弱体化補正

登録日:2011/08/12 Fri 06:51:29
更新日:2024/02/21 Wed 18:41:24
所要時間:約 19 分で読めます




弱体化補正とは、その名の通りキャラクターが弱くなってしまう現象である。
対義語としては強化、またはチート化等。

また、育成要素のあるゲームでは主人公や仲間が続編でも続投する場合等においてはゲームバランスの都合上お馴染みの現象であり、
特に序盤から操作可能な場合は弱体化していない方が珍しくてキリがないため*1、本記事では取り上げない。


●目次

【概要】

◇主な理由

A.ゲーム等の次回作でバランス調整の為に弱くする。

B.パワーアップした筈なのに弱点が増えてしまい、結果的にパワーダウンする。

C.弱くなった訳ではないが、主人公側や周りのキャラが強過ぎて弱く見え、扱いが悪く感じる。

D.設定上強すぎて話にならないので力を封印される。強すぎた頭脳面が劣化して力任せなどになり、戦略面で弱くなる。

E.誰かを助けたり等して重傷を負い、力を失う。

F.敵から味方になる。→味方化

等、様々な理由がある。

◇要旨

基本的に弱体化補正は、シリーズ物のゲームでバランスを取る為に行われる。
例えばRPGなら、攻撃力が高すぎるキャラクターやモンスターを次回作である程度弱体化し、強すぎてつまらないという状況を無くす目的で行われる。

強いキャラクターが弱体化するのが普通だが、稀に弱いキャラが更に弱体化してしまうケースもある。
初心者でも扱いやすくする為や、攻略しやすくする為等、理由が無い訳ではないがたまに制作側の悪意としか感じられない弱体化もある。

マンガやアニメでもキャラが急に弱くなってしまった様に感じる時もある。
色々な大人の事情があるので仕方ない事だが、あまりにも酷い弱体化をされてしまうとファンから批判が起こる場合もある。

しかし起こってしまった事は仕方ない事なので、ファンならばそれを受け入れなければならない。
弱体化しようが関係なく愛し続け、いつか再び強化される事を願って今は堪えよう(ゲームの話)。

厳密にはCは弱体化には当てはまらないかもしれないが、バトルマンガのインフレの中では良く起こる現象である。
散々強い強いと言われるキャラ程一瞬で負けてしまう事も少なくない為、こいつ弱くね? という印象を抱いてもおかしくはない。

しかし、弱体化したからといって全てがクソ雑魚レベルにまで弱くなる訳ではない。
何だかんだでその辺の雑魚よりは強い事も多い。


【主な弱体化キャラクター】

※()内は作品タイトル、《》内は弱体化のタイプ


ドラえもん(ドラえもん(作品))《D
ご存じ万能キャラ。大長編だとそれでは物語がすぐ終わってしまうので弱体化されてしまうのも有名。
大長編補正(ドラえもん)」も参照にされたし。


スーパーマン(アメコミ)
ドラえもん同様強すぎるためクロスオーバー物などではライターによって弱体化されてしまう存在。


藍染惣右介(BLEACH)《B》《D
相手の五感を支配し、完全催眠するという反則的な能力を持っていたのだが、
ポリ袋みたいのを被ってパワーアップした後は過信してしまったのか、その後はその能力をあまり使わなくなってしまった。
結果、色々あって負けちゃった。
因みに結果として、鏡花水月を完全に破れた者はいなかった。
(山じい・市丸…善戦するも敗北、一護…そもそも催眠をかけられていなかった)

ただしプライドの高さから過信したことは紛れもない事実だが、元々は世界に不満があるのでもっと強くなって世界を変革したい(らしい)という目的があり、
一護と戦ったのもその先の敵に挑む前哨戦に過ぎず、『自分の力の試し台に最適だから』という理由が大きい。つまり、正攻法で戦い抜いたことにも理由がある。
そのために一護が順序良く強くなるように導いていたりもしている。
ちなみに《D》が付けられる程のチート能力なのは確かだが一応弱点もあり、攻略に運が絡むものの普通に倒す展開も作れていた*2
最終決戦で利害の一致から一護と協力したときは、あえてそういうことをする理由もなく、破面篇での失態が嘘のような活躍を見せた。


