ジョニィ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2010/03/26 (金) 11:19:44
更新日:2024/02/25 Sun 04:31:08
所要時間:約 6 分で読めます




この「物語」はぼくが歩き出す物語だ

肉体が…という意味ではなく
青春から大人という意味で…

ぼくの名前は『ジョニィ・ジョースター』





〇概要

ジョニィ・ジョースターとは「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン」のジャイロ・ツェペリと並ぶ主人公である。
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』での担当声優は梶裕貴。ラジオドラマ (VOMIC)での担当声優は水島大宙

「ジョニィ」は愛称であり、本名はPart1主人公と同じ「ジョナサン・ジョースター」
パラレルワールドの存在である彼のジョースター家はPart6までの英国貴族ジョースター家とは異なり、アメリカの没落貴族となっている。

レースを共に戦う馬は、初老の馬スロー・ダンサー。


〇人物

父親には若くして事故で亡くなった兄・ニコラスと比較されて厳しい目を向けられていたものの、元々は有能なジョッキーであった。
しかし有名になっていくにつれ傲慢になっていき、人間関係のトラブルにより銃撃を受け下半身不随の状態となる。
失意に満ちた生活を送っていたが、スティール・ボール・ランスタート地点でレース参加者の一人、ジャイロ・ツェペリと出会う。
彼の使う『回転』の力を目の当たりにし、さらに動かなかった足がその『回転』によって動いたことで「再び歩けるかもしれない」という希望を抱き、レースに参加。
彼と共にレースを戦い抜いていく。

ジャイロは当初ジョニィを鬱陶しく思っていたが、レースが進むにつれてジョニィの覚悟や人格を認め、良き相棒関係を築いていった。
また、ジョニィはジャイロによる『回転』のレクチャーも受けており、
『聖なる遺体』の入手に伴う『牙(タスク)』の発現後はそのレクチャー、通称『LESSON』のクリアによって能力が進化していった。

性格は基本的に素直、窮地に立ち向かう勇敢な部分もある。
だが心の奥底には自分より優れていた兄やディエゴに対する劣等感や、下半身不随のコンプレックスを抱えている。
そのため、これらを解決してくれるかもしれないレースや遺体への執着は人一倍強い。

また、目的達成のために必要だと判断すれば殺人すらも実行する、リンゴォ・ロードアゲインの言う所の「漆黒の意思」を有しており、
いざとなれば自分の身の安全も他人の命も度外視した方法を躊躇わずに採る、その冷徹な判断力と実行力は時にジャイロをも戦慄させる。
この漆黒の意思と、『気高く飢える』精神はジャイロにも影響を与えている。


ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン

7部から100年以上経過した第8部で、7部終了後のジョニィの人生が語られる。

+ ネタバレ注意
スティール・ボール・ラン・レース終了後、大西洋を渡る船で東方憲助の娘、理那と知り合い恋仲になる。
2人は結婚し、ジョニィは騎手として国家からも認められるようになった。

だが、数年後、妻の理那が原因不明の病にかかる。
記憶が消えたり、皮膚が硬化し、さらには命にも関わるほど悪化。

ジョニィは妻を生まれ故郷の日本に返す事を決め、さらに悩みぬいた上にある決断をする。

かつてレースで偶然知り探し求めた『聖なる遺体』を妻の治療のために使う。


『一度だけ……』

ジョニィ・ジョースターは『ただの一度だけ……』と…そう祈った
すぐに『戻す…』と


シェルターに封印された遺体を掘り起こし、政府からの追っ手を振り切って日本に渡ったジョニィは、遺体のそばに理那を連れて来る。
そして、遺体の力で病は妻から消える……

が、『聖なる遺体』はただ国家の利益のためだけに封印されていたのではない。
それは「呪いを治す」のではなく、「どこかの誰かに移す」能力だったからこそ封印されていた。

ジョニィもそれは承知だったが、妻を救うためならどこかの誰かを犠牲にしても構わないと考えた。
そして妻を救うことに成功したのに安堵したジョニィだったが、意識を戻した妻の第一声「ジョージはどこ?」で重大なリスクを見落としていることにようやく気づく。

