フィオルン(ゼノブレイド)

登録日:2011/07/01 Fri 13:55:53
更新日:2024/03/13 Wed 12:21:13
所要時間:約 7 分で読めます






「フィオルン」とは、モノリスソフト開発Wii用RPG「ゼノブレイド」でのプレイヤーキャラクターである。


年齢:18歳
身長:160cm
性別:女
種族:ホムス
基本的性格:勇敢・大胆・活発
本質的性格:勝気・純真
CV:中尾衣里



●概要


かつて神剣モナドを振るい、巨神界への機神軍団の侵攻を食い止めた野菜人の王子…もとい英雄ダンバン。その妹である。それ故かフィオルンも戦闘能力が高く、故郷であるコロニー9での防衛隊見習いである。入隊テストではその強さから防衛隊にスカウトされたそうな。

主人公シュルクと、同じくプレイヤーキャラクターのラインとは幼なじみである。シュルクとはお互い好意を抱いているが、恋人一歩手前の関係を続けている。幼少期にシュルクに対しお嫁さんになる発言をした。シュルクはそのことを思い出しかけるが、フィオルンは「今は隠す」とのこと。(選択肢次第で普通に思い出し、すごく嬉しかったとまで言われるパターンもある)

非常に家庭的で料理が得意。前の戦いで負傷したダンバンの面倒、研究に没頭するシュルクに弁当の差し入れなども行う(しかしシュルクは味音痴疑惑がある)。さらには活発で明るく、前向きな性格と完成されていますこの娘。

バトルスタイルは短剣二刀流。身軽な動きで翻弄し、勇敢に戦う。
シュルクで崩す「ターンストライク!」→ラインで転倒「ワイルドダウン!」→フィオルンで気絶「ハイド〜スパイク!」 の流れは序盤のお供で、公式でもシュルク達のお気に入りチームワークである。

二周目に入るとフィオルンは前のホムスで操作になるが周りがレベル80以上場合によっては99のカンストなのにフィオルンだけなぜか10前後になっている(一周目の離脱前のレベル)。
そのフィオルンのレベル上げにシュルクとラインはホイホイ倒せるけどフィオルンでは全く歯が立たないスローネ・サーディを何匹も共に戦わせるはめになっているとかいないとか。


●本編での活躍




シュルク・ラインと共にマグ・メルドの遺跡でのエーテルシリンダー採取の業務を終えた直後、突如として1年ぶりに奴らが帰ってきた−




−機神兵である




機神兵は空から侵攻、瞬く間にコロニー9を焼いた。3人は即座に帰還し、その有り様を見た。「自走砲」(人型戦車みたいなもの)を使えば機神兵を退けられると踏んだが足止めをくらう。必死に応戦するも、防戦を強いられた為シュルクとラインはフィオルンを1人先に向かわせることに。
シュルク・ライン危機一髪→ベジ…ダンバンが加勢→シュルク覚醒と話が進み、黒いフェイスが現れ、モナドも効かず動けないと絶望的な状況になったシュルク達。そこに自走砲に乗り込んだフィオルンが参戦。

「皆!今のうちに逃げて!」

「フィオルン!」

しかしモナドの力で予期せぬ未来を見たシュルクは、フィオルンに対し必死に叫ぶ。何度も叫び声をあげた。

「今の光景は−−!?フィオルン!来るな!」

「これ以上好きにはさせないわ!この街は、コロニー9は私達が護る!」

「逃げるんだフィオルン!逃げるんだー!」

「まだまだぁっ!」




シュルクが見た未来とは、フィオルンが黒のフェイスに殺される未来。やはりフィオルンの攻撃はフェイスを倒すに至らず…

「そんな−−」

「フィオルン!」

「…−!!」

「やめろぉー−っ!」

「いやあああぁー…!!」


ザシュッ

現実となってしまったかに思われたが…

ここから先、ネタバレ注意!



















































フェイス・ネメシス(CV:梅田未央)

種族:フェイス 性別:女性型



白のフェイス「フェイス・ネメシス」はスカートのようなパーツに白い機体といった、他のフェイスとはまた一線を引いたフォルムであった。バトルスタイルは双剣二刀流で、機体の製造や調整はマシーナであるヴァネアが行った。


そして場所は監獄塔。黒のフェイスと任務を共にしたネメシスは、モナドの枷を外したシュルクと合いまみえる(実際には争う気はなかったが、強力若本ムムカの身勝手な行動によりシュルクを刺激してしまった)。黒をかばったネメシスの装甲が破壊された刹那、中にはシュルク達の度肝を抜く人物が乗り込んでいた。


































