DEAD END(バンド)

登録日:2011/04/17(日) 16:03:06
更新日:2021/07/10 Sat 00:02:56
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お前の墓標に名前はいらない



DEAD ENDは1984年に結成された日本のHR/HMバンド。

1986年 インディーズレーベルから1stアルバム「DEAD LINE」を限定1万枚リリース。当時のインディーズシーンの記録枚数を更新し話題となる。
1987年 2ndアルバム「GHOST OF ROMANCE」でメジャー進出。
1990年 ドラムのMINATOが脱退。一時活動休止をするも、MINATO以上のドラマーを見つけられず、解散。
2009年 約20年の時を経て再臨。
2020年 6月16日YOUが敗血症のため死去、享年56歳。


従来の日本のHR/HMにはなかった独特な世界観を展開(後述)。これは後の(主に)V系バンドに影響を与え、X JAPANとともにV系のルーツと言われている。
だが、DEAD END自体はV系ではないことに注意していただきたい。



《現メンバー》
●MORRIE(Vocal)
本名:大塚基之
読み方はモーリー。モーリエではない。
DEAD ENDの作詞担当。DEAD ENDのイニシアチブはMORRIEが握っている。
初期は叫び散らすような歌い方をし、中期~後期はボイトレの甲斐あって聴きやすいものとなり、歌声も妖艶なものとなる。
容姿は、初期~中期の頃は逆立てた髪とアイラインが特徴。後期は髪を下ろし、メイクも薄くなった。
復活後はセミショートのサラサラヘアーになり、メイクも若干濃くなった。

●YOU(Guitar)
本名:足立祐二
2代目ギタリスト。
メジャー後の大半の曲の作曲を担当。マイケル・シェンカーの影響を受けているため、曲も叙情的なものが多い。
ギターは主にフェンダーのストラトを使用。
切り裂くような速弾きやクリアトーンの泣きギター等の変幻自在なプレイを見せる。曲「I CAN HEAR THE RAIN」ではギターが泣きまくっている。
ウルトラマンが好きで、フィギュアをたくさん持っている。
2020年6月16日、敗血症のため死去した。享年56歳。

●"CRAZY" COOL JOE(Bass)
本名:増本正志
当時は日本一派手なベーシストと評され、『ベーシスト=地味』という概念を変えた人物の一人に挙げられる。
その一方でベースラインはシンプルなものが多く、跳ねるようなベースラインが特徴。JOE作曲のDECOYという曲のイントロのベースフレーズは特に印象的。
使用ベースで有名なのはグレコの黒いフライングV。


《元メンバー》
●MINATO(Drums)
本名:湊雅史
2代目ドラマー。
オーディションを受け(本人はあまり乗り気じゃなかった)合格。また、オーディションを受けた人の中で唯一、DEAD ENDの音楽性を批判した。
加入時はタイトで尖った、イアン・ペイス(DEEP PURPLE)を彷彿させるようなドラムスタイル。
脱退後は自分の影響を受けた故ジョン・ボーナム(LED ZEPPELIN)のドラムスタイルに近づけるため研究している。
脱退後は主にスタジオミュージシャンとして活動し、様々なアーティストのサポメンを勤める。ちなみに福山雅治のツアーに参加したことがある。
再結成の際も、最初のアルバムにこそ参加したものの、
続くツアーには本業のスタジオミュージシャン&サポメンの方が儲かると思ったのか、不参加を表明しそのまま脱退する。
現在ドラムは流動的にサポートメンバーが叩いている。

●TAKAHIRO(Guitar)
本名:香川孝博
初代ギタリスト。
DEAD LINEの収録曲の大半を作曲。DEAD LINEのレコーディング後、脱退。

●TANO(Drums)
本名:田野勝啓
初代ドラマー。
インディーズ時代在籍。ツアーでの疲労により入院、退院するもGHOST OF ROMANCEのレコーディング直前に病により脱退。



《曲の特徴》
●初期
DEAD LINE~GHOST OF ROMANCEではHR/HMを基調とし、詞はホラー、オカルト等の奇々怪々で難解な用語がちりばめられている。
これはMORRIEがホラー映画・小説が好きなためである。

●中期
3rdアルバム「shambara」からプロデューサとして岡野ハジメを起用。
詞はホラー要素、難解さが若干薄れた(怖さは健在)が、HR/HMをベースとするメロディアスな曲により、詞の世界観を引き立てた。

●後期
4thアルバム「ZERO」では一転し、曲調はポップスよりのロック、
詞もホラーなものから神・天使世界の荘厳さを恐怖と見なした、終末観、ポストアポカリプスをテーマにしたものとなった。
ファンはこの変化に衝撃を受け、「これはヘヴィメタルか?」という疑問を筆頭に「ZERO」は賛否両論の作品となった。



《影響》
活動期間は短かったもの、独特な世界観を持つ楽曲は今聴いても古臭さを感じさせず、評価されている。
西川貴教L'Arc~en~CielLUNA SEA黒夢Janne Da Arc等の90年代を代表するロックバンド、V系バンドが影響を受け、リスペクトしている。
西川は「MORRIEは本物のカリスマ」と評している。
DEAD END(特にMORRIE)がいなかったら、これらのバンドは生まれなかったかもしれないと考えると、DEAD ENDが音楽業界に残した爪痕は大きい。



《代表曲》
SPIDER IN THE BRAIN
FRENZY
PERFUME OF VIOLENCE
DANCE MARCABRE
PHANTOM NATION
SKELETON CIRCUS
SONG OF A LUNATIC
EMBRYO BURNING
JUNK
PSYCHOMANIA
BLIND BOY PROJECT
I CAN HEAR THE RAIN
I WANT YOUR LOVE
SO SWEET SO LONELY
I'M IN A COMA
SERAFINE
PRINCESS
DRESS BURNING

CDはDEAD LINE、shambaraが名盤。

この項目を見て興味を持った方には、上記の代表曲の大半が収録されているベストアルバム「∞」を聴いてみることを薦める。





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最終更新:2021年07月10日 00:02