一方通行(アクセラレータ)(とある魔術シリーズ)《E
全てのベクトルを操るという能力を持ち、設定上では学園最強と呼ばれている。

が、ある人物を助けた事で脳に重傷を負い、演算能力等の力の殆どを失ってしまいほぼ植物人間状態に。
まぁチート臭い医者+αのおかげで日常生活はできるようになり、力も30分程度は使えるくらいには回復した様だが。

それにしてもそんな凄い力を持っていながら、設定上レベル0の上条に負けるわ木原くンにボコボコにされるわと、
彼が出てくる度に弱体化パッチが当てられている様に見えるのだが……


マクギリス・ファリド(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)《B》《D》《F
作中最強クラスのMS操縦技術を持つ実力者にして圧倒的な知略を駆使し、策謀を推し進めた青年。
自らを慕う親友や養父を陥れ、念願のP.D.世界における「ガンダム」のプロトタイプにして伝説の機体ガンダム・バエルを手に入れたことで彼の実力はより一層強力無比なものになった。…ところがマクギリス自身はバエルを入手したことで満足してしまい、その後のことに対する対応がほぼノープランになってしまう。
製作スタッフの解説によればこれは幼少期よりの思いを遂げるという気持ちが強くなりすぎてしまったことが原因らしい。結果として彼個人の戦闘力は上がったものの組織を率いる戦略的な知力が大幅に低下。当初見込んでいたセブンスターズの協力を得ることもできず、同盟関係にあった革命軍及び鉄華団諸共アリアンロッド艦隊に大敗、自身も戦死してしまう。


ガイル(ストリートファイターシリーズ)《A
ご存じ友人の敵討ちが戦いの目的のソニック軍人。
初出作品の初代ストリートファイターIIでは待ちガイルや近距離小パンチ連打など、全体的に隙の少ないキャラ性能・戦術で対戦ダイアグラムではぶっちぎりのトップを飾っていた。
だが、バージョンアップ版のダッシュ以降は溜めが長くなったり隙の出来たサマーなど全体的に弱体化。
また、これの反動で追加必殺技をもらう機会も失ったらしく、ターボ以降の必殺技も初出作同様にソニックとサマーの2つのみで戦わざるを得なくなった。


ベガ(ストリートファイターシリーズ)《A
ストIIにおける四天王の最後の一人にしてラスボスであるシャドルー首領。
初代はラスボスという事もあってか非常に強力だったのだが、バージョンアップ版のダッシュでプレイアブル化した際にはダブルニーハメやサイコ投げで大暴れする最強クラスのキャラとして君臨してしまった。
だが、次回作のターボでは必殺技の追加や技性能の強化といった調整がなされているにもかかわらず、彼の場合は必殺技が追加されないどころか前作から大幅に弱体化してしまうハメに…


レイチェル=アルカード(ブレイブルーシリーズ)《A
2D格闘ゲームであるにもかかわらず遠距離から飛び道具を飛ばしまくり、自身を風で飛ばして画面端に逃げたり、充実した小技を持っていてどれも高火力と、
まさに至れり尽くせりなキャラ。
1作目では最強候補だったのだが、2作目で涙が出る程の弱体化補正を受け、一気に弱キャラにまで降格した。

『次回から本気を出す』と公式で発表されたおかげで、3作目ではなんとか中堅に落ち着けたようす。


バルバトス・ゲーティア(テイルズオブシリーズ)《A
テイルズシリーズ最強のボスキャラと名高い男。
初登場のデスティニー2では、凄まじい攻撃力のみならずアイテム使わせない・回復魔法使わせない・背後に立たせない・攻撃しても全然怯まない…等、強烈な要素の塊のような存在であり、
彼が倒せずにコントローラーを投げたプレイヤーも多い。慣れれば寧ろD2の中では御しやすい部類のボスなのだが、勝手が分からないプレイヤーは悉く散っていった。

