ビーデル

登録日:2012/05/02 Wed 21:48:15
更新日:2024/04/07 Sun 21:24:21
所要時間:約 10 分で読めます





ドラゴンボールの登場人物。
CV.皆口裕子、柿沼紫乃(改ブウ編及びドラゴンボールZ×ワンピース×トリコ 超コラボスペシャルにて代役)


◆概要

登場はかなり遅く、原作最終シリーズブウ編より。
エイジ757年生まれで左利き。好きな食べ物はお好み焼きとシーザーサラダ。
セルゲームから七年後、高校生になった悟飯の同級生として登場する。

父親はMr.サタンであり、サタンと共にサタンシティに在住。
母親・ミゲルとは死別している。

母親は顔すら登場していないが、顔はどう考えても母親似。ホント、良かったです。
名前の由来はデビル(Devil)から。これは鳥山曰く、「デビル(悪魔)を女の子らしくもじった名前」とのこと。

趣味は正義の味方。
警察にも応援をよく頼まれ、授業中だろうがすっ飛んでいく。
強い正義感と確かな実力を持ち、相手が大男だろうが武器を持っていようが、正々堂々真っ正面から素手で立ち向かう。

小さな頃は父親であるサタンに格闘技を習っていたが、いつしか自己流になっていった。
その実力は格闘技の現役世界チャンピオンである父親をも超えているが、本人もサタンも周囲の人物も気づいていない。
犯罪者を取り締まる様子を見た悟飯はサタンの実力も知っているためにこれに気づいたが、(少なくともブウ編当時は)話していない。
つまりビーデルは、まだ女子高生ながら既に格闘技の世界チャンピオンを超えた実力を身に付けている天才少女ということになるが、
将来の夫と義父やその仲間たちが最早異次元の実力を持っているためにいまいち伝わりづらい。

10歳の時には天下一武闘会の少年の部で優勝しており、この時、優勝特典としてサタンと戦っていると思われるが、まだ勝てなかったようだ。
そしていつしか、サタンとは組手もしなくなり、普段の生活態度がだらしない父に強い正義感や向上心を持つビーデルはやや失望している様子も見せているが、
親子仲が冷えているというわけではなく、特にサタン側はビーデルに対してかなりの親バカである。


初登場シーンは、機関銃を撃ちまくる銀行強盗の逃走現場。
この銀行強盗はかなり凶悪で、警備員を撃ち(しかもその警備員、マザコンだった)、包囲した警察にもアホみたいに乱射。

「オラオラ!かかってこいよ!!ポリ公!!」

だが、事件は金色の戦士(悟飯)によって解決し、間に合わなかったビーデルは悔しがっていた。
ちなみにその正義感・著名度・強さから特別扱いされているため、特例として取り押さえなどが許可されている。
現実世界の場合、日本では現行犯なら一般市民でも取り押さえられるが、警察官の職務に市民が出張るのは基本邪魔だし、法的にも公務執行妨害などの罪になりかねない。
それを警察の方から頼まれているのだから、どれだけ高く買われているかがよく分かるだろう。
でもいくら武道ができるからって民間人のビーデルに堂々と助っ人頼んじゃうサタンシティ警察はどうかと

その後、何かと目立つ悟飯の行動に疑問を持ち始める。
  • 家と学校が1000kmほど離れているのに徒歩通学*1
  • 顔面にデッドボールを受けたのにケガどころか微動だにしない
  • ホームラン級の打球を8メートルほどもの大ジャンプでキャッチ(現実感が無さ過ぎて皆気のせいだと思うことにした)
  • そこからの返投が正確且つ凄まじい勢いだった(悟飯もなるべく手加減して投げていたが、そもそも8メートルほど上から投げた時点で凄まじい勢いになるのは避けられなかった)
  • 金色の戦士の外見情報と悟飯の服装が金髪碧眼以外一致する。
  • セルゲームの中継で過去にトリック(通称)で髪が金髪に変化する怪しげな連中を見ていた
…………など。

探られていることに焦った悟飯はブルマに作ってもらった装置でグレートサイヤマンに変身(変装?)するが、
登場タイミングと声や話し方、自分の名前を知っている(彼女は有名人では有るのだが)などと悟飯の天然な態度から、ちょっとしたひっかけを用いて結局見破った。

