ゼノブレイド

登録日:2010/09/20(月) 03:09:13
更新日:2023/12/11 Mon 19:40:47
所要時間:約 7 分で読めます





巨神(きょしん)機神(きしん)


神々は互いの存亡をかけて戦い


そして骸となった


  • 目次

<概要>

ゼノブレイドとは2010年6月10日に発売されたWii専用RPGソフトである。
開発はモノリスソフト、出資・販売元は任天堂

総監督・脚本・原案はゼノギアスゼノサーガシリーズを手掛けた高橋哲哉。並びに勇者王ガオガイガーやTVアニメ版ゼノサーガの脚本を書いた竹田祐一郎と共同脚本の執筆。

音楽担当はACE+(工藤ともり、CHiCO、平松建治)、清田愛未、下村陽子、光田康典と豪華作曲陣であり*1、ゲーム音楽好きならピンとくるはずである。
「名を冠する者たち」や「敵との対峙」に代表される、いずれもゲームを盛り上げる名曲ばかりで評価は非常に高い。

キャラクターも魅力的だが、実はキャラクターデザインよりも先に 3Dモデルが先行して制作されている
普通ならこの手のゲームはキャラデザイナーがキャラの絵を描いて
モデラーがそれを元に3Dモデルを作ってゲームに組み込むのだが、
当時のモノリスソフトには人を描けるデザイナーがいなかった。
そのため他の作品では外注していたのだが、今作ではそれができず、
モデラーが3Dモデルのデザインを 即興で完成形まで作りこみ
雑誌や資料集などに使うイラスト類はゲーム中のポリゴンモデルを元に描いてもらったそうな。

当初のタイトル名は「MONADO」であったが、高橋の意を汲み「Xeno」の名を受け継ぐことになった。
精神的続編とされるが、ゼノギアスやゼノサーガシリーズと直接的な関係はない。

ニンテンドーチャンネルのオススメソフトにてRPG唯一のプラチナランクを維持し続けていた。
(現在はサービスを終了しているため見ることは出来ないが、プラチナランクを取ったソフトはたったの8つのみ)


開発は2年半。
開発末期にて、
高橋「このままだと納期に間に合いません。一部を諦めます…」

(…このままではゼノギアスのDisc2になってしまう…)

山上(任天堂社員、ゼネラルプロデューサー)「最後まで行きましょう。会社の説得は私がしますから」

と納期、つまり発売を遅らせたエピソードがある。
開発の裏話として社長が訊くに書かれているので、ご覧に頂ければ幸い。

2010年11月19日にはアスキー・メディアワークスより公式資料集が発売された。
裏話・用語解説・イラストや、事前に行われたプレイヤーへのアンケートの回答をカバー裏にびっしりと掲載している。

2015年に続編にあたる『ゼノブレイドクロス』が発売。
音楽を『機動戦士ガンダムUC』『進撃の巨人』の劇伴で有名な澤野弘之が担当するなど、一部のメインスタッフが変更された。
ストーリーの直接的な繋がりは無いものの、戦闘システムはゼノブレイドのものを継承しながら、「ドール」と呼ばれるロボットへの搭乗やキャラクリエイトなどの新要素が加わっている。
全体的にSF寄りの作風に変化し、マップがほぼ完全なオープンワールドになり、ストーリーよりも探索や戦闘に重点が置かれているのが特徴。
BGMも、随所にボーカルやラップが挿入されたり、オーケストラとシンセサイザーを融合させた楽曲群など、澤野氏の作風が強く出ている。
『ゼノブレイド2』が登場した現在では、外伝作品的な立ち位置になった。

2015年3月には、new3DSへの移植版が発売された。
グラフィック等劣化している部分もあるが、広大なフィールドなどもそのまま移植された良移植版である。
定価でも安いが、旧3DSでプレイできないので注意。

