ボルボロス

登録日:2010/06/24 (木) 00:20:01
更新日:2024/03/29 Fri 16:47:56
所要時間:約 8 分で読めます




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荒地の暴走者
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター3(トライ)』(MH3)。



種族:獣竜種
分類:竜盤目 獣脚亜目 冠頭竜上科 ボルボロス科
別名:土砂竜
戦闘曲:土砂と熱風

目次

概要


通称ボルボ、またはボロス。
MH3~MH3GとMHRiseでは「砂原」、MHXXでは新旧砂漠、MHWorldでは「大蟻塚の荒地」をホームグラウンドとする。
全体的にゴツゴツして固く、特に王冠のような頭は武器になる。
背中がこんがり焼いたクロワッサンに見えなくもない。
直射日光と暑さから身を守るため泥沼を縄張りにしており、体に泥を付けている。
また穴を掘って移動もでき、泥の中に潜って頭の先の鼻孔だけ出すという鯨のようこともする。
虫を食べて生活し蟻塚を破壊して食事をする光景も見かける。

繁殖期になると雄同士で頭をぶつけ合い、勝者が雌を迎え入れる事ができる。

亜種


 別名:氷砕竜

『モンスターハンターポータブル 3rd』(MHP3)で登場。通常種と異なり青緑の体色を持つ。

「凍土」をホームグラウンドとしているため、通常種と違い雪を纏っており、雪で動きを止めてくる。

MHP3の体験版でも戦えるのだが、設定された武器の弱さと、さらに制限時間がたったの20分故に、並のハンターにはけっこうな無理ゲーだったりする。

作品ごとの活躍

MH3


MH3では村☆3、街☆2から登場する。

グラビモスの硬さとドスファンゴの様な突進を多用する。
しかしこれらのモンスターより素早く、新米ハンターの壁になりやすい。
ゴリ押しだけの戦闘の危険性を教えてくれるモンスター。…彼もある意味「先生」なのである。



生態ムービーでは泥沼で寛いでいたところにドスジャギィが現れ、アプトノス相手にバシャバシャ騒いでいたのが気に障ったのか頭突きで吹っ飛ばしてしまった。
鼻先だけで正確にドスジャギィの位置を探り、頭突きをジャストミートさせるという何気に凄いことをやっている。

MHXX

3G以降参戦の機会に恵まれず、お祭り的作品のMHXでも登場しなかったのだが続編のXXにて久方ぶりの復活。
自身のホームである砂原は復活しなかったものの、旧を含めた砂漠エリアに姿を現す。恐らくボルボロスの為に、各エリアの一部に泥の沼地が配備されておりそこで泥を纏う。
とりわけ3時代からグラフィックこと綺麗になったものの、攻撃モーションに大きな変化は無い為、過去作をプレイしていたハンターならば問題なく対峙出来るだろう。
一応、突進のホーミング性能が強化されており二段階に分けて軸合わせを行って来るため、落ち着いて引き付けてから対処しよう。

MHWorld

続く新しい舞台の作品のワールドにおいても参戦。今作では従来の砂漠エリアとなる「大蟻塚の荒地」で狩猟に挑む。
発売前の体験会においても本モンスターは登場していたので比較的早い段階で登場することは判明していた。
今作で初登場のジュラトドスとはライバル関係となっており、縄張り争いにおいても互角の戦いをプレイヤーに見せてくれる。ただし格上のモンスターには手も足も出ず…(後述)

XX時代から攻撃モーションが変更され、
泥飛ばしに当たった際はダルマ状態にならずその泥にハマってしまい身動きが非常に取りにくくなる。モタモタしていると追撃を喰らうことになるので早く抜け出そう。一応水属性武器やスリンガー水冷弾を撃つことで泥を落としやすくなるので、泥に悩まされるならこれらを利用するのも手。
突進が前作よりもマイルドになっており軸合わせは一回に戻り、さらに攻撃の際シュポーッ!と汽笛のような音を上げるのでわかりやすくなっている。
また、全身を震わせ泥をまき散らす攻撃だが、全身の泥が無くなっていた際は
(´・ω・`)?なんで泥が出ないの?
と言わんばかりのモーションを取って大きな隙を晒す。ちょっと可愛い。

一方ストーリーでは、早い段階で戦うことが出来るモンスターだが、謎のモンスターによってハリネズミのような姿になって死んでいる個体が登場し、さらにその死体は今作のライバルモンスであるジュラトドスにお持ち帰りされてしまう。
他にはこの荒地でヌシとして君臨しているディアブロスの狩猟クエストでは初登場のムービー中に倒されてしまう個体もいたりとやや不憫な扱い。*1
縄張り争いにおいてもディアブロスに果敢に突進して戦うも、やはり相手が悪すぎたか一方的にやられてしまう。

