アニメ過疎地域

登録日:2011/10/26(水) 22:11:28
更新日:2019/05/23 Thu 05:30:15
所要時間:約 31 分で読めます




アニメ過疎地域とは、一言で言うと「アニメを地上波放送であまり放送しない地域(県)」のことである。アニメ僻地、アニメ過疎、アニメ難民等様々な呼称がある。

本項ではそれ以外にもアニメ関連のオタクにまつわる格差も並行して取り上げる。


●概要


地上波過疎地域の主な特徴
  • テレビチャンネルが片手で数えられる。
  • テレ朝?テレ東?なにそれ、おいしいの?
  • 放送されるアニメが少なく、流れるのはせいぜい主に子供向けの長寿アニメ。深夜アニメ?なにそれ、おいしいの?
  • ジャンプ系のアニメは放送される可能性は高い。
  • しかし近年はジャンプの勢いと合わせるかのように、良くてテレ東系全日枠か独立局で放送される事例も珍しくなくなった。
  • 全日帯アニメの遅れネットは早朝夕方。果ては平日の昼間
  • 早朝昼間夕方深夜はドラマの再放送・ローカル番組・ショッピング番組ばかり。
  • というか再放送されるならまだマシな方。
  • NHKの本気に期待せざるを得ない。

こうなるのは何故?それは…。

●アニメ事情などオタクの格差にまつわる元凶とは?


本項における非常に重要な「格差の発生要因」を取り上げる。

  • 地域経済力の格差
平たく言うと地域人口、更にそれに関連する購買力、などと言う名の「数の力」としか言いようがない。この世は残酷なもの、金の力には逆らえない事柄だらけである。
これは各地域の地上波民放テレビ放送局の数にも大いに反映され、地方によっては片手の半分も要らないほどになり、それに比例して番組数が少なくなる。更に中小規模の局になると番組制作やスポンサーマネーも持ち込む形の通販番組も特に深夜帯において多くを占めている。ちなみに昭和時代はテレ朝系でさえ全国12局、テレ東系に至ってはわずか4局しか無く、経済成長と共にテレビ局が増加していったが、長引く不景気などが大きく足を引っ張っている。

  • スポンサーがいない、恵まれない。
少子化の影響をモロに受けて、玩具会社などがスポンサーの地上波全国ネットアニメが激減してしまった。
元々全日帯においては、古くから他ジャンルと比べるとアニメ番組のスポンサーの企業の幅が狭く、かつCMを流す商品単価も安い傾向があり、放送局にとっても例え高視聴率であっても余り美味しいジャンルではないとされていて、かつてはジャリ番と馬鹿にされていた*1。また近年では、スポンサーの数が減少していることもある(もっともこれはアニメに限らず、テレビ番組全体の問題であるのだが)。
一方深夜アニメの場合、逆に放送する為に少なからぬコストを製作側が負担する事(テレビ局側に放送枠代を払う必要がある)がほとんどであり、広範囲での放送に意義を見出しにくい構造が出来上がってしまっている。その影響で、パチンコメーカーがバックに付くなど、予算豊富な一部の番組を除いて地方での放送はおざなりになりがち。
キー局および系列局においては、深夜帯においては番組スポンサーとは別の、スポットローカルCM収入も意外に重要で、これをBS民放局で流すと、ローカルスポンサーにとってはカバーエリア広すぎて逆に無意味、余計なCM料金負担するだけに終わると言う。また地方局で地元経済力の弱さから、深夜帯のローカルスポンサー自体がなかなか付きにくい問題も抱えている。
ローカルセールス放送を基本とする深夜アニメにおいては、この影響が露骨なまでに地域格差に反映されており、。
地方局がネットされない深夜アニメなど、系列外局の番組やローカルセールス番組などを放送したい場合は、番組販売に頼らざるを得なくなる場合もある。が、スポンサーが付きにくい為に購入予算を確保出来ずに放送できないことが多い。人口が少なく、経済力が弱い地域で起こりがちなことである。
更に言うならば地方局のCM料金は、冗談抜きでキー局や大都市圏の局と比べて泣けるくらい安く(そもそも関東でも同じ放送エリアの4大キー局とテレビ東京の間ですら倍近い差があるくらいだが)、
それでもまともにCM枠も埋められないほど経営も厳しい局がゴマンとある(特に後発局ほど不利な条件になりがちであり、人口の割に局が林立している地域ほどスポンサーの奪い合いからダンピング合戦まで起こる有様)。金が無い事にはどうにもならない事も多い。

  • 技術的な要因
インターネット配信、果ては衛星放送すら無かった時代は、今とは比べ物にならないほど、補完が困難であった。
有料の手段と言えど、かつてはそれすらも夢のような話だったのである。

  • 商業的事情の要因
民放テレビ局や製作委員会各社も私企業、おいそれと損失を出す事は許されない立場にある(下手をしでかすと株主訴訟沙汰も有り得る…)。
特にキー局にとっての視聴率は、重要な収入源であるCM放送代金の価値をも左右するほどの死活問題でもある。
4大系列局の全日帯アニメが殆どBS局でネットされないのは、「するだけの対費用効果が見込めない」などにある。
NHKの場合はそんな柵は無いのだが、こちらの場合は国民からの大ブーイングを浴びている「受信料取り立て」が大問題と言うのが(後述)。
ネット配信にしても複数のサイトに登録しないと網羅出来ないと言う事情があるが、これも自社独占配信と言う戦略を取る運営会社の姿勢もある(だがしかし、これを禁ずる訳にも行かない。何故なら商業の自由を侵害する事にも繋がるからである)。

  • オタクの経済力格差
地域格差ではないが、これまた大きな格差社会を物語る話。ここでも財力の差がモロに出る。
コミケなどで大人買いや、イベントやライブではチケットや会場限定グッズ類、果ては遠征費用などに何万何十万円(更に桁が上がる事も)も平然と散財する者がいる一方、チケット1枚どころか漫画単行本1冊買うのも苦労する層(特にバイトすら法律または校則で禁止されている学生児童層にとっては、単価の高い商品が増加した現代はなかなか大変である)との格差は、もはやアニメ視聴環境格差をある程度埋める為のコストの比では無い次元に達している。
μ'sのファイナルライブ公演の先行申し込み券目当てに、ラブライブ!の劇場版の円盤を100枚以上購入したが、1枚も当たらなかった悲劇、がネットで話題になった事がある。ガチ系は目的の為なら何でもする。
これに関しては、地方の富裕層の方が、都市部の中堅以下の層と立場が逆転する事も珍しくない。中国など海外の富裕層も日本のオタク生活を楽しもうと来日するケースも増えている。更にコネクションも駆使すれば、案外アニメ格差もそれなりに縮められたりする。得てして活動的な層はこれの構築に長けている。

  • 地方局の編成事情
地方の民放では多くても4局体制で、3局体制、さらには2局体制の地域すらある。
これらの局は深夜に通販やテレビ東京のバラエティやドラマなどの放送を優先している。()
さらには3局以下の地域はテレ東の番組以外もその地域にない系列の番組も放送しなければならない。
その結果、編成面において深夜アニメを放送する余裕がなく、結果的に地方が置き去りにされてしまうのである。

●その他アニメ視聴環境格差の原因は?

  • テレビアニメの首都圏一極集中傾向
地方向けアニメも無い訳ではないが、殆どが5分程度の短編である。
かつてのじゃりン子チエ2期のように東日本では殆どネットされなかったものもあるが、これとてレアケースである。
バラエティ番組となると地方発の人気番組も少なくなく、ローカルヒーロー特撮番組もあったりするのだが、

  • 消極的だったり、やたら口うるさかったり
とにかくやる気がない。
そもそもロクな関心も示さない局もあれば、放送しても内容に対して口うるさく言って来たり、時には途中で放送中止すら平気でするケースまである。

  • 地方はBS・CS放送やネット配信で十分、と製作側が判断
BS局での放送が普遍化するにつれ、特に深夜アニメの地上波ネット局が大幅に削減される傾向が強まっている。
極端な例で言えばTBSとBS-TBS(にTBSチャンネル辺り)、或いはTOKYO MXとBS11(にAT-X辺り)のみ、と言うネットパターンもじわじわと。
かつてMBSの竹田Pが「アニメが地上波からBSへシフトするのが、やがてトレンドとなる」と予言した事が多少は当たった格好か。
特に愛知県や北海道、福岡県の放送本数が減ったのもこれが大きく影響しているとも。
ただしテレビ東京系アニメに関しては、同局が番販ビジネスが収益の一つである事と、BSジャパンの放送料金が高いなどの事情でなかなか進んでいない。
……と思ったら、今になってテレビ東京が何故かBS11の株主(1%程度ではあるが)に加わると言う動きが。

  • 各放送手段の弱点
視聴しやすさ(特に一般層やBS環境が何らかの理由で構築出来ない層)と言う観点では地上波の方が有利だが、コスト面から深夜アニメとの相性が悪すぎるのが難点。
さりとてBS・CSは荒天時に電波状態が不安定になりやすく、安定性と言う意味では地上波に大きく劣るのが大きな欠点。
仮に全てのアニメがBSで放送されたとしても、依然としてその点で地域格差が生じるのである。
序にネット配信も回線状態に左右される所があり、特にモバイル通信だとそれが顕著になる事も多い。

