バイアラン

登録日:2012/02/04 Sat 14:19:28
更新日:2024/04/14 Sun 19:09:33
所要時間:約 10 分で読めます





ティターンズは力だ!

力があってこそ、全てを制するんだ!!


バイアランとは、『機動戦士Ζガンダム』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




緒元


型式番号:RX-160
頭頂高:18.6m
本体重量:34.2t
全備重量:54.7t
ジェネレーター出力:1,760kW
スラスター総推力:64,000kg
センサー有効半径:9,890m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ビームサーベル×2
メガ粒子砲×2

パイロット:
ジェリド・メサ
ドナ・スター
ティターンズ一般兵


概要


ティターンズの拠点となったキリマンジャロ基地で10番目に開発された試作機

サブ・フライト・システム(SFS)や変形による飛行能力の付与がトレンドだった宇宙世紀0087年時において、あえて人型のままで単独飛行を実現させようと生み出されたのが本機である。
これは当時のティターンズの地球上での支配力が揺らぎ始めていた中、それらを巻き返すため大気圏内戦闘で必須となる制空権確保の一環であったとも云われる。

飛行能力の付与は翼などを用いる従来のものではなく、自機の推力をメインとした方式を採用。
ボディに多数の熱核ロケットを内蔵しており、大気圏内用に熱核ジェット・エンジンを両肩に搭載し、ガンダリウム合金等当時の最新技術を使って徹底的な軽量化と空力特性の検証を行った結果、ついに人型を保ったままで飛行能力を得ることに成功した。
ただし両肩は大型の熱核ロケットを内蔵しその外側に腕、熱核ジェット・エンジンを装着するという類を見ない構造で横幅がかなり伸びており、他にも三本指のマニピュレーター、前方に突き出した鳥のような脚部など、全体的に異形寄りのプロポーションとなってしまった。

兎も角、こうしてバイアランは莫大な推進力を獲得し、目標とされた単独飛行能力のみならず大気圏外から突入してくる敵に対する高高度迎撃機としての運用も可能な機体となった。
ところが、その飛行能力を第一とした設計の代償として少数の武装しか装備出来なかった。
加えてMSサイズのボディでは搭載可能な推進剤も少ないため、速度は出るものの航続距離自体は空中戦用機としては非常に短い。
そのせいで長距離移動の際は推進剤節約のためにSFSに頼らねばならないという何とも効率が悪い事態に…。
これなら実験機止まりもやむを得まい…。
また、機動性の方も良好だが運動性は低く、更に実験機なためパーツの共通点が多いマラサイハイザック等と異なりパーツの流用もしくは整備も難しいと未だ制約の多い物となった。

一方で装備された武装は二種類だけと少ないが、どちらもなかなかの高威力である。
なお、肩の熱核ジェットエンジンを換装すれば宇宙でも運用出来、空間機動性は同時期のMSの中でも優れている。
……本題のはずの地上飛行能力に関しては結局SFSや可変機の方が上という点からすると、本機の本領発揮は実は宇宙の方だったということになる。
なんという迷走


ちなみに一年戦争時にも旧ジオン軍グフを使って同じような実験を行っていて、一応「飛行」する事にも成功してはいた。
しかし、当時は技術不足もあって実質的には単に「浮いてるだけ」であり、空中戦が出来る程ではなかったという。
開発に関してはガンダムTR-1のイカロス・ユニットやガンダムMK-Ⅲイグレイのデータが活かされている他、一部ではジュピトリス製モビルスーツとの類似性から、パプテマス・シロッコが開発に携わったとの説もある。


武装


  • メガ粒子砲
両手に内蔵。出力はアクト・ザクハイザックマラサイビームライフルの2倍以上で速射性も高い。

  • ビームサーベル
腕の内側に格納。性能的には他の機体の物と大きな差は無いが、形状はかなり独特で、三本指の本機のマニピュレーターでも握れ(摘め)るようにグリップは三角形になっている。



劇中の活躍


『機動戦士Ζガンダム』

キリマンジャロでの戦闘の最中、ジェリド・メサがすぐに動けそうな機体として目を付け独断で乗り込み起動する。
なお、この時はまだ整備員が付いてのテスト調整の最中で、ほぼグレー一色のロールアウトカラーのままであった。

