コーネリア・リ・ブリタニア

登録日:2012/03/19 Mon 14:41:12
更新日:2022/09/22 Thu 17:04:10
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ユフィの仇…ここで滅せよ。


ギアスの元凶


コーネリア・リ・ブリタニアとはアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』及び『R2』の登場人物。


目次





プロフィール


生年月日:皇暦1991年1月13日
年齢:27歳(反逆のルルーシュ)→28歳(R2)
星座:山羊座
血液型:O型
搭乗機:グロースター(専用機)

クインローゼスZ型
ラー・カイラム級機動戦艦(SRW)
CV:皆川純子


人物


神聖ブリタニア帝国の第二皇女。
ボリュームのある赤紫色の巻き毛が目を引く女性。
第三皇女のユーフェミア・リ・ブリタニアとは同母姉妹。
オデュッセウスやシュナイゼル、ギネヴィアにとっては異母妹、ルルーシュナナリー、クロヴィスらにとっては異母姉にあたる。


皇族という立場にありながら自ら最前線に立つ一風変わった人物。
「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という信念を持ち、専用のグロースターを駆り親衛隊と共に戦場をかけることも多い。
その実力は本物で、高い指揮能力とKMF操縦技術を持つ。特にKMF操縦技術は凄まじく、単機で敵拠点を制圧したり、両腕を失いスラッシュハーケンしか使えない状態で複数の敵機を圧倒したりと、超エース級の腕前を誇る。おかげでルルーシュが相対的に操縦下手に見られる羽目に
更に専任騎士であるギルフォードや側近のダールトン、グラストンナイツなど直属の部下にはブリタニアでも指折りの実力者が揃っており、極めて高い士気と統率を持つ強力な部隊となっている。
この戦力を率いて諸外国との戦争に参加しており、コーネリア自身「ブリタニアの魔女」の異名を持つ。

他方、治世面では武力での支配地域の対外的な安定を得やすい一方、市民レベルでの治安改善といった内政分野ではあまり突出した能力は持たない模様。


皇族としての強いプライドを持ち、ブリタニアを脅かす者に対して一切の容赦無く攻撃を加える。
ナンバーズに対する差別に関しても「ブリタニアの国是」との見解を持ち許容しており、軍内でもブリタニア出身者とナンバーズ出身者を明確に区別して扱うことで知られる。
ただしこれはあくまでも「国是」として否定しないというだけであり、彼女自身にはナンバーズに対する差別感情はない。
反ブリタニアのレジスタンスはテロリストとして鎮圧対象だが、一般のナンバーズはブリタニア人が守るべき庇護対象である。
良くも悪くも古きノブレスオブリージュの体現者と言える。
表面上は部下にも厳しい態度を崩さないが、無用な被害を与える事を嫌うなど、部下を深く思い遣る側面もある。

好戦的で、最前線に突撃して大暴れする女傑であり、それゆえに単機で敵を相手取る事も多く、ギルフォードに心配されることもしばしば。
しかもそうした部下の心配をバッサリ一蹴するので部下は割と気が気でない。
本人も皇族であると同時に武人として恥じない生き方を努めようとしているが、女性的な部分を褒められるとやや羞恥を見せることもある。
コーネリア自身、妹のユーフェミア同様に美女といって差し支えない容姿の持ち主である。

ユーフェミアのことをシスコンと言っていいレベルで溺愛しており、公式な場では厳しく接しようとしているもののやや甘く、判断力がやや鈍ることも。
異母兄弟たちに対してもユフィほどではないが肉親として愛情を向けており、元来情の深い人物であることが窺える。
また、生前のマリアンヌには憧れを抱いていた他、現ナイトオブナインであるノネットは士官学校時代の先輩で友人関係にある。



劇中の活躍


■TVシリーズ

◇皇暦2017年(『反逆のルルーシュ』)

序盤、中東の某国の砂漠地帯で敵の拠点を単機で陥落させ、この国を新たな植民地・エリア18として成立させた。
そしてユフィと共にエリア11へと渡り、クロヴィスの死で空位となった総督の地位に就く。同時に名ばかりとは言えユーフェミアを副総督に任じる。