隣県の遠距離受信かケーブルテレビの再配信でアニメをある程度補える地域もある。例として

青森県北津軽・南部
秋田県
福島県南東部
富山県
福井県嶺北・嶺南
山梨県
静岡県東部・西部
岐阜県美濃
三重県北勢
京都府南部
兵庫県南部
徳島県
山口県
佐賀県
大分県
長崎県の一部
宮崎県
特に山梨県や徳島県ではこのおかげで地元局のみ視聴と比べると桁違いの差が生じるほどである。

また地形要素も見逃せない重要なファクターである。近隣の県から発せられるアニメの電波も天然の要害、すなわち山々などによって阻まれる。本当の田舎はおこぼれすら許されないのだ。

具体的には
青森・岩手・山形(電波)─県境(山々)…秋田
岐阜・三重・長野(電波)─愛知(山々)
愛媛・香川(電波)─県境(山々)…高知
福岡・熊本(電波)─長崎(山々)
熊本・鹿児島(電波)─県境(山々)…宮崎
鹿児島(電波)─県境(長距離の海)…沖縄
などの例がある。

そういった地域は「電波過疎地」と呼ばれている。また、ワンセグ放送もこれにより映らなかったりする。
…というか小数のチャンネルでも観れればマシであって、場合によっては地上波自体が受信出来ない。

一応それらの地域ではCATVで四系列のアニメが補える可能性もあるが、基本的に四系列のうちその地域にない系列のみ再送信されるので、
テレ東のアニメや地元の系列局では未放映のアニメはどうしようもない場合が多い。当然アニメ以外の番組でも当てはまる事だが。

酷い例になると、後発局の中継局が無い地域も未だに残っていたりする。

  • 法律的な問題
実はこれも大きなウェイトを占めている。
ここで書くと長くなってしまうので詳細は避けるが、ケーブルテレビ局側が県外局を放送したくても、地元局が拒否権発動したら為す術が無い。都道府県単位では和歌山県や熊本県が典型的な例である。
地アナ放送終了と共に、区域外でのケーブルテレビでの放送が打ち切られてしまった事例が続出した。一部は地デジ化後に発生した事例もある。

区域外放送が打ち切られた主な例
テレビ東京を除く在京キー局各局:新潟県の一部、長野県の一部、静岡県東部(熱海・伊東市でも2018年9月末でテレビ東京以外は打ち切り)、山梨県(テレビ朝日・フジテレビは系列局が無い為、継続が認められた)
テレビ東京:新潟県の一部、長野県の一部、静岡市の大半
テレビ愛知:長野県伊那地方の一部、岐阜県美濃地方の一部、三重県中勢地方の一部(詳しくは後述)
関西テレビ:福井県嶺南地方
読売テレビ:福井県嶺南地方、徳島県の大半(同一系列の四国放送が同意しなかった為)
テレビ大阪:滋賀県の一部

逆にTOKYO MXは静岡県伊豆半島東部や山梨県で区域外放送が開始されていたりする。独立局だからなのだろうか?

また、地デジでは放送エリアの厳格化の一環として送信所または中継局の電波の飛びが抑制された事例もある
(例:テレビ愛知本局、在名局豊橋中継局など。豊橋局の抑制は静岡県西部地方の視聴者に多大な影響を与えた)。

●その他のアニメ関連のオタクにまつわる格差

  • 「アニラジ格差」
これは今ではインターネットラジオ番組の増加に加え、Radikoプレミアムに加入して月額税別350円を支払えば、全国各地のラジオ局をどこでお聴取出来ると言う、一昔前には考えられなかったサービスも登場。
一昔前は高性能ラジオや高性能アンテナを駆使して、必死でお目当ての局の番組を聞こうとした者も多かったが、上のサービスを使えば、そんな手間はかける必要は無くなった。
テレビ局ほど柵が少なくなったラジオ業界だからこそ、でもある。
ただし番組全体またはおまけパートの有料配信、ラジオCDに番組関連グッズなど各種版権商品の販売にイベント開催、などの有料サービスにより運営されている番組、または番組制作会社も多く、ここでもオタクの経済力の差が出てしまう。

  • 「オタク向け専門店出店格差」
最大手であるアニメイトが全都道府県への出店を達成し、ネット通販も充実している(ただし働く側は薄給激務)昨今だが、更にマニア向けの店となると依然として大都市圏が有利な傾向にある。
特にウィンドウショッピングの要素が多大なジャンルとなると一目瞭然。

  • 「劇場版アニメ格差」
地域によっては映画館でさえ近くには無い事例も多く、更に全国上映と銘打ちながら実質「主要都市圏上映」に留まっている作品も数多い。近年急増した中編アニメ映画などに目立つパターンである。
更に先着順来場者特典も最速上映館のみ、遅れ上映の地方の上映館だと何のフォローも無い場合もザラ。
そのせいで交通費などを考えるとネットオークションで落とした方が安上がり、と言う笑えない話も。
もっともおのような展開を行う作品の殆どが、メジャータイトルと比べると集客力の面で分が悪いのは事実ではあり、上映してガラガラなら赤字の垂れ流しに終わるリスクも大きい。
やはりここでも集客力にコストの壁が分厚すぎる。
そもそも観るには上映料金を支払う必要があるので、全国どこであろうと金が無い人間には一定の壁が存在する。

  • 「イベント格差」
2000年代に入るとアニメ(および声優)関連のイベントが年々増加傾向に入り、かつては想像すら出来なかった東京ドーム公演が行われるに至ったほどである。
しかしアニメ作品関連イベントは殆ど東京近郊に集中しており、地方でも開催されるのは舞台地の縁絡みのケースくらい希少。
ほんの一部は総合展示イベントみたいな形で地方都市で開催されるケースもあるが、これも誘致する自治体や地元企業などの熱意と金が不可欠。
アニソン歌手声優関連のライブは地方でも開催されるケースもそこそこあるが、主要都市部以外では相当少なくなる。
もっともこうなるのも出演者の交通費などの金銭的負担に加え、移動時間の分だけ拘束時間が長くなる傾向も大きい。
中小零細な会社や知名度の低い声優などにとってはその負担は重くのしかかる。所謂地下アイドルが地方では皆無なのもその影響。
安易に全国各地で巡業しろ!と言うのは、運営だけでなく出演者をも下手をすると殺す結果を招きかねないのである(そもそも声優も人気ある人は多忙なスケジュールを縫いながらの出演となるので、そっちばかりリソースを食われると、本業にも支障を来す結果にもなりかねない)。
一部はライブビューイングを開催するケースも見られるが、やはり生の会場の雰囲気を味わいたいファンにはこれでも物足りない。
所謂コミケも東京ビッグサイトがオリンピックの影響で使用出来なくなる事から地方での代替開催も検討されたが、
会場規模やアクセス面に加え、参加者などの宿泊施設不足と言う問題が大きすぎて断念。

●各地の地上波アニメ放送傾向


北海道地方】

道北・道東地域ではテレビ北海道(TVh)が長らく映らなかったためテレ東のアニメが皆無であった。
地アナ終了後以降、国の助成金制度を利用しての中継局整備が進んだ結果、ごく一部の地域を除いてようやく悲願の全道放送を果たし、帯広・釧路に北見・網走、稚内や根室、利尻・礼文島などでも視聴が可能になった。
まさに「ようやくわが町にセイコーマートがやって来た!」。
深夜アニメに関しては…、角川書店原作アニメがある時期を境にテレビ北海道で突如ハブられたり、未だノイタミナのレギュラーネット地域ですら無い時点でお察し下さい。何かと比べられる福岡県とはすっかり大差をつけられてしまった。

【東北地方】

何と言っても東北で唯一フジテレビ系列が無い事が県民の長年の悩みの種。
ただし八戸市周辺では岩手めんこいテレビが直接視聴可能な他、青森市では北海道文化放送(にテレビ北海道)がケーブルテレビで視聴可能。
最近青森朝日放送がささやかながら深夜アニメを放送。しばらくしてから青森テレビや青森放送も放送し始めた。

銀魂BLEACHはおろかワンピースすらやってなかった。
ちなみにフジテレビ系列局でワンピースが放送されてないのは秋田テレビ(AKT)が唯一であった。しかもフジテレビ系列局が無い青森・山口でも放送されているにもかかわらず。
ワンピース展とかやっておいてそりゃないぜ…

当然のごとく苦情が来たのだがなんと「BSフジでもやってますので」と一蹴した。
2013年5月になってようやくワンピースのネットを再開し日曜朝6時半から放送しているが、その間のフォローはほとんどなし。
まあ、6年半もネットしていなきゃ無理もないか

妖怪ウォッチは2014年10月から秋田放送(ABS)で放送されているが、この放送時間が金曜午前10時55分からであり、祝日などでない限りどう考えても子供が見れない時間帯で放送されている。更にシンカリオンも深夜送り…。

また、民放3局の地域で唯一TBSの系列局がない。これはABSが隣県の山形放送の後に開局した事で回線利用の絡みで、日本テレビ系列を選択せざるを得なくなった説が有力とされている。
非常に高いアンテナや高層ビルの屋上で辛うじてIBCやTUYが視聴できる可能性があるとはいえ、高層ビルはほとんどなく、高いアンテナも台風や冬の風で倒れるため常用できるレベルではなく、県外波の直接受信は困難。

