ゴエモン(がんばれゴエモン)

登録日:2012/04/16(月) 04:22:29
更新日:2024/04/17 Wed 02:26:36
所要時間:約 5 分で読めます







天下の義賊、ゴエモン
只今、見参!



『がんばれゴエモン』シリーズの主人公。

今日も今日とて、貧しい人々の為に、悪~い奴らを懲らしめに行ったり、お金をばらまく為に、義賊の仕事にはげんでいる。


☆声


中村大樹(OVA版『次元城の悪夢』)→太田真一郎→松本保典(現在)

作品によっては山下亜矢香、森久保祥太郎が担当する。


☆特徴


モデルはお察しの方もいるだろうが、安土桃山時代に存在したとされる盗賊「石川五右衛門」。
赤地の忍び装束、目尻と口の両端に施された赤い隈取が特徴。

当初は浮世絵調の古風なデザインでいかにも石川五右衛門といった和風な風貌だったが、『消えた黄金キセル』以降デザインのデフォルメが進み、
現在のイガイガ頭のヘアスタイルに変化*1し、月代から伸びた髪が黒色から青色(作品によっては紫色)に変わった。朱色の派手な忍び装束風の衣装はFC版『1・2』のパッケージイラストからそのまま引き継がれている。



☆能力


ストーリー的な能力としては、針金一つで牢獄の錠前を簡単にこじ開けられる程のピッキングスキルや迅速な周囲の状況判断(『2』、『消えた黄金キセル』にて)、唯一宝箱を開けられる(『コナミワイワイワールド』にて)など、盗賊のスキルは天下一品。
ゲーム的な能力では、ジャンプや武器攻撃の性能が標準並の初心者向け。RPGではパワータイプの傾向が強く、術よりも打撃に富んでいる。


☆武器


武器はキセル叩いて使う。喫煙は滅多にしない(キセルを用いての喫煙は『Mr.五右衛門』『ワイワイワールド』のみ)。
キセルによる設定はまちまちではあるが、基本的には黄金のキセル=先祖代々のキセルという形になってるパターンが多い。
排煙口を飛ばすチェーンキセルというものもあり、長距離の攻撃だけでなく、卍が書かれたブロックに引っかける事で、ワイヤーアクションを行える(作品によってはブロックを破壊する)。

また、キセル以外にも小判を投げて攻撃する。FC時代ではキセルの1ランク上のパワーアップ武器という位置づけだったが、
サブウェポンの概念が出来たSFC以降は独立した武器となり、所持金を消費して放つ事になる。
チャージショットをする事により、作品によっては波動小判(3WAYの強力な小判投げ)、炎の小判、貫通小判という強力な攻撃も行える。
作品によっては、ネズミ花火、ヨーヨー、ハリセン等も扱う。
義賊だからかどうかは分からないが、刃物等は滅多に持たない。(ただし、RPGでは剣を持ったり、仕込み刀が仕込まれているキセル?がある。)


☆人物


ちゃきちゃきの江戸っ子。短気で喧嘩っ早いが、困ってる人を放っておけないお人よし。
可愛こちゃんには目がない女好きだが、どうもオカマとの縁が多いご様子。

帯ひろ志先生版コミカライズではかなりのスケベになっていた。
褒められると調子に乗るお調子者で、普段はゲーム同様の3~4頭身だが、可愛い子に言い寄られる、相手のイケメンに張り合うなどして覚醒すると8頭身の超絶イケメンに変身する。
ちなみに同作品では切れ痔持ちである。

義賊という概念にはこだわりがあるようで、泥棒と一緒にされるのは嫌らしい。
職業柄、金銭に関してははなかなかシビア(泥棒大会の賞金が1億両と聞いて態度を変える、など)な面がうかがえる。

小判投げに自信があるらしく、「日本小判投げ選手権」なる大会に参加しに南国まで行ったこともある(『星空士ダイナマイッツあらわる!!』にて)。


☆寝姿


寝姿に様々なパターンがあり、代表的な例として『からくり道中』では大きないびきを響かせて鼻提灯を膨らませ、『消えた黄金キセル』では布団を蹴り飛ばしたり等、寝相はあまりよろしくない。
『宇宙海賊アコギング』のオープニングでは鼻提灯といびきに加えて、褌をも外した全裸で寝ていた(そしてエビス丸は見たくもない物を見る羽目になる。)。


☆交友関係


エビス丸とつるむことが多い。初めての同行はFCの『2』からだが、ラストが黒歴史(エビス丸女の子疑惑)扱いなので、『消えた黄金キセル』からが初対面という形になっている。
また、サスケ、ヤエとも組み、基本的にはこの4人がつるむ事が多い。
作品によってはコリュウタと組んだり、ゴロクやババン(『宇宙海賊アコギング』)といった個性溢れるキャラクターと組むこともある。