そのままカミーユ・ビダンΖガンダムと交戦するが、割って入ったフォウ・ムラサメサイコガンダムを誤って撃破してしまう。
その後、塗装されてメロゥドを母艦としてダカールでも戦ったが、連邦議会が開かれている最中に戦端を開いたうえ、止めに入った友軍のアッシマーとその背後にあった議場を誤射。
これら一連の行為をテレビカメラの前でやってしまいクワトロ・バジーナの演説に説得力を持たせ、地球におけるティターンズの凋落を決定的なものにしてしまうという大失態を演じた。汚名挽回。
更に宇宙へ戻るΖと百式を積んだシャトルに追いすがるが、ロケットエンジンに巻かれて吹き飛ばされた挙げ句アムロ・レイディジェに撃たれて海に落ちたりと地上ではロクな活躍も出来なかった。

エンジン換装後宇宙に上がり、ゼダンの門でアポリーのリック・ディアスを撃墜したりと奮戦したが、結局カミーユに撃退されてしまった。

ちなみに、ジェリド機の他にもパラス・アテネの護衛が何機か確認されている。


ティターンズ解体後はそのテレビの前でやった悪行から使用されることもなく、更に実験機故に互換性もなかったことから開発計画自体も頓挫し、残存する機体も表立って運用さることもなく放置される形になった模様。
時代に逆らい、人の姿のまま空を目指した者はこうして闇に消え去った……。












はずであった。
















バイアラン・カスタム




俺はずっと飛びたかった 戦いから隔絶されたこの場所で…

こいつで自由に青い空を飛ぶのが夢だったさ、本当は!!


緒元

型式番号:RX-160S
頭頂高:20.6m
本体重量:38.9t
全備重量:60.3t
ジェネレーター出力:1,840kW
スラスター総推力:98,300kg
センサー有効半径:11,290m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
メガ粒子砲(ビームサーベル)×2
クローアーム×4

パイロット:
ディエス・ロビン(1号機)
ビア・キャトリエム(2号機)


概要

OVA版『機動戦士ガンダムUC』に登場。
トリントン湾岸基地で開発されていた技術試験機。
両肩の熱核ジェット・エンジンを強化し、背部にはプロペラントタンクと一体化させたスラスターを増設。腕と踵も別のパーツに交換された。
ちなみにその影響で頭頂高が前より2m伸びた。

バイアランは元々グリプス戦役におけるティターンズ敗北の影響で廃棄予定だったが、それを惜しんだ整備兵のディエス・ロビンが「機体を既存技術のみで現地改修し、単独飛行能力の向上を図る」という計画を発案。
これに対し、連邦上層部も(ゼフテラ・ベルクによる立案調整もあってか)割とあっさり計画を承認した。

この頃のトリントン基地は連邦軍にとって戦略的にほとんど意味をなしておらず、既に忘れ去られていた事が承認された要因の一つとなったようだ。
実際、基地の軍人達(殆どが元ティターンズのような左遷組や軍の問題児や厄介者や落ちこぼれ)の大半はディエスの熱意に感化され、また他にやる事が現地改修機の製作と基地の警備以外なくて暇だったからこの計画に自主的に協力している。

とはいえ、さすがに無条件とはいかず、ティターンズ系モビルスーツにアレルギーを持つ連邦軍に「センサーをモノアイからバイザー式に変更する」という連邦ではお馴染みの条件が出された。
また、当然ながら満足な予算は降りず計画に必要なパーツ等も色々なルートを駆使しては余剰、あるいは廃棄寸前もしくは使わない、旧式の物を自分達でかき集めてやりくりしなければならなかった。
構成パーツはガブスレイギャプランの他、サイズは異なるがバウンド・ドックと同型のものなどティターンズ系の物を多く使っている。

逆に言うと上層部も「バイザーだけ連邦らしくしてね。あとは好きにしていいよ(意訳)」と好きにやらせてくれたようだ。
また、ジム・ストライカーの件などを考えると、当時の連邦はどこでもこんな感じだったのかもしれない。