ケーブルテレビではIBC岩手放送かテレビユー山形か青森テレビが放送されているものの、そもそも県内のケーブルテレビ局自体が少ない事から、必然的に対象地域も少ない。
さらにTBSは他系列への番販に消極的(MBSは逆に積極的なんだが)。その為TBS系列の番組はアニメに限らず視聴が難しい。
福井・徳島・佐賀にもTBS系列局が無いが、こちらは隣県から受信がしやすい・CATVが普及しているなどまだ良い方である。

平成新局のおかげで4局地域になった。岩手めんこいテレビの二戸中継局は青森県南部地方住民にとっても重要な存在。
深夜アニメ自体の放送は多くはないが、たまに平日昼間帯に放送する事もある。
ローカルヒーロー特撮だが、テレビ岩手は震災を機に開始した「鉄神ガンライザー」シリーズを定期的に制作放送しているが、地元出身者による出演陣が妙に豪華。声優も含まれたりする。
また、かつてはめんこいテレビが夕方5時台にアニメ枠を編成する、らき☆すたを数日遅れで放送するなど力を入れていたが、現在はさっぱり。

以前はテレ朝系日曜8時枠特撮(メタルヒーローシリーズ→ロボコン→平成ライダーシリーズ)が金曜の夕方に放送されていた。
これはこの時間帯に「提言の広場」という政治経済トーク番組があった為である。当然キッズには大不評。
ただし特撮を見終わった後にチャンネルを変えると、ポケモンやミクロマン、ロックマンエグゼGetBackersといったアニメが見られたという点ではよかったのだが。

そのせいでスーパー戦隊→提言の広場→女の子向けアニメという謎の編成だった。
そして仮面ライダーディケイドの途中で同時ネットになり、ニチアサスーパーヒーロータイムにてスーパー戦隊シリーズと共に放送されるようになった。

昭和の頃は山形放送(YBC)・山形テレビ(YTS)の2局ともクロスネットだったせいで編成が滅茶苦茶だったり、
服部敬雄率いる山新グループがテレビユー山形(TUY)の開局を阻止しようとしたり、
タイトルに服部敬雄の姓が含まれていた為に『忍者ハットリくん』が打ち切りになったり、
平成に入ってようやくYBC・YTS・TUYの3局ともフルネット局になった思ったら、経営悪化したYTSがフジテレビ系列から突如テレビ朝日系列に鞍替え。
TUYしかフジの番組を放送しなかったことから、県民から不満の声が噴出する事態に。
YTSネットチェンジから4年余り経過して、さくらんぼテレビ(SAY)が開局する事になった。

深夜アニメは大半の地方の事例に漏れずに…。

(東北地方全体にいえるが)テレ東系列の局は無いが子供向け番組は遅れネットで放送中。
ただし地元出身の山寺宏一が司会を長年勤めた「おはスタ」はBSジャパンで1ヶ月ネットされた後、音事協から抗議を受けていきなり打ち切られ、卒業までリアルタイムで見る術は全く無いままであった。
テレ東系列局新設の計画はあったが、バブル崩壊やリーマンショックなどの不況や東日本大震災の余波で無かったことにされた。もっともこの話自体、当時のテレビ東京社長のリップサービスだったとも言われるが。ただしフジ系のローカル枠「アドベンチャーサンデー」は全網羅。
深夜アニメはノイタミナのほか、主に東北放送が断続的に放送。地元舞台か原作者が地元出身者のものなら比較的多く放送される。最近ではミヤギテレビでも放映されるようになった。

かつて福島市郡山市、県内の新聞社絡みの争いが絡み、日本国内で最も遅く民放テレビが開局(福島テレビ)するエピソードまである。4局化は昭和のうちに完了(現在の政令指定都市が所在しない県としては唯一)しているのだが。

山形県同様、国民的アニメやニチアサといった子供向けアニメは比較的多く放送されているものの、ご多分に漏れず深夜アニメは…。
一応最近になってノイタミナは遅れネット(後に同日ネット化)で放送したり、福島中央テレビではミヤギテレビ同様にバップ出身の社長の影響で日テレの深夜アニメを放送するようになったが、あとはお察しください。

ウルトラマンの生みの親円谷英二の出身地にも拘らず、一時期ウルトラシリーズが冷遇されていた。
90年代ごろまでは平日の昼ごろや夏休みの朝に、よく再放送をしていたのだが(主に帰ってきたウルトラマンウルトラマン80)、00年代に入るとめっきり減り、2006年のウルトラマンメビウスは最初の3ヶ月は放送してくれなかった(一応、夏休みに一挙放送し残りを定期放送する形になったが)。
その後テレ東に移ったウルトラマン列伝はとうとう放送されなくなってしまったが、翌年から早朝6時台に放送を行っており、ウルトラマンギンガ以降のシリーズは無事放送されている。

またフジテレビ系列の局があるのにもかかわらず日曜9時のフジテレビのアニメを放送してくれない。
もちろんデジモン無印トリコDB改、現在放送中のDB超も放送せず。
いわき市南部では在京キー局の受信が可能な地域がある。

【関東地方】

在京キー局5つが全域で視聴できるが、独立局の有無、その編成により地域ごとの格差は存在する。
あと地方によくある「こんな時間に放送するなんて、子供に見せる気あるの?」問題。これが関東地方でもまさかの発生。
2016年4月期改変よりアンパンマンが金曜午前10時55分開始に。保育園や幼稚園に行く子は見られません……。

アニメ以外だと、在京キー局から軽視・冷遇されている他地域発の人気番組は古くから「こんな時間問題」や「独立局回し」、果ては放送すらされない事もザラ(もっともこれは関西でも逆に在京キー局の番組がサンテレビなどで放送、などのケースも多数見られる)。
例えば阪急グループ提供・関西テレビ制作児童向けドラマ枠がフジテレビでは1980年代終わりから土曜・日曜の早朝5-6時台に放送。
中京テレビ発の『早見優のアメリカンキッズ』はもともと朝6時台の番組だったが、日本テレビでは自局のニュース・ワイド番組優先のため、早朝5時台に放送。子供に見せる気ないだろ…。
放送中で有名な番組となると、朝日放送制作『探偵!ナイトスクープ』、北海道テレビ制作『水曜どうでしょう』シリーズが挙げられる。
ニュース番組やバラエティ番組(討論系含む)など、地方局のものより内容スカスカ、と酷評される事も多く、故やしきたかじんがMCを務めた「そこまで言って委員会」は、出演陣の猛反対で関東へのネットは未だ行われていない。
アニメなどオタク環境目当てでやって来た地方民にとっては、それ以外の所で物足りなさなどを覚える者も少なくない(そもそも地価物価高いし…)。
なおキー局各局ごとにアニメ制作に関する温度差はあるが、このページの趣旨から逸脱する上に、いちいち説明すると長くなるので省略。

  • 東京都(およびTOKYO MXが視聴可能な周辺地域)
過去を遡るとTOKYO MXの地アナ時代は23区近辺では東京タワー向けUHFアンテナを新規に立てる必要があったが、
東京タワーから同じUHF帯で送信していたのは放送大学(2018年秋でBSに完全移行)しか無かった上に当時のMX自身の番組編成も決して魅力的とは言い難く、NHKや在京キー局どころか、周辺県の独立局にまで勝負を挑む以前の問題で躓く状態が長らく続き、この影響でMXでは新作アニメの放送が皆無な時代が暫く続いた。
このため、下記の首都圏トライアングル3局が全局視聴可能なエリアに住む事が、ある種のステータスとなっていたほどである。

そんな折、国策で始まった地デジ放送は一律UHF波送信となった事から都内でも東京タワー向けUHFアンテナの設置が徐々に進み、00年代後半から次第に同局での新作アニメ放送が増加し始める。
そして2012年10月に東京スカイツリー運用開始と合わせて送信所を移転した事で関東地方における、所謂UHFアニメの放送をほぼ独占するに至った。
更に編成面でも19時台・22時台の開拓やサンテレビ・KBS京都・BS11かBSフジとの同時ネットを徐々に推進するなど、従来の首都圏トライアングル3局主流時代とはこう言う所でも差を付けている。
スマホ専用アプリで(「大人の事情で」全番組とまでは行かないが)全国どこでも視聴なサービスを開始、一部のアニメも対象となっている。

地アナ時代は上記のTOKYO MXとは対象的に勢いのあった首都圏トライアングル3局(テレビ神奈川、テレビ埼玉、チバテレ)だが、
上記にある東京スカイツリー運用開始となった2012年秋クールを境に新作アニメの放送本数が激減、準新作および旧作放送中心にシフトした。
2017年冬クールにはKADOKAWA枠が撤退し、2017年夏クールにはチバテレが新規アニメ0本という事態が発生。
2018年冬クールにはテレ玉・チバテレが新規アニメ0本となり、テレ玉までもが力尽きてしまった…。たまに新作短編アニメを細々と放送する事はあるのだが。
基本的にこれらの県はほとんどのアニメを見られるイメージを持たれる事が多く、またかつては事実そうであったこともあるため、今や北関東3兄弟をも超える、アニオタ最大の罠と言えよう。

