宝条(FF7)

登録日:2010/02/05 Fri 15:37:14
更新日:2024/04/06 Sat 01:58:26
所要時間:約 7 分で読めます





FINAL FANTASY Ⅶの登場人物。

年齢:不明
職業:神羅カンパニー科学部門統括
身長:不明
体重:不明
生年:不明
血液:不明
出身:不明
声優野沢那智千葉繁


神羅カンパニー・科学部門統括を務める男。
青白い痩せぎすの中年男性で、黒髪を無造作に伸ばし、首の後ろで縛っている。常に白衣を着用し、猫背で、腰の後ろで手を組みながら歩くのが基本スタイル。
見た目通りのマッドサイエンティストで、自らの知的欲求を満たす為なら非人道的な実験も躊躇せずに行う。

科学技術によって台頭してきた神羅にとってはまさにブレインと言える人物で、神羅の心臓を握る人物とも言えるが、
当人の科学者としての実力はルーファウス神羅に言わせれば「二流」。
自身を「天才」と呼称するが、本物の天才であるガスト博士には常に劣等感を抱いており、
実の息子であるセフィロスにすら「コンプレックスの塊」として見下されていた。



以下、ネタバレ含む





科学者としてだけでなく、本当の意味でセフィロスの実父。
ガスト博士に師事する助手の一人で、ガストが唱えた古代種復活のための実験ジェノバ・プロジェクトに初期段階から参加しており、
研究チームの一人ルクレツィアを母体としてプロジェクトSを主導した*1

当時の科学部門統括でありプロジェクトリーダーであるガスト博士が失踪した時期でもあった為、
成功体と見られたセフィロスを生み出した宝条が後任として統括に就任。
この時後継者争いをしていたホランダーが後にジェネシスと共に神羅に反旗を翻す。
本編の5年前、セフィロスによるニブルヘイム焼き討ち事件の実地調査に訪れた際、
最強のソルジャーであるセフィロスを倒したクラウドザックスに興味を持ち、セフィロス・コピー実験を施す。
またジェノバのリユニオン地点は胴体のある場所と予想し、胴体を神羅ビルに運び込んだ。

本編での初登場は神羅の重役会議。
プレジデント神羅から古代種の研究と「約束の地」の探索を命じられていた宝条は「古代種を品種改良して増やす」事を提案。
捕獲したエアリスレッドⅩⅢを掛け合わせるという暴挙に出る。

当然クラウド達に阻止され、セフィロス登場以降は姿を見せなくなる。

と思いきやコスタ・デル・ソルにてバカンス中であった。もちろん白衣で。
どういうわけか水着姿のギャルにモテモテで、何人もの女性に取り囲まれている。
ちなみにそのときの女性のうち一人が「宝条博士のためなら喜んで実験台になっちゃう!」と発言してるが…後述。
その時には神羅を既に退職しており、独自にセフィロスを追っている。
またこの際、クラウドに幾つかの質問を投げ掛けるが、これはクラウドがセフィロス・コピー実験の被験者である事を知っている為。
終盤、ルーファウス達に捕獲され竜巻の迷宮の奥に登場。
ウェポンやリユニオン、クラウドに行った実験の事を解説してくれる。
その際、自我崩壊したクラウドにナンバーを求められるが、最後まで彼を失敗作としてナンバーを与えなかった。


最終的にはセフィロスがエネルギーを求めていることを察して魔晄キャノン・シスターレイを占拠。
暴走で爆発することを厭わずセフィロスに莫大な魔晄エネルギーを与えようとした。
この時、クラウド達にセフィロスが息子である事を明かすが、本人曰くセフィロスへの償いではなく、科学者の欲望*2
パーティーヴィンセントがいると、かつての実験や妻子に対して悪びれる様子のない姿がヴィンセントの怒りに火を点ける。