さらに着任して早々、関東最大の反ブリタニア勢力の侍の血の討伐へ赴き、事実上単機でこれを制圧。
更にサイタマゲットーへ出向き、密かにゼロ(ルルーシュ)が指揮をしていたヤマト同盟と交戦。
ゼロを捕えることは出来なかったものの、組織としての練度・統率といった地力の違いを見せつけヤマト同盟を一方的に殲滅し、ゼロに勝利した。 
このことが、ルルーシュに黒の騎士団を結成させるきっかけとなる。

日本解放戦線の強硬派によるホテルジャック時には人質にユフィがいる為強行的な手段を取れず、結果的に黒の騎士団の宣伝に利用されてしまう。

ナリタ連山攻防戦において、自ら親衛隊を連れて出撃、日本解放戦線と交戦して彼らを追いつめるが、そこに黒の騎士団の奇襲を受け、さらに紅月カレン紅蓮に両腕を破壊され逆に追い詰められてしまう。
既の所でランスロットの介入により事なきを得たものの、部隊は大打撃を受け敗北を喫した。


以降も黒の騎士団と戦う一方、徐々に自分の意思で行動し始めるユフィと意見をぶつけていたが、やがて決定的な事件が起こる。
行政特区日本の会場で起きた虐殺によりユフィに汚名が着せられ、あまつさえゼロ(ルルーシュ)により溺愛していたユフィを殺されてしまったのだ。
これにより精神的に打ちのめされ、一時は呆然自失してしまう。

しかし、やがてユフィの仇討ちを果たすべく再起。
直後のブラックリベリオンでは序盤こそ租界崩壊の罠に嵌ってしまうが、政庁の屋上へルルーシュとC.C.の駆るガウェインを誘いだし、一対一で交戦。その高い技量で追い詰める。
だが、特区日本の会場でルルーシュに「コーネリアを生きたまま差し出せ」というギアスをかけられたダールトンから、グロースターのランスで機体を背後から貫かれ、無念のまま重傷を負ってしまう。

敗北後、ルルーシュにギアスをかけられてマリアンヌ暗殺に関する事を問い質される。
しかしコーネリアは真相を知らなかったため明確に答えることはできなかった。
それは彼女が真実に近い事情を知っていると信じていたルルーシュにとっても絶望的な反応であった。
直後、オレンジの乱入などの混乱もあって捨て置かれた所をスザクに発見されるが、コーネリアは自身の救助よりも彼に騎士の位を与え、ゼロの追撃を命じた。


◇皇暦2018年(『R2』)

ブラックリベリオン後に失踪しており、騎士であるギルフォードにも去就が掴めていなかった。
なんと一人でユフィの汚名を濯ぐ為に独自にギアスの調査を行っており、独力で中華連邦のギアス嚮団へとたどり着く。
しかし、バトレーの証言を得るもV.V.に捕縛されてしまう。*1

そんな折、シャーリーを失った事で嚮団殲滅に動いたルルーシュ達零番隊の襲撃が始まり、混乱の隙をついて牢からの脱走に成功。
大破した暁にありったけの武装を積み込んで改造し、V.V.の駆るジークフリートに死角から砲撃を仕掛けてダメージを与え、ルルーシュの蜃気楼との同時攻撃でギアスの元凶としたV.V.を撃破した。
その際、コーネリアに向けてジークフリートが墜落してくるが、すんでのところでジェレミアにより助けられる。
そのまま斑鳩内に拘束されていたが、第二次トウキョウ決戦時の混乱に乗じ再び脱出。
フレイヤでトウキョウ租界が壊滅した後、停戦の外交特使として斑鳩に赴いたシュナイゼルと合流し、藤堂らに対してギアスの事を証言する。

皮肉にもユフィを想う心が変化をもたらしたのか、R2開始時点で既にかつてのブリタニア的価値観は失っていたようで、心境の変化が随所に見られる。
それは(ゼロという共通の敵があったとはいえ)テロリスト集団でもあり怨敵でもある黒の騎士団との合流を柔軟に受け止めた他、扇が出した交換条件である「日本を返せ」をシュナイゼルと共に認めたであろう事からも窺える。
元々総督という厳格な態度を求められる立場は性に合っていなかったのかもしれない。

その後しばらくはシュナイゼル指揮下に居たが、ルルーシュがシャルルに勝利してブリタニア皇帝に即位すると、たびたび見せるシュナイゼルの不穏な行動指針に猜疑しつつも、共に行方をくらませてカンボジアのトロモ機関に身を寄せる。
そして天空要塞ダモクレスに搭載されたフレイヤで帝都ペンドラゴンが消滅した時、シュナイゼルとの対立が決定的なものとなり、反旗を翻したとして銃撃されてしまう。