◎南関東3県の詳細な事情
  • 神奈川県
テレビ神奈川(tvk)は2000年代中盤頃には西のサンテレビ・東のtvkと言われる程アニメに力を入れていた放送局だった。
2004年秋に洋楽ファンの苦情を押し切る形で長寿の洋楽番組を潰してまでアニメ枠を設けたり、2007年夏には『School Days』最終回の地上波放送を土壇場で中止にし「nine boat」事件を発生させるなど、エピソードにも事欠かなかった。また不定期で『tvkアニメまつり』と言うイベントも開催していた。
土曜日深夜は24時から28時までアニメ関連番組を大量に配置し土曜深夜のアニメマラソンと称されていた時代もあり、中でも地元愛に道溢れたアニメ『天体戦士サンレッド』はニコニコ公式配信アニメの人気爆発のきっかけを作ったことで高い人気を博した。

声優番組にも力を入れており、通算15年以上続いた『アニメTV』や、よゐこ有野課長をMCに抜擢した『まんとら〜マンガ虎の穴〜』を放送。
番組に出演していた無名声優が後に出世した事例も多く『アニソン★カフェ ゆめが丘』からは西明日香野水伊織米澤円、『AG学園 あに☆ぶん』からは東山奈央佳村はるかが出世を果たした。

2011年にはお昼の情報番組『ありがとっ』のMCに松風雅也・週1レギュラーに松本梨香が抜擢、看板番組だった『saku saku』に牧野由依が出演し、アニメ番組以外でもアニメ愛を見せつけた。

しかし、上述の通り新作アニメ枠激減後は以前のような勢いは見られなくなり、2015年にアニメまつりが終了。2016年夏には最後の悪あがきなのか1クール遅れ開始の『マクロスΔ』や放送が決まったアニメ2期の予習で『響け!ユーフォニアム』の1期の再放送、
まさかの『装甲機兵ボトムズ』の再放送が開始するも、再放送枠も最近は『ふらいんぐうぃっち』を除き『ナナマルサンバツ』等失敗作の再放送が大半であり、2017年春に新規アニメが2本とますます縮小。2018年冬にはとうとう『バジリスク 〜桜花忍法帖〜』の1本のみとなった。

地元舞台アニメでも、近年は『ブレイブウィッチーズ』や『Just Because』などの放送はあったものの、横須賀市舞台の『ハイスクール・フリート』、藤沢市舞台の『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』はハブられてしまった。
近年では珍しくTOKYO MXでの放送が無かった『南鎌倉高校女子自転車部』を放送したが…、結果は察しろ。

2014年には『ありがとっ』で不定期出演レポーターを努めていた杜野まこが全く畑違いのデレマス声優に抜擢されるサプライズがあったものの、全体的に声優関連番組も激減。
現在は森川智之出演の『森川さんのはっぴ~ぼ~らっき~』のみとなっている。

進学などで関東に進出したアニヲタを待ち受けるトラップエリアとちぎテレビ群馬テレビは一定数は放送しているが、やはりMXの本数には遠く及ばない。
ただし(現時点で最後に開局した日本の地上波テレビ局である)とちぎテレビは特異なまでに力を入れたアニメ専用サイトを設けており、局主催によるアニメイベントも定期的に開催しているほか、群馬テレビも最近になって短編とは言え、地元舞台アニメを輩出している。

◎北関東3県の詳細な事情
  • 茨城県
何と言っても独立局がそもそも存在しない、と言うか日本で唯一未だに県域民放テレビ局が無い県
開局構想自体はあったが色々あって頓挫したまま、それが今なお尾を引いている。
ついでに言うなら県域民放FM局も無い。あるのはIBS茨城放送ラジオだけ、それも出力弱すぎて県内もまともにカバー出来ていない始末(ようやくワイドFMの整備は進んではいる)。そう言う事情もあってNHK水戸放送局が北関東でいち早く地デジ開始後に総合テレビのローカル放送を開始したのだが…。
故に地元の情報を得るのにさえ苦労する。東日本大震災で大きな被害を受けたにも関わらず、県内の詳細な情報が余り報じられなかった事が問題視されたほどである。

アニメファン的にも県外独立局での深夜アニメ展開が本格化してから、先に挙げた弱点が一気に露呈してしまい、ある意味「孤島」と化した。『ガールズ&パンツァー』が地元大洗町で大フィーバーとなったにも関わらず、地上波で視聴出来るには本放送の3年後にテレビ東京が遅れネットするのを待つしか無かった。

【甲信越地方】

首都圏に隣接するにも関わらず、人口が80万人余りと少ない事から地上波が山梨放送とテレビ山梨の2局しか無く、アニメに限らずテレビ事情自体が厳しい。

しかしそんな事情から県内のケーブルテレビ普及率は全国屈指であり、大半の地域では加入すればテレビ朝日・フジテレビ・テレビ東京に加え、何とTOKYO MXなども視聴可能である。

アンパンマンが朝5:30放送等、子供向けアニメも早朝or真っ昼間に放送と何がしたいか不明。いくらなんでもその時間は鬼畜だろ…。
さらにワンピースは一時期放送されてなかった。…現在は「アドベンチャーサンデー」全網羅だけど。
深夜アニメは全体的にご多分に漏れず…、ではあるが、長野放送でノイタミ枠ナが正式なレギュラーネット局には未だなっていないが、フジテレビと同日ネットになると言うちょっと意味不明な放送形態。
地アナ時代は関東や中京の電波を遠距離受信する世帯も目立ったが、基本的に電波に不利な地形な上、地デジでは相当厳しくなった。
テレビ東京はケーブルテレビで視聴出来る地域は多いものの、それとて期限付きとなっている為、予断を許さない。それでも映らない地域は(以下略)。

資金的に厳しいらしく、深夜アニメの放送事情は特にお寒い限り。
ノイタミナレギュラーネット地域に入っているのが少ない救いだが、
  • Gガンダムを真夜中に放送」
  • らき☆すた・けいおん!(二期)を最速レベルで放送」
  • 「今更けいおん!(一期)を放送」
するなど奇行が目立つ。「県民一人当たりの漫画家人口は日本一」「漫画で町興し」「アニメ、漫画の街・新潟」などと標榜しているのとは対照的に、深夜アニメの地上波ネット率はことごとく反比例している状況である。

地アナ終了から3年後、上越市や湯沢町など県境地域の一部で行われていた、テレビ東京のケーブルテレビでの放送が打ち切られた。

【北陸地方】

民放3局地域で。テレ朝系はお隣の北陸朝日放送頼み。
テレ東のアニメはポケモン・ナルト、あとはドラえもん・スーパー戦隊と高知県と全く同じ。ノイタミナも放送実績一切なし。
ワンピースは一時期打ち切り。同じく作者が富山出身にも関わらずゆるゆりも二期まで一切放送されなかった。
P.A.WORKSがあるおかげでそこの製作のアニメは放送されるのが救いか。

北陸3県唯一の4局地帯ではあるが、県内人口が120万人ほどでCMのダンピング合戦も起こる始末。
ご多分に漏れず深夜アニメは…(ノイタミナもやっていない)。北陸放送はやったりやらなかったりと安定しない。

民放の日テレ・テレ朝系の福井放送とフジ系の福井テレビの2局しかない。
テレ東のアニメはそれなりにやってくれているが、深夜アニメとテレ朝のアニメは壊滅的
TBSの番組は3局地域の秋田県ですらほとんど放送されない時点でお察しください。
ただ、福井県が製作協力した『メガネブ!』は再放送までして放送しているのと、嶺南では近畿広域4局とKBS京都かBBCびわ湖放送が、嶺北では石川4局が直接受信しやすいのが救いか。

【東海地方】

割と大都市圏に近く、人口もそこそこ多いが(宮城や広島、果ては岡山・香川の2県合計よりも多い)、テレビ東京系列局や独立局が開局しておらず、環境の割に不遇をかこっている。
テレ東系列局新設の計画はあったが、リーマンショックの余波で無かったことにされた。

かの『またキテレツか!』のネタ画は有名。ネタになってることの大体の犯人は某フジ系。
ただし「アドベンチャーサンデー」8時半枠は無いけどワンピースは同時ネット
最近になって静岡放送が地元舞台深夜アニメを中心に力を入れてはいるのが救いといえば救い。
他にも00年代は土6や平成仮面ライダーが遅れネットだったことを考えると、多少は改善している。

地理的にみると静岡は中京広域放送圏と関東広域放送圏の間にあり、西と東で文化が分かれているため、県域放送体制であるのはやむを得ないとも言えるが。

ケーブルテレビに加入した場合は、伊豆半島東部ではテレビ東京にTOKYO MXにテレビ神奈川も、富士市東部および静岡市清水区東部まではテレビ東京とテレビ神奈川が、
浜松市中心部ではテレビ愛知が(ただしいずれも期限付きなのでいつ打ち切られるか予断を許さない)、
浜松市西部や湖西市では直接受信で在名局が視聴可能。どうあがいてもテレビ東京系は見られない静岡市の大半…。同じ県内でもこの差である。