あまりの強さに批判が多かったのか、ゲスト出演したヴェスペリアやバーサスでは全体的に弱体化した。
しかしヴェスペリアではアイテムを使うとカウンターで秘奥技を使うので注意。
敵が強すぎてつまらなくなる典型的な例である。
一方リメDでは「絶対倒せない」トラップとしても登場する。


●最終ボス専用武器(魔界村シリーズ)《A
これを装備しなければ魔王の城入口まで飛ばされてしまう事が有名な武器。
無印の「十字架」は射程が短く、弾消しが出来ること以外には特にありがたみがないようなお世辞にも強力な武器では無かったのだが、
続編ので登場した「サイコキャノン」は高威力かつ異常に大きな攻撃判定が猛威をふるい、射程制限があるとは言っても黄金の鎧を装備している状態では画面端まで余裕で届くほどリーチが長い上に、近距離で連射しようものならボスを含めほぼ全ての敵を数秒で葬り去ることの出来る性能にまで強化された。
これに加えて同作でアーサーが取得した上下撃ちも相まって、2周目はほぼサイコキャノン一本で行けてしまう位強く、当時のプレイヤーからも「2周目はおまけ」と呼ばれてしまう程。

しかし、その次回作ので登場した「プリンセスの腕輪」は連射性能が大きく落とされた上でサイコキャノンよりも飛距離が短いものに設定され、攻撃判定もさほど大きくないものになっている。
前作が強力過ぎた反動と制作側の調整が相まって、一転して弱武器と化してしまった。


本多忠勝(戦国BASARA)《A
戦国最強の異名を持つ巨大な武将。
傷一つ付けられない強力な装甲とぶっ飛んだパワーが特徴。

1と2ではまさに戦国最強に相応しい強さでプレイヤーの目の前に立ちふさがったが、3でかなりの弱体化を受けた。
……のだが、本体性能は相変わらず高く、こちらが使う分には普通に強かったりする。
1では基本的に立ち向かわずに逃げ、イベント条件を満たして倒すのが基本で、普通に倒すと逆に特典ボーナスが付く追跡タイプのボスキャラなのだが、
シリーズが進むごとに一般ボスとしての出番が増え、追跡タイプの頃の圧倒的な火力と耐久はなりを潜めている。
無論追跡ボスとしての出番が消えたわけでは無く、その場合は相変わらず逃げが推奨されるような強さなのだが
一般ボスとして登場した場合の強さはお世辞にも戦国最強とは言い難い……特に奥州包囲網では護衛対象であるはずの徳川家康より明らかに弱い。
また、純粋なキャラ性能は依然として高い水準ではあるものの、
仕様変更によって彼の性能の大部分を支えていたBASARA技が弱体化してしまい(他の武将にも言えるが)、
公式最強キャラにのし上がった織田信長、バグとしか思えない性能の固有技を持つ天海や上杉謙信、凶悪なハメ殺し性能を誇る雑賀孫市など、
明らかに忠勝を性能で上回る武将が増えており、相対的な弱体化の程は計り知れない。
因みに彼も2では大分緩和されたものの、無印時代はバルバトス同様、敵の時強すぎて(というか堅すぎて)嫌になるキャラだった。


●激昂したラージャン(モンスターハンターシリーズ)《B
圧倒的なパワーとスピードを誇る、まさに化け物と呼ぶに相応しいモンスター・ラージャンが更なるパワーアップを遂げた最強クラスのモンスター。
常に怒り状態でそれを解除する事は出来ず、更なるパワーアップ激昂状態(通称:超サイヤ人2)になる事が出来る。
その圧倒的な破壊力で、数々のハンターを亡き者にして来ただろう。