本機は1号機と2号機があり、前者は追加・改修したパーツと機体とのマッチング検証用である。
後者は1号機のデータをフィードバックした後にギャプランのパーツを使ってスラスターを造り直し、コクピットも新型に換装した「完全版」になる予定であり、この経緯は『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』にて詳しく書かれている。

なお『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』にてカスタム前のバイアランを入手する経緯が描かれており、少しだけバイアラン無双も見られる。



武装

  • メガ粒子砲
腕の内側に装備。元のバイアランのマニピュレーター部だった箇所で、クローは完全に取り払われている。高い速射性を維持しながら以前より出力がアップし、さらにビームサーベルまで出せるようになった。
ただゾゴックにダメージを与えたとはいえ倒しきれなかったり、現行機であるゼー・ズールには耐ビームコーティングで弾かれている。


ガブスレイの両脚部のクローを腕に転用。
また、踵もバウンド・ドックと同型の新造品に変更されており、これを空中での格闘戦でクローとして使用する事も可能。



劇中の活躍

OVA版『UC』

1号機が登場。連邦軍の懐かしい面子vsジオン軍の懐かしい面子がやり合ってる中で唐突に登場したティターンズ機には視聴者も度肝を抜かれた。
ジオン残党軍の襲撃を受け、1号機が出撃。搭乗したディエスが実は元ティターンズのエースだった事もあり、彼の高い技量によってその性能を存分に発揮、味方を大量に葬った敵機たちを次々と血祭りにあげていった。

起動の間、時間稼ぎとしてバーザム改(無人)を設置したが、侵入してきたザクマリナーがこれを撃墜。
しかし、その後ろにいた2号機が敵を撃破、2号機は1号機の出撃を援護した後にエラーを起こし機能を停止した。
そしてビアや皆が見守る中、1号機は格納庫の屋根を突き破り、『大空の支配者』そして「トリントン基地の希望」として雄々しく飛んでいった。

相手の殆どは一年戦争期の旧型であり、それに加えて水陸両用機と陸戦機ばかりで自由に空を飛べる本機との相性は最悪だっただろうとはいえ、
ほぼ孤立無援で周りは敵ばかりの中、あっという間に多数の敵機を撃墜したその圧倒的な活躍を前に、本機に惚れ込んだ視聴者は数知れない。
また、ほぼ10年前の技術の産物でありなおかつ大多数の敵に狙われていながら
  • ザク・マリナー2機の内1機を先述の通り2号機が撃破。その後もう1体を1号機がダメージを与える(撃破されたかどうかは不明)
  • ジムⅡ2機を葬ったゾゴックの左腕を破壊、そしてメガ粒子砲で大ダメージを与え撤退させる
  • アクア・ジムを倒したカプールを盾にし沈黙させる
  • ズゴック等多数のモビルスーツを撃破もしくは沈黙させる
  • ザクキャノンの弾幕を全て回避する
  • 飛翔してきたデザート・ゲルググを返り討ちにする
とバイアラン・カスタムと交戦した機体は殆どが撃破、もしくは大ダメージを負い、仮にも最新鋭機であるゼー・ズールすらも手玉に取った末に仕留めている事から、この機体のポテンシャルとコンセプトの優位性が窺える。

ちなみに本機の事をビアは「合成獣(キメラ)」、ゼフテラは「麒麟」と例えている。

最後はマラサイのウミヘビに捕らわれたところにザクⅠ・スナイパータイプにスラスターを狙撃されて損傷し更にマラサイに肩を斬られるが、ただでは終わらずマラサイを頭から真っ二つにしたところで出番を終えた。
アニメではその後どうなったかは不明だが、撃墜されずに生き残っており、ディエスも生存していることが明らかになっている。


『袖付き』の機付長は詩詠う

トリントン戦での損傷を修復後、ジオン残党を襲っていた海賊達と、
「静観するつもりだったが相手が攻撃してきたので応戦する」という口実で残党の味方として戦っている(立場上堂々とジオンを助ける訳にはいかないため)。
その後逃走するジオン残党を「無害な漂流物」と報告して見逃した。基地を襲撃され、同僚を数多く殺されただろうに、聖人である。




バイアラン・カスタム2号機


緒元

型式番号:RX-160S-2
全高:20.6m
重量:40.2t
ジェネレーター出力:2,040kW
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ロング・ライフル(ロング・ビーム・サーベル)×2
ビーム・キャノン×2
エアロ・アーマー×2