テレビ東京系列のテレビ愛知が(所謂)UHFアニメの放送にも力を入れており、テレビ東京系アニメも含めると一時は「日本一アニメの放送本数が多い地上波テレビ局」とまで呼ばれていた程である。
しかし2010年代半ばに入り製作側に「BSやネットで見てね」と判断されたのか、全体的に深夜アニメの本数が激減傾向に入ってしまう。関西とは違って広域4局が全体的にイマイチやる気が感じられないのが痛い。
特にかつてはこの中で精力的だったCBCテレビの本数は2010年代後半からじわじわと減った結果2018年冬季以降は何と0本と言う惨状に。
お隣の静岡放送が番販で「キリングバイツ」をネットした事で1本枠をキープした事から、尚更この結果が際立つ事態に。
その一方でかつてサンライズと組んで長年全国ネット枠を続けて来たメ~テレが、2018年冬季にABCアニメーションほかと組んで久しぶりに深夜アニメ製作に復帰した事が数少ない明るい話題か。

それでも関東関西以外の他地域に比べれば、大いに恵まれているレベルではあるのだが…。
ここに来てアニオタにとって隠れトラップ地帯と化している現状が気掛かりである。

テレビ愛知が映るか映らないかで天地の差である。
岐阜放送が正式なテレビ東京系列では無い上に(所謂)UHFアニメを余り放送しない為である。
『ポケモン』等は放送しているものの、『おはスタ』や深夜アニメを放送していない上に、『新世紀エヴァンゲリオン』は本放送から1年遅れでの放送であった。
下の三重テレビと同じくテレビ愛知で放送しない角川原作深夜アニメをたまに放送する事はあるが。

岐阜県とほぼ同じ事情。やはり三重テレビが(以下同文)。岐阜県よりかはテレビ愛知が映る地域は広いが。
ただし伊賀地方や東紀州地方では在阪広域4局が視聴出来る地域があり、ここでは多少はマシにはなる。
特に伊賀地方は「もはや近畿地方の一部」と言われるほど津・名古屋方面よりも奈良・大阪方面への流動が圧倒的に多い事から、
「何故ここが三重県扱い?」と不思議がられるほどである(今の伊賀市長は元関西テレビアナウンサーである)。

地元ケーブルテレビ業者である松阪ケーブルテレビが2014年9月30日をもってテレビ愛知の放送を「一部地域で」打ち切る事を発表。
これがアニメファンを中心に大騒動になり、当時の月刊アニメディアの読者投稿コーナーでも大激論が繰り広げられた事があった。
松阪ケーブルテレビ側も関係各所とギリギリまで話し合いを続けたが同意が得られなかった…。
この件はアニメディアの読者投稿コーナーでも取り上げられ、大きな波紋と激論を呼ぶ事になった。これと同じ事態が伊勢市以南のケーブルテレビ局でも発生している。どうやらテレビ愛知が映る南端は旧松阪市域のようだ。

【近畿地方】

近畿といえば、関東に次ぐ日本第二の都市圏だから、大丈夫…とはいえない。
地上波で東京に近いレベルの本数のアニメを視聴出来るのは、テレビ大阪とサンテレビが確実に視聴出来る地域(+αでKBS京都が視聴可能な地域)に限られる。
テレビ東京系のテレビ大阪は大阪府内のみの放送免許しか与えられておらず、その影響で近畿地方全域で放送が出来ない。
一方、サンテレビではTOKYO MXで放送されている多くのアニメに加え、在京キー局製作深夜アニメが在阪局でネットされない場合、その受け皿となる場合が多いのである。
この辺がKBS京都との大きな違いでもある。

2010年代後半に入ると上記の中京地区ほどではないものの、地上波では関東ローカルと言うものもじわじわと増えており、BS受信環境を揃えないとやや厳しい状況になりつつある。

更に関西の大いなる特殊な事情として、サンテレビは開局時から阪神タイガース戦中継に力を入れており(阪神電鉄が同局の大株主と言う訳でも無く「勝手連」である。一部カードはKBS京都もネット)、試合開始から終了まで完全中継するという徹底ぶりである
このためプロ野球シーズン中は中継延長のしわ寄せから来る、後続番組の放送開始時刻の大幅繰り下げが日常茶飯事と化し、酷い例だと翌日の放送開始寸前にまでずれ込む事も。

しかし阪神戦中継がサンテレビにとっては開局時からの屋台骨であるからこそ、もし中継が無くなる事態になればサンテレビの存続すら危ぶまれるようになり、下手をすると近畿地方のアニメ事情が一気に悪化する危険性も高いので、野球に興味が無い近畿のアニオタの皆さんもまあ我慢しましょう。
これでも地デジでEPGが付帯するようになってから、キチンと放送時間変更にも対応して、録画してくれるようになった事が大きな救いではある。

なお関東独立局でも野球中継(TOKYO MXでは「何故か」ホークス戦、tvkではベイスターズ戦、テレ玉ではライオンズ戦、チバテレではマリーンズ戦)は行われているが、最大延長が30分或いは延長分をサブチャンネルに振り替えたりするので、関西民ほどの苦労はしない。

ついでに言うならば在阪局と在京キー局との間における「溝」は大きく、毎日放送とTBSの仲の悪さは芸能界でも知られるほど。それは日本テレビの親会社である読売新聞肝入りで設立された読売テレビも例外ではない。
かの局における自社製作アニメと日テレ製作ローカルセールスアニメの扱いの格差は相当なものであり、後者に至っては1990年代前半に人気を集めた「サイバーフォーミュラ」などを平日の午前帯に放送と言う暴挙をやらかした事で、地元アニメファンの大ブーイングを受けていた。
現在の月曜深夜のMANPA枠での番組別EPGを頑なに拒むなど視聴者無視の構成もまた、如何に同局が全国ネットアニメ優遇、ローカルセールスアニメ冷遇と言う差別を未だ続けている証でもある。

ただし他地域には無い特徴として、広域4局各局が深夜アニメに多かれ少なかれ力を入れている事にある。
中でも老舗の毎日放送は合計10本と下手なキー局を凌ぐ放送本数を誇り、更に自社番組の系列外への番組販売は度々、TBS系列「以外の」系列番組ネットもたまにするなど、TBSとは真逆の事を平気でする。
更に2010年代に入ると長年深夜アニメに消極的であった朝日放送に加え、長年テレビアニメ自体関わる事に消極的だった関西テレビまでもが挙って深夜アニメ事業への参入を開始した。
これによりテレビ東京系が映らないハンデを背負った地域が多少は救われている一面もある。ある意味においてはTOKYO MXが映らない関東地方よりアドバンテージがある一面とも言えようか。

更に徳島県では、地アナ時代から在阪局を海伝いに遠距離受信していた世帯が多かった事から、読売テレビを除く在阪局+サンテレビ+テレビ和歌山がケーブルテレビでの放送が認められた。下手な関西地区(対岸の和歌山県涙目…)より視聴可能なテレビアニメが多いと言う、隠れ天国に近い状況である。
ただし一部局(テレビ大阪やサンテレビ)が映らない地域があったり、三好市地域では岡高局+サンテレビ視聴になる。

テレ東のアニメが皆無な県。テレ東の番組もほぼ皆無。
テレビ大阪と放送エリアが被りすぎてしまった事から、テレビ大阪開局以降、サンテレビではテレビ東京系列番組の購入すら「原則として」拒否され続けている。
最近はポケモンのバラエティ番組や映画のみなら放送しているが…
現状ではテレビ大阪かテレビせとうちを視聴するしかない。
しかし神戸市西部以西ではテレビ大阪が受信困難だが、代わりにテレビせとうちが映る地域も多いものの深夜アニメが壊滅的に少なく、豊岡市など但馬地方と言った北部ではケーブルテレビでも放送されていない…。

こちらもテレ東の番組が非常に少ない
京都市などの山城地方ではテレビ大阪が見られる地域があるものの、亀岡市、福知山市、舞鶴市などの丹波丹後地方はやはり悲惨である。
ただしKBS京都はサンテレビほどテレビ大阪と放送エリアが被らないせいか、ポケモンや妖怪ウォッチなど、若干数ではあるがテレビ東京系番組が
ネットされている。一時は新作深夜アニメ放送本数がサンテレビに大差を付けられる状況だったが、ここに来てその差は縮小しており、時折サンテレビでは未放送の番組が回って来るケースも見られる。
ただし在阪局が放送しない深夜アニメが回って来る事は、相変わらず皆無に近い。

テレビ大阪やサンテレビが直接受信困難な地域が多く(北部ならKBS京都が映る地域はある)、
さらに地元独立局の奈良テレビでは深夜アニメを余り放送しない為(たまに関西未放送の深夜アニメをネットする事はある)、京阪神エリアよりもさらにアニメ視聴事情が厳しくなる。
しかし近鉄ケーブルネットワークにより、サンテレビとKBS京都にテレビ大阪が見られる地域も多いので、和歌山と滋賀よりかなり恵まれている(と言うかKCNエリアでは京阪神並みの環境になる)。

サンテレビどころかテレビ大阪も物理的なレベルで視聴不能であり、地元の独立放送局のびわ湖テレビでは深夜アニメは余り放送しない。
テレビ大阪に至っては地アナ放送終了と同時に大津市などでのケーブルテレビでの放送が打ち切られてしまった。
ただし隣のKBS京都は直接受信やケーブルテレビで見られる地域が多いので、和歌山よりはマシといったところか。

