コヨミ(仮面ライダーウィザード)

登録日:2012/11/01 Thu 12:39:41
更新日:2024/01/30 Tue 17:50:51
所要時間:約 3 分で読めます






「晴人を助けられるのは、私だけ……」


コヨミは、特撮番組『仮面ライダーウィザード』の登場人物。

演:奥仲麻琴(ぱすぽ☆*1


【概要】

仮面ライダーウィザードである操真晴人の協力者で、物語開始以前から彼を助けてきた少女。

晴人と同じく白い魔法使いに助けられたが、サバトの影響で晴人からプリーズリングでウィザードライバーを経由して定期的に魔力を供給しなければ活動できない身体となってしまう。
この際、角度によってはコヨミが晴人の股間に手を当てているように見えるが気にしてはいけない
朝っぱらから何見せてんだ。

このことから、四話でメデューサ様に触手プ(ryで魔力を抜かれた際には人形と呼ばれている。

長らく劇中人物から「コヨミはファントムが生まれた後に残った脱け殻ではないか」と予想されていたが、ソラ曰く「ファントムが生まれた後、身体が残っていることはあり得ない」とのこと。


【人物】

ダウナーな性格で、基本的には物静かだが、晴人絡みになると結構怒る。

物語開始当初は晴人と輪島のおっちゃん以外には心を開いていておらず、凛子や瞬平に対しては、気軽にファントムとの戦いに関わって欲しくないと考えていた(冒頭の台詞はそれを憂いて言ったものである)。

しかし物語が進むにつれて瞬平や凛子にも心を開いていき、今では普通に笑顔を向けるようにもなっている。

晴人に対して恋愛感情はないらしい…が、14話の冒頭はどう考えてもデートにしか見えない。


【能力】

探知系に優れていて、
  • 人間とファントムを見分ける
  • 水晶玉を通して離れた場所を透視
が現在判明している。
晴人の行動を見たり、フレイムドラゴンリングから危険な雰囲気を感じ取るなどもした。
プラモンスターにも指示が出せるようで、レッドガルーダの事を『ガルちゃん』と呼び可愛がって(?)いる。


以下ネタバレ注意























【真相】

その正体は、白い魔法使いこと笛木奏の一人娘、笛木暦
既に不治の病で死んでおり、現在は生と死を反転させる力を持つ賢者の石を埋め込まれて動く人形と化している。

本来ならば晴人達が巻き込まれたサバトで完全に蘇るはずだったのだが、集めたゲートとグールでは魔力が足りなかったため、暦の記憶と心を持たない上に魔力で動く人形という不完全な復活になってしまった。
記憶がないのは、コヨミと笛木暦の人格は別のものなのでそもそも最初から持っていなかったため。
賢者の石は維持に魔力が必要であり、そのために白い魔法使いから晴人に預けられた。

笛木の真の目的は魔法使い4人を生贄にして東京都民全てを巻き込むサバトを開き、今度こそコヨミを生きた人間「笛木暦」に戻すこと。
つまりある意味ウィザードで起こった全ての悲劇の元凶となった存在と言える。

本人もそのことは気に病んでおり、何度も笛木にサバトを止めるよう説得するが、既に妄執で凝り固まっている笛木には全く聞き入れられなかった。


【結末とその後】

50話にてグレムリンの強襲を受け、笛木が戦っている間に散らばった荷物の中からインフィニティーリングを回収。笛木を追ってやってきた晴人へリングを返し、晴人が勝つきっかけを作った。
しかしその後、笛木にとどめを刺したグレムリンによって賢者の石を奪われてしまう。
晴人の腕の中で「一度死んだ者は生き返らない、生き返らせてはいけない」と消滅を受け入れ、晴人に賢者の石の処遇を託して静かに消滅した。

コヨミの遺志通り、賢者の石をホープウィザードリングという形で取り戻した晴人は、誰の手も届かない所へと石を持ち去るのだった。



私、魔法使いになったの…晴人とお揃い…


上記の理由から復活はないと思われたが、『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』にてまさかの再登場。
オーガによって奪われたホープリングを媒介に電気ケーブルで肉体を練成され、更になんと白い魔法使いに変身。オーガに操られるがまま魔法を使い、晴人を苦しめる。
(リングは恐らくカーバンクルを食ったオーガが生成した魔宝石を使ったと思われるが、ドライバーの出処は不明)

「自らの希望であるコヨミを倒す=ホープリングを壊して絶望するか、コヨミを倒せずコヨミの手で多くの人が死んでいくのを見て絶望するか」という絶望の二択を晴人に迫るために、エクスプロージョンでリア充爆発並の大規模爆発テロを起こした。
しかし当のコヨミ自身に戦闘経験が全くないからか、変身しても尚ビーストやウィザードフレイムスタイルとの戦いでは終始圧倒されていた。…逆に言うと、テレビ本編でのおとっつぁんの圧倒的すぎる強さは、白い魔法使いのスペックではなく笛木自身の強さに拠るところが大きかったということになる。つくづくトンデモない物理学者である。
しかし晴人の「どんなコヨミでも受け入れる」という告白説得でオーガが付加した邪悪な部分が浄化され、ホープリングに戻った。

そしてその後、ホープリングはコヨミ一色の世界に変わった晴人のアンダーワールド内に安置される事となる。
文字通り「誰の手も届かない所で」、かつ「コヨミは晴人の心の中で生き続ける」事となったのだった。


しかし、『小説 仮面ライダーウィザード』では笛木の遺した災厄「ワーロック」から晴人の命を守るため、
その心の一部を「漆黒の魔法使い」として分離させ、彼にホープリングを託す事となる。
最終的には漆黒の魔法使いと共闘してワーロックを倒すも、瀕死の重傷を負ってしまった晴人の命を繋ぎとめるために
ホープリングに秘められた「賢者の石」の力を開放。彼を復活させると同時に、ホープリングもまた代償として消滅する。

その後、何時か遠くない未来、晴人と凛子の娘として再びこの世に生を受けるだろうことを確信しつつ、
面影堂の一行を見守りながらコヨミは完全に昇天するのであった。
ちなみに4作後の冬映画『平ジェネ』時点では尺の都合はともかく言及はなし。
凛子はまだ若手刑事なので子育てまで含む安定した生活環境を整えている段階だろうか?

……『ガールズリミックス』や『仮面ライダー図鑑』で言及がないあたりオフィシャルにはなってないのかもしれない。


【余談】

演者の奥仲麻琴氏は、3年後の『仮面ライダーゴースト』でもゲストキャラの別役で出演している。

仮面ライダーエグゼイド』の劇中に登場するゲーム「魔法少女コヨミ in マジックランド」なるゲームが存在する。
ポスターに書かれている決め台詞は「―――さぁ、ショータイムです!」、製作が「白い魔法使い実行委員会」と、ウィザードネタが詰まっている。
笛木親子はこの世にはいないのでまだいいが晴人達関係者が見たら何を思うのか
さらには『仮面ライダーゼロワン』ではアニメ化の計画が進行している。


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最終更新:2024年01月30日 17:50

*1 当時。奥仲氏は後に2015年1月1日付けでグループを卒業している。