成田良悟

登録日:2011/11/22(火) 20:43:24
更新日:2022/11/23 Wed 01:25:34
所要時間:約 7 分で読めます




成田(なりた) 良悟(りょうご)
日本のライトノベル作家。
1980年5月30日生。
出身は東京都だが、育ちは埼玉県


『バッカーノ!』で第9回電撃ゲーム小説大賞の金賞を受賞。翌年に同じくバッカーノ!でデビューを果たす。
ちなみに同作は「就職活動」と称して僅か20日で書き上げた。
キャラクターが非常に個性的であり、ライトノベル史上初の首がない主人公(兼ヒロイン)を生み出した。
現在は5つの作品を同時進行させつつ企画小説に参加し、合間を縫って多くのゲームをやりこんでおり、正直かなり不健康な生活をしている。


□人物像
○速筆家
前述の就職活動の逸話の通り非常に筆が速く、1年に12回以上の締切を設定されても達成できる。
ただし複数のシリーズ・企画を並行しているため、シリーズ単位でみるとやや遅筆に見える。

○誤字脱字
人名地名や右手左手の誤記は当たり前、ありえないレベルで誤字脱字をする。
特筆すべきは「明らかに作者本人とは関係ない場所も誤字が出る」現象。通称成田病。
例1:小説内の強調ルビ「・・・・」がなぜか「ぃぃぃぃ」に
例2:BACCANO!ドラマCDの背表紙が堂々と「BACCNO!」
例3:カラオケの歌カタログで誤字。
…他、挙げればキリがない。
本人も自覚しており、誤字をネタに様々な後付け設定を生み出したりとポジティブである。

○多趣味
娯楽作品が好きで、特にB級映画好きを公言している。
他にも映画・漫画・小説・ゲームなどあらゆる娯楽作品に手を出している。
漫画ではインフレバトル系やパロディ系、ゲームではアトラス系などのやりこみゲーを好む。
またTRPGやPBM、ゲームブックにも造詣が深い。

○不健康
上記の多趣味と締切の多さから極めて不養生な生活を送っており、しばしば寝ゲロで溺死しかけている。

○謎の交友関係&人望
各方面との交流が多く、創作系の職業の人物からの人気が高い。
おかゆまさき、鎌池和馬などデビュー時期が近い電撃作家はもちろん、三田誠や奈須きのこなど他社・他ジャンル作家とも深い交友がある。
アニメ化や漫画化でも愛のあるスタッフも恵まれており、「製作費編成時にアニメスタッフが自分の給料をアニメ製作費に回す」
「漫画雑誌編集者が成田ファンで、数年がかりで猛烈アプローチ」などの逸話が残っている。


□作風
群像劇
成田の代名詞。
特にガイ・リッチーのギャング映画「スナッチ」に色濃く影響を受けている。

○ハッピーエンド主義者
成田の代名詞その2。
どんな絶望的鬱設定だろうと最終的には納得のハッピーエンドを迎える。
読者の期待を裏切らない、独特の爽快な読後感がウリ。

○カップル
登場人物のカップル率が非常に高い。
逆に、一般的なライトノベルによく有るハーレム展開は無い。

○後付け設定
「既存の設定を元に新しい設定を作り上げる」および「破綻した設定に違和感の無い後付け設定を用意する」ことに長けている。
そのため電撃文庫のリレー小説企画ではラストのまとめ役として活躍するのが定例となっている。
この実績から他メディア作品のスピンオフ小説を担当するようになり、
「Fate」「悪魔城」「BLEACH」「ダンガンロンパ」など電撃文庫とは接点のない作品を担当し、各作品の疑問点・矛盾などをさりげなく回収している。
また自作品が漫画化・アニメ化・ゲーム化するたびにそれらのオリジナル設定を原作に逆輸入するのも有名。

○鬱作家
実はかなりの鬱作家。「どれだけ経過が悲惨でも結果がハッピーエンドならOK」といわんばかりの鬱展開。
登場人物の多くに大小問わず影があり、過去回想の際には虐待・差別・麻薬・犯罪etcのドぎつい鬱描写がついてくる。
(例:恋人が誘拐され、手足を粉砕される絶叫を恋人の携帯で生中継。彼氏は助けに行くがあと数mのところで怖気づいて逃げる)


□作品リスト
○バッカーノ!
代表作。錬金術師が作り上げた“不死の酒”をめぐり、ギャングや泥棒が繰り広げる馬鹿騒ぎ(バッカーノ)。
不老不死の人間がメインとなるだけあって、人の生き死によりも信念や絆といったものに重きが置かれている。

○越佐大橋シリーズ
佐渡と新潟の中間に位置する、巨大で無法な人工島で起こる抗争を描いた作品。
登場人物の大半が「本土から逃げてきた訳アリ人間」であるためか、他シリーズよりも鬱描写率が質・量ともに高い。

○ヴぁんぷ!
イロモノ吸血鬼達による少年ジャンプ風パワーインフレ系能力バトル物。
他シリーズに比べて戦闘の規模が大きい(例:“領土”を衣服同様に変化させ操る吸血鬼)。

デュラララ!!
異形や異常者が惹かれあう街、池袋で起こる派閥争いと恋愛模様を描く。
「カラーギャング」「(歪んだ)愛情」を主軸に話が進んでいくのが特徴。

○世界の中心、針山さん
成田良悟の雑誌連載短編連作集。必ずどこかで「針山さん」と呼ばれる中年男性が脇役として関わる。
各巻最後に新規書き下ろしで1章、各エピソードの主要人物が入り乱れるエピローグが付く。

バッカーノ!、ヴぁんぷ!、デュラララ!!、越佐大橋シリーズの4作品は同一世界における違う時間軸・場所の物語である。

○その他
  • 集え!おかゆの仲間たち!ドクロちゃん短編ノベルその3(「撲殺天使ドクロちゃん」スピンオフ)
  • 成田良悟の場合(同上)
  • とある自販機の存在証明(ファンファーレ)(「とある科学の超電磁砲」スピンオフ)
  • Fate/strange Fake(「Fate」スピンオフ)
  • 悪魔城ドラキュラ 神淵の追想曲(「悪魔城ドラキュラ」スピンオフ)
  • BLEACH Spirits Are Forever With You (「BLEACH」スピンオフ)
  • BLEACH Can't Fear Your Own World(「BLEACH」スピンオフ)
  • ダンガンロンパIF 希望の脱出装置と絶望の残念無双(「ダンガンロンパ」スピンオフ)
  • 電撃雑誌(電撃hp系列)リレー小説全般(主にまとめ役担当)


追記・修正は締切寸前に出現する魔王シュラバラバ・ランバを倒してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 成田良悟
  • 作家
  • 小説家
  • 東京都
  • ライトノベル
  • 群像劇
  • バッカーノ!
  • デュラララ!!
  • 越佐大橋
  • BLEACH
  • 速筆家
  • 誤字脱字 ←成田病 ←感染する
  • 電撃文庫
  • 奈須きのこの親友
  • スピンオフ
  • 電撃速筆四天王
  • 鎌池和馬が好き過ぎる人

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年11月23日 01:25