三日月夜空

登録日:2011/11/06(日) 12:09:25
更新日:2023/08/13 Sun 00:05:32
所要時間:約 15 分で読めます




私は友達と話していただけだ……


――エア友達と!






三日月(みかづき) 夜空(よぞら)

僕は友達が少ない』のメインヒロイン。
担当声優は井上麻里奈(幼少期は佐倉綾音)。
実写版の演者は北乃きい。

主人公の羽瀬川小鷹と同じ聖クロニカ学園高等部2年5組に所属。
隣人部の部長。

キャッチコピーは『容姿以外は色々と残念』。
その二つ名に違わず、容姿は美人なのだがエア友達を始めとした様々なぼっち黒歴史を持つ残念な娘。
一例を挙げるとネット上でブログ炎上等やらかしすぎた結果、ネットは調べ物以外使わない主義になった。

趣味は読書。いつもは図書館から借りた文庫本を読んでいる。
実はわかりやすい勧善懲悪のヒーローものの話が好きで、少年漫画好き。


●外見
中性的な顔立ちの美人だが、常に不機嫌そうに振る舞っている為クラスでは孤立しており友達が居ない。
髪型は黒のロングだったが、とある事情により原作3巻ラストで髪をばっさり切りショートヘアに。
ちなみに胸は星奈に比べたら小さいと言うだけで、貧乳と言う訳ではなく普乳。
ホントだよ?
ちなみに81cmらしい。ホントでした


●性格
一言で言えばひねくれ者。およそ愛想というものがなく、口調も男性的で人当たりがキツい。陰険な性格で、凄まじく毒舌。
売られた喧嘩は買うタイプで、絡まれると反射的に相手の胸倉を掴んでメンチをきかせる。
ただし友人の多い人(リア充)は苦手なうえ極度の対人恐怖症で、吐き気を催す程人混みが苦手。
黒髪ロングと言う髪型も特にこだわりがあったのではなく、対人恐怖症で美容院に行けないので仕方なく伸ばしていた。

対人恐怖症だが人間関係を必要としない事務的会話は得意で、出前の注文や本屋のレジのバイトなどは問題なくできる。
対外的には空気なのだが、クールな物言いに大人っぽさを感じるのか本人が意識していないのに何故か年下から慕われる。

頭脳は優秀でクラス1位で学年7位と非常に優秀な成績を修めているが、これは友達がおらず勉強以外にすることがなかったと言う悲しい理由から。
努力型だが地頭も良く、受けた試験の内容や一度見た映像作品の内容を完璧に暗記できるほどの記憶力を持つ。
冷静で洞察力にも優れておりが非常に悪賢く、普段の言動や隣人部での活動で様々な横暴を行い、その力を発揮している。
一方で壊滅的に運が悪く、自分の望みのために策を巡らせるとほぼ確実に裏目に出てドツボにハマってしまう。

ドSな所業で散々星奈を泣かせているが、本人は臆病で傷つきやすい豆腐メンタル。
打たれ弱いがすぐに立ち直る星奈と違って些細なことをいつまでも引きずり、立ち直るのに時間がかかる。

こういっためんどくさい性格の持ち主なため小鷹からは内心『重い』と思われている。
根暗で愚痴っぽくて女子力皆無なくせになまじ頭が良くて屁理屈がうまく、細かいことまでいちいち覚えてる女なんて普通に考えればまごうことなき地雷女だわな…

また、猫が好きと言うかわいらしい一面もある。本人曰く「猫が嫌いな人間などいない」らしい。


●性的なことに対して
星奈のエロゲーや理科下ネタに関してはあからさまに狼狽えており、免疫はほとんどない。
「人前で肌を露出させるなど恥ずかしい」という理由から、囚人服のようなフルボディの水着、真っ黒なジャージを私服として着用するなど、
性的な話題に関しては人並み以上に敏感
しかし、あくまで愛のある性描写が苦手ということらしく、愛が絡まないレイプ等の性描写は平気でネタにする。


●隣人部創設のきっかけ
エア友達のトモちゃんと話しているところを小鷹に見られ、どうしたら友達が出来るかと話していたところに部活の話になり、
「不純な動機で実力もないのに部活に入るのは気が引けるが、それなら自分で新しく作ってしまえばいい」と言う結論に辿り着く。
そしてマリアを口車に乗せて、彼女が管理する談話室4を部室とし、シスターである彼女を顧問に据えて隣人部を創設。自身は部長の座に収まった。


●トモちゃん
夜空のエア友達。エア友達なので、勿論現実には居ない
可愛くて頭が良くて運動神経抜群、優しくて話し上手で聞き上手であり、よくナンパされたり、100点満点の現国のテストで100点オーバーを出したりする完璧超人。
……正に脳内設定。
ちなみに最近は出て来ない。
俺が…俺もトモちゃんだ…←無関係です


●隣人部部員との関係
作中でよく絡むのは小鷹と星奈。
星奈に関しては「」と嫌がらせ全開なあだ名を付けたり(本人は密かに喜んでいるが)ハエ叩きで叩いたり罵詈雑言を浴びせたりと日常的にいじめているが、
本気で泣かせた時は焦っていた。
マリアはよく口八丁で言いくるめ、パシリに使うこともしばしば。
小鳩は誕生日にハンカチセットをプレゼントしたり、
幸村には適当なことを言ってメイド服(後に燕尾服)を着せたり、私服を譲り渡したりしている。
しかし、罵詈雑言も悦んで受け入れる理科だけは苦手としている。


