リッチー・ブラックモア

登録日:2011/03/21(月) 19:48:00
更新日:2023/08/05 Sat 09:48:33
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リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)はイングランド・サマセット出身のギタリスト。

あの貴族ことイングヴェイ・マルムスティーンに大きな影響を与えた人である。

  • 略歴
1945年4月14日生まれ。
1960年にギブソン ES-335を手に入れ、ローカルバンドやスタジオミュージュシャンなどで下積み時代を送る。

1968年にジョン・ロードと共にDEEP PURPLEを結成、大成功を収める。
しかし、度重なるメンバーチェンジを繰り返す内にリッチー自身のエゴにより1974年に脱退した。
ロニー・ジェイムス・ディオ率いるElfを吸収する形で自身のバンド・RAINBOWを結成する。
後にコージー・パウエルやグラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナーなどをメンバーに入れながら活動するも、1984年に一時活動を休止、パープルに復帰。
イアン・ギランと幾度もいざこざを起こし、彼を首にし、先のジョー・リン・ターナーを入れるも、
バンドのマネージャーがギランをまた戻し、随一の駄作「紫の聖戦」を作り、ライブ「Come hell or high water」を最後に脱退。
このライブは手抜きがたくさんあったが丁寧なプレイである。
『紫の聖戦』については、ケチをつけてきたファンに喜んで握手をしたほどに嫌だったらしい。

1995年、メンバーを一新しまたRainbowを結成するも、「Strenger In Us All」を出した後すぐに解散、
恋人のキャンディス・ナイトと「Blackmore's Night」を結成し、今に至る。

  • エピソード
初期の頃に活動していたThe Outlaws時代には、小麦粉を買って移動中のバンからばら撒いていたらしい。

1974年のカリフォルニア・ジャムでは、カメラに水をぶっかけ、ギタークラッシュとともにカメラクラッシュ、更にアンプを爆破した。
この時、ガソリンの量を間違えたため、すぐ近くにいたイアン・ペイスのめがねが吹っ飛んだりした。

他にも、プロモーターを全裸でステージ上に宙吊りにしたり、メンバーの控室にウ○コの入った袋を放置したり、
気に入らないスタッフのパスポートの写真をETとすり替えたり、その悪行は挙げればきりがないほど。

Rainbow結成時に前髪が後退してきたが、「バビロンの城門」のジャケットでは不自然に増えていることから、ヅラ・植毛疑惑がかけられたが、本人は否定、
いまだに謎である。

1977年のライブ中に、観客を殴った警備員の顎を蹴り上げ、逮捕される。その後のライブ・イン・ミュンヘンではギタークラッシュがかなり怖い。

また、80年のモンスターズ・オブ・ロックでもアンプを爆破、一部機材がダウンした。

1993年のNECのライブではカメラ(とギラン)に水かけたり、スタックの後に隠れて曲をしばらく弾かなかったりしている。

グラハム・ボネットの頭もギターで殴るほど髪型にうるさい。


【使用機材】
初期は先述の通りES-335を使用していたが、In RockあたりからFender ストラトキャスターを使用し始める。

彼のメインを務めたストラト
69 BLK/M
71 2TS/M
72 NAT/M
74 3TS/R
74 OWT/R
77 OWT/R

彼のギターには、
  • スキャロップド加工(貴族と違い、6弦に向かうにつれて浅くなっていく)
  • ピックアップをシェクターなどに交換
  • 折れないようにトレモロアームを太いのに交換、また、フローティング状態にする
など、いろいろ改造されている。

彼のトレードマークである白いストラトは74 OWT/RWのもの。
ペグはSharller M6NまたはSperzell Trim Lock。ナットは牛骨またはカーボン。
84武道館のFire DanceはドロップDチューニングのスモールヘッドを使用していた。

センターピックアップはダミー。ホールピースを抜き、コイルを巻くことによって、ハムキャンセル効果を狙っている。
また、極限まで下げられている。335から持ち変えた時に弾きにくかったかららしい。これと同じ理由で、フレットも大きいものに打ち替えている。

コントロールノブは「MASTER」「VOLUME」「TONE」になっている(普通は「VOLUME」「TONE」「TONE」)。今じゃ入手困難。

アンプはVOX AC30、Marshall Major 1967 200W、ENGl SAVAGE。

ピックは本鼈甲の五角形ピック。今では1000円以上する。

エフェクターはES時代にはファズ、ストラトを使い始めてからはHornby-Skewes トレブルブースターを使用。

74年には、テープエコー効果を得るため、AIWA TP-1011を使い始める。それに加えて、内臓マイクプリアンプをブースターとして使用。
それまでの間、愛用されていたHornby-Skewesのトレブルブースターが不要となり、
前述のMarshall Majorにトレブルブースト機能(技術的にはハイパス機能)が積み込まれた。

他には、Catch The Rainbowにて、NO.1 COMPACT PHASING A'、Man On The Silver Mountain、Gates of Babylonではフランジャー、
Lost In Hollywoodでコーラス、Street Of Dreams や84武道館でピッチシフターを使用。


彼のピックアップの歴史
①フェンダー純正品を巻き直したもの
②SCHECTER F-500T
③OBL-L-450
④Fender Lace Sensor Gold

また、Seymore Duncun SSL-4をサブギターに搭載している。


足元には効果音用にmoog Taurus ベースシンセがある。


【プレイ】
速弾きとクラシカルなフレーズ、巧みなアドリブソロが特徴。
Smoke On The Waterなどを聴いていただければ判るように、リフメイカーとしてのセンスも相当高い。

さらに、ジングルベルや3分クッキング、なんちゃってバロック等のおとぼけフレーズや背中弾き、
82年には観客が投げ入れたフリスビーで演奏したりなど変態プレイもたくさん。

80年頃に手を怪我したと言う噂があり、その影響からかクリーンサウンドを避けるために歪みを強くし、
さらに90年代中頃までは意図的に低音をブーストさせたり、オクターバーをかけまくったりしていた。

また、ライブ中にPUセレクターを弄りまくるのでも有名で1フレーズ毎に弄ることもしばしば。
ギタークラッシュはジミ・ヘンドリックスの影響。またストラトの使用もそれに関連している。


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最終更新:2023年08月05日 09:48