リーブ・トゥエスティ

登録日:2011/03/08(火) 21:33:30
更新日:2024/03/25 Mon 01:18:11
所要時間:約 4 分で読めます






FINAL FANTASY Ⅶの登場人物のひとり。


FF7の世界を事実上仕切っている巨大企業「神羅カンパニー」の都市開発部門統括。つまり神羅カンパニーの幹部のひとり。


優秀なエンジニアでもあり、構想段階から見守り続けていたミッドガルへの愛着は誰よりも深い。

誠実で良識的な人柄で、奇人変人勢ぞろいの幹部の中では最も常識人で、故に影が薄い。
アバランチを壊滅させる為だけに、七番街プレートを降下させる事にも最後まで反対していたが、止める事は出来なかった。

そんな良識的な彼だが、だからと言ってクラウドたちの事を快く思っている訳でもなく、
むしろ反神羅活動で多くの市民を犠牲にしてきたクラウドやバレットたちを憎んでいる。



本編では幹部たちの中では登場回数が少なく、影が薄いと思われたが……







以下ネタバレ含む








実はクラウドたちに無理矢理同行している猫型占いロボットケット・シーの正体。
スパイ目的でケット・シーをクラウドたちに同行させており、神羅に情報を流していた。

リーブは「インスパイア」という無機物に擬似的な命を吹き込んで操る異能力を持ち、
その能力で神羅ビルで業務をこなしつつ、常にケット・シーを分身として遠隔操作している。

リーブは標準語で話すが、ケット・シーの時は関西弁になる。地の話し方はケット・シーの方らしいが、普段は口調を完璧に使い分けてる様子。


当初はクラウドたちの情報を神羅に流し、ケット・シーが神羅の回し者だとバレた後は、
バレットの娘マリンやエアリスの義母エルミナを人質にしている事を仄めかしたりしていた(とか言いながら、実際はかなり丁重に扱っていた様子*1)。

しかし、星を救おうとするクラウドたちの行動を見て、次第に心が動かされていった模様。
やがてエアリスの死、クラウドの自我崩壊、更にメテオ発動で今まで思っていた事が色々吹っ切れたようで、クラウドたちの仲間として堂々と逆スパイを始めた。


と言ってもウェポンがミッドガルを攻めてきた時に、相変わらずマリンの身ばかりを案じるバレットに対しては、今まで抑えていたアバランチのテロ活動に対する怒りが爆発した。
その時の台詞は結構キツく、真っ当なもの。
しかしバレットが真摯に聞く態度を見せず、しまいには「神羅の人間に言われたくない」という投げやりな返事*2の前に押し黙ってしまった。
バレットの態度が酷く見えるが、神羅も清廉潔白というわけではない…というか、神羅側もバレットの故郷であるコレル村を滅ぼし、妻子を奪っている事から、良識のある人間ゆえに責任を感じていたからこそ黙ってしまったとも言える。
リーブの言葉の「正しさ」には何も変わりはないはずだが、「(コレルを滅ぼした)神羅の人間に言われたくはない」という発言自体は全てが間違っているとは言えないのである。
実際の所、リーブのド正論で詰め寄られてバレットは反論するにしても声を荒げたり実力行使に出るような真似はしていないため、バレットなりにリーブの言葉を素直に認める事はできずとも気を遣ってはいた模様。

またウェポン襲撃の中で、ミッドガル会議室とクラウドたちの両方をリアルタイムで相手にしているうちに本体が関西弁に、ケット・シーが標準語になるなど口調が乱れ、クラウド達に正体がバレる。
…尤も「もう正体を隠す必要ないだろう」とバレットにリーブと名指しした上で指摘されており、とっくにバレていたが空気を読んでみんな指摘しなかった模様。*3
実際、以前から上層部の会議で議論されている話題をケット・シーが受信してクラウドたちに教える(つまりケット・シーの本体は会議に参加している。ちゃんとリーブもこの場面で映っている)一幕もあり、
この辺りで察したプレイヤーもいたと思われる。ブッ飛んだキャラだらけの上層部でクラウド達に味方してくれそうなのリーブしかいないし。
ちなみにこの時は会議に参加していたが、スパイ行為は露見しつつあったようでケット・シーが「最近会議に参加させてもらえない」と愚痴ったりもしている。

暴走する宝条や、私怨でクラウドたちの邪魔を優先させるハイデッカーやスカーレットを止められず拘束されてしまうが、
ケット・シーとしてクラウドたちと共に戦い、最悪の事態を防ぐ事には成功した。
なお、この一連の場面ではバレットがケット・シーに「魔晄炉から魔晄キャノンへの供給を止める事はできないのか?」と提案したり*4と率先してミッドガルを救おうとしており、
ミッドガル突入前には「ミッドガルには返しきれない借りがある」と彼なりのアバランチのテロ活動への後悔を口にしている。

最終決戦時は本体で来ようとしたが、住民の避難誘導の為に、ケット・シーとしての同行になった。なお、停止していたケット・シーの起動時に真っ先に反応するのはバレットである。お前らホント仲いいな




【本編外】

「ACFF7」や「DCFF7」では、星に害を成すものと戦う為の組織WRO(世界再生機構)を設立し、その局長として活動している。
特に「DC」ではメインキャラクターとして多く登場し、自分の能力を使ってケット・シーを影武者や潜入操作で上手く使ったり、
ヴィンセントをこき使ったりと、わりと目立った活躍を見せた。


「One the Way to a Smile」では、WROの入隊を希望するデンゼルと面接し、
彼の話を聞いて改めて「子供には子供のやるべき事がある」と良い意味で思い、WROの入隊に年齢制限を設けた。
またデンゼルは面接の中で、七番街崩壊で両親を亡くして孤児となった後、
偶然の出会いで自分を引き取ってミッドガルが崩壊するまで一緒にいてくれたルヴィという婦人の事を話したが、
リーブは去り際にルヴィの息子が自分であった事を明かし、母の最期の時に側にいてくれた事への礼を告げた。
FF7本編と矛盾してるが、良いお話なので気にしないでおこう。

『REMAKE』に於いてはデブモーグリ不在ではあるが、ケット・シーと共に登場。
七番街プレート落下の際に「落下を中止出来ないのなら、せめて住民に対する避難勧告を」と進言していた。
しかし、実際は避難勧告が行われておらず、エアリスに対し「プレートは落ちるんだね?」と尋ね、確信を持った様子で頷いた彼女の反応を見たマーレの先導で七番街スラムの住民は自主避難し、
ウォールマーケットに続くゲートは当初警備兵によって封鎖されていたが、ウェッジの言葉に動かされた警備兵が封鎖を解除して避難誘導をした事で間一髪難を逃れた住民が多く、エアリスとウェッジが動いていなければ人的被害は原作と同等或いはそれ以上となっていた可能性が高い。
一方のケット・シーは台詞こそないものの、プレート落下によって上下市街地が壊滅的被害を被り、火の海となった七番街の惨状を隣接するプレートから見下ろして地面を殴りつけていた。




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最終更新:2024年03月25日 01:18

*1 尤も、そのために後にエアリスの死を2人に伝えるという一番辛い役も引き受ける事になったが…

*2 バレットは当時から良心の呵責もあったとされているが、この時点では自分たちの酷さを認めることが出来ていなかった

*3 直前まで言い争っていたのにバレットもどちらかというと「まだ正体を明かさないなんて水臭い」くらいのノリである。

*4 なお、この提案に対してケット・シーは「供給は止められるが、魔晄炉は魔晄を吸い上げ続けるため、せき止めてしまうといずれ…」と返し、バレットもそれで爆発してしまうと察した。