パイロット:
ビア・キャトリエム(UC MSV)
リディ・マーセナス(バンデシネ)


概要

バイアラン・カスタムの2号機をさらに改造。ギャプランの技術を多数導入していて、稼働領域が同程度に拡大している。ギャプラン用の大型ブースター・ユニットも装着可能。
背中に増設されていたスラスターは武器とプロペラントタンク、スラスターを一纏めにしたムーバブル・バインダーへと変更。スラスターの数こそ減ってはいるが、推力は逆に強化されている。踵はクロー型から普通の形に戻った。
両腕はクロー・アームとメガ粒子砲を撤去し、通常の5本指のマニピュレーターとロング・ライフル、エアロ・アーマーを備える。

前のめりの姿勢でムーバブル・バインダーとロング・ライフルを前に向けることで高速巡航が可能となり、「大空を征する」ことを可能とするだけの性能を得ている。
ちなみにこれは「変形」ではなく、あくまで「姿勢を変化させているだけ」らしい。



武装

  • ロング・ライフル(ロング・ビーム・サーベル)
両腕に装備されたロングバレルのビーム・ライフル。普段は銃身を折り畳んでいる。
命中精度や射程の長さに優れ、銃口からビーム・サーベルも出せる。

  • ビーム・キャノン
ムーバブル・バインダーに1門ずつ装備されているジェネレーター直結型のビーム砲で、高出力と速射性を両立させている。
ギャプランのビーム・ライフルが基盤になっているとされる。

  • エアロ・アーマー
ロング・ライフルに装着されている。
空気抵抗を減らすための装備で、高速巡航する際に機首となるが、シールドとしても機能する。なお、最終装甲は耐ビームコーティングされている。



作中の活躍

『UC MSV』

ビア・キャトリエムが搭乗。カラーリングは青とグレーで塗られている。
ディエスの1号機と共にテスト飛行を行っていたが、緊急信号を受信したことでジオン残党と海賊の戦闘に参加し、イフリートシュナイド以外の海賊側を殲滅した。


『バンデシネ』

パイロットはリディ・マーセナス。カラーリングはかつてのティターンズを思わせる黒系。
デルタプラスに代わる乗機として与えられたが、ガルダ内でプルトゥエルブバンシィにボコボコにされた。



バイアラン・イゾルデ


型式番号:RX-160G

『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』に登場したバイアランの改修機。
ブッホ・ジャンク社の私設部隊「バーナム」に所属する。カラーは紫系。
パイロットはヴァルター・フェルモ。

ボディはノーマルのバイアランに近いが、頭部はガンダム系のようなデュアルアイとフェイス、アンテナを装備。
バックパックには増加のブースターとプロペラントユニットが追加されている。

作中ではトリスタンなどと共にアクシズへと侵入。
アニメ版ではトリスタンと交戦中のザクⅢ改の前に現れ互角に立ち回るも手傷を負い、トリスタンに制止され撤退。
漫画版ではR・ジャジャと交戦。相手が不完全なこともあって優位に立つが、地の利を生かした作戦に接近を許し組み伏され、そのままボディを上下に切り分けられ戦闘不能に陥った。




機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST


第1話において強盗団のMSとして登場。
ガンダムの顔を張り付けて「ガンダム」を自称しており、本作において「ガンダムに対する認識」がいかにいいかげんにしか伝わっていないかを読者に大変わかりやすく伝えた*1
文明が衰退してビーム兵器が希少になったこの時代において、ビーム砲を内蔵しているバイアランはそれだけで相当なアドバンテージであり、パイロットの強盗もそれを脅しに使っていたのだが、戦闘では徒手空拳の格闘に終始していたので本当に使えたのかは不明。


橋バイアラン


同じくクロスボーンガンダムDUSTに登場。バイアランを元にしたモビルワーカー。
仮設橋梁を設置して人員や車両の走行を助ける重機で、両肩の道路を平行に広げ、対岸に渡すことで自らが橋となる。同様の重機として橋メタスもある。
橋の一部となる頭部はモノアイがむき出しでジャッキが搭載され、脚部も重量物を支えるためのダンパーになっている等、全体的なシルエットはともかく原型をとどめているのはいかり肩と三本指くらいである。



