No.ⅹⅣ シオン

登録日: 2009/12/24(木) 00:00:09
更新日:2023/12/22 Fri 21:31:15
所要時間:約 6 分で読めます




それでいいんだよ ロクサス

スクウェアエニックスより発売されているゲーム『KINGDOM HEARTSシリーズ』の登場人物。
初出は『KINGDOM HEARTS 358/2 Days』であり、同作のヒロインにしてもう一人の主人公ともいうべき存在。

No.ⅩⅣ シオン
スペル:Xion
属性:光
武器:キーブレード
元の姿:????
CV:内田莉紗




概要

ロクサスの後に、新たにⅩⅢ機関に加わった14番目のメンバーの少女。
加入当初はフードを深く被っており顔も見えず言葉も話さない状態だったが、ロクサスと仲良くなるにつれてその素顔と能力を露わにするようになる。
その素顔は黒髪なことを除けばカイリにとてもよく似ている。
性格も当初はノーバディらしく無口であったが、次第に素直で純真な本質が明らかになっていく。
なお、シグバールからはなぜかぷーちゃんと呼ばれる。プーさんではない

実はロクサスと同じくキーブレードの使い手。しかし、ロクサスと比べるとその能力は安定せず、突然キーブレードが使えなくなったりもした。
キーブレード使いのため、ハートレスの心を集めキングダムハーツを作る機関には必須の人材のはずだが、その扱いはどこかぞんざいで、サイクスに至っては「機関員の資格すらない」と毛嫌いされている。

日々仕事後のシーソルトアイスを食べる為にハートレス討伐を頑張る*1ロクサスと討伐任務を共にする内にあっさり仲良くなり、ロクサスの紹介でアクセルとも仲良くなっていった。
特にロクサスが倒れていた際には、毎日彼の枕元に貝殻を届けるなど境遇が似ていることもあり非常に仲は良かった。
次第に任務後に三人でトワイライトタウンの時計台でアイスを食べるのが日課となっていく。

任務をこなしていく内に、同じキーブレード使いでありながらロクサスとはどこか違うと、コンプレックスのようなものを抱くようになる。さらに謎の目隠しの男に敗れ偽者呼ばわりされた頃から体調を崩すようになり、誰かの夢を見るようになったことから自分の存在に疑問を抱くようになっていく。

Days本編で登場すると通信モードでも使用できるようになるが、ロクサスと全く同じ性能である。
メタ的にはマルチプレイの際にスタンダードな性能で使い慣れているロクサスを二人まで使用できるようにするため*2
実は二刀流にできないので、正確には劣化ロクサスだったりする。
もちろんそれだけではなく、これは彼女のルーツに関連した仕様である

彼女のテーマ曲「Musique pour la tristesse de Xion」は彼女の複雑かつ凛とした心情を反映したしっとりとした曲調。

Days発表当初から、外見がカイリそっくりな為「カイリのノーバディはナミネじゃなかったっけ?」と多くの動揺が走った。
その上、CVもカイリと同じ内田莉紗だった為、更に混乱を引き起こした。
仮に彼女のノーバディでないなら一体誰のノーバディなのか、ナミネとは深い関係なのか、同時期に発表されたBbSに登場するアクアと関わりがあるのか、そもそも組織名がⅩⅢ機関なのに14番目のメンバーが存在するのはおかしいのでは等々様々な考察がされた。

しかもⅡには登場しなかった為、

  • ソラと同じくポットで眠ってる
  • Daysで消滅
  • Ⅱ以降の続編で登場
  • 正体は第三者(ナミネやアクアなど)
  • 何らかの傷を負って療養中
  • 行方不明

等々、プレイヤーの間で様々な予想がされていた。

さらに、(発売時期的に当たり前であるが)Ⅱではシオンの話が全く無く、まるで最初からいなかったかのような扱いだったので、ユーザーの混乱はますます極まるばかりだった。


しかし、真相は予想を遥かに上回る物であった……。











以下シリーズの重大なネタバレあり
未プレイの方閲覧注意








正体

シオンはノーバディではない。
機関のレプリカ計画によって生み出された他者の能力をコピーする人形…「レプリカ」である。
「機関員ならノーバディだろう」、「カイリと似た顔なので彼女の関係者」等は全てミスリード。