2017年12月1日には、Nintendo Switch用ソフトとして『ゼノブレイド2』が発売された。
キャラクターデザインは『楽園追放』等の齋藤将嗣氏と、FFシリーズで知られる野村哲也氏の二人となっており、
雲海に浮かぶ世界『アルスト』を舞台に、ボーイミーツガールと冒険を主軸にしたストーリーと、前作とは全く違う作風になった。
最後の最後で1の世界と繋がる衝撃の事実が明らかになる。
ゼノブレイドの直接的な続編(ナンバリングタイトル)という事で、BGMはゼノブレイドの作曲陣に戻った。

さらに2020年5月29日には、キャラグラフィックが若干ゼノブレイド2っぽくなり、様々なプレイをサポートする便利機能や本編の後日談である「つながる未来」が追加され画質もHDへ進化し楽曲も再収録されたリマスター版「Definitive Edition」がSwitchで発売した。
今からゼノブレイドを遊びたいという場合はこちらがオススメ。

そして2022年7月29日には、Nintendo Switch用ソフトとして『ゼノブレイド3』が発売された。
キャラクターデザインこそ2と同じ齋藤将嗣氏が担当するが、3は作風が違う1と2の融合をメインテーマに据えており随所で1の要素も登場する。
amiiboを使用することによりノアの武器の見た目がシュルクが持つモナドに変化する。見た目だけで未来視は使えないためパチモンのモナポなのでは・・・

<ストーリー>

広大な巨神の骸の上で人々は文明を築き生活を営んでいた。
しかし、機神界から機神兵による突如の侵略を受け、一方的に虐殺されていった。
だが英雄ダンバンの奮闘と神剣「モナド」により辛くも撃退に成功。
物語はその一年後から始まる。

とシリアスに書いたが某野菜王子強力若本のせいで真面目なプロローグがががが。特に二週目以降でのムムカなんぞは……。

またゼノサーガよろしくリアルタイムムービーが随所にあり、装備と時間・天候がそのまま反映される。ガオガイガーを手掛けた竹田により場面がガチで盛り上がる。

だからシリアスな話になりそうだったら水着装備を外すんだ!
回想も水着になってるからシリアスにならない!(DEでは装備の効果はそのままに見た目だけを変えるファッション装備というシステムが登場したのでマシになった)


<バトルシステム>

フィールド上でそのまま戦闘突入するシームレスバトルでリアルタイムにバトルが進行する。
操作するキャラは1人で、残りはAI操作。

通常攻撃はオートで行われ、必要に応じて「アーツ」(特技)を選択する。
MMO的な「ヘイト管理」の要素があり、敵が誰を狙ってくるかを調整しながら戦う。

パーティーゲージを溜めることで力尽きた味方を復活させたり、チェインアタックを行うことが出来る。
チェインアタックとは時間停止状態で味方のアーツを自分で選び、攻撃(あるいは回復など)を行う連携である。
チェイン後半ほどアーツの効果が上がるため、例えば崩し→ダウン→気絶、ヘイト稼ぎで一気に有利に。


<音楽>

前述した通り豪華作曲陣により秀逸な曲が多く、特にフィールド上に存在するユニークモンスター戦で流れる「名を冠する者たち」、場面の盛り上がりにマッチした「敵との対峙」、中盤以降の戦闘BGM「機の律動」の人気が高い。特に「名を冠する者たち」は2010年NHKラジオで放送したゲーソン三昧で流れたほど。
他にも、広大な草原で流れる「ガウル平原」などの人気も高い。


<プレイヤー操作キャラ>

18歳、ホムス、171cm、♂
本作の主人公。フィオルンとは幼なじみである。
防衛隊員だが機械弄りが得意で研究肌が強いが育ての親のディクソンに鍛えられており、戦闘も可能。
コロニー9の襲撃でモナドを振るい、その剣の能力として僅かな未来が見える「未来視<ビジョン>」に目覚める。
戦闘スタイルはオールラウンダー…なのだが、主力が側面・背後攻撃なのでやや異質な主人公。攻撃力そのものはレベルに合わせてモナドの攻撃力が上がるため2番目に高い。
この度、スマブラへの参戦が決定した。
「穏やかじゃないですね」「良かった、これで解決ですね!」「ミンナノキモチガツタワッテキタヨー」