フィオルンである


シュルクやダンバンの叫び声も虚しく、ことごとくスルースキルを発揮したネメシスたん

「帰投します(キリッ」と飛び立っていった。


度々シュルク達と接触しては意味深な言葉を残していくが、フィオルンの意識は無かった。

余談だが、コロニー9襲撃の際が初出のBGM「敵との対峙」は、悲惨なシナリオと曲調が絶妙に合致、より感情移入させられる(監獄塔でも同様)。作中屈指の名曲となっている。

そして機神界総大将エギルが操る黄金のフェイス「ヤルダバオト」との決戦時、ネメシスが弱りフィオルンの意識が覚醒。

「シュルク―――死んじゃ嫌!シュルクを、皆を助けて―――!」

ネメシスはフィオルンの意思を受け、最後の力で突撃。しかし大破してしまい、さらにはガラハド要塞が存在していた機神の腕ごと海に落ちた。シュルクはネメシスを追い、陥落していく要塞から迷わず飛び降りた。


飛び降りたシュルク達がたどり着いた場所は「落ちた腕」。
海岸に打ち上げられた2人。シュルクは無事。ネメシスは完全に破壊していたがフィオルンも無事であり、確かにフィオルンの意識も存在していた。感動の再開に、プレイヤーの涙腺を破壊せた。
このシーンの設定時間を夕方にすると、2人と夕日が絶妙なカメラワークで映し出される。よりさらに感情移入ができるだろう。

機械の体を手に入れたフィオルンはその力を駆使し、戦力になれたことを喜んでいた。…ように見栄を張っていたが、その体に多大なコンプレックスを持っていく。しかしシナリオやキズナトークにて、仲間から様々な言葉を受け、次第に自信を持つようになる。


●戦闘関連


バトルスタイルは双剣二刀流。完全なホムス時と同じく容易に気絶が狙える。さらにネメシスの能力も使用。モナドを介すことなくダメージを与えられ、そして機神兵特効のアーツが豊富などかなり優位に立てる。

フィオルンの防具は特殊で、各部位にアタック・パワー・スピード・エーテルの系統があり得意パラメータが違う。それぞれ組み合わせることでオールマイティーに立ち回れる。機械の装備だけあり、(ライン程ではないかもしれないが)見た目が著しく変化する。人気はスピード系統であり、もはや水着で半ケツ状態である。
組み合わせでもう誰かわかんなくなってしまうが、フィオルンはフィオルンだよ!
その姿から、様々な想いを寄せてメカルンと呼ばれ親しまれていることは有名である。
機神系のパーツしか着けられないが種類が豊富で装備やアーツの組み合わせ次第で物理型、エーテル型、盾役、何でもこなせてしまう。

また、足のパーツで使うタレントアーツが変化する。
直線状にキャノンを放つキャノンフラップ、自分の周りをエーテルガンを6発放つガンフラップ、敵1体にソードで10連撃のソードフラップ、自分だけモナドシールドやデバフを回復&デバフができるシールドフラップの4種類。

何でもこなせるが使いこなすにはやはり装備やアーツの組み合わせ、特に足のパーツは装備次第でタレントアーツの特性が大きく変わってしまうため、よく理解してカスタマイズしないと上手く活かせなくなるので注意。
純粋なエーテルアタッカーや盾役としては本職の連中に及ばないので、基本的には物理アタッカーとしての運用が主となる。
オートアタック、アーツ共に手数が多いためスパイクが兄ダンバン以上に飛んでくる。スパイクはフィオルンの天敵であるためジェムやスキルでの対策は必須。
また格上に対しエーテルアーツの命中を安定させる手段が限定されるため、格上を狩る場合は他の物理アタッカーと同様に夜間命中や素早さダウンのジェムなどで対策しよう。
リキの「スキアリも」をリンクし背後を取ることで、エーテルアーツの命中をカバーをしながらついでに物理攻撃の命中も上げられる。背面や転倒特効アーツを持ち、シュルクと同じく背後の位置取りや転倒を意識することになるので相性が良い。
強制転倒で転倒ハメの起点となるファイナルクロスや、デバフ効果のあるエーテルアーツの命中を上げておくと、運用の幅も広がるのでおすすめ。
ただし、高い火力と手数の多さで盾役のヘイトを奪いやすく、自前でヘイトを下げる手段も持たないため、時には攻撃を控える立ち回りも必要となる。
いっそのこと得意の火力に特化させ、ダンバンの強制気絶で必中の状況を作り、シュルクを交えたチェインアタックで瞬殺を狙う方法もある。

