総武本線

登録日:2010/10/15(金) 21:32:57
更新日:2024/02/25 Sun 20:31:58
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総武本線(そうぶほんせん)とは東京駅から銚子駅までを結ぶJR東日本の鉄道路線である。
ラインカラーは千葉以東の本線は黄色で、快速線は。路線記号はJOが付与されている。

ここでは全線の概要と総武快速線、旅客運用上案内されている千葉から銚子間を記述する。

御茶ノ水~千葉間の各駅停車は中央・総武緩行線を参照。


概要

名前の通り武蔵国と上総国・下総国を結ぶ路線で、通勤輸送は勿論のこと「成田エクスプレス」「しおさい」と特急列車も多数運行される。

東京~千葉間の快速線は横須賀・総武快速線、お茶の水~千葉間の緩行線は中央・総武線各駅停車と呼ばれ、それぞれ横須賀線・中央線との直通運転を行っている。
緩行線の御茶ノ水~錦糸町間は全くそうには見えないが支線扱いだったりする。

また、小岩(新小岩操)~金町間・越中島貨物駅間には貨物用の支線も存在し、前者は新金線、後者は越中島支線と呼ばれる。
新金線区間については旅客路線化の構想もある。


使用車両

現在の車両

○E217系
横須賀線内房線外房線成田線鹿島線にも直通。
基本編成が11両で2階建てグリーン車2両連結、増結編成が4両で最大15両編成だが11両編成の運用も存在する。
E235系の導入に伴い廃車進行中。

○E235系1000番台
E217系の置き換え用として2020年12月から投入されている。
基本的な仕様は山手線用の同形式に準じているが、一部車両がトイレ付きとなったほか、LCD画面の大型化や袖仕切り形状の変更などのマイナーチェンジがされている。
基本仕様はE217系に準じているが、普通車は全車ロングシートとなっている。
また、停電時に途中駅まで自走できる非常用バッテリーを搭載している。

○E259系
特急成田エクスプレス用。
グリーン車付きの6両編成だが、東京~成田空港間は併結運用で12両編成になる。
2023年から新塗装化が開始され、2024年3月改正からは「しおさい」運用にも就く予定。

○209系2000・2100番台
先頭車がセミクロスシート、中間車がロングシート。
元々は京浜東北線で活躍していた。

○209系2200番台(B.B.BASE)
4号車以外はボックスシートとサイクルラック、4号車にはロングシートとフリースペースという内装のサイクルトレイン。
京浜東北線で使用された後、南武線に転用された後に再改造されたもの。

○255系
特急「しおさい」「新宿わかしお」「新宿さざなみ」で使用される。
黄色・白・青の千葉支社カラーを最初に採用した車両である。
9両編成でグリーン車付きのため、最近は内房・外房線よりこっちの運用が多い。
老朽化に伴い2024年3月改正で定期運用を離脱し、波動用に転用予定だったが…

○E257系500番台・5500番台
特急(ry
非常にごつい顔をしており、グリーン車無しの5両編成だが、時折併結10両編成で使用される。
たまに波動用の5500番台が入ることも。
かつては千葉発着のあずさに0番台が使用されていた。

○E353系
千葉発着の特急あずさ3号・富士回遊3号とあずさ50号に使用される。

過去の車両

○113系
以前は初期車がかなり多かったり115系も混ざっていたが、東海道線で余剰となった車両が入り体質改善が進んだ。
2011年8月に引退。最後の1編成は、廃車回送を臨時団体列車兼用に仕立てた。

○211系3000番台
113系の置き換え用として2006年から高崎支社から転属して導入された。
209系の導入に伴い中央本線山線及び長野エリアに転属し、2013年に全車運用離脱。

○253系
成田エクスプレス用で、グリーン車付きの3両ないし6両編成。
東京~成田空港間は12両編成、他区間では6両編成で運用されていた。
E259系と異なり、普通車がボックス式クロスシート(0番台のみ)で、グリーン車にはコンパートメントも存在していた。
200番台は特急「日光・きぬがわ」用として1000番台に改造されて転属し、0番台は長野電鉄譲渡分を除き全廃した。