しかし……実は彼には弱点があったのだ。

なんと一部の行動や攻撃のパターンが決まっており、動きを先読みしやすくなってしまった。

なので、それを知ってる人達は普通のラージャンより楽に倒せるらしい……

一流ハンター「は? ラージャン? んなもん裸で倒せるよ!」
赤ラージャン「ほう」

MH4でラージャン、激昂したラージャンが復活した際は激昂個体は通常個体より速くなったり新規モーションがあったりなどで弱体化の汚名は返上した。


●ウォレス(グローランサー)《E
凄腕の傭兵にして旅人だが。最序盤から話に関わり、展開上での個別行動を除き唯一途中離脱のないレギュラーキャラ。
主人公たちと出会うより前に敵側に利き腕を切断された上に両目を潰され、そのまま恐らくは相当高低差のある川へ転落、一命を取り留めるが全盛期とは掛け離れた状態に陥ってしまう。
その後は義手を装着し、主人公の母親であり元々知り合いだった宮廷魔術師サンドラに作ってもらった義眼(物体の輪郭がぼんやりわかる程度)を受け取って同行。主人公が国に士官する事になった後は一行の保護者兼目付け役のような立場に収まる。
その結果、主人公がレベル3ぐらいのときレベル2で加入する。義眼については「無いよりマシどころか、あると無いとでは雲泥の差」と語っている。
ストーリー前半期のある時期では「今の俺はあの時(全盛期)の半分も力が出ない」とぼやいており、本来の強さは軍事大国バーンシュタインが擁する1人で一般兵100人を相手取る事が出来る近衛騎士インペリアル・ナイトに、全盛期のウォレスを知る現役のインペリアル・ナイトから勧誘されるほどの一騎当千レベル。
実際、物語序盤で挑む闘技大会では上級者向けであるエキスパート部門で複数回の優勝経験があるため観戦に回り、初出場となる主人公とその義妹ルイセがタッグを組んで出場する事になる*3
ラストダンジョン突入寸前で本来の強さを取り戻せたようだ。


ジェイド・カーティス(TOA)《D
物語序盤、こちらのレベルが10にも達していない中悠々と45という規格外のレベルで加入し、雑魚は勿論ボスをもワンパンで撃破し無双してくれる。
しかしそれではバランス崩壊して単なる作業ゲーになってしまうので、直後のイベントで敵の封印術(アンチフォンスロット)により大幅に弱体化させられ、レベルを45→5まで下げられる。
彼のレベルアップはその封印を解く作業であり、同じレベル45…ではなく何故かレベル50になったところで完全に解除出来た事を語るチャットが発生する。


エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(魔法先生ネギま!)《D
最強種の一つである吸血鬼の真祖だが、本編開始の15年前に千の呪文の男によって魔力の大部分を封じられ麻帆良学園に閉じ込められる。
加えて学園自体に結界が張られているため通常時は呪文はほとんど使えない。
とはいえ百年かけて暇つぶしに合気柔術を極めたりしているためこの状態でも一般人では敵わないほど強いのだが。


ラーの翼神竜(遊戯王OCG)《A
原作・アニメにおいて、強力過ぎるカードはOCG化の際に弱体化する事はよくある。
が、弱体化を通り越えて原作改悪と言われてもおかしくないあまりの別カード化により、KONAMI宛にファンからのクレームが殺到、
更にVジャンプのアンケート「一番つまらなかった物」に付録のラーの翼神竜と書く者が大量に現れた。
あまりに酷かったせいで後に無理矢理な大量の強化カードが登場し、多少マシにはなった。
詳しくは当該項目で。


スーパーロボット大戦シリーズF
いかんせん例が多すぎるが、敵の時はHPが何万もあったり、射程や燃費が凄いことになってたり、HP回復やEN回復があったりした敵キャラ(機体)が、
仲間になった途端にHPが1万もなかったり、回復が無くなってたり、射程が普通の範囲に収まってしまったり、武器の消費ENが増えたりする。
(αに登場するキュベレイや、α外伝に登場する真・ゲッター1あたりが顕著だろうか)
しかし、精神コマンドが使えるようになったり、α外伝以降から武器の攻撃力は味方時の方が上になるようになったため、全てにおいて弱体化したとも言えない。
ごくまれにαのトールギスIIIのように敵対時のHPで仲間になるのもいる。