自らにジェノバ細胞を投与してクラウド達と戦うが、最期は哀れなモンスターとして消えていった。
ちなみにここで戦う宝条はかなりグロい。
ジェノバ細胞を注入したとはいえソルジャーとは大違いになっている事から、かなりの量の細胞を投与したと思われる。
なお、第一段階のときプドゥレアサンプルとイビルラップサンプルというサンプルモンスターを2体従えてるが、それらは前述の取り巻きの彼女らの成れの果てでは無いかという説がファイナルファンタジーWikiで触れられている。
あの宝条だからやってるだろうと思わせるには十分な貫禄があるし、実際やってたらどこまでも見下げ果てたゲス野郎である。




FF7における元凶の一角。
ざっと挙げられるだけでも
  • セフィロスを生み出す
  • ヴィンセントにモンスター化実験を施す
  • ガストを射殺、イファルナとエアリスを誘拐
  • ニブルヘイム焼き討ち事件の生き残りにセフィロス・コピー実験を施す
  • エアリスとレッドⅩⅢを交配させようとする
  • セフィロスに力を与える為に魔晄キャノンを占拠
  • 取り巻きの美女をモンスター化(疑惑)
とまあ、色々やらかしている。
挙げ句、の直前に「フラグメントプログラム」をスタートさせてコンピュータ上に意識を転送させるという往生際の悪さも見せた。


FF7本編より3年後を描いたDCFF7では、神羅カンパニー地下深くにあるディープグラウンドのマザーコンピュータをハック。
ディープグラウンドの統治者であるヴァイスの身体を乗っ取り、その身に星の海を越えるハイウェポン・オメガを降臨させようと暗躍する。
最終的にはカオスを制御したヴィンセントに敗れ、ネロによって闇に消えていった。



またガスト博士失踪後、密かに行動を監視。
ガストがイファルナとの間にエアリスを作った機を見計らって、イファルナとエアリスを誘拐した。
また、宝条としてはガストを殺す気はなかったが、ガストはこの際に妻子を逃がそうと暴れたため神羅兵に射殺され、結果的に彼の死の原因の一つとなっている。
余談だが、実はセフィロスファンクラブの会長

FF7REMAKEでは、イファルナの死を知らなかったオリジナル版と違い、
エアリスをエルミナに託した後に死んだイファルナの遺体を回収し、解剖して、細胞を保存している。
約束の地の情報をエアリスから聞きだす際に、「母親に会いたくはないか?顕微鏡越しだがね」と話し、
貴重な純血種ゆえに、「毛髪、皮膚から内臓、骨の一片に至るまで」解剖したというおぞましい話をしてくる。

声優を務める野沢那智氏の演技は圧巻の一言。
「クァックァックァッ」という特徴的な笑い声は元より、マッドでコミカルな各種演技を見事にこなしてくれた。
FF7REMAKEでは野沢氏が逝去されたため、千葉繁氏が後任となっている。
なお、千葉氏もこれ以前に『DISSIDIA FINAL FANTASY』において、
同じような狂気キャラのケフカ・パラッツォを担当しており、こちらも狂気を感じさせる台詞を見事な怪演で表現し、圧巻の一言。
人体実験の被害者だったケフカを演じた千葉氏が、加害者である宝条を演じることになったのは妙な因果を感じさせられる。


【主な台詞】

「宇宙から来た災厄を古代種だと思っていた、愚かな時代の産物だ」

「ホランダーに従えば劣化が治るとでも思っているのか?」

「実に面白い!新たなサンプルに使えるな」

「私の実験がパーフェクトに成功した訳だな」

「素晴らしい!ジェノバのリユニオンとセフィロスの意志の力!」

「クックックッ……科学を超えて行け……」

「私は、人類史上最高の天才!私こそが、オメガの力を持ち星の海へ飛び出すにふさわしい!」

「やはり 古代種は素晴らしい 誇りたまえ イファルナは 細胞まで美しかったよ」




追記・修正は魔晄ジュースを飲んでからお願いします。

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最終更新:2024年04月06日 01:58

*1 ルクレツィアは実験のためだけでなく、コンプレックスに苦しむ彼を支えたいという想いもあったようだが、宝条にとってルクレツィアとの間に子供を作ったのはあくまでプロジェクトの一環として関係であり、彼女への愛情はない。

*2 但しモノローグでは科学者としての完敗を認めており、どちらが本心なのかは不明。