ゼノサーガシリーズ

登録日:2010/09/20 Mon 21:36:09
更新日:2023/06/08 Thu 05:18:14
所要時間:約 7 分で読めます




『Xenosaga』

モノリスソフト開発、ナムコ(現バンナム)販売のゲームソフトシリーズ

『エピソードⅠ 力への意志』
『エピソードⅡ 善悪の彼岸』
『エピソードⅢ ツァラトゥストラはかく語りき』
の3本。
EP1と2をまとめてDSでリメイクした『ゼノサーガⅠ・Ⅱ』もある。

また、
『ナムコクロスカプコン』
『無限のフロンティア』シリーズ
『プロジェクトクロスゾーン』
にゲスト参戦している。

タイトルからわかる通りゼノギアスの続編でゼノブレイドの前編……ではない

しかし、ゼノギアスとは設定上繋がる部分も多く、全六編の構想の内ゼノサーガは第一編に近いと言われる。(ギアスは第五編)
え?やっぱり続編じゃないかって?……ヤダナァソンナコトナイデスッテバ
ファンからは精神的続編として認知されている。

【EP1】
A.D.20XX
ケニア北部で発見され、後に“ゾハル”と名付けられる謎の物体によりロスト・エルサレム(地球)は消滅。人類は宇宙への脱出を余儀無くされた。

それから約4000年後のT.C.4767
星団連邦第一一七海兵隊は惑星アリアドネ消滅事件の調査隊護衛の任務に就いていた。
旗艦ヴォークリンデには開発中の対グノーシス用アンドロイド“KOS-MOS”も配備され、その起動実験の為シオン・ウヅキ主任らヴェクター第一開発局のスタッフも搭乗していた。

アリアドネが存在していた宙域にて、調査隊はゾハルと思われる物体を発見。
これを回収し宙域を離脱する艦隊だったが、それを狙い既にグノーシスの大群が行動を開始していた……



……とまぁ現代から約4000年後の未来が舞台のSFチックな世界である。
しかし心理学や哲学など発祥で独自解釈の単語・要素も結構多く、オカルト(というかオーパーツ?)要素が占める割合もなかなか多い。
設定がやたら難解なので、これについてこられないとかなり辛いものがある。データベースで単語は調べられるが、量は膨大で大変。


また場面ごとにロングムービーがこれでもかと入ってくる、某企業もビックリのムービーゲーである。
これは、会社の組織づくりをしながらゲームの開発もしなければならず、集まった開発スタッフは新人ばかり、
グラフィックエンジンが出来上がったのがマスターアップ半年前という、人も時間も足りなかったための苦肉の策であったという。

しかしストーリー展開自体の評価は上々で、どこまで話が好みかが楽しめるか否かの分かれ目と言えるだろう。



【EP2】
前作終了直後、当座の目的地第二ミルチアに到着したところからスタート。
未だ話を展開する途中といった感じで、伏線の回収はあまり無い。

ナムコがいらん横槍を入れたため、高橋哲哉が脚本→原案といったように前作からスタッフが大幅変更され、色々な部分に手が加えられた。
最も顕著なのがグラフィック面で、リアル路線に変更という名の顔グラ崩壊している。
またテキストや演出の質や、肝心のストーリーも残念な仕上がりと言われる。

その結果2004年度(つまり初代)クソゲーオブザイヤー大賞という事態に。どうしてこうなった。

あと邪神モッコス



【EP3】
前作から1年後、ヴェクターを退社したシオンがグノーシスやU.M.N.の謎を追う。

尺の都合か重要イベント「グノーシス・テロ」をすっ飛ばしてスタートするので混乱した人も多いのでは。
気になるなら『ゼノサーガ エピソードⅡtoⅢ a missing year』をチェックしといた方がいいかも。

とりあえず色々とかなり持ち直した。
ストーリーは伏線を回収したのは評価されているが、その為展開が駆け足過ぎとの評価も。


【DS版Ⅰ・Ⅱ】
散逸しがちだった話をシオン中心に再編集。また会話中にも単語をデータベースで調べられる親切設計。

シナリオは高橋哲哉と竹田裕一郎のゼノブレイドコンビが担当し、キャラの心情や伏線、状況説明等の細かい描写が増えた。特に空気気味だったケイオスや、唐突に現れていたE.S.なんかの扱いは顕著。
またストーリー自体にも手が加えられ、特にEP2は大幅に改修された。

声やムービー等の演出はかなり削られたのでボリュームは減。
まぁプレイ時間の半分以上はムービーと言われるくらいなので長いムービーを見なくて済むとも考えられるが、ムービーはともかく声に関してはもう少し頑張っても良かったんじゃないかという声も。

【ゼノサーガ フリークス】
EP2の前に出たファンディスク。コメディタッチの外伝ストーリー数本を描いたADV「ぜのコミ」、もじぴったんにゼノサーガ用語も追加したパズルゲーム「ぜのぴったん」など、様々なコンテンツが収録されている。