MHRise


寂寞の荒地 遊猟三昧

憚りなしに燥ぐなかれ

泥かけ悪徒がやってくる

泥から飛び出し牙を剝く

MHRiseでは砂原に登場するのは前述の通りだが、MHRiseの砂原はMH3の砂原と同じ場所なので、再びデビューの地に帰ってきたという格好になる。
モーションこそナーフされているが、猛り爆ぜるブラキディオスの尻尾攻撃を継承していたりするなど、全体的に気絶を狙ってくる攻撃が増えており、MH3の頃のような序盤の壁にある程度回帰している。

ストーリーズ

メインシリーズでもなかなか特殊な生態であったが、『ストーリーズ』のボルボロスは更におかしな点が目立つ箇所もあったりする。

通常種は砂原と環境が近い「クバ砂漠」に生息。道中でボス敵としても登場する。
オトモンとしては、通常攻撃がパワー/スピード/テクニックの3竦みではパワー傾向が多く攻撃力に偏重した獣竜種には珍しく、スピード傾向が強く攻撃力もあまり伸びない種。
特徴的な行動である「泥浴び」も習得スキルの1つになっており、数ターンの間属性耐性の高低を入れ替える。
属性耐性は「伝承の儀」で伝承した絆遺伝子によってある程度変えることは出来るが、通常種の素の属性耐性は水属性が最も高く火属性が最も低い。そのため泥の有無で耐性が変わるところはしっかり再現されている。

亜種は終盤の「セリオン山」での生息ということもあり、ニオイ(孵化するオトモンが持っている絆遺伝子の質)が強い個体は有用な絆遺伝子を持っていることが多い。
どちらかと言うと前線に立つというより縁の下の力持ちといったところだろうか。

種固有の絆遺伝子で付くスキルは通常種は「泥つぶて」、亜種は「雪飛ばし」。どちらも「特技封じ」の状態異常攻撃。
メインシリーズでも元々泥は水属性攻撃だったが、「泥つぶて」の特技封じ効果はMH3の頃の水属性やられを反映しているようだ。

問題はここから。
亜種の習得スキル「雪浴び」だが、このスキルの効果は通常種の「泥浴び」と同じ。
しかし、亜種の素の属性耐性は氷属性が最も高く火属性が最も低い。従って、雪浴びによって火属性の耐性が上がり氷属性の耐性が下がるという矛盾が出来上がるのである。
MH3の頃の雪だるま状態が氷属性耐性大幅ダウンだったのを再現したつもりなのだろうが、火属性耐性が上がるところはどう説明する気なのだろうか。
また、絆技「ボロスチャージ」は、亜種でも通常種のように泥沼に潜る演出である。
絆技の属性は無属性以外であれば属性攻撃力が最も高いものに変えられるのだが、亜種においても絆技の演出が順当になるのは水属性の場合となる。「氷砕」竜とは一体…

通常種は相変わらずスピードタイプだが、亜種はパワータイプに転向。
「ボロスチャージ」の演出面は、絆技の属性変更が出来なくなったことにより改善した。

習得スキル事情の対照は以下の通り。
泥つぶて
追加効果が素早さダウンの「マッドスプラッシュ」に。
泥浴び
名を改め「マッドアーマー」に。
効果は火属性防御アップ・水属性防御ダウンだが、通常種で使う分には得意属性と弱点属性の関係であり実質的に同じ。
雪飛ばし
効果はほぼそのままだが、パワータイプへの変更によりウルクススではなくポポやベリオロスと同じ「スノースプラッシュ」に。
雪浴び
ザボアザギルのスキルと統合され「アイスアーマー」に。効果も氷属性攻撃のバフになり矛盾しなくなった。

亜種の生息地は今回も寒冷地仲間が集う「ロロスカ地方」のクアン村周辺と順当。
では通常種の生息地はどこかというと……森林地帯ではあるが、亜種と同じくロロスカ地方である。下手すると通常種より先に亜種に出会ってしまう
また、ロロスカ地方のフィールドの大型モンスターの戦闘BGMは、森林エリアの野外を除きセリオン山の「乱舞する吹雪」が続投であり、モンスターの巣で遭遇した場合には通常種も「乱舞する吹雪」になってしまっている。
その先の砂漠フィールドではクバ砂漠の戦闘BGM「荒れる砂漠」が続投しているにも関わらず、である。


主な攻撃

  • 突進
ブルドーザーのように頭から突っ込んでくる攻撃。
威力が高く怒り時はスピードがかなりアップしとても脅威になる。
ボルボロスで力尽きる原因のほとんどはこれだろう。
突進を避けたあと後ろから追撃するのが一般的だが、ボルボロスは振り向き速度が速く更にそのままバックステップをするといういやらしさ。

例えば
突進→→避ける→後ろから追撃→振り向かれる→誤って頭に攻撃→はじかれる→突進→【力尽きました】
なんてことがよくある

また弾かれないようハンマーで溜めていても
突進→避ける→後ろから追撃→すかさず振り向きバックステップ→空振り→突進→【力尽きました】
なんてことも


とにかく欲張らず無理はしない。
ただスタミナ切れの際は遅くなるのでその際は積極的に狙っていきたい。
MHP3では突進後の隙が激増。背後を取れば尻尾斬りのチャンスである。
ただし、地味に突進後にしなる尻尾にも攻撃判定が存在し、触れると尻もちをついて微ダメージを受けることには注意。