スキルは隠しスキルの勝気に強力な物が並ぶ。習得のためのクエストも比較的楽にこなせるためメインで運用するなら確実に開放しておきたい。
勝気にはクリティカルの発生を確定させるスキルが揃っており、火力の向上だけでなくPTゲージの回収効率も上げることが可能(突発キズナも発生しやすくなるため効率はさらに上がる)。
もう一方の隠しスキル純真のスキルラインは劇中で描かれるシュルクへの深い愛情を反映したもので、発動にはシュルクも一緒に戦闘に出す必要があり、他のキャラにはリンク不能な専用の効果となっている。まあラインやダンバンさんに乙女の○○なんて発動してほしくないが
スキルリンクに目を向けると星アイコンのスキルを一切リンクできないという欠点がある。闘気持続や無心の悟りといった強力なスキルの恩恵を受けられないのはつらい。
とはいえ逆にこれらをリンク可能にした場合、他のキャラの強みを奪う強力な性能となるため、バランス調整の意味合いが強いと思われる*1

ジェムは先述のスパイク防御の他、タレントブースト、ダブルアタック、ヘイスト辺りがお薦め。手数が多いのでオートアタックで発動するデバフ系とも相性が良い。


●主なアーツ

  • ダブルブレード
背面からの攻撃でダメージが3倍になる背面特効アーツ。
シュルクのバックスラッシュと同じ感覚で使用できる主力アーツ。

  • エアファング
2ヒットする攻撃で敵を崩し状態にする。高威力でモーションやリキャスト時間も短い高性能なアーツ。
敵を崩し状態にするため、シュルクと同様に転倒アーツ持ちのラインやダンバンと相性が良い。

  • スピアブレード
転倒した敵に使うとダメージが3倍に。自力で転倒できるため使えることが多め。

  • クロスインパクト
二連続で蹴りを叩き込んで転倒状態の敵を気絶させる。
これと下記のファイナルクロスのお陰で、転倒ハメ要員としての適性が高い。

  • パワードレイン/エーテルドレイン
筋力またはエーテルを敵の周囲から吸収する。使えば相手は筋力またはエーテルがダウンのデバフが付き、自分は筋力またはエーテルがアップのバフが付く。どちらかというと相手の攻撃力ダウンさせるのが目的かも。

  • バグストーム
転倒している機神兵に対して気絶させることができる。複数の敵を気絶させればチャンス。

  • スピードシフト
物理耐性ダウンのデバフが付くが代わりにヘイスト(オートアタックする速さアップ)とダブルアタックの確率が上がるバフが付くオーラ。
オートアタックが強いフィオルンにはうってつけだがあまり攻撃を受けないように盾役をお共に入れよう。
最終的にこれとタレントブーストを駆使してタレントゲージを速攻で貯め、ひたすらソードフラップを打ちまくる事が最強の攻撃手段となる。
なお物理耐性デバフは全デバフ耐性ジェムで無効化することが可能。

  • ガードシフト
攻撃力が25%下がる代わりに、物理ダメージを半減するガードの発生率を100%にするオーラ。
ラインにも同名のアーツがあるが、こちらはオーラなので使用中も自由に行動可能。また別のオーラを使っていると上書きしてしまうので注意。
装備やスキルリンクなどで物理防御力を高めた上で使用すると、あの悪名高いタイタンスタンプすらも耐えることが可能になる。
Switch版ではアーツレベルが11以上になると効果時間がリキャストを上回り、常時展開できるようになる。

  • ファイナルクロス
超ハイテンション状態でのみ使える。4連続攻撃かつ前方にいる複数の敵を崩しなしで強制転倒させるという超強力なアーツ。
それゆえ再使用可能までのリキャストが非常に長く、レベル10でも約2分かかる(Switch版ではさらに短縮は可能)ため、チェインアタックを活用しての連発が非常に強力。
レベルでは習得せずストーリーの途中で自動的に習得する。