「ぴったん たんた ぜのぴったん (わん・つー♪)

【ゼノサーガ パイドバイパー】
ジギーの過去を描いたガラケー用アプリのRPG。

Xenosaga THE ANIMATION
EP1を原作としたテレビアニメ。詳細は項目を参照。



○主な登場人物

  • シオン・ウヅキ
CV:前田愛
主人公。ヴェクター第一開発局KOS-MOS開発室主任。
デスクワーク派に見えてかなり大胆な行動派。肩書こそ研究者だが格闘術は大の男を倒す腕前で、シールド型のマルチウェポンを駆使し兵士やグノーシスとも渡り合う。
EP1ではメガネっ娘だったが、EP2からはコンタクトに。何故変えたし。
EP2あたりからややDQNというかヒスっぽい言動が目立つ。


CV:鈴木麻里子
対グノーシス用に開発されたアンドロイド。


  • ケイオス
CV:保志総一朗
貨客船エルザのクルー。
グノーシスに触れ消滅させる、14年前から老けない、生身で宇宙に出る、等々明らかに人間じゃない謎の少年。
作中最高クラスのキーパーソンだがなぜか影が薄い。


  • ジギー
CV:江原正士
連邦所属のサイボーグ。モモの護衛任務を受ける。
生前名ジャン・ザウアー。警官だったが30歳で死亡、献体登録していた為改造され苦節95年の苦労人。
因みに、献体サイボーグはあくまで「備品」であり、彼には人権はおろか自殺する自由すら無い。
割と空気だが見せ場はやたらと格好いい。


CV:宍戸留美
百式汎観測レアリエンのプロトタイプ。
開発者のヨアキム・ミズラヒ博士の亡き娘サクラに外見を似せて作られ、ヨアキムの研究成果の情報を深層意識に封印されている。
EP1ではステッキで戦い変身までする魔法少女。スタッフやり過ぎだろ。EP2からは弓矢が武器となった。
EP3では各属性のエーテルと妙に威力の高い正拳を武器に暴れる強キャラ。


  • Jr.
CV:川崎恵理子
クーカイ・ファウンデーション代表理事、同社の戦艦デュランダル艦長。
本名ルベド、実年齢26歳だが、見た目は12歳で“諸事情”により「ガイナン・クーカイJr.」を名乗る。
パーティーのリーダーポジで、EP1終盤〜EP2の実質主役。EP2のラスボス戦はこいつで一騎打ち。


  • ジン・ウヅキ
CV:田中秀幸
シオンの兄。
元軍人で敵にも味方にも顔が広い。退役してからは職を転々とし、現在は古本屋で紙の山に囲まれている。
出番はEP2から。登場するなり生身でA.M.W.S.(ロボット)を真っ二つにし、4000年後の未来でまさかのチャンバラを演じるブッ飛んだ人。
シタン先生と同じ名字・声・武器である。


CV:山寺宏一
ブラコンでヤンデレな愛すべき変態もとい、腹筋破壊兵器もとい狂人。
ヤマちゃんのおかげか、シリーズ通して一番安定感がある○ッチャマン。密かにシリーズを追う都度○ッチャマントがパワーアップする

彼の発言&動き&笑い声は戦闘中はおろかシリアスシーンでさえプレーヤーを笑かしてくれる。
特技:身体を張った自害パフォーマンス、幼女の体内に潜入すること
「ヒャーッハハハハハハwwwギャーッハハハハハハハハwwwうぇっwwwうぇっwwwギャーッハハハハh(ry」
「赤が白だ!ヒャーッハハハハハハハwww」
「分子になっても俺という質量が宇宙から消える訳じゃないんだぜ。なあ、俺を構成していた分子を存分に呼吸してくれよ、ルベド」



○用語

  • レアリエン
分子工学技術を駆使し、ヒトを模して作られた合成人間。目的・用途に応じて素材や能力、精神まで手を加えられる。
知性や感情、個体差も存在し基本的人権も持つが、あくまで「商品」でありそれ相応に扱われる。

  • グノーシス
14年前突如活発に活動し始めた謎の存在。
何故か人間を襲い、人間が直接触れると白化、もしくはグノーシス化する。
虚数空間の存在であり普通の方法ではこちらからは干渉できず、対抗するにはKOS-MOSや百式のヒルベルト・エフェクトによる固着等の手段が必要になる。

  • ヴェクター・インダストリー
日用品からレアリエンや戦艦まで何でもござれの巨大星間コングロマリット。
軍事や情報を含むあらゆる分野で大きなシェアを占め、人類のあらゆる文明を支えていると言っても過言ではない超優良企業。連邦政府への発言力も強い。

  • U.M.N.
ウーヌス・ムンドゥス・ネットワークの略。全宇宙を結ぶ広域ネットワークで、空間跳躍や超光速通信に使われる。
文明を支えるインフラだがその出自には謎が多く、裏では…



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最終更新:2023年06月08日 05:18