おみっちゃんと仲良し。ヤエに至ってはどこまで仲良しかは不明(『でろでろ道中』で、おみつとゴエモンの仲を愚痴る所を見る限り、恋愛までは至っていないご様子)。


☆家族構成


『からくり道中』に限り、母親の存在が判明する(迷路に挑む際に「ごえもんよ がんばるのだ ははより」というメッセージがある)。
以後のシリーズでは不明。
ちなみに実在の「石川五右衛門」は彼のご先祖(『でろでろ道中』)。


☆様々なゴエモン


同社コナミのゲームから、色んなゴエモンが存在する。


◆ゲーム『Mr.五右衛門』版

『からくり道中』よりも前に誕生した初代ゴエモン。
外見はより歌舞伎っぽく、石川五右衛門らしい雰囲気を醸し出す。
がんばれゴエモンシリーズの礎となった作品だが、本作のゴエモンと従来のゴエモンの関連性は不明(先祖という疑惑もある)。


◆ゲーム『冒険時代活劇ゴエモン』

設定が大きく変更されたゴエモン。別世界から我々の世界にやってきた大工見習いの少年という設定になっている。
彼以外にもお馴染みのレギュラーキャラクターに渡って設定変更が多く、ある種のパラレルワールド的な作品であるため、
従来のゴエモンシリーズとの関連性はきわめて低いものとされている。


◆アニメ『がんばれゴエモン』

従来のゴエモンのデザインや性格を踏襲している。
だが、テレビゲーム(内容は格ゲー)の世界から現実世界へ現れる設定、巨悪マクアムーゲの刺客と戦う特撮ヒーロー的な筋書きなど、世界観は別物。
自分がゲームの世界の住人であることを自覚しているようで、現実世界の住人を指して「人間は~」という言い方もしており、特殊な立ち位置にある。


◆ゲーム『ゴエモン~新世代襲名!~』版

外見が大きく代わり、近代的になった。「ご組」の若頭で、世界放浪の旅から帰ってきたばかり。頭に命じられて騒動解決に乗り出す。

一見、従来のゴエモンと関係はなさそうだが、作中のキャラクターである「ご組の頭」が従来のゴエモンに酷似している(中の人も同じ)。
ゲームの副題が『新世代襲名!』であることから考えると、ひょっとしたら…(津島直人氏が担当した漫画版では、「ご組の頭」=ゴエモンと明確に描かれている)。


◆モンスター烈伝オレカバトル

「ゴエモン」として参戦。クラスは☆☆。
お金を盗んだり小判を投げて攻撃する。
あるアイテムと合体させることで「義賊ゴエモン」となり、クラスが☆☆☆に上がる。


☆ゴエモンシリーズの末路










ネタバレ注意!!!












余談にはなるがこのゴエモンシリーズ、現在では新作が出ていないように見えるがそれもそのはず。

実はシリーズ人気とは裏腹に、売上数はSFC1作目・2作目を頂点に右肩下がりとなっていた。その後、当時の次世代機であるN64・PSでそれぞれ別開発のソフトをクリスマス商戦に同時展開したことでシリーズファンが分断・離散してしまい、以降はコナミにとってヒットタイトルとは言い難い売上数にまで落ち込んでしまった。それでも冒険時代活劇や新世代襲名といったブランド再起を目指した野心的な試みを行っていたが数字が振るうことはなく、2005年にニンテンドーDSで発売された「東海道中大江戸天狗り返しの巻」を最後にゴエモンシリーズを手掛けたスタッフは解散の憂き目にあっている。

なおコナミを離れたゴエモン開発チームは現在「グッド・フィール」を立ち上げて活動。主に任天堂向けのセカンド・サードパーティとしてソフトを供給している。2023年にはファミ通からゴエモンの精神的後継作と称された御伽活劇 豆狸のバケルを発売した。

その為ゴエモンシリーズの完全復活は絶望的だが、パチスロやスマブラSPでゴエモンの衣装は出ているので、ゴエモンが過去の栄光となってしまったのはショックだが懐古厨にとっては喜ばしき事である。

ちなみにどんなに期待しても無理だろうけど現在でもゴエモン復活を求めるファンが多い。









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最終更新:2024年04月17日 02:26

*1 厳密には現在見られるデフォルメデザインの原型及び初出はFC版『2』の説明書イラスト。『消えた黄金キセル』のパッケージイラストから現在みられるイガイガ頭のデフォルメイラストに統一されるようになった。ただし、ゲーム中の顔グラフィックはパケ絵と統一されておらず、内外共に統一されたのは『天下の財宝』が最初。もっと厳密に言えば「ゆき姫」ではアクションステージ中のドットグラフィックはFC版『2』の説明書イラストに忠実なデザインであり、ストーリーデモ含めて公式絵のデザインで統一されたのは「マッギネス」以降である。)