そのため、シオンは機関の正規メンバーとしてカウントされていない。
シオンが加わっても円卓の間の座席が増えなかったのも、組織が「14機関」にならず「13機関」のままだったのもこのため*3であり、サイクスがシオンを軽んじていたのも、「ノーバディですらない人形」とわかっていたため。
シグバールのぷーちゃんとはフランス語の「poupee(人形)」から来ている。彼もシオンの正体をはじめから知ってたのだ。

名前の由来は、彼女のレプリカナンバーである虚数を意味するNo.iを並び替えて異端の印であるXをつけたXion
名前は「潮音」という書き方もでき、カイリやナミネとも関連はある。
また由来は花の「紫苑」からも来ており、花言葉は「キミを忘れない」「思い出」。


レプリカ計画とは

闇の侵食を防ぐコートで消滅までの時間を延長しているとはいえ、存在が人間より遥かに不安定なノーバディにとって、
「ハートレスから戻る際の他人の心を無理やり回収して寄せ集めるという工程による、『人の心のキングダムハーツ』生成に要する時間の短縮」は急務だった。そこで立案されたのが

キーブレードを使える人間の記憶をベースにその存在(心)をコピーして、大量にパチモンキーブレード使いをレプリカとして量産して効率良く心を回収する

という「レプリカ計画」であり、その試作品としてヴィクセンが作り出したのがレプリカ人形「No.i」だった。

これらは忘却の城で行われたナミネの能力でソラを傀儡とする計画と共に進行していた。
機関はソラのノーバディであるロクサスとソラに関係する記憶を操ることの出来るナミネを手中にしていたこともあり、No.iはソラをコピー元として選んだ。
ちなみにこの過程でリクをコピーしたレプリカ…リク=レプリカも誕生しており彼とは実は兄弟のような関係。

さらにナミネにばらされたソラの記憶はロクサスに流れているため、その記憶をシオンにコピーさせることで、キーブレード使いとして完成されることを目的にシオンは一応の機関員として迎えられた。
当初ロクサスとシオンが行動を共にするよう命令されていたのはこのため。

本来は上記の「レプリカ計画」に則ってシオン以外の大量のレプリカも順次作成して投入する予定だったのだが、製作責任者のヴィクセンが消滅してしまった所為で計画が頓挫してしまい、止む無く機関はロクサスとシオンにハートレス狩りを任せる展開となった。

しかしロクサスと仲良くなることでシオンの中には徐々に自我が芽生え始める。
そのため彼女は無意識に記憶をコピーではなく吸収するようになっていた。
吸収したソラの記憶の中でも、特にソラの中で大きな割合を占め、ナミネがすり替わる為に流出させたカイリに関する記憶の影響を強く受け、ロクサスから見たシオンはカイリに似た顔になった。
ナミネ曰くシオンは「ソラの記憶の中のカイリ」。

正確には完成途中のシオンは相手との関係性によって、相手から見える姿が変わる。
ロクサスはカイリに似たいつもの顔が見えていたが、まだシオンと親しくなかった時期にはフードで顔を隠した姿しか見えず、友達になった後に見えるようになった。これはアクセルも同様。
基本的にソラと関わりがある人物ならシオンに見えるらしく、ゼムナスにもシオンに見えていた。
人形として完成していく内に彼女の顔は変化していき、ゼムナスやシグバールにはヴェントゥスに見え、そして最終決戦時には…
逆に彼女を人形としか見ていなかったサイクスには最後まで「人形」にしか見えていなかった*4。彼の言った「見ての通りの意味」とはこれが所以。

初期から計画を立てて進めていたメンバーは、指導者のゼムナス、副官のサイクス、そして勿論レプリカ作成に欠かせない優秀な科学者であるヴィクセンの3人。
その後シグバールが自力で計画を知り、途中から加わった。
機関内での地位が高かったゼクシオンとマールーシャも、加担こそしてなかったが計画を知っており、マールーシャに至ってはソラを手中に収めたらレプリカ計画をも掌握して機関を乗っ取ろうとしていた。
アクセルは計画の存在こそ知っていたが、自力で調べるまでは親友であるシオンがレプリカである事に気付いてなかった。
そして、シオン本人も……