●羽瀬川小鷹との関係
夜空のほうには何か思うところがあるようだが、持ち前の臆病さから一歩を踏み出せないまま部の長と部員の関係に甘んじている。




※以下ネタバレ








●3巻(アニメ1期)までのネタバレ


「――久しぶり、タカ」


実は小鷹の昔の親友。
3巻のラストで夜空がショートヘアになった時、小鷹は初めて夜空がかつての親友だったと言うことに気付いた。

同級生達に絡まれている小鷹を「弱いものいじめをするな」と助けたが、「俺は弱いものじゃない」と逆に殴られてしまい、殴りあいになる。
その後「やるじゃねえか」「お前もな」と言う、少年漫画のような展開になり、親友となる。

が、当時は「ソラ」「タカ」と呼び合っており、当時の夜空は帽子をかぶり、男物の服を着ていたため小鷹からは男だと思われていた。
小鷹は夜空の本名がソラではなく夜空と言うことや、そもそも女だと言うことを知らないまま引っ越してしまい、
夜空はスカートを履いた自分を見せるのを恥ずかしがってそのことを打ち明けられなかったことをずっと悔やんでいた。

転校してきた小鷹を一目見た時から『タカ』であることに気づいていたが、小鷹が全く気づかなかったため二人のための部活(=隣人部)を作り、
二人きりでゆっくり時間をかけて小鷹ともう一度友達になろうとしたのだった(そして星奈の入部によりその目論見は脆くも崩れ去ることになった)。











●8巻(アニメ2期)までのネタバレ


「ですよねー…」


「ソラ」であることを明かしたものの、小鷹との関係は大して進展せず、内心かなり決心した末の断髪が空振りに終わったうえ、
逆にイロモノだと思って警戒していなかった理科や幸村が伏兵として出現したことで焦り始める。

文化祭の自主映画で自分の役と小鷹の役を親友にして関係を深めようとするが、
私的な目的で部活動を利用していることを咎められたうえ盗作がバレたことで計画は失敗。
その上、幼なじみという唯一のアドバンテージも星奈に奪われてアイデンティティが崩壊してしまう。

とどめに屋上での小鷹と理科のケンカと「友達になってくれ」発言を目撃してしまったことで、
自分の戻りたかった『タカの親友』というポジションを奪われた彼女は「旅に出ます」とメールして逃げ出してしまう…











●9巻のネタバレ


「私にはもう、失うものなど何もないということだ!!」


旅に出ようとしたが、そこまでの勇気も出なかったため途方に暮れていたところを小鳩に拾われ、羽瀬川家で捨て猫同然に匿われていたが、
風呂場で自慰行為をしているところを小鷹に発見される。

小鷹の親友にも恋人にもなれないことで意気消沈し自虐モードに陥ったまま隣人部に復帰するが、その場で散々恥を晒して落ちぶれまくった結果、
自虐が行き過ぎて逆に開き直ってしまった。
なんという駄目っこどうぶつ…



終盤に彼女の人格に大きな影響を与えている複雑な家庭の事情が明かされた。

彼女の母親は夜空をそのまま大人にしたような美人で頭はいいがどうしようもなく不器用で根暗で重い駄目な女で、
父親はやがてそんな母親に愛想を尽かし彼女と真逆の明るく優しい家庭的な女と不倫した末に離婚、彼女の姉は父親に、夜空は母親についていくことになり、
後に父親は不倫相手と再婚した。

この不倫相手が元は母親の友人であり、
「友達100人できなくてもいいから100人分大切にできる友達を作りなさい」
と友情の素晴らしさを語っていた母親が同じ口で父親や友人を罵倒するようになったことから、
母を狂わせ家族を奪った『』と『友達』というものに対して複雑な感情を抱えるようになってしまう。

そして自分が女であることが嫌になった彼女は男に変身すれば、テレビのヒーローのようにまっすぐに生きられる…と考えてソラとなり、タカと出会ったのだった。


非現実的でぶっ飛んだ星奈とはまた違ったベクトルに突き抜けた人物で、どこか現実的でえぐい。性格も背景も重い
彼女の演じた役に入り込みやすい中二病気質は複雑な家庭の事情から生じた自己否定意識に起因しているらしく、
リア充嫌いも明るく優しく誰からも好かれるような人が家族を奪ったという憎しみがその源泉なのかもしれない。


ゲーム『僕は友達が少ないぽーたぶる』ではヒロインの一人として登場。

自身のルートではキスシーンどころか朝チュンまでやってのけるが、それまでのやりとりはやはりちょっと残念。まあ夜空らしいといえば夜空らしい。
星奈ルートでは小鷹への想いを彼との殴り合い(小鷹は手を出さないようにしていたが)で精算し、星奈の所へ行く小鷹を見送った。
何故か星奈との百合ルートが存在したり、自分が悪ふざけでけしかけたことで幸村と小鷹がくっついてしまってどうしてこうなったと嘆いたりと残念ぶりも健在。


「トモちゃんは追記・修正も完璧なんだ」

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最終更新:2023年08月13日 00:05