○183系
1972年の総武快速線東京開業とともに登場した特急電車。
片側2つドア、食堂車の無い構造は当時としては画期的だった。
正面貫通の0番台と非貫通の1000番台があり、後者の貫通扉は1985年3月改正から使用を開始している。
房総各線の特急で使用されていたが2005年に特急運用から撤退した。


駅一覧

JO 19 東京
言わずと知れた旅のスタート。


〜千葉まで通過する区間は中央・総武緩行線を参照〜

JO 20 新日本橋
東京メトロ銀座線半蔵門線(三越前駅)乗り換え。
「三越前」の名称は国鉄では当然使えないのでこの名称になった。

JO 21 馬喰町
都営地下鉄浅草線(東日本橋駅)・都営地下鉄新宿線(馬喰横山駅)乗り換え。
かつては「国鉄で一番低い駅」という駅スタンプがあった。
その後日本一低い駅ではなくなったため、スタンプは「問屋街と歴史のある町」に変更された。
東京からここまでは地下が深すぎてまともにGPSとキャリアによってはデータ回線もが入らず、駅メモなどのゲームプレイは困難なことでも知られている(京葉線の東京~越中島も同様)。

JO 22 錦糸町
総武緩行線、東京メトロ半蔵門線乗り換え。
東京の東の繁華街最寄り駅かつ外国人パブの聖地。
ここから緩行線と千葉まで並走するため、緩行線乗り換えは省略する。
当駅で快速線と各駅停車を乗換える客が非常に多い。

JO 23 新小岩
ボキャブラ天国の「ち○んこ岩」とか言わない。
人身事故が非常に多いため、中距離電車の駅では初となるホームドアが設置されている。

JO 24 市川
京成本線(市川真間駅)乗り換え。
一部の列車はこの駅で特急列車の通過待ちを行う。

JO 25 船橋
東武アーバンパークライン・京成電鉄本線(京成船橋駅)乗り換え。
梨汁ブシャーでおなじみふなっしーの聖地。
京成の利用客はここで大半が乗り換えるため、千葉県内のJR駅では最も利用者数が多い。
西船橋へ向かう乗客も当駅で各駅停車に乗り換えるため、総武線としての利用者数もトップクラス。

JO 26 津田沼
新京成電鉄新京成線(新津田沼駅)乗り換え。
習志野市の中心駅で、通勤時間帯は半分くらいはこの駅で折り返す。
一部の列車はこの駅で特急(ry

JO 27 稲毛
稲毛区の中心駅。
幕張車両センター間の回送線も兼ねており、房総地区用の209系が通過することも。

JO 28 千葉
内房線外房線、千葉都市モノレール、京成千葉線(京成千葉駅)乗り換え。
千葉県の一大ターミナル。
扇形な為、東京寄りと佐倉寄りの乗車位置で乗り換えの距離が大きく変わる罠のある駅。
東千葉との間にある広い敷地は旧千葉駅。扇形の駅舎も昔は単なる分岐地点だった名残か。

<旅客案内上、「総武本線」と呼ばれるのはここから下の区間>

JO 29 東千葉
ホーム有効長が8両である為か、快速は停車しない。
千葉駅から歩いていけるほど近い。

JO 30 都賀
千葉都市モノレール乗り換え。
若葉区の中心駅。
風太君でお馴染みの動物公園へは、ここで千葉都市モノレールに乗り換えた方が近い。

JO 31 四街道
四街道市の代表駅。
千葉以東の総武本線の駅では一番利用者が多く特急も一部停車。
0番線はたまに待避で使用される。

JO 32 物井
佐倉までで一番新しく快速停車駅に格上げされた駅。
故に通勤快速には飛ばされる。
西口から降りると四街道市、東口から降りると佐倉市に行ける。

JO 33 佐倉
成田線との分岐駅。
佐倉市唯一のJR駅だが中心部は京成佐倉駅の方が近い。
特急しおさいの全列車と成田エクスプレスの一部が停車。
一見すると3線だが、複線な成田線に比べると寂しさが……。