KINGDOM HEARTS 358/2 Days後半

ロクサスやアクセルと仲良く過ごしていたシオンだったが、自身の正体への疑問から機関のコンピューターに侵入。
生まれた場所が忘却の城であることを知り、城で自身の正体がノーバディですらない人形と知ってしまう。
機関を脱走し、リクとの邂逅で自身がソラやロクサスの記憶や力を吸収し、ソラの目覚めも妨げていることも知ったシオンは「アクセルとロクサスとずっと一緒にいたいが、自分は存在することすら許されない」ということを次第に実感するようになる。

アクセルとロクサスに発見され機関に戻されるが、ロクサスの記憶や力を吸い過ぎた為にロクサスが絶不調になってしまう。
ソラを目覚めさせないようにしつつ使いやすいキーブレード使いは一人でよいと判断した機関が、自分かロクサスのどちらかを消そうとしている事に気づいたシオンはソラに還る決意をし、シグバールを倒し再び脱走*5
そこで出会ったナミネに記憶から存在が成り立っているシオンは、消えると周囲の人間の記憶からも消えてしまう事実も知る。

その後、自身の心に従いシオンを連れ戻すために追手となったアクセルと対峙。


手加減は無しだよ アクセル
ふざけんな!てめー ナメてんじゃねーぞ!俺は決めた!おまえらが何度逃げようが 俺が何度だって連れて帰ってやる!
・・・

アクセルを追い詰めるも敗北し機関に連れ帰られたシオンは、ゼムナスに人形として完成させられてしまう。

ロクサス―
これが―
ソラだよ

その顔はソラと全く同じになっていた
ロクサスを倒し自身に取り込むようゼムナスに命じられた彼女は、いつもみんなでアイスを食べていた場所であるトワイライトタウンの時計台でロクサスに最後の戦いを挑む。

ボスとしてのシオン

人形として完成したシオン。
ノーバディの意向があるピンク色の鎧といった風貌だが、ジャケットやズボンのような装飾など、どことなくソラを感じさせる。
機関が設置した記憶を集める装置の効果により、さらに姿を変えロクサスを襲う。

実質本作のラスボスとして立ちはだかるシオンだが、ボスとしてもかなり強い
Daysは全体的に強いボスが多いのだが、そのなかでもぶっちぎりに強い。
その上、3回も変身するというゼムナスに次ぐ形態の多さ。
しかも、この形態が弱いということもなく、どれも安定して強い。お前はフリーザ
ガード不能技が非常に多い上に、1~3形態はバリアを張って完全無敵になり回復するというラスボス格がしてはいけないような戦法までしてくる。
各形態の体力自体は低めなのが救い。

一方でシリーズでも屈指の悲劇的な展開で戦うことになるため、悲しさで倒せなかった人もいたとか。

第1形態

鉄の翼と大剣を構えた姿。
大剣を振り回し攻撃するほか、体力が減ると翼を展開し飛行しながらの高速突進「ソニックレイヴ」を放ってくる。
前述のようにバリアで体力を回復するため、たたかうでキャンセルさせないといつまでたっても戦闘が終わらない。

第2形態

第1形態以上に巨大かつ自動で動く異形の剣を持つ。
こちらも剣で攻撃するほか、この形態以降はこちらの動きを拘束するフィールドを展開することがある。
特に鬼畜なのが、エネルギーをチャージし、いくつもの追尾弾を放つ「ラグナロク」。弾は全てガード不可な上になかなか消えないため、逃げ回っている間に再度ラグナロクを放ったり、バリアで回復されるとDSをぶん投げたくなること必須。

第3形態

4つの剣により攻撃してくる。剣には取っ手の部分に盾がついており防御も兼ねている。
拘束攻撃は変わらず仕掛けてくるほか、突如飛び上がって地面に突撃してくることも。
「ラストアルカナム」は剣を光らせ連続攻撃してくる。
理不尽な第2形態よりは楽だが、攻撃範囲が広くバリアも張るため油断はできない。

