ルーチェモン

登録日:2011/11/16 Wed 22:21:53
更新日:2024/04/08 Mon 07:04:56
所要時間:約 4 分で読めます




『ルーチェモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 成長期
タイプ 天使型
属性 ワクチン種
必殺技 グランドクロス
10個の超高熱球を惑星直列の如く十字に放つ。
威力はセラフィモンの必殺技「セブンヘブンズ」を遥かに凌ぐ。
ところで、「惑星直列」なのに「十字に~」ってどういう意味なんですかね?
得意技 ディバイン・フィート

【概要】

天使の階級で最上級である熾天使型のセラフィモンを超える、6対12枚の翼と4つのホーリーリングを持つデジモン。
遥か古代、混沌としたデジタルワールドに降臨し、平和と秩序をもたらしたデジモンと言われている。
…が、その後一転して圧政を敷き、デジタルワールドを暗黒の時代へと導いた。
人間の子供の姿をしており、成長期ではあるものの完全体すら遥かに凌駕する力と叡智を持つ。

そんな彼のもたらした永きに渡る暗黒の時代は伝説の十闘士によって終止符を打たれた。すなわち、デジタルワールド最下層部(ダークエリア)に封印することに成功したのである。
そんな彼を誰が遣わしたのか、彼は初めから支配が目的だったのか…など未だ多くの謎が残る。

一説には、ルーチェモンは「デジモンの神」から生まれた「申し子」であるとされる。
デジモン世界の「」、デジタルワールドの「善」なるもの。しばしば、デジタルワールドの安定を司る「四聖獣」と同義に解釈されるが、「四聖獣以上の存在である」とも証言されるもの。
また、「システム」そのものでありデジモンとは全く出自が異なるという研究報告もされている。

ルーチェモンの反乱の後、その能力は三大天使に分割して受け継がれることになった。

ちなみに、四聖獣を統べる存在であったファンロンモンは遥か古代に降臨した1体の"天使デジモン"によって封印されたという。
このため統治を失った四聖獣による覇権争いが起こったことがあるらしいが……
もしその"天使デジモン"がルーチェモンだとしたら、見事なマッチポンプである。

Luce(ルーチェ)”はイタリア語で“”の意味。決してマツダのセダンではない。

なお、色々と話題の絶えなかったジントリックスにおいてショタ属性を完全に解放した。







【関連種】


~堕ちたる天使の福音~

◆ルーチェモン:フォールダウンモード

世代 完全体
種族 魔王型
属性 ウィルス種
必殺技 パラダイスロスト
打撃の乱舞で敵を空高く突き上げたあと、四肢を固定して地面に叩きつける。
ディアボロモンと技名が重複しているが気にしてはいけない
デッド・オア・アライブ
聖と魔の光球で立体魔方陣を展開、敵を閉じ込めて破壊する(完全消滅か大ダメージか1/2の確率で決まる)
クアトルモンと技名が重複しているが気にしてはいけない
得意技 デッドリーロール
堕天し、を併せ持つこととなった、七大魔王に属するデジモン。
光と闇が合わさって最強に見える。
七つの大罪のうち、「傲慢」を司る。モチーフはルシファー。
惑星記号は太陽

七大魔王唯一の完全体だが、その力は七大魔王最強を誇り、“神”と呼ばれる存在に匹敵するとされる。

超古代に反逆戦争を引き起こし、多くの魔王型デジモンと共にダークエリアに封印された。
全てを慈しむ神のような一面がありながら、世界全体を破壊すべきという相反する悪魔のような一面も持つ存在で、世界を破壊し新世界の創造を目論んでいた。
堕天の証として、12枚の翼は天使のものと悪魔のものが対になっているが、耳付近の天使の翼が黒く染まっている点からも、彼の業を感じさせる。


◆ルーチェモン:サタンモード

世代 究極体
種族 魔神型
属性 ウィルス種
必殺技 パーガトリアルフレイム
全てを浄化する破壊の炎。
ディバインアトーンメント
七つの冠から放つ消滅の光。
黙示録に登場する龍の姿をした、ルーチェモンの最終形態。(ルーチェモン:フォールダウンモードが他の大魔王達を吸収した姿とも)