死んだかと思われていたが一命を取り留めており、蓬莱島においてギルフォードと再会。
さすがに重傷であり最終決戦には参加していないが、ユフィの仇もとれず、ルルーシュの暴虐を止めるはずだったシュナイゼルからは撃たれ、コーネリアもまた何が正しいのかを自問する事となる。

ルルーシュの世界征服が成った記念式典においてはギルフォードや黒の騎士団の残党を率い、捕らえられた黒の騎士団やナナリーらを救出する隙を窺っていたが、ゼロレクイエムの最終段階によりゼロが現れルルーシュの死を見届けた事で彼らに望まれている役割を瞬時に悟り、奇しくも「明日を迎える」ためのブリタニア崩壊を助ける事となった。

ゼロレクイエム後はKMF研究に協力しているようである。
扇とヴィレッタの結婚式写真にギルフォードと共に姿が写っており、それほど悪い立場ではない事が窺える。



■劇場版

◇三部作『興道』『叛道』『皇道』

TV版と概ね同じ。


◇『復活のルルーシュ

ゼロレクイエム後、超合集国に参加し中将として黒の騎士団に在籍している。
彼女の実力や功績を考えると本来ならまだ上の階級になるはずだが、旧ブリタニア皇族が要職を占めるのは問題になりえるため中将職になっているそうな。
しかしやはり知名度は高いようで「ブリタニアの魔女」と呼ばれている。カリスマ・指揮能力・KMF操縦能力のいずれにも衰えがない。
ちなみにそろそろ30代に突入しているくらいだが美貌のほうも健在である。


劇中では「ハシュベスの戸惑い」を受け、ジルクスタン潜入チームの現地リーダーとしてギルフォードらと共に登場。
ユーフェミアやダールトンのこともあって再会したルルーシュに銃を向けるが、素顔を晒し協力を依頼したルルーシュの態度に考えを改めナナリー救出のため協力を約束。
決戦前夜にはスザクに声を掛けるなど、味方と割り切ってからはそれなりの態度で気を回している。

決戦ではギルフォードらと共に王城への突撃を指揮。
予言による包囲網の中、ルルーシュの指揮を信頼し突撃を敢行し、一騎打ちでボルボナを下す活躍を見せた。

エンディングでは超合集国とジルクスタンの調印に立ち会う姿が描かれている。



余談になるが、作劇上脇役ではあるものの彼女のファンにとって本作の見所シーンはそこそこ多い。
なんせ 強い。そして非常に頼もしい。かっこいい。

ルルーシュとは直接の和解もしていないが、再開時の一連の台詞や仕草からは様々な感情が窺える。
中でも「ルルーシュ」「弟」の頼み…という辺りからも生来の兄弟愛の深さを隠しきれていない。お姉ちゃんかっこいい。
もともと最初期からルルーシュやナナリーを救い出そうと動いていたほどなので、ここへ来て遂にといった所であろう。



■本編外伝系

◇『双貌のオズ/O2

オルフェウス編において謎の女性「ネリス」として登場。
エリア11から失踪していた時期で、破損したグロースターを使っている。
とある街を武装集団から守る為オルフェウスと共闘する。

『O2』ではシュナイゼルに銃撃された直後カノンによってノネットとオルドリンたちへ身柄を引き渡されていたことが描かれ、
回復後にはオルドリンたちと合流したオルフェウスと再会している。



■その他

◇『ピクチャードラマ』

「STAGE 8.75」に登場。
クロヴィスが発案し死後に完成したクロヴィスランドの完成記念式典にユフィたちと共に参加する。
しかしクロヴィスが生前デザインした破廉恥な水着をユフィに無理やり着せられ、色々とご立派な姿を見せる。



ゲーム


◇『LOST COLORS

ブリタニア軍人編から派生する親衛隊編のキーパーソンとして登場。
上記のノネットとの関係は今作が初出。彼女の奔放な振る舞いに閉口することもあるが、仲自体は良好らしい。