近畿地方で唯一人口が100万人割っている、本来の意味でも文字通りの過疎地。KBS京都・サンテレビ・テレビ大阪はいずれも県内では視聴する手段が皆無である。
これは地元独立局のテレビ和歌山がケーブルテレビでの県外局の放送を拒否している事が大きな理由。
で、当のテレビ和歌山では深夜アニメどころかテレビ東京系アニメですら…。海向こうの本来は四国地方である徳島県とは差が凄まじい。

【中国地方】

瀬戸内海を挟んで両県の電波が容易に対岸に飛んでいた事情から、1980年代に民放の放送地域が統合され、更にその頃に岡山側で3番目のテレビ局開局の機運が高まっていた事から、5大都市圏以外では唯一のテレビ東京系列であるテレビせとうちが開局するに至った。
しかし深夜アニメは壊滅的なまでに少ない。何故なら両県の人口を合わせても静岡県の人口に及ばないからである。
政令指定都市・岡山市を抱えているにも関わらずノイタミナすらレギュラーネットされていない時点で。
サンテレビがケーブルテレビで見られる地域はまだマシではあるが。
そのケーブルテレビに加入しないと全5局(特にテレビせとうち)が視聴出来ない地域も未だ残っているので要注意である。
北海道や福岡県にも言える事ではあるが、「全日帯アニメは十分、深夜アニメが全然ダメ」と言う傾向が最も極端に現れている地域である。

民放はテレ朝系とテレ東系がない3局だが、一応子供向け番組はおおかたカバーされている。「アドベンチャーサンデー」はワンピだけで、しかもなぜかDB超の時間。
それ以外はお察しください。

ただしケーブルテレビに加入すればテレビ朝日系列(朝日放送か瀬戸内海放送か広島ホームテレビか山口朝日放送)、一部地域を除いてテレビせとうちが視聴可能な地域が多い。テレビせとうちが映る地域では「広島市より恵まれている」と言う奇妙な現象が起こっている。

またアニメではないが、BSS山陰放送は音楽の日朝までライブを途中で打ち切って停波という暴挙を行ってる。

民放4局なのもあって中国地方の中では恵まれており、全国的にメジャーなものは多少流れたりはするのだが、
全体的に見れば00年台くらいからアニメ枠が一気に減少し、子供が見られる時間から追いやられる、深夜アニメも人口規模などから何かと比較される宮城県以上に少ない有様。

場所による地形の違いも激しく、山間部も多いので電波過疎地域も見られる。

当然テレ東系列の局は無いが、子供向け番組は1年~数カ月遅れで放送中。系列局新設の計画はあったが、バブル崩壊やリーマンショックなどの不況や、東日本大震災の余波で無かったことにされた。
隣の岡山・香川みたいに愛媛(松山市)との距離がもっと近ければ…。

1983~84年ごろにRCC中国放送がバイファム事件と極一部で称される事案を引き起こし、それと関係するかは不明だがRCCではその後夕方の再放送帯が消えた。
最近、1年放送される『メタルファイト ベイブレード爆』を途中の話を丸々カットして半年で放送終了という妙な事をした。次シーズンの『メタルファイト ベイブレード 4D』もカットが多い。

2018年冬季は、RCCがあの怪作『ポプテピピック』をネット(地上波では他にはTOKYO MXととちぎテレビのみ)。
前クールに同じキングレコード製作『昭和元禄落語心中』を遅れネットした縁だろうか?

フジ系とテレ東系が無い。テレビ山口はかつて土6枠すらネットしていない時期があった。
ただし岩国市近郊では広島局が、周南市周辺以西ではテレビ西日本・TVQ九州放送がケーブルテレビで視聴可能である。

【四国地方】

四国地方で唯一ノイタミナ枠をレギュラーネットしたり、南海放送がたまに何かやったりと、4局以下地域ではまだ恵まれている方ではあるが…。

『まんが甲子園』を開くほどの(自称)漫画王国*2なのにアニメに必要なテレ朝系、テレ東系が無い上に、深夜アニメはおろかテレ朝・テレ東のアニメすらほぼ皆無な県。1997年まではフジ系すらなかった。
また、県境が高知県を円弧で囲むようになっている上に険しい四国山地であるため、殆どの地域で県外波の直接受信は絶望的
ごく僅かにテレ朝系・テレ東系・独立局(ABC・WTV・KSB・TSC・eat・UMK)のある県外波が入る地域があるが、そこは県境付近か東西の端っこである。

テレ東のアニメはBSである程度フォローできるのでまだいいが、テレ朝のアニメは遅れネットでRKCの金曜朝10:30にドラえもん、KUTVの日曜早朝にスーパー戦隊をやっているだけである。
KSSに至ってはテレ朝の番組自体一切ネットしていない。(テレ東の番組なら火曜日の夕方に妖怪ウォッチを放送している)

仮面ライダーは響鬼以降は放送せず。「四国はこの 仮面ライダーBLACK RXが守る!!」とは何だったのか。
また、漫画版の作者キュアピーチの中の人が地元出身なのにプリキュアも未放送。貴重な中四国局製作全国ネット番組のしまじろうも中四国で唯一打ち切り
エヴァンゲリオンも全国で唯一地上波未放送
アンパンマンは放送されているものの水曜10時半から。
それでもテレ朝・テレ東のアニメが以上の有様なので放送されるだけまだマシなのが悲しい…

これほどまでに悲惨な理由は、人口が一番少ない放送エリア*3であるため、真っ先に足切りを喰らう地域であり、スポンサーが殆ど付かないためである。
このため、90年代後半から次々とアニメが打ち切られ、現在ではごらんの有様となった。
その惨状たるや地元のテレビ局が

「アニメを放送するのは苦しい(RKC)」
「ネットしたくてもネットさせてくれない(KUTV)」

と嘆く程。過疎地の経済力の低さがそのまま反映されてしまっている現実が痛ましいくらいに。

そのため冗談抜きで難視聴対象地域で見られた局(日テレ・TBS・フジ)の方が見られるアニメが多い。
この3局はゴールデン帯から完全撤退し、深夜アニメに力を入れているためである。

辛うじて、2003年の『ヤミと帽子と本の旅人』、2006年の『おくさまは女子高生』、2013年の『HUNTER×HUNTER』が放送されたのと、
「アドベンチャーサンデー」のドラゴンボールとワンピース*4
2016年のカミワザワンダ逆転裁判同時ネットなのがが唯一の救いか……
なお、NARUTO疾風伝は高知ではれっきとした深夜アニメである。

これまでテレ朝系(1997年まではフジ系も)の区域外再送信を認められなかったが、2011年になってようやくテレ朝系のみがCATVで再送信されるようになったが、香美市・安芸市・室戸市など東部を中心にCATVがない、あってもテレ朝系が再送信されていない地域が多い。そのため、高知県のCATV加入率は4分の1以下である。
そのためこれらの地域では地上波のテレ朝系のみで放送されているスポーツ中継は、NHKでも放送されている高校野球とNHKBSでも放送されているW杯予選を除いて見れない。

ただ電波過疎地としては珍しくパススルーで高知局+テレ朝系の地上波のみの再送信サービスが行われているのが救いか(以前は一部地域では、テレビせとうちとサンテレビが視聴出来た代わりにテレ朝系が視聴出来なかった)。
他の地域はその地域に系列のない局を見るためだけに衛星放送との契約が必須な所が多く、最悪STB必須のトランスモジュレーション方式で区域外再送信されている所やそもそも区域外再送信を行っていない所もある。
ウェークアップぷらす!朝だ!生です旅に差し替えてるため見ることはできないが。

【九州地方】

5局地帯ではあるが、ご多分に漏れず深夜アニメは三大都市圏と比べると大差が…。
TVQ九州放送がまぁ頑張ってはいるのだが。
お隣の佐賀県は1局地帯ではあるが、福岡局が直接受信かケーブルテレビで全域で視聴可能な環境に加え、サガテレビがCygames原作作品を中心に深夜アニメ放送に積極的になっており、福岡県内でもサガテレビが映るか否かも多少は差が付くようになっている。

全く放送しないよりかはマシとは言え、いまいち作品選定基準の分からない深夜アニメ枠が突発的に出来たり消えたりの繰り返しで安定感ゼロ。
ちょっと前まではノイタミナも見られたが、それもなくなった。
長崎市を舞台にした『幻影ヲ駆ケル太陽』も当然映らない。気のせいか、原作者が九州出身なら贔屓されている気がしなくもないが、仮に贔屓されているならマシ。

BLEACHやナルト、トリコあたりのジャンプアニメは放送するが、月、火曜日のPM3:00からと、明らかに子供達が録画以外で観れる時間ではない。
ワンピースは一度終了したが抗議が殺到して再開されたクチ。一回深夜に移籍し、その後は日曜の朝9時に放送されている。
ドラゴンボールはワンピースとセット売りで、『改』→『超』が9時半。
ちなみにアニメイトは無駄に二店舗もあるが、ほぼ見れないアニメのグッズが売られているという何とも滑稽な話である。

地元(五島列島)を舞台とした『ばらかもん』は地元の新聞や情報番組、書店などでそれなりにプッシュされ、遅れナシで放送されている。ただし放送時間は土曜日朝10時からである。
『ばらかもん』では子どもを深夜アニメの世界に引きずり込んだ事が批判されたが、地元民にとってはピンとこない話だった。
なお『ばらかもん』については年末に一挙放送が行われている。編集者は深夜アニメであることを知らなかった始末である。

