仮面ライダーサガ

登録日:2011/02/16 Wed 17:24:00
更新日:2023/12/10 Sun 00:17:41
所要時間:約 4 分で読めます




貴様に王の判決を言い渡す―――死だ。

変身。

\ヘンシン!/


仮面ライダーサガとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーキバ』に登場する仮面ライダー。


スーツアクター:永徳

身長:205cm
体重:110kg
パンチ力:12t
キック力:35t 
ジャンプ力:ひととび90m
走力:100mを2秒

◆概要

ファンガイア族がチェックメイトフォーの一角で、全ファンガイアの頂点に君臨する「キング」のために造った鎧。
3種類存在する王の鎧の中で最も初期に造られたため、武装、フエッスルの数が必要最小限しかない。
他種族殲滅用の仮面ライダーダークキバに対し、こちらは裏切り者の抹殺が目的。

仮面ライダーキバ及びダークキバと異なり、ファンガイアの特徴でもあるステンドグラス状の装飾が多分に見られ、神々しい。

内包する力は蛇の力であり、フエッスルを使用せずとも眷属であるヘビ型のモンスターを使役できる。
使用されている魔皇石は一つのみだが、レア度が段違いで、キバエンペラーフォームと同等以上の力を持つ。
しかし、渡がザンバットソードを手に入れると圧倒されたり、後に太牙がダークキバに乗り換えて出番が無くなったりと扱いは不遇。
デザインはキバ(キバフォーム)の生物的デザインとは対照的にヨーロッパ風ゴシック建築を取り入れているとの事。
キバ、イクサ、サガに共通して言える事はゴシック系である。


◆性能

頭部「サガ・ペルソナ」には様々な情報収集機関が搭載されており、最初期の鎧ながら性能はキバのものと同等。
口部の「ハイパークラッシャー」は顎力1.2tを誇り、大気正常装置や呼吸補助機能など、これまたキバと同様の機能を備える。
王冠を模した頭飾り「キングスクラウン」はそれ自体が魔皇石と同じ能力を持つ魔石・ファングストーン製で、額中央に配置された赤い魔皇石「禁断の実」と呼応することでサガの魔皇力を極限まで拡大する。
また、放射線状のリブによって余剰の魔皇力を分散させ、装着者を保護する。

眉間の「エターナルグラス」と胸部の「エターナルラング」はファンガイアの体に存在するステンドグラス状のパーツと似たようなもので、太牙の発する魔皇力を吸収・貯蔵することで、緊急時のエネルギーとして使用するタンクの役割を持つ。

上半身を守る外套型のパーツ「バイパーカラー」はルシファーメタル製の防具で、不可視のバリアを張りサガの体を防御する。
手足に見られる蛇の骨型の鎖「デュナミスカテナ」は封印ではなく、アクションをサポートするためのフレームであり、装着者の意志を先読みすることで伸縮、その身体能力を存分に発揮させる。

足の裏にはキバと同じく「魔斬口」という魔皇力の放出口があり、スネーキングデスブレイク使用時の敵へのインパクトの際にその威力を高める……が、本編では全く使われていない。これはスネーキングデスブレイクが、本来「釣り上げた敵を振り子の要領で揺らし、ライダーキックでぶっ飛ばす」という技だった頃の名残。
太牙はこの技を必殺仕事人風の殺し技として使用しているため、こちらの特性は生かされていない。

さらにエターナルラング中央の漆黒の魔皇石は、代々のキングに受け継がれるもっとも貴重なものであり、キバの持つ三つの魔皇石と同等の力を一つで発揮する。
各部を守る「バロッキング」と名のついたアーマーはファングストーンで作られており、魔皇石こそないものの同等の能力を発揮できる。

◆装着者

◇登太牙

現代のキング。
彼は本来闇のキバの鎧を継承するはずだったのだが、闇のキバの鎧は真夜が封印していたために長らくサガの鎧を使用していた。つまりこちらは代用品。
サガークとは幼少期から一緒にいたこともあり、古代ファンガイア語を話すサガークと意思の疎通が出来る。

◇初代ファンガイアのキング

設定のみの存在で、劇中未登場。
過去にはこの鎧を纏ってゴブリン族を殲滅したり、他種族も絶滅の一歩手前まで追い込んだが、
レジェンドルガ族との戦いにおいて専用に闇のキバの鎧が造られた事から、サガの力ではレジェンドルガ族には太刀打ち出来なかった模様。

◆武装

◇ジャコーダー

変身アイテム兼唯一の武装。
ジャコーダーを腹部に巻き付いたサガークに挿して変身の意思を伝え、引き抜くことでウロボロスを模した円盤「マンダテーブル」が回転し、変身が完了する。
赤い刀身に当たるパーツ「バイパートング」は、持ち手の「キーグリップ」からサガの意志を受け取ることでロッド型の「ジャコーダーロッド」と鞭型の「ジャコーダービュート」に変形し、遠近両方に対応する。
また、柄の部分は恐るべき強度を持つルシファーメタル製の「コブラハンマー」であり、これ自体が打撃武器としても使用可能など、シンプルながらかなりガチな構造。
斬撃による重い一撃を見舞う黄金のキバに対し、サガはビュートの牽制・捕縛とロッドによる高速の刺突といったフェンシングスタイルを執る。
ちなみに本来はウェイクアップフエッスルとして開発されていたため、縦笛(リコーダー)を模した形状をしているのはその時の名残り。
使い慣れていたためなのか、太牙はダークキバに変身した際もジャコーダーを使っている。
ベルトに挿すとライドルっぽい。

