ジャン・ポール・ロッチナ

登録日:2011/10/02(日) 00:17:07
更新日:2023/10/20 Fri 23:05:36
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そうだな、「神の国から来た男」…とでも思ってもらおうか


装甲騎兵ボトムズの登場人物の一人


本編における狂言回し的な存在。ギルガメス軍の情報将校で階級は大尉。キリコ・キュービィーとは立場を変えながらも深く関わっていく事になる。


◆素体を追って〜長い因縁の始まり〜
上官のディーテル・ロイル・バッテンタイン中将からメルキア軍が小惑星リドにて開発していた素体……パーフェクトソルジャーが奪取されたとの報告を受け、その捜索を命ぜられたロッチナは宇宙空間を漂流していたATのパイロットで、リド襲撃に参加していたキリコ・キュービィーを拘束する。
キリコが素体に関して何か知っていると睨んだロッチナはキリコに一時心停止する程の激しい拷問に掛けるが更にキリコは一瞬を隙を突いて脱走しウドの街へと逃げ込んだ。
だがキリコの身体には既に発信ビーコンが埋め込まれていた(ビーコンはクメン編冒頭に取り除かれる)。
素体を奪取した組織はキリコと接触するだろうと予測したロッチナはウドへ潜伏、キリコを監視し時にその命を助けつつ情報収集に当たっていた。
遂に素体を奪取した組織……秘密結社と治安警察の繋がりを確信したロッチナはメルキア軍降下騎兵部隊を率い治安警察本部を包囲し投降を迫った。
これに対し治安警察署長にして秘密結社幹部のギムアール・イスクイはこれを拒否し戦端は開かれた。
ロッチナはイスクイを追い詰めるも戦闘により起こったは爆発に巻き込まれイスクイは死亡、秘密結社の手掛かりを失ってしまう。
加えて秘密結社の援軍が到達した事で戦闘は激化、最終的にウドの街は崩壊してしまうのだった


◆再会、共闘、そして解任〜クメンにて〜
キリコや秘密結社がクメン王国に入った事で迂闊に手出しが出来ない(メルキアは連邦制を採用しておりクメン王国など独立国も存在する)ロッチナ。そこでロッチナは傭兵部隊アッセンブルEX-10の指揮官ゴン・ヌー将軍と接触。内戦終了後ゴン・ヌーをメルキア軍に迎え入れる事を条件に素体捜索に協力する密約を結んだ。
基地に到着したロッチナはキリコと再会。キリコは警戒するも最終的に素体……フィアナ奪還の為ロッチナと協力する事になる。
秘密結社とビーラーゲリラを追い詰めたアッセンブルEX-10。だがロッチナはメルキア軍降下騎兵部隊に命令を下す……武装したもの全てを破壊せよと。命令を受けた降下部隊はゲリラを、アッセンブルを攻撃し始める。メルキア政府と和解したクメン政府は平和の障害となる傭兵の排除を望んでいたのだ。
攻撃によりゴン・ヌー将軍初め多数の戦死者を出し宮殿は炎に包まれる。だがキリコはフィアナと共にシャトルで離脱してしまう。


そしてロッチナはバッテンタインに呼び出され更迭される。
だがロッチナは不敵に笑い意味深な言葉を残し姿を消した……



◆バララント軍大佐〜立場を変えて〜
そして不可侵宙域の惑星サンサにてキリコと再会する……身分をギルガメス軍大尉から敵対関係にある筈のバララント軍大佐へと変えて。驚くキリコだがもう一人のPSイプシロンの襲撃もありまたも共闘する事になる。

何故かフィアナよりもキリコに興味がある様子で更にキリコとイプシロンの対決を所望するロッチナは、キリコの要請に応じスコープドッグを用意する。
キリコとイプシロンの決戦を見ていたロッチナは言う……キリコはPSであると。キリコはヂヂリウムを必要としないと必死に否定するフィアナだが、ロッチナは能力こそが問題と取り合わない。事実キリコはイプシロンを徐々に圧倒し、遂に勝利を収める。
フィアナから自分がPSと聞き動揺するキリコにロッチナはクエントに向かう事を勧める。