2015年には何故か『艦隊これくしょん -艦これ-』が放送され地元の提督を驚かせた。佐世保鎮守府の提督に配慮したのだろうか。
なお艦これの後番組は『ローリング☆ガールズ』。何故だ。
2017年11月には、地元動物園の提供により突然『けものフレンズ』が放送された。すっごーい。ぜんぜんわからん。

本数はさておき安定度抜群のお隣とは大違いである。

と思っていたら、長崎文化放送が2019年4月より突如「あに。」なる平日深夜の深夜アニメベルト枠を新設。果たして定着するか否か全国のローカルアニメファンから注目を浴びている。

場所によっては福岡や熊本の電波を拾えるが、基本的に電波に不利な地形なため、隣の町は映るのに、うちでは映らないといった学校の友達レベルで格差が生まれることは日常である。

テレビ熊本が拒否しているせいで、県内のケーブルテレビ局では県外局を一切視聴出来ない。無論TVQもである。ある意味3局地帯の山口や大分より酷い。
そんな中、RKK熊本放送はマニアックなチョイス(BS未放送アニメ、またはBSに回る確率が低めのテレ東系深夜アニメなど)で1クールあたり1~2本深夜アニメを放送し続けている事で有名である。
大都市圏に所在しない地方局(一応熊本市は政令指定都市ではあるが)でここまで安定して深夜アニメ枠を維持している局は希少である(RKKより規模大きい、HBC北海道放送、CBCテレビ、RKB毎日放送、お前らココの爪の垢煎じて飲め…)
テレビ熊本もノイタミナ枠のほか、地元舞台の夏目友人帳シリーズを遅れネットしている。

3局地域ではあるが、テレビ大分がフジ・日テレのクロスネット(今や全国でも希少な局である)。
そのおかげで県内のケーブルテレビではテレビ西日本と福岡放送(にTVQ九州放送)の放送が認められている。深夜アニメは勿論全体的にアニメの放送に消極的。
ナルトやワンピース、イナズマイレブンなどは朝の5時30分くらいから放送している。

勘違いしてはいけないが、格差は昔からあり、今はかなり改善されている。難視聴も4局見られる。
また、県外波を直接受信しやすい地域が多いが、地域によって受信できる局はバラバラで、特に2局以下の地域が多かった昭和時代は県内で格差が目立った。
地元局(TBS系のOBSとクロスネットのTOS)との相性が良い日テレ系とフジ系が視聴できる愛媛波か、福岡波を受信できる地域が勝ち組だった。

アニメ過疎地域どころかまずテレビ自体がやばい。
民放はTBS系のMRTとTOSよりひどいフジ・日テレ・テレ朝の闇鍋状態のUMKしかない上に県外波の直接受信は絶望的
CATVもあるにはあるが、よりにもよってあのUMKがフジ系扱いされているためフジ系は再送信されていない。難視聴でもTBSとフジのみしか見れなかった。
ちなみにUMKがフジ系扱いされているのは総務省は番組供給系列のみで判断しているためである。UMKの番組供給系列はFNSのみである。
省庁と住民の認識のズレがよくわかる例である。

おまけに県外波は基本的にSTB必須のトランスモジュレーション方式で再送信されているので、テレビの数が多いほど費用がかさむ有様。
テレビがこの有様であるため衛星放送加入率が非常に高い。CATVに加入する場合も衛星放送との契約が必須なのもあるが。

そのため、アニメよりもニュース・ドラマ・バラエティ番組・スポーツ中継の方が酷い場合が多い。
例えば、2013年のプロ野球オールスターゲームはテレ朝系とフジ系な上に、いずれもUMKではネットしない時間帯であったためにすべて放送されず、
日テレの1番ソングSHOW、フジテレビのMUSIC FAIR、僕らの音楽10、テレ朝のミュージックステーションなどの音楽番組もろくに放送されていない。
また月曜9時から11時まではどちらもサスペンスドラマである。

かつて放送されていたニュース番組『ズームイン!SUPER』のマスコットキャラ・ズーミンのご当地版も、CATVに加入しても日テレ系が見れない地域である沖縄ですらあるのに、放送してないとはいえクロスネットの日テレ系がある宮崎だけないという有様。
日テレ系を視聴できない沖縄県の方がUMKより日テレに優遇されているかが一目瞭然である。

また、UMKは回線費をケチってるのか緊急ニュースが出ても流さないときもある。例としてはアメリカ同時多発テロ事件など。
そのため見終わった後すぐに寝て、朝になってようやく緊急ニュースを知るということもある。

肝心のアニメに関しては民放2局という最悪の状況の中、プリキュアも仮面ライダーも放送されている宮崎県はまだマシである。
…だったのだが、仮面ライダーエグゼイドとキラキラプリキュアアラモードをもって揃って相次いで打ち切られる悲劇が起こった。
と思ったら暫くして仮面ライダービルドが大きく遅れて開始する事で仮面ライダーシリーズは再開へ。何なんだこのドッタンバッタンぶり。

ちなみに宮崎県のテレビの電波は鹿児島県の大半や高知県西部の極々一部でも視聴できる。
が、前述のようにテレビ自体が悲惨な状況であるため、当該県の局では放映されていない番組や、遅れネット目的以外で見られることはない。

ご多分に漏れず深夜アニメは多いとは言えないが、南日本放送が細々と放送している。
かつては鹿児島テレビの代名詞ではあったが(今は通販専門となったひょうたん書店提供枠が有名)。
また、鹿児島読売テレビはどういうわけか月に1回しまじろうを通販に差し替える。

日本の果てのアニメ過疎地。

深夜に昼間のニュースを再放送するなど編成にてーげー(沖縄の方言でいい加減)やる気のかけらも見られない。
一部のジャンプ作品も放映されているが、勿論地方例に漏れず遅れネット。
日曜早朝からワンピース、土曜朝5時半に妖怪ウォッチ、朝9時半からBLEACH、平日昼間にナルト…少々子供には酷すぎるのではないか。

アニメではないがメタルヒーローシリーズも、スピルバン以降はQAB(琉球朝日放送)ができるまでは、メタルダーからブルースワットすら流れず、デジモンアニメシリーズクロスウォーズシリーズ以外はまったく見れなかった。辛うじてレンタルで見た人も多いだろうが。

一時期、遅れでコードギアス第一期とけいおん!(早朝4時から)が放映された。
その後けいおん!(二期)、あそびにいくヨ!が関東地区と同時期に放映され、オタは歓喜の涙を流したが…

今はその時間にテレビショッピングを流されていたが、何を考えたのか2014年10月26日(日)25:20から進撃の巨人が始まる。
そして2017年、QABにてけものフレンズが土曜夕方17時にて放送された。すっごーい!
だが、この奇跡はいつまで続くかわからない。ノイタミナはおろか、アニメイズムすらもネットしてないし。

テレビ局がアニメに大して興味ないのか、一時期アンパンマンを朝5:30から放送したりしていた。
作者であるしまぶーの出身地であるにもかかわらずトリコも打ち切りになったり、ウルトラマンの生みの親の金城哲夫上原正三の出身地でもあるが、マックス以降はウルトラマンの扱いも悪い

アニメ以外でも、CATVに入っても日テレ系列が見られないため沖縄に行って涙を飲んだ人はいるはず。
特に年末年始は定番番組である『絶対に笑ってはいけないシリーズ(ガキ使)』と『箱根駅伝』が見れないので非常に痛い。

理由は簡単。遠距離受信できない理由が山に囲まれている他の電波過疎地と違い、単に鹿児島波ですら遠距離受信が距離的に困難で、鹿児島読売テレビの再送信を行おうとすれば回線費及び維持費が大きくかかり割に合わないからである。
日テレ系列(南西放送)開局構想はあったのだが、バブル崩壊により頓挫した。これが実現していれば…と悔やまれてならない。

  • おまけ「日本国外」
ごく一部に日本国内の越境電波を受信出来る地域もあるとか?
それ以外だとBSでさえ全く映らないどころか、各種ネット配信も配信契約上などの理由で日本国外からのアクセスを締め出しているものも数多い。
海外留学や出張、転勤となると日本国内の過疎地以上に本当に不自由する羽目になる。仮に日本国内の配信サービスが利用可能だとしても、時差の関係で生活習慣上事実上困難な地域もある。

●現状と格差改善策の進展と

2010年代前後から公式がネット配信するアニメ作品が増えており、最速放送局と同時配信されるものも徐々に増え、更には「無料で」テレビより速く視聴可能なものまで登場(つい最近までこれは有料のしか無かった)。

また地域に関係無く視聴出来るBS・CSでも深夜アニメの過半数を放送するようになり、特にBS局で後発組ながらBS11は今では恐るべき量のアニメ枠を設けたり、TOKYO MXなどの独立局との同時ネット番組がじわじわ増えるなど、地方民からは救世主みたいな存在として崇められており(それに対抗するかのように、BSフジもアニメ枠を増やしている)、かつてのような格差はかなり解消されてはいる。

関東ではTOKYO MXを中心に放送されるアニメは比較的BSやネット配信補完率が高いが、視聴率など柵の多いキー局系のものは依然としてBS未放送だったりネット配信でさえ敷居が高いものが多いなど、地方民には不親切な放送配信体制なのが目立つ。

