エスカルゴ(食材)

登録日:2012/01/01(日) 21:21:02
更新日:2023/02/15 Wed 14:23:24
所要時間:約 4 分で読めます




エスカルゴとは、カタツムリのフランス語訳。及び、食材としてのそれを指す。フランス語表記はescargot。



古くよりキャベツ畑や葡萄畑を荒らしていた害虫であったカタツムリは、フランス人にとっては駆除の対象であると共に、庶民にとってはご馳走であった。
駆除のついでに茹でし、爪楊枝で殻からほじくり出して食べていたという。また中世の頃にはすでに市場で食材として売られていた。
そして、その味わいは貴族達すら虜にし、宮廷料理としての地位まで獲得するに至った。


■調理方法
殻から取り出し内蔵を脱いて、パセリやニンニク、エシャロット、レモンなどを混ぜたエスカルゴバターと呼ばれるバターで炒め、殻に戻して供されるのが一般的。
フランス料理においてはオードブルの定番である。
なお、調理前に野生種も養殖種も絶食させて、老廃物を排泄させる必要がある。
また、エスカルゴの卵はホワイトキャビアと呼ばれる食材となる。


■主な品種
フランスで食されていたのはリンゴマイマイとプティグリと呼ばれる品種だったが、これらは繁殖力が弱く、アフリカから輸入したアフリカマイマイが現状よく使われている。
日本では東南アジアから輸入した乾燥カタツムリが使われる。


■命をかける男達
しかし、三重県松阪市のカタツムリ養殖場にて、リンゴマイマイの人工繁殖に成功した人がいる。
工場長は実に25年もの歳月をかけてこれを達成したが、それはミクロ単位での壮絶な調整と戦いの日々であったとか。

だがレストランなどでの需要は意外に低い。
コストがかかる故に高価になってしまうリンゴマイマイより、味が落ちても安価な乾燥カタツムリを大半の店が選択してしまうのだ。
それでも、毎年多額の赤字を出しながらも、工場長はリンゴマイマイの養殖を辞める気は無いと言う。

エスカルゴはまるで上質なサザエのように味わい深い食材である。
本場フランスでも、これに合うワインについての議論には未だ決着がついていないそうだ
(エスカルゴは魚でも肉でもないので、ワインを合わせるのが難しい)。

「カタツムリなんて……」と毛嫌いしている人々も、何故これほど多くの人々がエスカルゴに情熱を燃やしてきたかを一度よく考えてみてほしい。

そして、三重県にお立ち寄りの際には、是非ともリンゴマイマイの養殖場に行こう。
彼らの熱意あるエスカルゴへの語りを聞いたならば、その後併設のレストランで出されるリンゴマイマイ料理に手を伸ばさずにはいられないはずだ。
美味しく召し上がれ


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最終更新:2023年02月15日 14:23