ナリタの戦いでゼロに追い詰められた際、スザクと共に援護に駆けつけ、無事に自分を味方の陣営まで護衛したライの技量に目を見張り、
『特派などでその腕を腐らせるつもりか』『お前にその気があるなら親衛隊に来い』と事実上のスカウトをする。

親衛隊に所属しても軍人然とした態度ができないライを『脆弱者!』と叱咤し、ブリタニアの騎士として恥じない男になるよう厳しく接するが、
その厳しい態度は期待の裏返し。
ユーフェミアに専任騎士を付けるという話になった際にライを推挙するなど、内心では彼の実力に一目置き、期待していることがわかるシーンもある。

前述した通りどうにも軍人というには天然だったりどこか抜けているライの言動に呆れることもあり、
「脆弱者ってどういう意味ですか?」と聞き返されてため息をついたことも。
ライに対し異性として好意を抱いているかは不明だが、彼から正面切って感謝の言葉を向けられた時に真っ赤になって照れたこともある。

親衛隊編では最終的にライはギアスの暴走を抑えきれず、取り返しの付かない事態になることを恐れてコーネリアたちの前から姿を消そうとするも、
例えギアスがあっても彼を押さえ込めるノネットに保護される。
コーネリアはライを自身の領地に連れ帰り、彼の状態が安定するまで保護すると決めたノネットからその旨と事情を告げられ、
彼女が認めた『真の騎士』であるライの帰還を待ち続けることになった。
この時のCGのコーネリアはアニメでの女傑ぶりが嘘のように穏やかな表情であり、ライのことを案じつついつか帰ってくるように内心で祈るなど、
彼に対する信頼のほどがうかがえる。 


◇『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ

作品の特徴としてオリジナル主人公をベースに本編をなぞりつつTV版とほぼ相違なく進行しているが、
本編を補完する形で別の状況が描写されたり、あまり出番のなかったサブキャラの出番が増えている。

中でも問題がナリタ連山の作戦や名誉ブリタニア人制度に重大な設定が追加されたこと。

ナリタ連山での作戦はコーネリアが民間人の避難を限界まで禁止した事が明言された。
(TV版でも作戦開始と同時に市街地に突入していたが、民間人の避難については言及されていなかった)
もちろん理由はあり、民間人の移動によって包囲作戦が日本解放戦線側に察知されるのを防ぐためである。

だがこれではシャーリーの父親が死んだのは明確にコーネリアの責任である。*2
今回手を下したのは黒の騎士団とはいえ、もし解放戦線が流体サクラダイト等を秘密裏に隠し持って自爆でもしていたら同じように民間人が大勢巻き込まれた事だろう。


続いてサイドストーリーのカレン編にて老人や子供など生産力に期待できないナンバーズは名誉ブリタニア人になれないという衝撃的な設定が明かされた。
申請によって誰でも名誉ブリタニア人になれるという建前が崩れ去ると共に、
「名誉ブリタニア人を選ばないやつはテロリストかその協力者」という根拠も弾圧の方便に成り下がってしまった。
(こちらはTV版でもゲットーでの生活を強いられているイレブンなどで初期から歪みは描写されていた)

どちらもここへきて明言された形となる。
結果、ナリタ連山にしろサイタマゲットーでの住人虐殺にしろ、それを指示したコーネリアの印象が全体的にTV版より悪化する事となった。こんなものが正しいやり方なのかスザク!

今後のストーリー展開でどのように変化していくかが注目される。



◇『スーパーロボット大戦シリーズ

第2次Z破界篇』でコードギアスの初参戦に伴い初登場。後編の『再世篇』含めて概ね原作の動き。

30』では『復活』設定で登場。
北米でラー・カイラム級機動戦艦に乗りリゼル部隊を率いて戦線維持をしている。
…急にガンダムキャラみたいになったが本当にそうとしか言えない。
フリーマップにしか登場しないので同行したりせずグロースターも名前だけしか登場しないが、ルルーシュに対する複雑な感情はここでも見え隠れしている。



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最終更新:2022年09月22日 17:04

*1 ルルーシュに隠れて目立たないがコーネリアも容赦なく研究員を虐殺している上、邂逅直後にV.V.の額に刃を容赦なく刺しているので仕方なくはあるのだが。

*2 民間人のいる区域で戦闘準備行動というだけでもアレだが、避難さえ遅らせて戦闘はもはや倫理的にアウトである。…もっともブリタニアの国是的には何も間違っていないが。