また、悟飯の父が悟空であること。悟空がサタンの前の天下一武道会優勝者であることも見破った。
ちなみに、ドラゴンボールの世界では、名前と名字が分かれているのは珍しいとのこと。
孫チチとはならないのだろう。息子たちには引き継がれたが。


◆舞空術

悟飯(グレートサイヤマン)が舞空術で飛んでいるのが悔しかったらしく、悟飯に教えを乞う。
教えてくれなきゃ悟飯君の正体をばらすと脅し、1人飛行機を運転して、悟飯の家まで押し掛けた。

ドラゴンボール久々の修行シーンであり、技習得の修行は界王拳以来である。

舞空術は、『気』のコントロールさえ出来れば簡単らしく、ビーデルも10日ほどで習得できた。
元々超サイヤ人となれていた悟天はあっさり習得していたが、土台が違うので仕方ないだろう。
それにしても元々『気』なんて知りもしなかったのに、亀仙流や鶴仙流もびっくりの上達速度である。


なお修行を始める際に「髪を短くした方がいいよ」と悟飯に言われ、
「しょ、ショートヘアの方が悟飯君の好み?」
と照れていた。

探り探られている時はむしろ険悪な雰囲気で、修行も脅してのものだったのだが、
お互いに真面目で正義感の強い性格がとても合致していたこともあり、惹かれ始めていたのだろう。

しかしこの時の悟飯はそんなビーデルの様子を意に介さず、「戦いの邪魔になる」というおまいう武道家視点での考えだったことを告げ、
なんとも乙女心のわからないそんな悟飯にビーデルは顔を真っ赤にして怒り、そのまま帰って行った。

だが、翌日には結局ばっさり髪をカットしてボーイッシュなショートヘアにした。女心は難しいのだよ。


天下一武道会では、人間離れしているZ戦士たちに驚きぱなしだった。
死んだはずの悟飯の親父は頭になんかつけて復活しているし、顔色の悪い人は地球上の者ではないとか言うし、
パンチングマシンでものすごい記録を出しまくり、仕舞いにはベジータがパンチングマシンを粉砕したり、
ちびっこたちが金色になったりした際に目が飛び出ていた。

vsスポポビッチ


技、スピードとビーデルが上回っており次々と技が決まる。
が、スポポビッチには全く効いていなかった。
この時つい本気になってしまい、蹴りでスポポビッチの首の骨を折ってしまったが、さしたるダメージにはならず、自力で治された。
なおビーデル自身には折る気は毛頭なかったのでショックを受けていたが、すぐさまそれどころではなくなった。

その後は舞空術でいったん距離をとるが、スポポビッチにも舞空術を使われ追いつかれ、気功波で地面に叩き落とされてしまう。

その後はかなり惨く、観客からは悲鳴が上がる。さらにいうなら読者や視聴者さえも目をそむけたくなる事態だった(アニメではヤムチャクリリン18号の娘・マーロンの目を隠している)。
髪の毛を捕まれる→腹パン→顔面に幾度も膝蹴りされ歯が折れる→顔面殴り→倒れる→頭をぐりぐり踏まれる*2
と散々いたぶられ、あまりの残虐さに無意識に超サイヤ人になりかけ、周囲に静止されなければ間違いなく飛び込んでいたほどに悟飯は激怒していた。

しかし、血を吐いてズタボロになってもギブアップせず、不屈の意思で戦いをやめようとはしなかった。

そんな姿にスポポビッチはますます調子に乗り、これ以上されれば命に関わるとして悟飯も制止を振り切って飛び込もうとしたが、
スポポビッチと共にいたヤムーがこれ以上無駄に時間を浪費するなと静止し、場外に放り出されて敗北する。
治療のために担架に載せられるが、徹底的に痛めつけられてなおビーデルは失神をしておらず、自分に付き添う悟飯に自分のリベンジを託す。
傷はといえば命には別状無かったとは言えかなりの重症で、しばらく動かしてはいけないと言われるほどだったが、悟飯が持ってきた仙豆で全快する。

その後、スポポビッチたちの正体を知って界王神と共に魔導師バビディのもとに向かう悟飯に途中まで同行するが、足手まといになると悟って同行を諦める。
帰る前に悟飯に無事に帰ってくるよう頼み、快諾した悟飯の背中を見送る。
ちなみに帰ってきたらデートとかしたい、と本人が立ち去ってからつぶやいていた。

