ゴーレン(金色のガッシュ!!)

登録日:2011/05/22 Sun 23:53:08
更新日:2024/03/12 Tue 19:27:07
所要時間:約 4 分で読めます






フフフ、甘い子ね…



ゴーレンとは金色のガッシュ!!の登場人物である。
パートナーはモーリス。

CV:奥田啓人

【概要】

本編から千年前に行われた前回の魔界の王を決める戦いに参戦していた魔物の子の一体。
「石のゴーレン」の異名を持ち、千年前の戦いにおいて最も勝利を納めた魔物であったとされる。
同時に前回の戦いでレイラをはじめとする千年前の魔物たちを石版へと封印した張本人であり、本編中盤に展開された『石版編』の元凶ともいえる魔物。

馬のような四脚の下半身、髪の毛のように頭部から生えた無数の蛇という、ケンタウロスゴルゴンを併せたような外見を持つ。
顔は金属製の仮面のようなデザインで、頭部正面と胸部の左右には眼のような紋様が描かれており、下半身後部の尻尾の位置にはコブラに似た蛇が生えている。


モーリス

やめてくだされ!!その子はワシの娘!
ワシも娘を人質にとられ、無理矢理戦わされとるのじゃ…

CV:渡辺英雄
ゴーレンの本の持ち主。魔術師然とした黒いローブを纏った黒髪の男。
事前の作戦なのか渾身のアドリブなのか、自分の娘を人質にされて無理矢理戦わされていたフリをすることで情に訴えかけ、パムーンの隙を作るのに一役買った。


【人物】

それ相応の実力を持った猛者だが、いざとなればなりふり構わず卑怯な戦法をとり、相手の情に付け込んで欺き騙し討ちにすることも厭わない卑劣かつ狡猾な性格の持ち主。
一方で、レイラやパムーンデモルトといった実力者を含む前回の戦いの参加した内の半分近い魔物を脱落に追い込んだことからも、その狡猾さを最大限に活かせる実力を備えた難敵であったことも窺える。

パートナーもゴーレンと阿吽の呼吸を見せていたため、恐らくパートナーとの関係は悪くなかったと推察される。


【劇中での活躍】

上記の通り前回の戦いでは多くの勝利を収めたものの、最終的には敗れ魔界に送還されており、当然本編時点では人間界には存在せず直接登場することは無い。
しかし本編中盤の『石版編』において次々と発見された石版、それらを生み出した張本人としてゾフィスの口からその存在が語られた。
ゾフィスは後述する二つの術の関係と月の光の効果、そして千年前の魔物たちが負った心の傷を巧みに利用することで彼らを自分の配下に置いていた。


「フン、ゴーレン…貴様も強かったが、ここまでだな…」

「とどめだ!!」

「エクセレス・ファル…」


やめて―――!!!

「な!?」

今、攻撃すれば…私も…死んじゃう…

その通り…


更に15巻にてパムーンの回想として登場。
千年前、パムーンと互角の戦いを繰り広げていたが上記のように騙し討ちを仕掛けることで隙を誘い、結果、パムーンを石に封じ込め勝利していた。



【能力】

保有する術は「相手の動きを封じる」といった効力で統一されている。
魔物が持つ術の中でも純粋な破壊力は低く、一見地味な能力系統である。
しかし、当たれば実質一撃必殺という特性のディオガ・ゴルゴジオなど、系統の範疇にありながら突き抜けた特異性を秘める部分もある。
そのため、上記のように当人の搦め手も織り交ぜた戦術も合わせればかなりの脅威となっていたであろうことは窺える。
ただし、当人の姿や戦闘が描かれる場面は上記のパムーンの回想くらいしかないため、判明している術の数も少ない。

なお、上記のように作中では呪文抜きで蛇を伸ばしたり、蛇を人間に変化させた上に発言もさせるといった芸当を見せていたがそれがゴーレン本来の能力なのか作中で描かれていないだけで術の効力なのかは不明。


