アストラナガン

登録日:2010/06/05(土) 00:51:01
更新日:2023/07/20 Thu 22:30:33
所要時間:約 7 分で読めます







俺を善悪という下らない基準に当てはめるのはよせ
このアストラナガンが指し示す敵を駆逐するだけだ





スーパーロボット大戦αシリーズに登場する架空の兵器。


アストラナガン


全長:40.7m
本体重量:187.9t
装甲材質:ズフィルード・クリスタル
搭乗者:イングラム・プリスケン
戦闘曲:虚空からの使者


□概要

イングラム・プリスケンが駆る、漆黒の人型機動兵器。
地球側からはエアロゲイターの機体と認識されており、識別コードはAGX-15「ブラック・エンジェル」

地球、ラ・ギアスやバイストンウェルといった異世界、更にゼ・バルマリィ帝国の技術を結集して作り上げた「究極の機動兵器」
恐るべき性能を誇り、その力はゼ・バルマリィ帝国の切り札ズフィルードと比較しても何ら遜色はないどころか、パイロットであるイングラムの技量と合わさり確実に上を行く。


そのスタイリッシュな外見からスパロボオリジナルの敵メカではかなり人気の高い機体でありOGシリーズへの参戦も期待されたが、どういう理由かR-GUNリヴァーレに差し替えられた。
しかしデザイン的に見てもアストラナガンとは月とスッポンで人気はない。

ちなみに、リヴァーレに差し替えられた理由は、単純にOGの原作であるドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』の設定を引き継いでいるため。
このドラマCDではイングラム寝返り後の初遭遇がそのまま最終決戦となるため、イングラムがR-GUNを改修した機体=リヴァーレに乗ってくる。
ただ、このドラマCDの知名度は非常に低かったため、ユーザーの間では「なぜアストラナガンを出さなかったのか?」と言う疑問の声が上がる事になってしまった。


漫画作品では「R-GUNに異界の存在を憑依させた」と言われており、R-GUNにアストラナガンを憑依させたと思われる。
そういう意味ではアニメ『ディバイン・ウォーズ』最終回に登場したDiSRXの縮小版ともいえるかもしれない。
この機体が存在しないため、未来に飛ばされたアストラナガンを組み込んだ『α外伝』のアウルゲルミルもOGシリーズには登場していない。


□スペック

主動力源はゼ・バルマリィ帝国の上級機体に搭載される量子波動エンジン。
EOTとして地球に与えたブラックホールエンジンは量子波動エンジンに一段劣る性能の技術だったりする。
また特殊機関として「ティプラー・シリンダー」を搭載しており、帝国製機動兵器を遥かに凌駕する出力を持ち、並行世界への移動などが可能。
装甲に使用されているズフィルード・クリスタルによって自己修復能力を持つ。しかし、他の帝国機とは違いズフィルードからの強制力は働いていないようである。

イングラムが自身専用に開発したマシンであり、彼以外には操縦が不可能。
第3次αにおけるシヴァー・ゴッツォの言によれば、特定の因子が無ければ制御が出来ないらしい。

複数技術のハイブリッド機という意味合いではグランゾンに似た機体であり、なんとあのグランゾンを凌ぐ程の性能を持つ。
さらにユーゼスの黒いジュデッカと同じく「クロスゲート・パラダイム・システム」まで搭載している。*1
ちなみにユーゼス・ゴッツォの言によれば、「「真の力を発揮したグランゾン」とジュデッカが戦えば宇宙が崩壊するとの事。
果たしてネオ・グランゾンより強いのか、枷がなければジュデッカと比べてどうなのか、精霊憑依したサイバスターと戦えるのかは不明。
通常空間でネオグランゾンやジュデッカなどとガチで戦ったら宇宙が崩壊しそうなので不明のままにして貰いたいもんである。

イングラムによればアストラナガンは「繰り返される死と再生」(正の無限力)と「まつろわぬ霊達」(負の無限力)の狭間に立つ「因果律の番人」であるらしい。
霊帝ケイサル・エフェスが無限力に認められたものたちを倒し、アカシックレコード書き換えのため正と負の正面衝突になれば宇宙の因果律は歪み、並行宇宙間の均衡が崩れて、全ての宇宙が連鎖的に崩壊していく大惨事に発展する。
それを許さないあまねく並行宇宙が使者であるイングラムに作らせたというのが開発の真相。

つまり、負の無限力が無限力と互角のぶつかり合いをしようとするから激おこなだけで、
負の無限力がちゃんと勝利できる実力を持ってるならそれはそれで良しというスタンス。


□武装


  • フォトン・バルカン
要するにバルカン砲。これを頭部に搭載したのはイングラムのロマンなのだろうか。

  • Z・Oソード
ゾル・オリハルコニウムソードの略。SRXの物と同じだがサイズはアストラナガン用に調整されている。

  • アトラクター・シャワー
MAP兵器。重力の散弾を撒き散らす。アニメーションはガンバスターのホーミングレーザーと同じ。

  • T-LINKフェザー
背部から発生するエネルギー翼を念動力でブレード状に収束し、撃ちだす。

  • ガン・ファミリア
アストラナガン版ビットないしファンネル的武装で、サイバスターのハイファミリアを参考にしたもの。
イングラムのダミーファミリアを攻撃ユニットに融合させて撃ちだす。
かなり手数が多い。

  • アキシオン・キャノン
暗黒物質を構成するアキシオンを目標に打ち込み、ワームホールを形成、グレートアトラクターに叩き落として破壊する凄まじい武装。
イングラムと関連のある人物や機体が割とアキシオン○○○と名前だけ変えて使っている事が多い。

  • インフィニティ・シリンダー
時の流れを垣間見よ!インフィニティ・シリンダー、始動!