ブウが復活した際には悟飯戦死(実際には生死不明だっただけで、結果としては生きていたが)を聞かされるものの、
卒倒したチチと違って悟飯の生存を信じて待ち続け、無事に帰ってきた悟飯を涙を浮かべながら迎えた。
リア充爆死…しなくていいやというか、二人とも一回リア充爆死しちゃってるし

その後は、意中の人となった悟飯と見事にゴールインしたことが、作中に出てきた人物関連図より分かっている。
ニートである悟空と違い悟飯・ビーデル共に学力は高いこと、そしてビーデルの父親は金持ちのサタンであることから
社会的にも、収入的にも安定した地位を築けていると思われる。家庭を持つ父親としては、悟空より遥かに勝ってるだろう。
一人娘のパンも儲けており、容姿や声は母親似である。

なお、原作にはないがアニメ『Z』及び『GT』やゲームではグレートサイヤマン2号として登場している。かなりノリノリである。
正義のバカップルの誕生である。脚本家繋がりで『タイムボカンシリーズ』のパロディの可能性もある。
出会った当初はグレートサイヤマンを「かっこ悪い」って言ってたんだけどね。
朱に交われば赤くなるというか、悟飯色に染め上げられたというか…何があったし。

◆映画

魔人ブウ編の時代、もしくは最終回前に当たる時系列の作品に登場。

  • 危険なふたり! 超戦士はねむれない…ブロリーの強さを知らず立ち向かうがあっさりやられた。寝起きで本調子でなかったとはいえ、伝説の超サイヤ人状態のブロリーの攻撃をまともに食らって生存している。父親共々異常な耐久力である。
  • 復活のフュージョン!悟空とベジータ…悟飯と共に地獄から来たかつての敵の処理をしていた。
  • 龍拳爆発!悟空がやらねば誰がやる…グレートサイヤマン2号に扮し悟飯と共にヒルデガーンに勝負を挑むも敗退。
  • 神と神…本作では物語のキーとなるキャラそのためか、デザインが大幅に変わっていた。
  • 復活の「F」…序盤に登場。生まれたばかりの娘(パン)をピッコロに預けている描写がある。

ちなみに、『Sparking!NEO』では上記の映画版のうち龍拳爆発までのシナリオが収録されており、全てのシナリオで操作可能。
復活のフュージョン編ではフリーザセルボージャックと戦うことが可能(悟飯とタッグだが)。

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では主婦業の傍ら、格闘技教室の先生もやっており多忙な毎日を過ごしている事が明かされており、さらに夫の悟飯もまた学者としての仕事が忙しい事から、パンの育児をピッコロに頼りがちになってしまっている。
本作の事件については全く知らされておらず、エンドロールにおいて悟飯のせいで傾いた自宅を見て呆然としていた。


◆余談

担当声優の皆口裕子にとっても非常に思い入れのあるキャラクターとの事で、
2010年にミスター・サタン役の郷里大輔が急逝した際には、「サタン役は郷里さん以外に考えられない」と発言していた。
2012年よりアメリカに語学留学していたが、映画『神と神』では一時帰国して収録に参加していた。
しかし、2013年の特番『ドラゴンボールZ×ワンピース×トリコ 超コラボスペシャル』及び2014年放送の『ドラゴンボール改 魔人ブウ編』ではスケジュール的に厳しかったためか、柿沼紫乃が代役を担当した。
ちなみに、とあるバラエティ番組にて柿沼氏が(夫の古川氏と共に)ゲストとして出演した際に「ビーデルがババアになった」という意見を言われてしまった事を吐露しており、出演者から「ひでぇなオイ!」という声も上がった。全くだ。
その後、2015年発売のドラゴンボール ゼノバースにて皆口がビーデル役に復帰した。
続く『ドラゴンボール超』でも引き続き皆口氏が担当している。


ビーデル「さあ、昨日の続き、追記・修正初めましょ!」

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最終更新:2024年04月07日 21:24

*1 実際には悟飯は筋斗雲に乗って通学しているが、説明のしようがないためか徒歩通学と嘘を付いている。なお、悟飯の身体能力や舞空術をもってすれば(乗り物を使わないという意味合いでの)徒歩通学も可能だが、目立つことを避けるために筋斗雲に乗って通学している。

*2 アニメではこの時に悔し涙も浮かべており、より悲壮感が出ている。