使用呪文

  • ゴルゴジオ
目から相手の動きを封じる光線を放つ術。
カードゲームでの説明では一時的に石化させているとなっている。


  • メドルク
蛇になっている頭髪で相手を攻撃する術。拘束にも転用できる。
作中では呪文無しで蛇を伸ばし、パムーンを拘束する描写があったが…*1

  • ディオガ・ゴルゴジオ
ゴーレンの最大術にして最悪のディオガ級呪文。
両胸にある眼の紋様から怪光線を放ち、当たった魔物を当人が持つ本に取り込ませそのまま本と共に石版へと変化させ行動不能にする
上記の「相手の動きを封じる」という能力系統の極致ともいえる技であり、王を決める戦いにおいては魔物と共に石化した本は一時的に力を失う≒消滅したと認定され、石版になった魔物は石版の中に封じ込められたまま「王を決める戦いから脱落した」という扱いになる
その性質は悪質このうえなく、例えゴーレン自身が魔界に送還されてもその効力は永続し、本もセットになって残るため魔界への送還も実行されず、王を決める戦い自体が終結しても石版となった魔物たちはそのまま人間界にとり残される
しかも封印されている間も対象の魔物の意識は残っているため、なんらかの方法で外部から術が解除されない限り身動き一つとれず誰とも接することも出来ない、故郷にも帰れずただ存在し続けるだけの生き地獄を味わうことになる。

本編でガッシュたちが相対した40体近い千年前の魔物たちは全てこの術の犠牲者であり、千年もの間石版に封じられていた彼らは皆強い憎悪とそれ以上の恐怖を心に刻み付けられることとなっていた。

  • メドルウ
ディオガ・ゴルゴジオで石化させた相手を元に戻す術。
人間界の月の光に似ており、人為的に再現が可能。
この術を特殊なフィルターを用いて再現する事で、ゾフィスは石版に封じられていた魔物達を復活させた。
更に暗示により「メドルウ」の光=月の石の光と誤認させ、千年前の魔物を服従させている。


【余談】

  • 千年前の戦いでの結末
40体近い魔物を倒し『石版編』の元凶となったゴーレンであるが、作中ではパムーン戦以外で当人の動向が直接描写されることは無い。
しかし、作者へのQ&Aコーナーによると「千年前の戦いではガッシュの父親(ダウワン・ベル)の他三体の魔物が協力して倒した」とされており、戦いの後半には敗退したようである。

なお、40体近い魔物の子が人間界に置き去りされた原因であるこいつが魔界でどういう扱いを受けたかははっきりしていない。
「王の特権で消されたのでは?」というのはあくまで読者の考察の1つであり、公式では魔界帰還後について発言はない。

続編ではなんとブラゴを殺した一味の中に彼に非常によく似た姿の人物がいる。
というか体型も蛇のような髪型も毛深い下半身もどれを取ってもそっくりで、本人としか思えないレベル。
だとすると魔物でありながらカード側についているため何気にかなりの重要ポジションという事になるが……
あとゴーレンを以てしても徒党を組まなきゃ倒せなかったブラゴの異様さが際立つ事にもなる

  • ディオガ・ゴルゴジオの特異性
「戦いが終わった後、人間界の破壊などの修復を行った「上位の存在」の力でどうにかならなかったのか?」ともよく言われるが、
これに関しても作者から言及があり、『「ディオガ・ゴルゴジオ」の効果は、上位存在にとっても予想外だったため助けられなかった』とのこと。

実際、作中では多種多様な効力を持つ魔物の呪文が登場しているが、損傷を与える以外の形で魔物だけでなく本に対しても同時に干渉するような効力を発揮した呪文はこのディオガ・ゴルゴジオくらいである。
しかもパムーン戦では術が当たったのはパムーン本人だけだったにもかかわらず、パートナーが持っていた本が光って一人で動きパムーンを取り込んで石版化しており、魔物を介して本になんらかの影響を及ぼしているかのような描写になっている。
そのあまりに特異な術の性質から、ゴーレンに自身の術がそのような最悪の結果をもたらすものだという自覚があったのかなかったのか、術の性質はただの偶然の産物なのか何者かの意図があったのか、は考察の的にもなる。

また、ゲーム「魔界のブックマーク」で似たような効果の術に「リガロ・アニムク」が存在する。
こちらは相手を漫画本に変える術であること、本のブックカバーを取ると元に戻せるなどの特徴があるが、元に戻さないまま放置した場合どうなっていたのかは不明。


今、追記・修正すれば…この項目も…消えちゃう…


(イヤ…これは罠だ!!)

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最終更新:2024年03月12日 19:27

*1 「~ルク」系は肉体強化系呪文なので、恐らく頭部の蛇を強化していると思われる。