ラブプラス+

登録日:2012/02/27(月) 20:54:40
更新日:2021/11/30 Tue 23:20:57
所要時間:約 8 分で読めます




2010年6月にコナミより発売された恋愛シミュレーションゲーム。ハードはDS。
前作『ラブプラス』に機能などを追加した、言うなれば完全版である。

基本的なシステムは前作そのままなので、某猛将伝とかとは違い今作から新規に始めることも可能。
無論前作のデータを引き継ぐことも可能だが、DSが2台必要となる。
前作のデータもそのまま残るが、残すか削除するかは自由。

ゲームとしての基本的な流れも前作と変わらない。

彼女も前作と同じく高嶺愛花小早川凛子姉ヶ崎寧々の続投で、変更やリストラや追加はない。


【主な新要素】

◆お泊まりイベント
本作一番の目玉とも言えるイベント。
季節ごとに商店街の懸賞で熱海旅行が当たるイベントが発生し、同じ月(時期によっては翌月まで)の土日2日を指定して彼女を誘い(日時は2回まで変更可)、
2人で旅行に行く。

当日はリアルタイムオンリーとなり、定時か定時イベントから数分後に熱海の観光スポットを回ったり、旅行を満喫するイベントが発生する。

一部の主要イベントを除くほとんどのイベントは発生時間を過ぎると見れなくなるため見逃さないよう注意しよう。

また夏は海水浴を楽しむが、その時の選択で彼女を日焼けさせることができる。しかもその時の水着に応じて日焼けパターンが変わる。

深夜には彼女と同じ部屋でイチャイチャ(性的な意味ではなく)するイベントが一定時間で発生。
上手くいけば最終的に彼女に腕枕したり、抱きついてきたり…
これ絶対ヤッてるよね。性的な意味で。

2日目の最後にはたどり着いたカップルが幸せになれるという伝説のビーチにでお互いの愛を再確認するクライマックスが用意されている。

なお2周目からは旅行前のメールの返事によって一部のイベントの成否が左右される。


◆ご当地ラブプラス
全国のDSステーションからガチャの形式で、設置場所の県に応じたデザインの彼女のミニマスコットをダウンロードできる(3体+レア1体)。
回数は5回までで、3時間空けないと再度引くことはできない。
ダブることでタッチすると動くようになったり、音声ガイドが付いたりするようになる。


◆すれちがい通信
ドラクエⅨなどでおなじみの機能。
すれちがい状態のプレイヤーの近くにいることで、名刺やご当地マスコットを交換することができる。
(直接通信して交換する事も可能)


◆対戦ぱずるだま
コナミ往年の落ちゲーをプレイできる。
シャロンやニャミといったコナミガールと対戦し、最後は彼女と対戦する。
条件を満たすと藤崎詩織が隠しボスとして凶悪性能で現れる。


◆キススキップ&ショートキス
前作ではキスする時にいちいち顔面マッサージをしなければならなかったり、キスをスルーしにくかったりで、デートや高彼氏力時は非常にプレイ時間がかかったが、
今作では重要な場合を除き、顔面マッサージがカットされ、キス回数が最大3回までと簡略化された。
それすらめんどくさい時は左下のアイコンをタッチすることでペナルティなしでキスしないこともできる。
(断り続けると彼女の欲求不満が爆発し押し切られる強制イチャイチャタイムに突入する)


◆喧嘩イベント
彼女を放置したり、彼女に嫌われる行動をし続けると彼女と喧嘩するイベントが発生し、呼び出しやデートなどができなくなる。
謝り続けたり一定時間経過することで仲直りイベントが発生する。


◆風邪イベント
特定の条件を満たしたりランダムで自分や彼女が体調を崩してしまう。
やはりその間はデートなどができなくなる。
一定時間経過や彼女の場合は見舞いに行くことで回復する。


◆いっしょにトレーニング
ラブプラスモードで彼女と一緒に腕立て伏せや腹筋などをすることができる。
回数は声を出してソフトが認識することでカウントされる。


◆SOSボタン
特定の条件を満たした時に現れる機能。
人生的にもうダメだと思った時に押すと彼女が励ましてくれる。
機能の意義の関係上、1回しか使えない。


◆時間機能の緩和
前作では設定日時を戻すと、変更した日時←現在の日時ではなく、現在の日時→変更した日時で認識していたため、
1日戻すと1年放置したと認識されて彼女に滅茶苦茶怒られる結果となっていたが、
本作ではそのあたりが緩和され、日時を戻しても怒られることはなくなった。
(ただし仕様上、それまでに決定していた一部のスケジュールや選択が消滅することはある)