バンプレストオリジナルだと、グランゾンの浮き沈みの激しさが知る人には目立つ。
魔装機神IIではこっちが悲しくなるくらい酷かった(武器性能だけではあるのだが)。
第2次OGでは「そろそろ本気出す」と言わんばかりに超性能になった。
魔装機神IIIではネオ・グランゾンもシナリオの都合もあるが、今までの作品に比べると弱体化してる面が見受けられた。
そしてDPでは「これが本当のネオ・グランゾンです」と言わんばかりに超性能になった。
…マジで浮き沈み激し過ぎである。


草薙京(KOFシリーズ)
元祖KOFシリーズの主人公であり、草薙流古武術の使い手にして魔を祓う草薙の炎の継承者。
オロチ編では八神庵、神楽ちづるとの3神器と協力し、習得した最終決戦奥義である無式でオロチを相打ち同然に倒したが、その直後にネスツによって捕獲。実験材料にされてしまいクローンを作られ、更に草薙の炎の研究中に研究員のミスで能力が低下。無式を使用出来なくなってしまう。
ゲームでも弱体化を再現されており、高性能だった無式は前述通り使用不可、超必殺技の大蛇薙は炎を溜めるのに時間が掛かってしまい発生がかなり遅い。
後のアッシュ編では技名こそ変更されたが無式を使っており回復したようだ。
ちなみにライバルの庵はアッシュ編で炎とオロチの力を奪われてしまったが、爪を使った攻撃にシフトして弱体化要素は殆ど見られなかった。


ピッコロ(ドラゴンボール)《C》《F
登場当初こそ悟空のライバル的な存在だったのだが、そのポジションはベジータに継承されピッコロは悟飯の師匠ポジに。
強いには強いのだが、敵がそれ以上に強すぎたというパターンがあまりにも多く結果戦績は惨敗まみれに…。
ただし、頭脳面はZ戦士の中でも随一であり悟空よりも父親らしい態度もあってか戦績はともかくストーリー面では結構見せ場が多い。
なお本作にはピッコロ以外にも、ハッキリ言って戦いにはついてこれそうもないキャラが大量に登場する。


魔王(クロノ・トリガー)《E》《F
カエルの因縁の相手であり、直接対峙するのも名場面続きの中盤、テーマ曲の恰好良さなど絶大なインパクトをユーザーに残した。
…が、ラヴォスとの一騎打ちの際に魔力を奪われ弱体化。選択次第で利害の一致により味方入りするが敵として倒す事も可能…だが、PS版では図鑑で「弱い」と貶されてしまっている。
また、味方入りしても当初は技をあまり覚えていない上に連携技がアクセサリ無しでは用意されてないなど、癖が強めな性能。
とはいえ、育てていけば結構強くなるし専用装備も用意されているので一周目で仲間にせずに倒しちゃった人以外はそこまで弱体化してないという印象もあるかもしれない。


●ドロップリフレッシュ(パズル&ドラゴンズ)《A
パズドラでは珍しく純粋な弱体化がなされた例。
一時期最短5ターンでスキルが使用できていたが、ドロップリフレッシュでドロップが3つ揃ったときは敵のターンが進まずこっちだけ攻撃可能でスキルターンが進むという仕様のおかげで運ゲー上等のループができてしまい、それを防ぐために10ターンに延ばされた。


●コンボドロップ覚醒(パズル&ドラゴンズ)《B
元はドロップを12個ちょうどで消した時にコンボドロップ*4を落ちコンに最大3個降らせるというもの。コンボを極限まで増やしたい時に使われる。
必要なドロップが10個ちょうどになる調整をされたが、既存のコンボドロップ覚醒を持つモンスターのスキルはドロップを12個固定生成するものが多い。そこから10個に対応するにはパズルの組み直しを迫られるので、コンボドロップを利用する既存の周回パーティーは崩壊する。
パズドラは3つ消しを基本とするので通常プレイでも10個よりは12個の方がいい。
さすがに苦情が多かったのかすぐに10~12個と幅を持たせたものに修正された。