立体化


ガンプラ

バイアランは『Ζ』放映当時、1/220でのみ発売。
新訳Zでの登場に伴い同じΖ出身のアッシマーやガブスレイ、ハンブラビなどのティターンズ機が1/144のメジャーサイズで続々と発売される中、バイアランは音沙汰がなかった。

その後、『UC』でバイアラン・カスタムが活躍した事によりキット化が期待されていたが、案の定HGUCバイアラン・カスタムが一般発売され、2号機もプレミアムバンダイで両カラーとも発売。
独特な腕部故に可動域に難を抱えているが、その巨躯とメカメカしい印象を強く再現しているので格好いい造形となっている。
部分的だが当時未発売だったバウンド・ドックの脚部も再現されていたので、これを機にHGUCで発売してくれという声も高まった。
更にバイアラン・イゾルデもプレバンで発売された。

そして2018年には満を持してノーマルバイアランがHGUCで一般発売された。
完全新規ではなく、一部パーツはカスタムとイゾルテからの流用がされている。
差替え式ではあるがビームサーベルの握り手が付属。
Ζガンダム系統ではかなり後発に発売されただけあって、優秀な色分けとクオリティがなされている。ただ基礎がカスタムからのものなので、可動域の一部が難を抱えている点をそのまま継承している。
それから殆ど間を置かず、バウンド・ドックもHGUCで発売。これでジェリドの搭乗した機体は満遍なくキット化された事になる。


ROBOT魂

カスタムのROBOT魂×Ka Signature版は魂ウェブ商店で受注販売されていた。



ゲーム


スーパーロボット大戦シリーズ

原作では試作止まりなのに、どのシリーズでも量産されているのが当たり前になっている(この機体に限ったことではないが)。基本的には空を飛べるザコ敵という扱い。
だが、『第4次』では副主人公(恋人)の搭乗機として登場し、条件を満たせば入手可能。
貴重な飛行MSとそこそこの性能ということもあり後半の厄介なマップでは意外と使える。
第2次Z再世篇』ではΖがいるだけ参戦ながら(UCのcp4が公開された時期と近かったからか)ザコ敵として登場していたり、当初から地味に優遇されていた。
第3次Z(時獄篇/天獄篇)』ではカスタムがフォウの搭乗機。バイアランに殺された(Zシリーズでは生存が正史だが)フォウがその改造機に乗るという奇妙な光景に。
そして『V』では遂にジェリドが搭乗する。


Gジェネレーションシリーズ

UC前半では貴重な非可変状態での飛行能力と高移動力を持つ機体。
武装はビームサーベルにメガ粒子砲とシンプルだが最低限の火力と射程は確保できている。
ただしビーム耐性持ちを相手にする時は一点突破などアビリティによるフォローが欲しい。
カスタムも無印からそこまで強化されたわけではないので全体から見ると平凡な性能。

『ジェネシス』では参戦作品の都合上飛べない機体が多いため価値が大きく上昇し、空・宇宙適応もAに強化。
さらにステータスが上昇、武装が変更されたカスタム2号機が参戦。
連続攻撃属性のメガ粒子砲を失い火力が落ちたが、ビーム・キャノンの追加によって最大射程が7まで伸びた。
ビーム・サーベルもロング・ビーム・サーベルとなりEN消費据え置きで威力上昇、射程も2まで届くように。
近距離戦・遠距離戦どちらでも使い勝手の良い優秀な機体となった。


ギレンの野望シリーズ

「アクシズの脅威」に満を持しての登場。
編成は一機と系譜時代のアッシマーギャプランに近いポジションとなっている。
逆襲はもうこの時から始まっていたのかも知れない。
地球連邦軍、ティターンズでのみ開発可能。
原作の設定と比べると耐久・火力はそこそこ高い。
最大の特徴は運動性を据え置きのまま空を高速で飛べる飛行コマンド。
運動性の下がる可変MS、サブフライトシステム搭乗MSより安心して空中から攻撃ができる。
無印アクシズの脅威では飛行状態のまま海上の拠点も制圧可能だったが、
さすがに続編の脅威Vでは着陸しないと制圧が不可能に。もちろん海上拠点は不可能。
地味に燃費もよく無補給で10回以上も戦闘が可能。
欠点は耐久は並みでもシールドが無く、攻撃面も特に尖った所はない。Zガンダムのような対エース機との対戦は苦手。
地球連邦軍、ティターンズではガンダムMk-Ⅴが開発できるようになるまでバイアラン以外まともなワンオフ機体が無いため非常に重宝する。
最前線に出てガンガン敵とぶつかるより、飛行形態を駆使し柔軟に制圧していく方が得意。