◆その正体と真意〜「神の眼」として〜
クエントへ向かう道中ロッチナはフィアナに語る……自分の活動は全てキリコに関わっていた事、その為に二大勢力を股にかけ暗躍してきた事、そして自分を動かしてきたのは自分も正体を知らぬ謎の意志である事を。
クエントにてキリコと再会を果たしたロッチナはクエントの遺産に翻弄されたキリコと結局行動を共にする。キリコはロッチナがギルガメスにフィアナを引き渡す事を決めた為護衛ATに紛れ込みロケットランチャーをぶっ放しそのまま両軍は交戦する事になる。
クエントの防衛機構もあり難を逃れたキリコ、フィアナ、ロッチナ、それとギルガメス軍に拿捕されていたゴウト、バニラ、ココナだが秘密結社に捕まってしまう。
同時にテルタインはコントロールを失い、キリコ、キリィ、ロッチナに何者かが語り掛ける……それはアストラギウス銀河を影で操ってきた『神』ワイズマンであった。
窮地を脱したロッチナはキリコの指揮下に入った秘密結社の手を逃れクエントへと降り立つ。秘密結社が神の手足ならロッチナはキリコを監視する神の眼……故にロッチナはキリコを追う。
ワイズマン……その正体は異能者の意識を移した巨大な機械……を破壊するキリコを阻止せんとするロッチナだが、フィアナに気絶させられてしまう。
目覚めたロッチナが見たのは破壊されたワイズマン。神は死んだ。キリコが殺したのだ
ロッチナはクエントの自爆装置を起動させつつキリコを罵る。


折角の権利を捨てて



卑しい道を選んだのは恐怖からだ!



支配する事のあまりに大きな重さに



お前は怯えたのだ!



私があれ程望んだ力を



お前は殺したのだ!



私が…私が異能者であったなら……





私が異能者であったなら!!




そしてクエントはギルガメス、バララント両軍を巻き込み自爆、消滅した……






が、死んでおらずその後を描いたOVA『ビッグバトル』にもバララント軍人として登場。階級は大佐のままと思われる。
部下であるジェル・ボーソンからバララントのPSニーバの説明を受けていた。
この頃には普段の落ち着きを取り戻しており、キリコが街に来てる事を耳にした時には彼らしい反応を見せていた。



◆キリコの記録者〜老いてなお〜
32年経った『赫奕たる異端』の時代にはバララントを退役したのかマーティアルでキリコの記録を編纂していた。
テイタニアに知った風な口を聞くなと激昂するなどすっかりキリコの毒が回り切っている。キリコがマーティアルに攻め込んだ時の様子は完全にイッちゃった人のそれ
最後に力尽きたフィアナをカプセルに入れ宇宙へ射出した。
なお、毒が回り切ったのは間違いないものの、無理矢理目覚めさせられた挙句、フィアナを失って孤独な旅を続けるハメになったキリコの心情を慮るなど、32年の間で彼なりにキリコへの感情に変化があった模様。
『幻影篇』では新たな神の子誕生の報を受けヌルゲラントへ向かう。再びワイズマンがキリコに殺された際も意味深な言葉を発する。全てを見届けたロッチナは己の全てを懸けてキリコを追い続ける事を決意するのだった


花……紛う事なき花!



クエント三千年の終焉が



生み出した異能の花だ



しかし私は……



この先も見届けねばなるまい



◆コッタ・ルスケ〜謎多き過去の一端〜
ペールゼン・ファイルズ』では情報省次官フェドク・ウォッカムの秘書コッタ・ルスケとして登場する。
キリコの観察し続けたルスケは最後にヨラン・ペールゼンに寝返る。そして銃を向けるウォッカムを射殺するのだった。
作中では最後に改名を示唆するだけだが、スタッフは当初から同一人物として扱っている。
スパロボにおいてはキャラ辞典ではっきりロッチナ=ルスケと断定している。

その私の名は今後記録から消えるでしょう



◆余談
下手をすれば関わっただけで死ぬとまで言われるキリコに何度も危害を加えながらも最後まで生き延びた唯一の人物である。


『野望のルーツ』予告編では「何も新作が作られ続けるのはガン○ムだけではないという事だ」とぶっちゃけてくれるがロッチナ本人は『野望のルーツ』には登場しない(その為「またお目にかかる事もあるだろうさ……」と続く)。


推奨BGM『炎のさだめ』


大いなる偶然が全ての始まり


芽生えた意識は項目を


項目は追記を生み追記は修正を求める


修正はやがて良項目に行きつく


良項目はWiki籠もりに呵責なく干渉し創造の嵐を育む


そして放たれた雷は誰を打つ


次回『編集』



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最終更新:2023年10月20日 23:05