ウルトラセブンD》《E
昭和ウルトラシリーズのウルトラマンの中でも特に客演が多く、また後年に単独主役作も複数作られている人気キャラクターだが、そのせいかウルトラマン達の中でも特に弱体化することが多い。
まずウルトラセブン本編でも当初は活動時間に制限がなかったのだが、ガンダーとの戦いにおいて長時間極低温環境に曝露したために活動時間に限界が生じ、額のビームランプがカラータイマーのように点滅するようになった。
これだけではなく激しい戦いを続けたダメージはセブンの肉体に徐々に蓄積されていき、パンドンとの戦いではエメリウム光線も放てなくなるほどに衰弱してしまっていた。
ウルトラマンレオ』第1話では、マグマ星人とギラス兄弟との戦いにおいて足を折られる重傷を負い、以変身能力*5を失う。以降はMACの隊長モロボシ・ダンとして若き戦士ウルトラマンレオの心身を鍛えることに専念する。
ULTRASEVEN X』ではグラキエスと戦うために平行世界へ赴き、DEUSのエージェントであるジンと一体化するのだが、その過程に事故でもあったのかセブンの意思がジンの記憶と共に封じられてしまい、見た目は強そうになったが変身してもフルパワーで戦えなくなってしまった。特にアイスラッガーは著しく切断力が低下しており、通常のブーメランのように鈍器として用いられることになった。最終回で記憶を取り戻した際には従来以上のすさまじい切れ味を発揮した。*6


毛利蘭(名探偵コナン)《D》《E
ヒロインでありながら子供であるコナンが活躍しにくい場面で力技を担当し、事件の解決に貢献するという制圧要員というよりは完全な戦闘要員。
蘭自身は空手の都大会優勝者であり、凶器を持つ相手にすら臆せずに突っ込んで制圧するなど、戦闘力ならコナンの世界ではトップクラスの京極真と一緒だったとはいえ50人以上の武器持ちヤクザを普通に倒した経験もあるなど、原作では数々の修羅場や凶悪犯と対峙・撃退する経験を持つはずの蘭だが、アニオリ回では弱体化する事が発生し、一部のアニオリ回では犯人に不意打ちで倒されたりそのまま誘拐されたりしている。
近くに小さな子供がピンチになっている場合は攻撃をやめてしまう時がある為、スタンガンで気を失ったりナイフで刺されそうになった事もあった。
アニオリ(劇場版)が基本的に本筋から独立している関係か、推理力や戦闘力の高いキャラが基本的に登場せず、蘭以外のキャラも原作以上に危険な目に遭いやすく弱体化する形となっているが、逆に強化され過ぎた作品もある。
なお、京極や安室透などのガチの強キャラが劇場版に登場する場合は普通に野放しにしてしまうと話がすぐに終わる為、一時的に弱体化された後に強化されるのがお約束化してる*7

ガッシュ・ベル(金色のガッシュ!!2)《A》《D
続編で現れた未知の襲撃者によって他の魔物たち共々術を奪われてしまう。
復活した際にも使える術は初期術のザケル1つのみ(程なくしてラシルドとザケルガも取り返したが)。
しかし、王を決める戦いで培ってきた身体能力や戦闘経験は健在で、清磨との連携もブランクを感じさせないほどのキレを見せ、ワイグを撃破した。