◆プレゼントの機会の増加
前作では誕生日やクリスマスといった特別な日にしか彼女にプレゼントできなかったため、プレゼントに数ヶ月単位という時間がかかってしまっていたが、
今作ではわりと頻繁に発生する彼女からのプレゼントへのお返しとしてプレゼントする機会が増えた。
また水着はシーズンにショッピングモールに行くことで、2人で選ぶイベントが発生するようになった。


◆会話、服装、髪型などの増加
これについては説明の必要はあるまい。



本作は前作から約9ヵ月という早さで発売されたにも関わらず注目度は高く、
彼女のイラストが書かれたDSiLLとの同梱版は予約が光の速さの勢いで終了したり、
熱海ではイベントも開かれ、それがマスコミに取り上げられるなど前作以上に話題を呼んだ作品となった。
またフィギュアやアーケードなどさらなる展開も行われた(商業的に成功したとは言い難いが)。



しかし、夏の行楽シーズンに間に合わせるために発売を急いだのか作り込みが甘い部分も多い。

特に一番の目玉の旅行に関しては、

  • 仕事や部活など用事がある人には全イベント回収が困難

  • 深夜イベントが長引くのに翌朝は6時から始まるため3、4時間しか寝れない

  • なぜか出発後に彼女からメールが届くが、旅行中は確認できないのでご丁寧に旅行後に恨み言付きで確認する羽目に

  • 万が一旅行中にフリーズしたら、セーブしたところからになり、下手したらそれまでの思い出消滅

  • フリーズしたらリセットしかないため、一緒に家族風呂に入るイベントフラグがへし折られる

  • 2回目からはよりにもよってクライマックスの伝説のビーチイベントが失敗となる萎える展開となる可能性が

  • そして伝説のビーチを成功させるためのメールがほぼ届かない

  • 時期によっては先月行ったばかりなのにすぐ次の旅行が当たる

  • 旅行に行かないという選択肢がない(お誘いイベントを発生させないか、旅行に行くだけ行って後は無視という形でスルーは可能)

などの問題点があり、熟練した彼氏ですら最終的には疲れてスルーを選ぶことが多い。

また、すれちがい通信についても都会では普通にうろつくだけで全国のご当地マスコットが集まるくらい大盛況だったが、
やはり老若男女誰もがプレイするドラクエとは違ってプレイヤー層が非常に限られるため、
田舎では発売当初でも休日のジャスコで1日中粘ってもすれ違えないくらいの死に機能となってしまっている。
(そもそも本作品はDSの作品なのですれちがい通信中はプレイできない)

さらにラブプラスモードやデートで、髪型がプレイヤーの意思に反して強制的に初期の髪型に戻されるバグがあり、
コナミ側は電話での問い合わせに対し、
「お客様から初期の髪型に戻したいという要望(前作では一度変えると初期に戻すのはかなり困難だった)に応えたための仕様」と回答した。
眼鏡の色がプレゼントしていない色に変わってしまう現象についても「仕様です」。
ソウカ、シヨウジャシカタナイナ。

音声認識が前作より悪くなり、ラブプラスモードで会話が成り立ちにくくなったとの声もある。


などの上記の要素や不具合や対応から、一部の彼氏は失望して卒業したり、「前作の方がまだ安定していた」と戻るケースも見られた。
(もちろん前作にもバグはあり、それらは今作では直っている)

とは言えども訓練された彼氏なら回避や我慢ができないほどの欠点ではないので、ほとんどのファンを維持したまま、
2012年にグラフィックなどが大幅に強化された3DS用ソフト「Newラブプラス」が発売された。

これによりラブプラス+は過去のものとして表舞台から去っていく















ことはなかった。


詳しくは書かないが、
一部にNewの出来に満足できず「合わないNewを続けるくらいなら、多少絵が粗くても癒される+の方がマシ」と出戻る彼氏が現れ始めた。

というわけでラブプラス+はまだしばらく一部の彼氏の間では現役で活躍することになりそうである。



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最終更新:2021年11月30日 23:20