『SDガンダムシリーズ』

ガシャポンのSDガンダムワールドのおまけシールでは、「イカリ肩のゴキブリ」呼ばわりされて怒っているバイアランが描かれている
(カードダスのSDガンダムシリーズでは「ゴキブリじゃないぞ!バイアランは怒っている」。↑に対する反論?)。
SDガンダム外伝・ジークジオン編第2弾「伝説の巨人」にてバイアランをゴキブリ型のモンスターにした「コックローチバイアラン」というモンスターが登場している。
バイアランと聞いてこっちの姿を想像する人も多いだろう。
他にも「戦士バイアラン」という正統派のキャラもいるが、鋼鉄の間に出てくる5人の中で一番弱いという微妙な扱いだった。

その後長らくバイアラン系のキャラは登場しなかったが、「救世騎士伝承」では技術長官バイアランカスタムとして登場。
ダバード王国に所属しており、皇機兵レジェンドヴァトラスTSと機兵談義をしたいと述べていた。
更に同じくダバード王国から黒風騎士バイアランカスタムも登場。
こちらの元ネタはバイアラン・カスタム2号機(『バンデシネ』版))であり、忍者風の出で立ちで二刀流を狩る騎士となっている。
ダバード騎士であることに誇りを持っており威勢は良い。また彼の言葉によると、かつて生身で巨兵に立ち向かった事から今では「巨兵退治はダバード騎士の十八番」となっているらしい。

余談だが大川ぶくぶ氏が書いている「IPポリス つづきちゃん」では、ヒロインは上記のコックローチバイアランのせいでバイアランが苦手と言われ不貞腐れるネタがある。


『バトルオペレーション2』

500コスト汎用機として実装。スキル「フライトシステム」によって地上でも宇宙空間のような三次元機動が可能になっている。
射撃武装はメガ粒子砲が連射速度に優れる片腕版と威力が高くよろけを取れる両腕版の2種、
格闘武装はビームサーベル一刀流と二刀流の2種、合計4種類が存在する。
フライトシステムと豊富な手数を生かした多彩な戦法を得意とし、奇襲能力が高い。
弱点はヒットボックスのデカさと単発火力の低さ。体力がそれほど高いわけでもないのでハチの巣にされるとあっという間に撃墜される。
それに加え単発火力の関係上コンボする必要があるため、フライトシステムもあって操作難易度が非常に高い。
のちにイゾルデとバイアランカスタムも600コストでそれぞれ汎用、強襲として実装。
特にバイアランカスタムは600コスト強襲の中でもトップクラスの性能を誇る。
中でも格闘が非常に優秀で、ヘビーアタック対応のビームサーベルと連撃不可能の代わりに超火力のクローアームの2種類がとても強い。
ビームサーベルのヘビーアタックは突進距離の長さにより多くの敵を巻き込んだり、空中でも使える関係で移動手段にも使われたりする。
クローアームはとにかく最高峰の威力で、相性有利の支援機に下格闘を叩き込むとなんと一撃で半分以上も削れる代物。
依然としてヒットボックスのデカさと扱いにくさという弱点はあるが、バイアランほど低耐久ではなくなり火力も激増し足回りもトップクラスのため、
性能を最大限引き出せれば空中を縦横無尽に駆け抜け無双できるポテンシャルを秘めている。




クワトロ「アニヲタWikiに来ることによって、自由に編集が出来ると、何故信じられないのか!」
ジェリド「ティターンズも、それをやっている!」

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最終更新:2024年04月14日 19:09

*1 その後出てくる「ガンダム」はほとんど全部顔だけであり、ガンダムとして正当性を備えた機体に限ってガンダムを名乗っていない。