●メカルンのネタバレ

CMでAKB48の渡辺麻友が、ホムスの体と機械の体でフィオルンを(ほぼ)実写で再現。体の再現はかなりのものだが頭部が明らかに不自然であったため、おかげ様で視聴者がなぁにこれぇとなり売上が若干滞ったとかそうでないとか。
そして特典である「Xenoblade Special Sound Track」にてまたもやネタバレ。
更にスマブラWii Uのフィギュアでもホムスverと機神verがあり、ここでもしっかりとネタバレ。スマブラSPでもスピリッツでもホムスverと機神verがある。しかもホムスの方はスキルが「メタル化」。どう見ても黒い任天堂です。
更にシュルクの最後の切り札のチェインアタックに機神フィオルンが追加された。
もう公式は隠す気ないだろ。


田中久仁彦氏のシュルクとフィオルンが目をひくが、曲名の隣ページ一面に描かれているのはそう、メカルンである。真っ先に見てしまった者は口が塞がったととかそうでないとか。


ネメシス時の意識は、ヴァネアがフィオルンの機体内に組み込んでいた機神メイナスの魂だった。フィオルンは、自身の中にいたメイナスを咎むことなどなく、「彼女の力になりたい」と思うまでになった。ラスボスなる方と、メイナスの一騎打ちムービーは非常に熱い仕様になっている。ぜひ直前セーブデータを取っておこう。




以下感動のネタバレ








フィオルンはホムスに戻ることができた−



そう、戻れたのである。
ダンバンさんとシュルク歓喜である。

フィオルンの身体は七割近くが機械化されているが、残った生身の遺伝情報を元に再生することで実現した。
ゼノブレイドED後の彼女をぜひ見て頂きたい。
なお、シュルクとのキズナトークで彼がフィオルンを元に戻すために、マシーナと古代ハイエンターの技術を研究していることが語られており、彼女への想いが実を結んだ結果である。
詳しい経緯については「ゼノブレイド ザ・シークレットファイル MONADO Archives」の書き下ろし小説にて語られている。


プロジェクトクロスゾーン2のフィオルン

カプコン、セガ、バンダイナムコゲームスのキャラ達が登場する『PXZ2』で任天堂枠として主人公のシュルク*2や任天堂の看板キャラであるマリオを差し置いて『FE覚醒』のクロムルキナと共に参戦。ゼノサーガのKOS-MOSとペアを組む。
本作ではメイナス神殿に向かう転移装置のワープ中に本作の世界に迷い込んでおり、元の世界に戻るために主人公一行に加わることとなる。
掛け合いでは「短パン一丁で楽勝なのに」と発言してKOS-MOSに「穏やかではありませんね」と言わせたり、ワルキューレをハイエンターと勘違いしたりと他のキャラの例に漏れずフリーダム。たまにメイナスも参加する。
戦闘では原作で使用した技の他にKOS-MOSのドラゴントゥースを借りてモナドバスターを使用する。
某ゲームでフィオルンとの共演者に対してゼノブレ組の反応がないことを見るにこの件に関しては墓場まで持っていくつもりなんだろか



ゼノブレイド2のフィオルン


DLCのチャレンジバトルでシュルクと共にブレイドとして登場。
挑戦の地でレックス達と出会う。挑戦の地へ来る直前はシュルクと散歩を楽しんでいた様子で、生身の姿かつ仲間や自身が機械化された経験にも言及している。
またエルマのキズナリング解放イベントでは、エンディングで語られるアルヴィースの別れ際の言葉についてシュルクが言及する場面があり、クリア後の世界からやって来ていると思われる。
最初はアルストに連れて行けないが、あるバトルをクリアするとシュルクと共にアルストに連れて行けるようになる。

性能
ロール 回復
属性 風
武器 愛用の短剣

なんだけれどはっきり言おう。
「おまえのようなヒーラーがいるか!」

某バーサクヒーラーも真っ青な超攻撃型だった。
一応回復効果のあるドライバーアーツを持っているし、攻撃後にパーティ全体を回復させるアーツもあるんだけれど、バトルスキルが攻撃特化していてクリティカル率アップとクリティカルで与えるダメージがアップのスキルを持っている。
ドライバーアーツにクリティカルヒットですぐにまたアーツが使えるアーツを持ち、愛用の短剣と特定のコアチップ、バトルスキルで簡単にクリティカル率を100%にできるため、とあるアーツを永遠に撃ち続けることができてしまう。
そして攻撃力がグングン上がる。
このコンボはトラ以外誰と組んでもできるがモーションが一番短いメレフと組むのがオススメ。



私なんかで良ければいくらでも
この身体追記・修正して欲しい

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最終更新:2024年03月13日 12:21

*1 それと各種装備系スキルとの兼ね合い

*2 厳密には名前のみ登場している。