18歳、ホムス、160cm、♀
シュルクの幼なじみにして、英雄ダンバンの実妹。料理が上手い。短剣の二刀流で果敢に闘うため、防衛隊にスカウトされたほど。

幼なじみで料理が上手くて、いずれはシュルクと結婚するんだろうなぁ…

ゼノにそんなエロゲー展開はあり得ない

初回生産特典のサントラを開けたら、そこには壮絶な公式ネタバレがありました…
CMでもネタバレされてました…

↓フィオルンに関するネタバレ注意!

18歳、ホムス、190cm、♂
シュルクの親友にして、ワイルド。だけど好きな物は野菜、嫌いなものは蜘蛛。
格言を頻繁に間違えるため、周りからはアホの子扱い。
本当は気配りや空気読めたりできるのに不憫な子…。彼が一体何をした…
戦闘スタイルはメイン盾。高いHPと防御力で敵のターゲットを引き受けるため、ボス戦で詰まったらラインを入れ、彼の状態に注意すれば楽に勝てたりする。
まさしく「シュルクの相棒」と呼ぶにふさわしく、彼がヘイトを稼ぎ、その隙にシュルクがバックスラッシュというのが鉄板。
「ワイルドダウン!」


21歳、ホムス、168cm、♀
コロニー6のメディック。コロニー6からの避難民を防衛している。
ライフルによる遠距離戦と回復役。というかまともな回復役はカルナとリキしかいない
ガドという婚約者とジュジュという弟がいる。
余談だが某攻略本ではなぜかと誤表記で書かれていた。
「銃身が熱くなってきたわ」


30歳、ホムス、180cm、♂
フィオルンの実兄。先の大戦でモナドを使っていたが、実は適合者ではない。無理に使いすぎたせいで利き手の右腕が動かなくなってしまった。
左手一本でシュルクと合流する、シタン先生ポジション。
戦闘スタイルはパーティー1の攻撃力を併せ持つ回避盾。タゲを一身に背負い斬りまくる姿はまさに英雄。全枠脱ぐと強くなるというスキルゆえによく全裸にさせられる羽目に会う。
「退かなきゃ死ぬが、退けば未来はつかめない。ならつかもうぜ、未来」


88歳、ハイエンター、158cm、♀
巨神界上部にエーテルによる高度文明を築くハイエンター族の少女である。
エーテルによる攻撃に長け、レベル差が離れているモンスターを倒すにはメリアが居ないと削ることすらままならない。
※物理攻撃・アーツはレベル差の命中・回避補正があるため。
但し、ターゲットを反らすアーツや回避率を上げるアーツを持たないため、AI操作の場合自分にタゲが来ないように何もせずに突っ立っていることがあるので注意。
ハイエンター族の皇女で最初はシュルク達に正体を隠していた。またホムスとハイエンターの混血のため、純血のハイエンターに比べ頭の羽根が小さい

「スターライトニー!アイタタタタ…」


40歳、ノポン、60cm、♂
ノポンが住むサイハテ村どうぶつの森ではない)に住む。「今年」の伝説の勇者に選ばれ、シュルク達と旅をすることになる。
実は妻子持ちで11人の子供を持つ。その養育費のために借金を重ね、"伝説の勇者"に選ばれた。シュルクとの旅は言わば出稼ぎ(パシリ)。
HPがラインより高く、トリッキーな補助技を数多く持っているため、チュチュポジションだと思ったら大間違いである。
子育ての経験があるため最も精神的に成熟しており、シュルクとフィオルンへどう接したら良いか分からないダンバンにアドバイスをする場面は必見。
「やっ!ちゃう!も!」


追記・修正は未来視を見ながらお願いします。

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最終更新:2023年12月11日 19:40

*1 他にも編曲者が数人いる。