ナタクのファクター

登録日:2012/01/10 (火) 21:33:07
更新日:2024/04/05 Fri 20:00:18
所要時間:約 5 分で読めます





アニメ版『鉄のラインバレル』に登場する張五飛の通称。
ただしアニメには登場しないゲームオリジナルキャラクターである。

悪の組織・加藤機関の五番隊隊長を務める謎多き中国人の若き戦士。

加藤機関のほとんどのメンバーが破壊を楽しむのに対し、彼自身は一歩引いた視線で加藤機関の真意を想像している。

愛機は龍をモチーフにしたアルマアルトロン(通称ナタク)。
サプライズとしてデザイナー、カトキハジメが起用されている為、当初は『ガンダムに似ている』と話題になった。


なおファクターアイは持たないが、ファクターにも負けず劣らずの身体能力を持つ。



追記・修正こそが正義だ! 










   *   *
 *   + うそです(でもスパロボLではほんとです)
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *

ナタクのファクターとは、『ガンダムW』のキャラクター・張五飛のファンからの通称。
ここではその由来である『スーパーロボット大戦L』での五飛について解説する。

【概要】
元ネタは『スーパーロボット大戦L』で、この作品の五飛は『鉄のラインバレル』の敵組織・加藤機関に潜入しているのだが、
加藤機関及びラインバレルのキャラクター達と驚く程馴染んでいる。

『ラインバレル』の作品テーマが「正義」であり、また五飛も正義を信念とする人物なので親和性は高く、
プレイしたファンから五飛は『ラインバレル』のキャラクター、愛機のナタクはアルマ(ラインバレルに登場する量産型ロボ)とネタにされ
「ナタクのファクター(『ラインバレル』に登場するメインロボ「マキナ」のパイロットを指す用語)」と呼ばれるようになった。

しかも微妙な性能で攻略本にボロクソ言われたり、「ズール皇帝こそが正義だ!」と洗脳されたり、
マリーメイア軍に所属し資金目的で自軍にボコられたりと迷走することの多いスパロボの五飛としては珍しく、
原作終了後の設定もあり落ち着いた歴戦の勇士として描かれており、カッコいい活躍を見せてくれる。

また、明言こそされないもののスパロボでは初めて「過去に妻がいたが死別した」という裏設定が生かされている(後述の宗美やゴオとの絡みから窺える)。


【主な関連キャラ】

ラインバレルの主人公。
彼の掲げる正義に興味を持ち、敵対しつつも成長を見守る。
当初は力に溺れ暴走する浩一に呆れと怒りを見せていたが、後に精神的に大きく成長した彼の正義を認めた。

悪の組織・加藤機関の総帥。
世界征服を野望として掲げる人物だが、五飛はその真意に正義がある事を感じとり、彼に協力している。
自分の行動が悪であることを自覚しつつも信念を貫き通す姿を、かつて宿敵だったトレーズ・クシュリナーダに重ねる場面も。

  • 沢渡拓郎、ユリアンヌ・フェイスフル
加藤機関での同僚たち。当初は透かした奴と嫌われていたが、ストーリー後半に彼らと共に自軍入りし仲良くなる。
沢渡から「おデコちゃん」というあだ名で呼ばれている。

同じく同僚。原作では優しいおじいちゃんだったがアニメ版ではドSな敵キャラに。
妻と死別して以来正義に絶望したという過去を持ち、妻を失ったことで正義を信じるようになった五飛とは対になるキャラクターといえる。

スパロボでも基本的に敵キャラだが、複数の条件を満たすことで仲間になり、その一つに特定のキャラでの説得があるのだがその説得可能キャラが

沢渡(原作・ラインバレル)
ユリアンヌ(ラインバレル)

五 飛( ガ ン ダ ム W )←!?


なんと他作品のキャラなのに五飛で説得が可能。
ガンダムシリーズ間やオリキャラから版権キャラへの説得などは過去に存在したが、完全他作品同士の説得イベントは恐らくスパロボ史上初である(初代スパロボの「せっとく」は除くとして)。

  • 猿渡ゴオ
『ラインバレル』のキャラではないが紹介。
神魂合体ゴーダンナー!!』の主人公。
ある事情で戦えなくなっていたゴオをボロクソに叩くという空気の読めない事をやらかしたが、
合流時にはゴオも復活しており、「妻を大切にしてやれ」とかつて自分が果たせなかった事をゴオに託した。


