ヘビーガンダム

登録日:2012/09/22(土) 00:52:14
更新日:2023/01/29 Sun 23:30:38
所要時間:約 5 分で読めます








■ヘビーガンダム
型式番号:FA-78-2
全高:18.4m
重量:52.2t
装甲材質:ルナ・チタニウム合金

武装:
ビームキャノン
フレームランチャー
ビームサーベル

パイロット:デン・バザーク、他


地球連邦軍が造った試作機
FSWS計画で生み出されたフルアーマーガンダムの再設計機で、「重戦用MS」に分類されている。名称もこれが由来とされる。
顔も名前も似ているがヘビーガンと直接の関連はない。

フルアーマーガンダムは元々ニュータイプ用の機体であったが本機ではそれは想定されておらず、単純に防御力や火力の引き上げ、そして主な運用場所として想定されている宇宙での機動力アップを開発目的としている。

この機体の特徴は、フルアーマーガンダムと同様の目標を、異なるアプローチで実現しようとした点にある。
具体的には増加装甲の装着による性能向上ではなく、ガンダム本体の装甲を分厚くすることで防御力の向上を目指している。
結果としてコアブロックシステムはオミットされたが、フルアーマーガンダムと同等の防御力を実現しながらより軽量で、機動性や運動性では優っている。
また、一部資料によればハービック社製の新型推進器も採用される予定であり、機動性の向上はその効果であるとも言われている。

RX-78系の多くは頭部カメラにツインアイを採用しているが、本機ではゴーグルタイプのカメラが採用されている。理由は不明ながら、本体の改修または新造が前提のため矛盾はない。

一年戦争の末期にガンダムRX-81後継機にあたる次期主力候補機として開発が進められていた本機だが、戦後処理を始めとした諸問題から(前述の新型推進器の開発遅延やアムロが普通の装備のガンダムで凄まじい戦果を挙げてしまったせいで「ひょっとしてコイツいらない子なんじゃ…」という声があがったのも原因と言われる)一旦計画は中断されている。

一年後のU.C.0081年に開発が再開され、それから更に半年後に3機(4機説あり)の全規模開発機が完成し、高い性能を発揮したという。
しかし、この頃になるとまた別の次期主力候補機が登場したりと色々環境が変わってしまっていたことなどもあって、次期主力機として正式に採用されることはなかった。
まさか本当にいらない子扱いされるとは…。

完成した機体の内の2機はデータ取りのために短い間実験部隊で運用され、残る1機は大気圏突入テストを行った際に失われた。
なお、実験部隊に配備された機体は実戦も一度経験したらしいが、その戦闘の内容までは明らかにされていない。


●武装
  • ビームキャノン
背中の右側に装備。ジェネレーターと直結している。
たまに間違って実弾兵器扱いされることがある。

  • フレームランチャー
ガトリング砲とミサイルランチャーをニコイチした複合武器。
使う時は右腕に嵌め込む様にして装着される。

  • ビームサーベル
背中の左側に一基だけマウントされている。
多分他の機体と同じ物。


●作中の活躍
特務部隊のデン・バザーク大佐に引き渡される予定だったらしいが、実際に引き渡されたのかは分かっていない。

終戦後、ジオン共和国に現れたDr.Qのパーフェクトザクから同国を守るべく出撃した部隊の中で本機の姿が目撃されている。
パーフェクトザクに攻撃を仕掛けるが全くもって歯が立たず、早々に撃破されてしまった。



■ヘビーガンダム(2号機)
型式番号:FA-78-2
全高:18.4m
重量:52.2t
装甲材質:ルナ・チタニウム合金

武装:
ビームキャノン
フレームランチャー
ビームサーベル
ビームライフル
バズーカ
展開式シールド


「MSV-R」に登場。
名前からも分かる通り、ヘビーガンダムの2号機である。
外見は全く同じだが、携行できる武装が増えている。


●武装(同じ物は割愛)
  • ビームライフル
ガンダム用の物を基にした専用品。
銃身を短くしてフォアグリップをオミットし、大型化したエネルギーCAPを追加した事で容量が約80%増加し射撃回数が増えた。

  • バズーカ
これも専用品で、ハイパーバズーカを改良している。
射程を約20%伸ばし、照準性能もアップ。更にフォアグリップを追加してマガジンの位置を上側に変更した。