アストラナガンの代名詞と言える武装。
ティプラー・シリンダーを利用した攻撃で、10個の中性子星を標的の周囲で超高速回転させ、「標的の時間を逆行させ、存在を無かった事にする」という超反則兵器。
強烈な逆光をバックにしたイングラムの凶悪な表情のカットインが特徴で、アニメーションは必見。


特殊機能

  • 念動フィールド
念動力によって発生させるエネルギーフィールド。
まあαはダメージインフレが半端ないゲームなのであまり気にならない。

  • ティプラー・シリンダー
イングラムが組み込んだ特殊機関。
平行宇宙から様々なエネルギーを取り出す事が可能で、空間転移、並行宇宙へのシフト、時間移動さえも可能にするトンデモ機構。
ただ、平行宇宙や時間移動には特定の因子が必要らしく、自由自在に移動出来る訳ではないようだ。


□劇中の活躍


初登場のαでは条件を満たせば味方になってくれるが、最終話のみのスポット参戦。
DC版ではアストラナガンvsネオ・グランゾンの頂上決戦が拝める。最終話前に参入するので改造できる。
現状、オリジナルのアストラナガンがユニットとして登場するのは「α」のみである。

α外伝ではイージス計画に参加しようとした所、なんらかの事情で霊帝ケイサル=エフェスと戦闘になったようで機体は大破、イングラムの肉体は負の無限力に飲み込まれ、イングラムの魂の欠片を宿したまま間違って未来世界に跳躍、アウルゲルミルに取り込まれてしまった。
イングラムの魂の欠片はあるべき歴史の分岐点を新たに構築するため過去へと干渉、ネオ・グランゾンの爆発を利用してスーパーロボットを未来世界へと呼び寄せた。
アウルゲルミルがドグマブラスターを使う時に腹から壊れたアストラナガンが出てくる。

第三次αではクロスゲートから半壊した状態で出現。おそらくはα外伝の後と思われる。
しばらくは沈黙していたが、アインことクォヴレーのヴァルク・ベンによって捕獲された直後、起動。背後から奇襲し、イミル・アームに似た触手で拘束した後、ゼロ距離でアキシオン・キャノンとインフィニティ・シリンダーを同時に撃ち込み、分解されたヴァルク・ベン諸共再構成させるという無茶極まりない方法でベルグバウとなった。この時、ヴァルク・ベンの反撃を受けても全く気にしていなかった事から、本機が残骸状態から再生され、不完全な状態であったのにも関わらず、既存の機体を大きく上回る性能を持つ事がよく分かる。
(なお、このシーンは何も知らないとホラーそのもの。なんとあのインフィニティ・シリンダーを片手でアキシオン・キャノンと同時展開してる。怖い)

アニメ「ディバイン・ウォーズ」ではまさかのアストラナガンvsディス・アストラナガンという対決が実現。
結果を見るに、大体ディス・アストラナガンとは同等の戦闘能力らしい。

アストラナガンの方が倍くらいデカイはずだが何故か両機の大きさが同じに見えるのは気にしない。


□立体化

上記の様にアストラナガンがちゃんとした姿で出ることは少なかったがユーザーからの人気は高く、ガレージキットなどはよく製作されていたのだが一般流通での立体化は皆無だった。
一方コトブキヤのユーザーアンケートでは5年連続で1位を獲るほどの人気だったためか2016年2月についに初マスプロダクツでの立体化となった。
ロボの立体化に定評があるコトブキヤだけあって造形はなかなかのものであり、独特な各パーツの形状もシャープに造形されており色分けも完璧、顔の部分は塗装済みの別パーツで構成されているため塗装無しの素組でも非常に映えるものとなっている。
また一般流通の通常版と付属品を増やし、インフィニティ・シリンダーのカットインパケ箱が特徴のコトブキヤショップ限定のPremium Edition版の2パターンで販売された。

…が通常版の付属品はZ・Oソードのみである一方、Premium Edition版はガン・ファミリアやエネルギー翼、インフィニティ・シリンダーのエフェクトパーツなど付属が豪華仕様であり、それだけついて定価では1,400円ほどの差しかなかったため限定版は直ぐに完売するものの通常版は未だに残っているところも多い。
特に印象的であるエネルギー翼は、通常版でも付属するZ・Oソード使用時にも展開しているだけあって通常版に付属しなかったことを不満にしているユーザーも少なくない。
ただしエネルギー翼は造形が厚めであるため結構重く、展開状態にした場合重心が完全に後ろになるため転倒しパーツを破損する可能性(ちなみに追記者は腰パーツを折った)、かなりきつめにはされているが翼自体への負荷も大きいため長期に渡って飾る場合は翼基部の補強も必須。



□余談

名前の由来は銃器メーカーの「アストラ」と「モシン・ナガン」から。
異なる国のメーカーの名前を繋ぎ合わせる事で、ハイブリッド機としての出自を表現しているのだろう。


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最終更新:2023年07月20日 22:30

*1 ユーゼスに搭載したのではないかと聞かれて「ご想像にお任せしましょう」と明言は避けてるが