また、dアニメストアやAmazonプライムビデオ、ネットフリックスなどは有料であり、中にはこれらのサイト独占配信のアニメもあり(AbemaTVなどの一定期間無料配信を重視する番組との二極化も進んでいる)、更に支払い方法もクレジット決済のみ、と言うものも少なくない。

そもそもネット環境が無いと観られない等、決して万全の対策とは言えない。
BSとCSにしても衛星放送を受信出来る環境を整えなければならず(物件によっては衛星放送環境そのものを構築が不可能な場合もある)、少し面倒(そして何と言ってもスマホなどの端末で衛星放送を受信するのは現状では困難なのが致命的)。故にMXにBS11かBSフジ、更に何かしらのネット配信で相互補完しあいながら、効率的に全国をカバーする手法が徐々に広まりつつある。低予算での制作を強いられるケースが多い深夜アニメにとっては、まさに好都合な手法の登場であった。

なお4K/8K放送は現状では地デジで実施するには技術的並びにコスト的障壁が余りに大きく、現行規格に切り替えるだけでも相当な苦労を放送局並びに視聴者に強いたことから、これをすぐさままた切り替えるなど、到底同意を得られない事から、当面は衛星放送で実施する運びとなる。

都市部のオタクだって、別に地方民に対してイヤミっぽく自慢する気も無いだろう。進学就職転勤などで地方に行く事になるパターンだって珍しくない、恵まれない地域のオタクと付き合う時に不意に相手を傷付けないように神経使わざるを得ない事を考えれば、そんな時でもアニメ格差が少ない方がいいに決まっている。ただ、同じ視聴者同士でさえ立場が大きく違ったり、更に放送局に製作側との利害が必ずしも一致しない所が、このような格差を引き起こしてしまう悲劇の要因だと思われる。

●違法サイト蔓延の背景、その対策、そして残酷な現実


このような理不尽な地域格差が、近年急激にその数を増やし続けている、アニメ作品を不当にアップロードした海外の違法動画サイトの蔓延…所謂「割れ」に繋がっているとの指摘もある。

これらのサイトは明らかな著作権法違反を犯しており、またユーザーに正規の手段で作品を視聴して貰わないと、各テレビ局や制作側に収入が入らなくなってしまう。
それ故に現在はほとんどのアニメ作品において、

「番組を違法にアップロードするのは違法行為なので止めて下さい」

といったテロップを流すようになっているが、残念ながら現状では製作側の苦しみを嘲笑うかのように、次々と作品をアップロードされているというのが実情である。

そんな中、雑誌アニメディアの読者投稿コーナーにおいて、上記の違法サイトでアニメを視聴している事を公言する者が現れ、
  • 「私も確かに悪いが、全国ネットで作品を流してくれないテレビ局や製作側にも問題があるのではないか」
  • 「地上波で作品を流してくれない以上、我々のような過疎地域の住民には、これ(違法サイト)以外にアニメを視聴する手段が無い」
  • 「製作側は自分たちの権利を主張してばかりで、我々のような過疎地域の住民の事を何も考えてくれていない」
と主張した事で騒然となった(この投稿があった当時は、dアニメストアなどの正規の公式動画配信サービスはまだ普及していなかった)。

既にその頃からスカパー!でやっていたのもあったのだが。加入している者からすれば納得出来る意見とは到底思えない。金が無いから映画館に不法侵入するのと似たようなものである。

無論法的には許されるものではない違法動画だが、製作側に危機感を募らせて、公式配信サービスの整備を一気に促した一面もあるのは事実である。違法アップロードを無意味化させる「同時配信」や「テレビ放送よりいち早く配信」などなど。

見たいのが有料放送か配信しか無い場合?それは製作側の意向ですので、その方針を呪うしかありません。これ書いている人でもどうにもなりません(地方在住者の友人も多数いるので気持ちはわかるのだが…)。
それを理由に違法行為が免責される訳ではない。仮に製作側が違法手段黙認でもしたら、正規手段で視聴している方々からの信用問題にも関わるのである。
「何で都会民だけタダで見られて!」気持ちはわかるが、これも主にキー局の抱える柵など、そう単純な問題では片付けられないのである…。
娯楽は生活必需品やインフラとは言えない以上、国家や地域行政政策においても優先順位はどうしても低くなるのである。

上にもある買い物やライブイベント関係になると、もっと露骨なまでの格差を味わう世界…(住む世界が違いすぎ、妬んでも仕方無いと悟るしかナッシング)

そもそも作品愛があれば、多少の格差など、ものともしないファンも多数存在していたりする。格差の事に気を取られて文句ばっかり言ってたら、純粋に作品そのものを楽しめなくなる罠に陥ったりする。
地方のファンが熱心に誘致活動行って実ったケースも多数ある。

●敢えてテレビを持たない層の出現は現状を変えるか?

昨今、NHKの視聴料金の取り立てのえげつなさ(公共放送なのに金満のくせに殆どヤクザなやり方。ワンセグやネット配信にまで請求するとか言い出す始末)に反発ないしウンザリし、更に何らかの理由で(詳しい理由は大脱線しかねないので敢えて書かない)テレビ放送そのものを見限ったなどの理由で、自宅にテレビを置かず(NHKだけ視聴出来ない設定が出来るテレビ出せば売れるとは言われるが、諸般の事情で事実上困難とされている)、代わりにチューナーの無いモニタを設置し、ネットフリックスやアマゾンプライムなどのネット配信端末を置いて視聴する生活に切り替える世帯も増えていると言う。

そうすればNHK料金を浮かす事が出来て、その分有料配信サービスに回す余裕も出て来る。最速放送などは一部諦める必要も出て来るが、特定配信サービスオリジナル番組を視聴出来るメリットもある。現状はまだ少数派であるが、ネット配信オンリーアニメもある。設定次第では手持ちのスマホやタブレットなどの携帯端末でどこでも視聴可能である。

そう、どこに住もうが、全くテレビ放送に頼らない場合は大幅に格差は縮小される。都市部でも敢えてそれを選択する者も増えているとか

まだ主流派には程遠いが、果たしてネット配信がテレビ放送に取って代わるかは、今後の動向に注目であろう。

●先人におけるアニメ格差事情

  • 1960-1970年代
そもそもテレビ自体が一般家庭では今みたいに簡単に買える値段ではなく。買えたとしても、親兄弟姉妹とのチャンネル争いは普通にあり、自分が見たい番組が見られない事もゴマンとあった時代が長く続いた。録画機器は1970年代後半頃にようやく市販化され、かなり高価で一介のファンが買える値段ではなかった。当時はまだオタクと言う用語さえ登場していなかった。

  • 1980年代
70年代後半にアニメ専門雑誌が登場、それに掲載されていた毎月のアニメ放送データを読んで、各地のアニメ放送事情を知ったファンも数多い。この頃にテレ東系列局が徐々に開局、4大系列の地方局も開局ラッシュが進む。BSアナログ放送がようやく登場したが、今ほど手軽に装備出来る値段ではなく、NHKと後に開局したWOWOWだけ、と言う時代が暫く続いた。テレビやビデオデッキの低価格化が進んだとは言え、まだ1人に1台とまでは行かなかった。パソコンも高価で、インターネットなど想像すら出来なかった時代で、当時はパソコン通信が主流、回線接続のためのプロバイダや電話回線料金も従量制、常時接続だなんて夢のまた夢の時代であり、富裕層の娯楽であった。

  • 1990年代
バブル崩壊と共に格差の増大の足音が聞こえて来るようになる。
テレビやビデオデッキも低価格化が進み、一家に1台から個人に1台、と言う時代へと変化し始める。
後半になり、インターネットが徐々に普及し始める。しかし当時はまだ技術的に未熟で音声配信が出来るかどうかの水準だった。プロバイダによっては固定料金の制度も出始めたが、電話回線使用料金は依然として従量制であった。
映像ソフトはDVDが登場する。
後半に入り、全国ネットアニメの衰退と共に深夜アニメの展開が本格化して行く。これまで独立局でアニメ放送は殆ど再放送か遅れネットが相場であったが、新作深夜アニメの放送の場となったのもこの頃である。

  • 2000年代
ここから激動の時代となる。
バブル崩壊からの景気悪化に歯止めがかからず、所得や地方格差も次第に深刻なものと化して行く。
依然高価な光回線の代わりに、既存の電話回線がそのまま使えて低価格のADSL回線が登場、常時接続環境が一気に普及し出す。パソコンの技術革新と共に、動画配信も出来るレベルに達する。一方で違法動画も簡単に制作してアップロード出来るようになったのである。
DVDレコーダーにHDDを内蔵したレコーダーが登場し、オタクのライフスタイルを大きく変えた。この頃の東芝製レコーダーはマニア向け設計で大いに人気を集める。後半にはブルーレイ搭載のものが登場する。
BSデジタル放送の登場で民放BS局が相次いで開局。特に2007年開局のBS11は次第に深夜アニメ放送におけるシェアを拡大させる。地上波デジタルテレビ放送も登場し、ハイビジョン環境への置き換えが進む。
深夜アニメの展開は留まる所を知らず、本数増加によるしわ寄せは制作現場に押し寄せ、制作スケジュール崩壊も相次いだ。色々制約の多いキー局を見限り、独立局のシェアが大きく伸びて行く。

(PS)
特にアニメ過疎地の方は追記・修正お願します。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/