◇ウェイクアップフエッスル

ジャコーダーから必殺技起動キーとしての役割を抜き出し、後のフエッスルの体系を作り出した。

◇サガークベルト

後述のサガークが変身ベルト化したもの。
サガークの口である「サガークジョー」はフエッスルのスロットになっている。
表面(サガークの背中)には、互いの尾を食い合う2匹の蛇の意匠が2組刻まれた「マンダテーブル」があり、これはサガークの動力である生体エンジンの一種。
ここに手を触れることでサガークとの意思疎通が可能。変身時・必殺技発動時には高速回転し、魔皇力の余剰分を分散させることで太牙を負荷から守る。

眷属

◇サガーク

変身ベルトに変わるモンスター。UFOみたいな外見だが一応『蛇』がモチーフ。
サガの初期設定では宇宙人が作成したライダーという事を想定した為、名残としてUFOっぽさがある。デザインをよーく見るととぐろを巻いた蛇を象っており、色々なところにヘビっぽい造形がある。
なお、両サイドの銀色の部分は「シルヴァテンタクル」という六本の脚。ヘビとは一体……。

ファンガイアのキングを守護する役目を与えられ造られたメカ生命体で、要は機械仕掛けのゴーレム。
失われた古代ファンガイア語を話すが、サガへの変身時には辛うじて「変身」「ウェイクアップ」が聞き取れる。
マザーサガークという巨大なサガークを始めとして眷属が複数存在するため、量産されているらしい。

口部「サガークジョー」の黄金の牙からは音波を発し、厚さ1メートルの鉄板程度ならやすやすと両断する。
また目の「サガークアイ」はとにかく見ることに特化しており、1000メートル上空からアリを識別する視力に加え、厚さ3メートルの壁の向こうを透視し、全くの闇の中でも視界に支障をきたさない。

太牙が第47話でダークキバを受け継いでからは全く登場しなくなったが、
その事で一部から「ネオファンガイアが円盤的なデザインなのは太牙に見捨てられたサガークが報復に来たから」などとネタにされる事も。

玩具的には、平成ライダー初の「光る!回る!」変身ベルトだが、起動と同時に変身待機音が鳴るし、フエッスルは2種類しか認識しないし、
付属のフエッスルの認識ボタンはイクサナックルの使い回しと、いまいち遊びにくい。

ちなみに、玩具のキバットとイクサベルトには、本来サガ用フエッスルで使う予定だった未使用音声が収録されている。

◇マザーサガーク

サガの眷属。巨大なサガークを黒くしたような外見をしているが、触手状の足があり、どことなくクラゲっぽい。
内部にサガーク1000体を内蔵している。
キバとの決戦で召喚されるが、エンペラーフォームに眷属を殲滅され、自身はファイナルザンバット・斬を受けて両断された。

◇ククルカン

サガの眷属たるモンスター。六枚の翅と頭飾りを持った、全長200メートル越えのコブラのような怪物。
キングに献上するために捕獲されたモンスターを改造したもので、サガーク同様幼少期から太牙のしもべとなっている。
そのためか、フエッスルではなくサガの指笛によって召喚される。
キバとの決戦では飛翔態相手にドッグファイトを繰り広げるが、最終的に競り負け撃破された。


◆必殺技

◇スネーキングデスブレイク

通称、必殺仕事人。「聞け!地獄の轟きをォッ!」
上空にキバの紋章を出現させ、ジャコーダーを相手に突き刺し、上空の紋章を通して吊り上げ、
とどめにジャコーダーを爪弾いて魔皇力を一気に流し込む。
一連の動作を行わずとも出来、突きささずに縛り上げて魔皇力を流し込むパターンも。
後年のゲーム等で再現する場合は突き刺すのがアウトなのか、巻きつけて吊り上げるパターンのみとなっている。でも相手は死ぬ。
太牙が変身したダークキバも使用。
ちなみに設定段階では吊り上げた相手を振り子の要領で揺らしてライダーキックでぶっ飛ばすという蹴り技。
魔斬口の設定はこの名残。


◆シリーズ他作品での活躍

仮面ライダーディケイド


第14話:『電王の世界』でディエンドが召喚。先に召喚していたサソードと共に電王・ソードフォームを追い詰めていた。

第30話:『キバの世界』の仮面ライダーとして登場。『ブレイドの世界』の仮面ライダーや『響鬼の世界』の仮面ライダーと戦う。
必殺技のスネーキングデスブレイクで轟鬼と天鬼を抹殺してアスム/響鬼も抹殺しようとするが海東に邪魔され、最期は逆に響鬼に討たれてしまう。
海東が援護しなければサガ一人で「響鬼の世界」は壊滅していた。


仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

『ディケイド完結編』にて『キバの世界』の復活シーンでワタルの前にイクサと共に登場。
ホントにただ出て来るだけなのでハッキリ言えばモブ。
因みにキバの映画に登場してなかったので、サガとしては初の映画出演となった。



◆ゲーム作品での活躍

◇仮面ライダーバトル ガンバライジング

ナイスドライブ第二弾で登場。
事実上の前作になるガンバライドではSPカードのみの参戦だったため、ようやくの登場となる。


◇仮面ライダー ライダージェネレーション

残念ながらデルタ共々、ディエンドのパシリとしてしか登場しない。


◇仮面ライダー 超クライマックスヒーローズ

クラヒーシリーズ最終作に、不遇枠と噂されたキバ勢から新規キャラとしてついに参戦。
必殺技の再現度は高いが、慣れてくるとあまりにも長すぎる演出がうざくなってくるとの評判。







追記修正を放棄した者め、王の判決を言い渡す…死だ!





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最終更新:2023年12月10日 00:17