黙示録に伝わる通り、頭上にはデジタルワールドの“大罪の門”にも刻まれている“七つの大罪”の冠を抱き、あらゆる攻撃を吸収する暗黒の球体“地獄(ゲヘナ)”を持つ。
全ての攻撃は“ゲヘナ”の前に無力化され、ルーチェモンがこの姿を現した時、世界が滅びるといわれている。

サタンモードはルーチェモンの影に過ぎず、本体はゲヘナ内部に潜んでいる「ルーチェモン:ラルバ」
それ故、いくらサタンモードを攻撃しようと本体のラルバにダメージは届かない。

必殺技は上述したように『パーガトリアルフレイム』だが、“Purgatorial(パーガトリアル)”は英語で「煉獄の~」という意味の形容詞。
非常に恐ろしげな響きだが、カトリック的解釈で、煉獄は「天国には行けなかったが地獄にも墜ちなかった人の行く中間的なところ」と位置付けられている。
つまり、地獄の炎よりもヌルイのである。
なお、余談だが、そこで言う「地獄(最後の審判の後に神を信じない者が罰せられる場所)」が“ゲヘナ”(ゲヘンナとも)である。

ちなみに何故かデジモンミニの超究極体枠として登場したことがある。
他のモードも一切出ていないにも関わらず、この形態だけが登場したのである。
だが意外と進化元(ホーリードラモンorピエモン)が似合っていたりする。


◆ルーチェモン:ラルバ

世代 究極体
種族 魔神型
属性 ウィルス種
必殺技 なし
12枚の金色の羽根を生やした幼虫か蛹のような姿をしたデジモン。
「ラルバ(larva)」とはスペイン語で“幼虫”の意味。
また、イタリア語で「ラルバ(L'alba)」は“夜明け”を意味する。
「ルーチェ」もイタリア語で“光”の意味を持つことから、ダブルミーニングの可能性もある。

サタンモードが抱えるゲヘナ内部に身を潜めている。
その存在はルーチェモンの邪悪な意思そのものと言われている。


と言った具合に、サタンモード&ラルバは、ただでさえ別格の強さを誇るルーチェモン:フォールダウンモードがさらなる力を得た姿という、もはや異次元ともいえる存在である。
…であるのだが、それ故に扱いが難しいのか、アニメシリーズではさらなる強化形態というよりは戦闘スタイルが変化した程度の扱いに収まっておりやや扱いは不憫。
フロンティア時点では『倒すための方法さえわかればフォールダウンモードより弱いのでは?』という意見もある程。


◆ルーチェモン(X抗体

世代 究極体
種族 魔王型
属性 ウィルス
必殺技 パラダイスロスト
通常種と同様。
パーガトリアルフレイム
サタンモードの必殺技。
セブンス・ディバイン・クルス
10個の高熱光球を惑星直列のように十字に並べ、消滅の光を放つ。
この技を受けて死んだデジモンのデジコアは傲慢の冠に吸収され、ルーチェモンの血肉になる。
ルーチェモン:フォールダウンモードがX抗体を取り込んだ結果、頭上に傲慢の冠が現れ、6対の羽が黄金に輝き、白を基調とした鎧に変化。
その見た目は魔王型でありながら、天使型のような神々しい雰囲気を放つ。
見た目だけではなく、その力と頭脳はかつてのルーチェモンを遙かに上回る。
ありとあらゆるものを意のままにする力と知恵を手に入れたことにより、神を凌駕する存在へと昇華し、破壊と創造の化身としてデジタルワールドに君臨した。

何気にX進化をすることで、名称が変わらないのに世代が変わるという稀有な例である。
また、人型の姿(フォールダウンモード)のまま究極体への進化を果たし、サタンモードの技であるパーガトリアルフレイムをも使いこなせるようになった。


【関連作品でのルーチェモン】

アニメデジモンフロンティア

CV:西原久美子(成長期、ラルバ)、中尾隆聖(フォールダウン、サタン)