  • 展開式シールド
左腕に装着される。
二つに折り畳むことが可能。


●作中の活躍
ジム・スナイパーカスタム2機と一緒に写っている画像データが発見されていて、性能テストを兼ねた模擬戦を行っていたのではないかと考えられている。

■ヘビーガンダム(イングリッド0専用機)
宇宙世紀0090を舞台にした漫画「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」に登場。恐らくは2号機がベース。
元キマイラ隊の強化人間にして金髪ツインテ合法ロリにしてゴップの義娘であるジョニ子ことイングリッド0専用にカスタマイズされた機体。外見は彼女の意向で赤く塗装されている。

建造から10年の時を経て近代化改修……というよりも壮絶な魔改造を施されており、コクピットは全天周囲モニターとリニアシートを採用、更に連邦式バイオセンサーとジオン式サイコミュの同時搭載を施されている。
それによって性能が同時代と渡り合えるほど向上した他、イングリッドが搭乗していない間もサイコミュで彼女の脳波に反応して動くようになった*1

もっとも勝手に歩き回ったりはしておらず、せいぜいイングリッドやその周りの人間を首を動かして見つめる程度。
それを見たヤザ……ヴァースキ大尉は「よく懐くガンダム」とコメントしていた。どんなガンダムだ……。




■フィギュア
GFFにて発売。
プロトタイプガンダムに換装できる。

  • MG
プレミアムバンダイ限定。素体はver.2.0。
MS-Xのガンプラはこれが初。
一般販売でもよかったのでは…?

  • HG
同じくプレミアムバンダイ限定。
「機動戦士ガンダム ジ・オリジン」のMSD(MobileSuitDiscovery)版としてアレンジされており、フレームランチャー、2号機の専用ビームライフル、折りたたみ式のシールド(FSDガンダムと同じもの)が付属している。
後に成型色がホワイトになった「ロールアウトカラー版」もプレミアムバンダイ限定で発売された。





戦場の絆
コスト240の射撃機
投入された初期は近距離機だった事もある。
フルアーマーガンダムより全体的に機動性が良く原点に忠実である。

射撃武器はビームキャノンでABCの3タイプがある。
Aはビームを1発発射。
Bはビームを5連射する。
Cはチャージ式で最大まで溜めると強力で巨大なビームを撃ち出す。そのサイズは歩きでの回避は不可能な程。ただしコスト+40となる。

大抵は1発の威力が高く長射程のCを選ぶが射撃後の硬直が大きい。

サブウェポンはフレームランチャーで、こちらも3タイプ。
  • 誘導ミサイル
  • ガトリングガン
  • 焼夷ミサイル(炎上効果、コスト+10、機動低下-小-)

格闘はビームサーベル。
他の射撃機と同じで格闘威力が低い。

尚セッティングは機動が3まで装甲が1までと少ない。

一般的にはビームキャノンC&焼夷ミサイルを装備し、キャノンで密集する敵を纏めて打ち抜いて抑えに来た敵をミサイルで迎撃&炎上させるのが主流。
が、どちらもリロードに時間を要する為、回転率が悪い。



■余談
ガンダムのバリエーション機の一つ「ガンナーガンダム」の設計はヘビーガンダムがベースになっているのではないかと言われている。
実際、両機には共通点が少なくない。


また、「THE ORIGIN」に登場するRX78-01 ガンダム1号機も頭部のゴーグル型カメラや背中にキャノン砲を装備しているあたりがヘビーガンダムを想起させる。

コミックボンボンで連載されていた四コマ漫画「元祖!SDガンダム」では、当時人気を博していた「あぶない刑事」ネタを披露。
ヘビーガンダムは舘ひろしが演じたタカこと鷹山敏樹よろしく両目をサングラスっぽくアレンジされており、柴田恭兵演じるユージこと大下勇次役の百式を相方としていた。
ヘビーガンダム&百式の「あぶ刑事」コンビは『SDコマンド戦記』シリーズにも登場している。


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最終更新:2023年01月29日 23:30

*1 ΖΖ作中でプルがキュベレイを遠隔操作したり、UCでバナージがユニコーンを召喚したのと同じ現象。