【五飛以外の『W』メンバーの動向】
一応、五飛以外の『W』のガンダムパイロット4人とゼクスに関しても紹介しておくと……

序盤から登場し、SEED DESTINYのシナリオに絡んできて対ロゴス戦でちょくちょく登場してくる。
だが、スポット参戦での登場が相次ぎ正式加入はかなり遅く、ロゴスとの決着が付いてから加入するため五飛よりも遅く、ガンダムW勢では最遅という扱い。
ヒイロが登場する他のスパロボ作品と比べても加入が遅めである。

ドイツにてヒルデと共にEVA2号機の調整に協力しており惣流・アスカ・ラングレーの同僚という立場で登場。
加入は中盤くらいで3番目に入る。

ロゴスに近付くため今度はファントムペインに潜入。ジブリールからは「生粋のブルーコスモス」だと信用されている。
ファントムペインに潜入している事もあって、五飛と同じく敵として登場する。正式加入はヒイロと同じくロゴス壊滅後のためこちらも最遅。

彼も『ラインバレル』との絡みも多く、プリベンターのエージェントとして早瀬浩一を監視するため、彼の通う御崎中学校に転入して潜入捜査することになるが、設定上EW版は17歳であるので「中学生に扮するのは無理がある」と不満を漏らす様子も見られたが、意外とバレなかった模様。
W勢での加入は2番目で精神コマンド『祝福』と補給によるサポートが頼もしい。

  • ゼクス・マーキス
珍しく序盤から自軍にノインと共に参加し、なんとW勢で最初に仲間に加わる
『EW』の後日談設定である為か、性格も他作品以上に穏やかな印象が見受けられ、見事に老成の域に入っているようにも感じられる。
それよりもゼクスは火消しのスラスターモジュールとして活躍する事となる。


なお本作のガンダムW勢の加入タイミングを並べてみると……

ゼクス・ノイン→カトル→デュオ・ヒルデ→五飛→ヒイロ・トロワ

という順になる。加藤機関メンバーと共に加入するため、決して早くはないが、主人公であるヒイロよりも先に加入するというこれまた異例の扱いでの加入とも言える。

ちなみに、『L』での性能はというと、五飛の加速とアルトロンの高威力かつ低燃費のドラゴンハングが魅力。格闘武器威力、装甲値、さらに特殊回避のボーナスも得る。メインを張るのは厳しいがパートナーとしては優秀である。
組み合わせる相手としては射程が噛み合うデスサイズや、五飛と同じ加入タイミングで復帰する森次のヴァーダント、また射程が短いが強力な格闘攻撃を使うスーパー系の機体とは装甲値ボーナスと特殊回避を付与するので防御面も強化するのでこちらとも相性がいい。
共に格闘攻撃威力を上げるボーナスを持つ浩一のラインバレルと『正義』コンビを組むのも悪くないだろう。
なお、ドラゴンハングには宇宙ステージと地上ステージでトドメ演出が変わるというちょっとした優遇もあったりする。


【余談】
ファンの二次創作でアルトロンをアルマ風にアレンジしたイラストが描かれたり、
ラインバレルの合体必殺技「ファイナルフェイズ」に五飛を混ぜたコラ画像が作られたりしている。
また、動画サイトでナタクの戦闘アニメが流れる時のBGMは大抵『ラインバレル』主題歌の「鬼帝の剣」。どれもまるで違和感が無い。

また、加藤機関の私設部隊は「一番隊」「二番隊」と部隊が分けられており各幹部が隊長を務めているのだが、アニメ版では五番隊が欠番となっている。

残念ながら、原作漫画版ラインバレルが参戦する『スーパーロボット大戦UX』には登場せず。
が、その代わりとして新たに呂布のファクター…もとい呂布トールギスが加わった。
スパロボシリーズの加藤機関には中国人キャラが在籍するという法則でもあるんだろうか…。
何気に呂布トールギスも五飛同様、ガンダムW系統を出自とするキャラクターでもある。

そして後継者としてマークデスティニーのパイロットが登場した。


【主な台詞】

「そうやって貴様は20年前から世界の危機を傍観してきたわけか。気に入らんな、菅原マサキ…!」

「自ら死を選ぶなど逃げにすぎん…!貴様も男ならば最後まで戦い抜き、己の信念を貫き通してみろ…!」

「フン…今のお前は自分の正義の何たるかを理解している。望むなら、力を貸してやらん事もない」







追記・修正は五飛の戦闘BGMを「鬼帝の剣」にしてからお願いします。

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最終更新:2024年04月05日 20:00