長・体重がほぼ同じ。

「俺、カイル・デュナミス、15歳
 英雄記事目指して追記・修正中さ」

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最終更新:2024年04月08日 10:18