黒幕&ラスボスとして登場。
過去に伝説の十闘士によって封印されていたが、ロイヤルナイツロードナイトモンデュナスモンに集めさせたデジコードによって完全復活
さらに超越形態に敗れたナイツ2体のデジコードをロードしてフォールダウンモードに進化。超越形態をパラダイスロスト2連発で圧倒し、ダークエリアへ帰還する。
その後、ダークエリアへ乗り込んできた子供たちと再戦。月での戦い同様に子供達を圧倒するも、スサノオモンとなった拓也と輝二に敗北。
デジコードをスキャンされるが、唯一残った邪悪なデジタマがダークエリアのデータを吸収し、サタンモードに進化。

サタンモードのまま人間界(渋谷)に侵攻するが、子供たち全員でエンシェントスピリットエボリューションしたスサノオモンにデジタルワールドに引きずり戻される。
パーガトリアル・フレイムとディバインアトーンメントを放ち、スサノオモンを圧倒するが、最終的には八雷神(やくさのいかづち)を受けて押さえつけられ、天羽々斬(アマノハバキリ)によって真っ二つにされる。
その直後、分離したラルバが不意打ちを仕掛けるも、スサノオモンの怒りを買い、最期はスサノオモンから分離した龍魂剣を手にした十闘士(ヒューマン形態)全員に斬られ、完全に消滅した。

余談だが、本作のパラダイスロストのモーションは
…と、他作品の技のパロディが多く、一部で話題になった。中の人宇宙の帝王だし。


PS2ソフト『デジモンセイバーズ アナザーミッション』

CV:関俊彦
テレビアニメ『デジモンセイバーズ』のパラレルワールドを描いたゲーム。本作のラスボスとして登場。
魔王というか冥王にも思える。
七大魔王デジモンたちの中でも最も強力な「超魔王」。
ダークエリアに封印されていたが、七大魔王たちのコードキーをすべて集めたダークエリアの研究者・神楽司のデジソウルチャージによって復活する。


アニメ『デジモンクロスウォーズ

CV:松野太紀(セイバーズでのアグモン(かつ某まゆげが太い高校生探偵)と同じ声)

例に漏れず扱いはやや不遇。
悪役なので敗北は問題ではないが、『七大魔王最強』という設定でありながらリリスモンの部下(そのリリスモンは無所属のバグラモン部下)という少々カオスな関係に…
コードクラウンのために善良なデジモン(通常)を装いヘヴンゾーンの大統領に就任するが、本性(堕天)を現す。
シャウトモンX4Bに敗れるも、闇の神殿の力を受けて暴走。
サタンモードになり、主人公勢やゾーンのデジモンを苦しめるが、X5に敗北した。


アニメ『デジモンゴーストゲーム』

オープニングムービー内で、怯える清司郎の後ろを走り去る足元(成長期)が映る。
OP映像自体は本編の内容を表すものではなく、本編には登場していないが、“トップクラスに街中を歩いていてはいけないヤツ” として話題に。
その後、過去作のラスボス大ボスクラスは何体か登場したが、ルーチェモンは登場せずに番組は終了した。


【余談】

因みに通常の進化が所謂"モードチェンジ"として扱われており、モードチェンジで進化段階まで変化する今の所唯一のデジモン。
ジントリックスでは、ピーターモンティンカーモン等の登場により、「低レベルなのに人型(人型はほとんどが究極体)」且つ子どもの姿をしているという個性が危ういものとなっている。


フロンティアにて源輝二役として参加した神谷浩史は後年、『さよなら絶望放送』にてルーチェモン:フォールダウンモードがエンディングで「ルーチェモンF」と表記されていた事で「Fって何?」という話題になった際に
フルチン
という衝撃的な回答をかましている。

そして某ラジオにて神谷がこの話をしたのと別の回で言及された水島大宙が過去に全裸になった話が何故かジョグレス進化して、水島大宙に「水島大宙F」というあだ名が付く羽目になった。

【誤植】

デジモン名物の誤植だが、彼も例に違わず被害者になってしまった。
『デジモンストーリーサイバースルゥース公式ガイドブック』の自身の紹介ページで『ルーチェモンFM(フールダウンモード)』と記載されてしまった。
どこが誤記かわからない?よく見てみよう。

フールダウンモード
 F M

"fool"の意味は今更説明はしないが、傲慢にも神に反逆をした彼の愚かしい所業を意味している…のかもしれない。



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最終更新:2024年04月08日 07:04