そう、最愛の妻の病を引き受けたのは最愛の息子のジョージだった。

それは救世主を裏切った罪人のように、傲慢な考えに支配されたジョニィに対する罰であるかのようだった。
ここでようやく自分のした過ちに気付き絶望するジョニィ。
それでも息子と『聖なる遺体』を抱え、馬を走らせもう一度遺体を使おうとする。

しかしそこにあったのはついさっきまで目の前の事に支配され盲目であった愚か者ではなく、
例え自身の命に変えても家族を救おうとする一人の父親、人の親としての姿があった。

「ジョージ・ジョースター。お前に会えてよかった…それだけで…いいんだ…」
「それだけで何ものにも替えられない」「『交換できない』……幸せがあった」


馬上で息子を遺体に重ね、その頭部を自らのスタンドで撃ち抜く。
おそらく、望んだ結果に到達するまで何度でも繰り返すAct.4の力により、奇病とAct.4の2つの押し付け先を自分へと固定。
かくしてそのダメージは『聖なる遺体』の力で病ごとジョニィに降りかかった……
享年29歳。

その後、『聖なる遺体』は追っ手が回収し、その場の銀杏の葉には物体を超高速で移動させる不思議な力が備わった。
これが「カツアゲロード」だという。
その力は、馬の力を使わずに発動できる最後の能力である、Act.3を髣髴させる。

また、ジョージが生き残った事でジョースター家の血統は続き、とある名前の人物がジョースター家とのつながりを持つが…?


〇スタンド・牙(タスク)

自分の爪を高速回転させて弾丸のように発射するスタンド
当初は「ピストル並の威力を持つ爪を無限に撃ち出す」というシンプルなスタンドであったが、
サンドマン戦にて「黄金長方形」の回転から見出した「回転」により、渦上の弾痕を残しながら目標を追尾するという特性を得たが、
それまでは爪を撃ってもすぐに爪が生えてくるので事実上弾数制限はないに等しかったところが、爪が生え変わるのに少し時間がかかるようになり*1
これ以降は一度に撃てるのは(左右の指の爪を合わせて)10発のみという弾数制限がかかるようになった。

そして、アクセル・RO戦にて自分自身に「黄金長方形の回転」の爪弾を撃ち込むことで、回転が効力を失うまでの間、弾痕に身体の全部・一部を自由に出し入れできる能力を得た上、
ジャイロの「LESSON」を全て受け継いだ後には、馬を用いた黄金の回転を爪弾に纏わせることで別の次元だろうが時の止まった世界だろうが漆黒の意思でぶち抜く『無限の回転』を取得、
能力が強化されていくにつれてスタンドのヴィジョンも徐々に人型になっていき、『無限の回転』を会得した時には「オラオラ」と連呼しながら拳でラッシュ攻撃を打ち込むことも出来るようになった。

そのあまりの強力さと追尾性から、“タスク”やそれを操るジョニィのことを「絶対殺すマン」と呼ぶファンも。


〇余談

虫さされフェチだったりする。
これにはさすがのジャイロもドン引き。でも人妻に手を出していたジャイロには言われたくない*2

また、ジャイロが珍妙な歌やギャグを披露するエピソードでは、
感想を求められて一瞬真顔で沈黙した後、これまた真顔で「スゴクいいッ!」「激ヤバかもしれないッ!」等と大絶賛しているが、
本気で褒めているのか「ハイハイワロスワロス」みたいなノリを大げさにやって見せているのかはファンの間で意見が分かれている。
『オールスターバトル』では完全な棒読みで後者の意であると汲み取れる。また東方仗助の髪型をバカにする際に使われている。




この『物語』はぼくが歩き出す物語だ
肉体が……
……という意味ではなく
青春から大人という意味で……
ぼくの名前は『ジョニィ・ジョースター
最初から最後まで
本当に謎が多い男
「ジャイロ・ツェペリ」と出会ったことで……


追記、修正、ネタ分の補充等よろしくお願いします。

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最終更新:2024年02月25日 04:31

*1 次の爪が生えてくるのに約一分。ハーブ等を摂取すれば爪の回復力が速まる

*2 もっとも、ジャイロの場合は人妻側が既婚者であることを隠して彼と交際していた他、相手が人妻と知ったジャイロは冷や汗をかきながら「父親にバレたら殺されてた」と言っていることから、人妻が好きというわけではないと思われるが