箇条書きマジック

登録日:2010/05/29(土) 20:05:27
更新日:2024/02/06 Tue 21:47:04
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共通点

  • 主人公は少年である
  • 未来から主人公を助けるためにパートナーがやってくる
  • パートナーはロボットであり、基本的に主人公を守るべく行動する
  • パートナーの登場によって主人公の周りで騒動が起こり、主人公の成長に繋がる
  • 主人公とパートナーの間に絆が芽生える
  • 主人公はリーダーとして敵に立ち向かい、活躍する
  • 主人公の武器は銃である


よって、『ターミネーター2』は『ドラえもん(特に大長編)』のパクリである。





概要

箇条書きマジックとは、主に物語の盗作問題を論じる際に使われる詭弁で、ネットスラングの一種(学術用語ではない点に注意)。
ある作品Aと、A以前に作られた作品Bの共通点のみを抽出し、箇条書きにすることで、AをBの盗作に仕立て上げる、といった手法。
要は単なるこじつけに過ぎない。

全く違う雰囲気の作品でも少し探せば共通点は出てくる為、割と簡単にでっち上げることが可能である。
しかしよくよく見ると、特に創作性や独自性の強くない、当たり前な事(登場人物の性別・年齢の配置やそれぞれの人物の関係性)だったり、ポピュラーな設定や展開(いわゆる王道)を抜き出してるだけだったりするので、大抵は違和感を覚える。
冒頭の例も一見もっともらしく書かれているが、銃を使う少年が主人公の話など珍しく無いし、パートナーとの間に絆が芽生えるのはバディもののお約束である。
パートナーのロボットにしても、方や戦闘用アンドロイド、方や子守用猫型ロボットであり、外見から性能まで何もかも違う。
更に言えば、T-800は戦争状態の2029年から、ドラえもんは割と平和な2123年頃*1から現代にやって来た。
これらの点からも、『ターミネーター2』と『ドラえもん』は相違点の方が多いと言って良い。

2つの作品を知っている人間にとってはどう考えてもこじつけであるが、
片方もしくは双方を知らない場合、割と正しいように見えないこともないので結構恐ろしい。
また、すぐにパクリ理論を振りかざす人が同調しやすいため、ネタで箇条書きマジックしたら変なのが現れて収拾がつかなくなる、なんて事も起こり得る。

しかしあまりにこの手法が有名になった為か、ネット上で盗作問題について話し合う際、箇条書きで書くと大抵はスルーされる。 


関連用語

「箇条書きマジック」に近い論理学用語として、「チェリー・ピッキング(cherry picking)」がある。
元々はチェリー(サクランボ)の選別を指す言葉で、転じて「つまみ食い」を意味するようになった。
自らの主張に有利な事例だけを「つまみ食い」して並べ立てることで誤った結論へ誘導する手法であり、箇条書きも使われやすい。
怪しげな勧誘の宣伝文句は大体これを用いている。

チェリー・ピッキングの具体例は、「DHMO」の項目を参照。
種を明かせば「なーんだ」と思うだろうが、もっともらしく書かれると意外に騙されてしまうのだ。



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よってアニヲタwiki(仮)はWikipediaのパクリである。

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最終更新:2024年02月06日 21:47

*1 第1作「未来の国からはるばると」時点でのドラえもん・のび太・セワシの年齢が10歳ぐらいとした場合の推察