▼南酒々井
酒々井町唯一の総武本線の駅。
交換可能だが無人である。
快速は通過。

▼榎戸
利用者は2000人程度いるが快速は通過。
2019年に自由通路を兼ねた橋上駅舎になった。

▼八街
全国区の知名度を誇る落花生で有名な八街市の中心駅。
その落花生は高級品だけど、輸入モノとは格段に違う……らしい(高くて食べた事ない)。

▼日向
快速通過駅。近くにモスクがある。

▼成東
東金線乗り換え。山武市の中心駅。
快速はここまで。
深夜早朝は思わぬ場所でE233系と出会う。
なお、千葉行きの列車は総武本線経由と東金線・外房線経由双方から設定があるが、配線の関係で真逆の方向に発車していく。

▼松尾
県立松尾高校などへの最寄り駅。

▼横芝
横芝光町(旧横芝町)唯一の駅。
1897年開業当時の特徴的な木造駅舎が現在も使われている。
また、朝に千葉行きの始発列車が1本だけある。

▼飯倉
棒線駅その1。

▼八日市場
匝瑳市(旧八日市場市)の中心駅。
かつて普通列車で使用されていた113系で佐倉~松岸間を総武本線経由で走る列車には、行先表示に当駅経由の記載があった。
戦前には当駅~成田駅間を結ぶ成田鉄道多古線が接続していた。

▼干潟
県立東総工業高校や旧海軍香取航空基地跡に建てられた工業団地への最寄り駅。

▼旭
旭市の代表駅。
2面3線で当駅始発銚子行き列車がある他、ダイヤ乱れや一部運休の際は当駅折返し列車が設定されることがある。
高知県にある土讃線旭駅と区別するため、定期券以外の乗車券には「(総)旭」と表示される。

▼飯岡
当駅で特急待避や行き違いを行う。

▼倉橋
単線駅その2。
利用客数は2桁台と線内で一番少ない。
秘境感も線内随一。

▼猿田
「さるた」ではなく「さるだ」と読む。
交換可能だが無人駅である。

▼松岸
佐倉で別れた成田線との合流駅。でも特急は通過。
2面3線。
接続に関しては、銚子で待ってても一緒だったりする。
銚子市の市街地はこの辺りから。

▼銚子
銚子電鉄乗り換え。銚子市の代表駅。
著名な観光地は銚子電鉄へ乗り換えて向かう場所も多い。
かつては直通の気動車列車「房総の休日」「海水浴」「犬吠初日ノ出」などが設定されていた為、ホームには繋がっていた名残がある。


停車駅

御茶ノ水/東京~千葉

緩行線
駅番号
快速線
駅番号
駅名




西











JB18 御茶ノ水



直通




JB19 秋葉原
JB20 浅草橋
JO19 東京
JO20 新日本橋
JO21 馬喰町
JB21 両国
JB22 JO22 錦糸町
JB23 亀戸
JB24 平井
JB25 JO23 新小岩
JB26 小岩
JB27 JO24 市川
JB28 本八幡
JB29 下総中山
JB30 西船橋
JB31 JO25 船橋
JB32 東船橋
JB33 JO26 津田沼
JB34 幕張本郷






JB35 幕張
JB36 新検見川
JB37 JO27 稲毛
JB38 西千葉
JB39 JO28 千葉

千葉~銚子

種別 備考 総武本線(千葉~銚子)
JO
28
JO
29
JO
30
JO
31
JO
32
JO
33



























普通 総武本線
快速 横須賀線成田線直通(成田空港方面)
横須賀線成田線鹿島線直通
横須賀線総武本線直通(下りが停車)
























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通勤快速 横須賀線成田線直通(下りは東京始発)
しおさい 2015年3月14日現在停車駅
成田エクスプレス 湘南新宿ライン成田線直通(新宿方面)
中央線成田線直通(八王子方面)
横須賀線成田線直通(横浜方面)












































B.B.BASE佐原・鹿島 成田線鹿島線直通
B.B.BASE佐倉・銚子 成田線直通(上り)
総武本線直通(下り)

























E217系の付属編成による成東行きは佐倉まで快速、佐倉で切り離し後普通列車として運転。
(ただし、成東始発のE217系快速電車が上りに1本だけあり、その場合のみ成東から快速として走る)


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最終更新:2024年02月25日 20:31