また、亜種はカーブして長い間行うため、さらに事故死の可能性が上がっている。

MH3Gでは通常種がG級行動として突進のフィニッシュ時に、
後方に泥を飛ばす(泥は上から降ってくる)ようになり、尻尾斬りがやりにくくなった。
頭殻を剥がせば飛ばなくなる。

  • 降り下ろし頭突き
巨大な頭で地面に叩きつけるように頭突きをする。
当たっても尻餅程度で済むが、同時に飛ぶ泥に当たると泥状態(雪だるま状態とほぼ同じ)になる。
動き自体は遅いので注意したら食らわない

  • 尻尾回転攻撃
必ず2回セットで仕掛けてくる。
範囲が見た目より広くまた動きが遅く多少しなるため注意したい。
G級の亜種の物は雪が付いている時のみ氷やられ効果が追加。

  • 噛みつき
噛みつきというよりは頭突き。
体を捻るタイプと前進しながらするタイプがある。

  • 泥飛ばし
体を振ることで体につけた泥を飛ばす。
攻撃を受けると泥状態になり確率で水やられ状態になるため注意したい。
ガンナーにとってはただの的だが範囲が割りと広く油断はできない。
これといった安置はないが強いていうなら後ろ右左がやや安全。
しかしここは無難に攻撃が止むまで待つのがいい。
ただボルボロスの泥は攻撃をしていく内に剥がれていき、
その部分から泥は飛びにくくなっているため、ほとんど泥がついていなければ比較的安心して攻撃できる。
MH3Gでは地面ではねた泥に当たっても泥状態になるため非常に厄介。
Riseにおいてはハンターが警告する大技に抜擢されている。

  • 泥付け
戦闘で泥が剥がれると泥沼に行き転がりながら泥を体に擦り付けることがある。
このときの仕草はなかなか可愛い。
これをされると剥がれてた部分の泥がすべて再生する。但し、破壊に成功している部位にはまとわない。
正確には攻撃ではないが近くにいると押し潰されてしまう。
しかしダメージはあまりない。
XXでは地中を潜ってエリア移動した際泥を纏った状態に戻ったり、エリアによっては剣士が攻撃出来ない場所でこの行動を行うことがあった為、状況次第では少し厄介になった。

  • 咆哮
バインドボイス【小】効果。
怒り時と発見時に行う。
ボルボロスの咆哮は発生時間が長く、スキルなしの回避では避けられない。
World以降はバインドボイス後に小さく吼えるモーションが入って次の攻撃に移行する時間が長くなっているので、動けない間に被弾ということが多少は減っている。

  • 飛び出し
エリア移動は地面を掘って移動し、出てくる際行う。
攻撃に自分から行うことはないが、潜る際に追撃し怒らせるとディアブロスのように中断して突き上げてくる。

破壊可能部位

部位破壊は頭、爪、尻尾。Worldからは両足も追加。

頭は打撃属性でのみ破壊可能で、尻尾はいつものごとく切断限定。前足は一度破壊すると両方とも傷つく。
頭の破壊は打撃属性であれば大剣のタックル等でも可能だが、それらオンリーだと超しんどいので、狙うなら素直にハンマー狩猟笛を使いましょう。

余談だが頭の部位破壊は頭の王冠が剥がれそれを剥ぎ取るのだが、その王冠が入れ歯みたいでぶっちゃけキモ(ry
さらにMHP3がベースのパチスロ「月下雷鳴」のATで本モンスが相手の際、ハンマーや狩猟笛、片手剣(盾殴り攻撃時のみだが)装備の仲間ハンターの攻撃で頭部を部位破壊することが可能。破壊したうえで討伐出来たら…!?

弱点属性

弱点属性は泥を被っている所は水で地肌は火。お互い逆の条件では全く効かない。
氷はどちらにも効くが火、水に比べ効きづらい。

亜種は雪部分は火で地肌は雷が通りやすい。こちらは逆の条件でもそこそこ有効。

装備

ボルボロスから作れる武器はボルボロスの王冠を象っているのか非常に独特な形をしている。
攻撃力は高いものの、どれも会心率はマイナスである。

防具もボルボロスの王冠をかたどっておりゴツゴツしている。

通常種の防具は使い勝手の良いスキルを備えており、
主に攻撃UP系、火事場+系、ガード性能系、スタミナ関連が発動する傾向にある。
耐性も氷に弱いものの雷に強く他は0であるが防御力が高くなかなか優秀な防具と言える。
ちなみにMH3G体験版のランス装備はボロス装備一式となっている。

亜種の防具は通常種のような使い勝手の良さを期待するも蓋を開ければ微妙。

余談

名前はギリシャ語で「泥」を意味する。


追記、修正するときは泥で戯れるボルボロスに和んでからどうぞ

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最終更新:2024年03月29日 16:47

*1 ちなみにこの時のボルボロスからは剥ぎ取りが可能。死体が消える前に隙を見て剥ぎ取っておきたいところ。