空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険) 4部《A,E》6部 《E
ご存じジョジョの奇妙な冒険の看板。最強/無敵と称されるスタープラチナをスタンド能力として持つ。
主役として登場した3部だけでなく、続編の4部5部6部でも登場するが、チョイ役で終わった5部はともかく話の本筋にしっかり絡む4部6部ではまともに活躍されるとそれだけで物語が解決しかねないため厳しい弱体化を受けることに…
まず4部では登場するにあたって3部最終盤で目覚めた、『時を止められる』という能力に『1,2秒だけ』という厳しい制約を課されてしまう。まあ5秒も止められたら「無敵のスタープラチナがなんとかする」物語になってしまうため、致し方ないとはいえ…
また4部中盤ではラスボスとタイマンで直接対峙することになるが、はっきり言ってラスボスのスタンドはスタープラチナと比べるとパワースピードともに劣っており*8、その上スタープラチナが時も止められるとあっては勝ち目がないため、対峙直前に承太郎が味方をかばって瀕死の重傷となることで弱体化させ、ギリギリの勝負を演出する…のかと思いきやこの状態でもスタープラチナが圧勝。吉良は相手が悪かった。一応オラオラ直撃をくらっても再起不能にはならず逃げるだけの余裕が残された*9ということで弱体化の意味はあったといえよう。
そして6部では物語序盤で主人公の脱獄を助けるために登場するが、敵スタンドの攻撃から主人公を助けるため犠牲になってしまいスタンド能力を封印されてしまう。まあこれも封印されなければそのまま脱獄して『第6部完!!』となってしまうので、致し方ないのであるが。
6部終盤では復活し、ラスボスと戦う主人公一行のもとに駆け付ける。時を止める能力も全盛期の5秒程度までという弱体化補正が完全撤廃された状態で参戦するのだがその結末は…

トランクスドラゴンボール)《B
精神と時の部屋での修行により、超サイヤ人の限界を超えたベジータの更に先の世界に踏み込んだと嘯くトランクスの超サイヤ人形態。全身の筋肉が異様に膨れる事から通称「ムキンクス」。
完全体となったセルを倒すため、先行して戦っていたベジータが失神したのを見計らって変身を披露した。
その戦闘力は「パワーだけなら私よりも上」とセルも絶賛するほどだったが、パワーに特化した変身である一方燃費が悪い上にスピードは落ちており、セルに攻撃を当てる事はできなかった。
ちなみに悟空も精神と時の部屋での修行中にこの形態に到達したが、同時にデメリットも理解し「これでは勝てねぇ」と悟飯にレクチャーしている。
そしてムキンクス形態の弱点をトランクスに指摘したセルも、セルゲームで悟飯に追い詰められた際には逆上してパワー特化の変身をするという同じ過ちを犯してしまっている。


【知る人ぞ知る被害者】






追記・修正は弱体化させないでください。

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最終更新:2024年02月21日 18:41

*1 基本的にゲームバランスの都合なので、後半加入や一時加入などにおいてはその限りではない

*2 弱体化させずとも、山爺の『一刀火葬』から一護の攻撃で倒していた……の様な展開になっていたとしてもおかしくない

*3 主人公達が出場したビギナー部門の優勝賞品である隣国にある温泉街への旅行券が目的。主人公達の母親が毒によって衰弱しつつあるという危険な状態であり、解毒剤を持つ種族との交渉のヒントを求めるために同地に住む学者を訪ねるという関係上、旅行目的ではなく切迫した状況だった

*4 消した時に1コンボ追加する

*5 正確には「セブンの姿に戻る能力」

*6 後年のステージショーの描写では、セブンXの姿がセブンのパワーアップ形態として登場しており、弱体化の結果セブンXの姿になったわけではない様子。

*7 戦闘力が高い為か、彼らが登場する作品は日本人キャラより外国人キャラが犯人になる傾向が増えている。

*8 一応パワーだけは同じA評価だが、大型トラックと正面からぶつかり合ってぶっ飛ばしたり、パンチ一発で地面に大穴を開けるような描写がされてるスタープラチナと同じとは到底思えない

*9 それまでスタープラチナのオラオラ直撃をくらった敵スタンド使いは例外なく再起不能になっており、逃げられたのは吸血鬼の肉体を持つDIOだけだった