3連戦を終え、やっと倒したかと思いきや…

最終形態

まさかの巨大化。ノーバディマークを模した剣の二刀流。
巨大ゆえの広い攻撃範囲を誇り、剣の乱舞のほか背部の装飾からのレーザーやグラビデで攻撃してくる。
中でも無数の光の柱を降り注ぐ「レーザーレイン」や極太の光で攻撃する「ファイナルブレイク」が脅威。

最終形態の戦闘曲「Vector to the Heavens」は彼女のテーマにカイリのテーマ曲とタイトル画面のテーマを加えたピアノ調の曲でバトルらしからぬ曲だが、人気は高い。美しいがどことなく不格好なピアノの旋律が彼女の存在や心情を現しているようでファンによっては聞いただけで泣ける名曲。
曲名の意味は「天国への方向」、さらに意訳するなら「ソラへ還る」といったところだろうか。
ちなみに当初はアレンジ元の彼女のテーマである「Musique pour la tristesse de Xion」がこの曲のタイトルだと多くの人に思われていた。

実際のところ、ゼムナスに従うのは彼女の本意ではなく、ロクサスに戦いを挑んだのも自分をロクサスに消してもらうためである。

さよならロクサス
また会おうね

あたし
ロクサスに
ううん
ロクサスとアクセルに会えてよかった
ふたりは親友だもの
それだけは
忘れないで

……!!
ダメだ
シオン また3人でアイスを食べよう

ロクサスに敗れたシオンは記憶を失いつつあったロクサスに抱かれながら、キングダムハーツの解放を願いながら*6消滅した…

しかしロクサスは当初は忘れかけたものの、彼女の消滅に立ち会った影響か、シオンのことを記憶にとどめるようになる。
ロクサスが二刀流に覚醒したのは、「シオンのことを忘れたくない」という思いに反応したため。

親友を消滅させてしまい、自暴自棄になったロクサスはキングダムハーツの解放を狙い機関の根城に突撃しようとするも摩天楼でリクに阻まれる。
この時ロクサスが「過ぎ去りし思い出」を投げ渡したのは「ロクサスを止めてほしい」というシオンの影響であり、キーブレードを受け取ったリクは一時的にだが彼女のことを思い出していた。

最終的にリクの奥の手によって倒されたロクサス。

ロクサス、悲しまないで
あたしは君とソラから生まれた
あたしは君であり、ソラなの
あたしの記憶は消えるんじゃなくて
君の記憶と一緒になって
ソラに帰るんだよ

何も知らずデータの世界で最後の夏休みを過ごすロクサスにシオンは語り掛けるのだった。


このように驚愕の出生やその悲劇的な末路、元気で年相応な面もあるが最終的に自己の消滅を選ぶ清楚な性格などから非常に人気。
Days終盤は彼女の境遇や決断に泣きっぱなしだったファンも少なくない。



HD版

HD版ではDaysは映像作品という形になっているのだが、「Vector to the Heavens」が生音アレンジされており、時計台での決戦前に流れ出すようになっている。
だが、PS3版ではシオン戦は丸ごとカットされ、肝心の「Vector to the Heavens」もほとんど聞けないという残念さだった。

PS4版以降は最終形態のみだが、戦うムービーが追加。
DS版の戦闘を意識した描写となっており、曲も1ループぶんくらいは聞けるようになった。

漫画版

年相応の少女という点が強調されており、非常に純粋かつかわいらしい。
一方で休日の過ごし方をもっと有意義に過ごさないといけないと周囲を巻き込むなど年相応の面倒さも。
どうも料理は下手だったようで拾ってきたプルートに真っ黒い何かを食わせようとしていた。

彼女の正体を知っているためとはいえ、サイクスからのセリフはかなり酷い。

展開自体はゲームと一緒で自分を倒してもらうためとはいえ、ロクサスに「友情ごっこはもういい」とひどい言葉をかけたことを後悔しているなど、心情描写が多い分終盤の展開はかなり泣ける。

その他のシリーズでの活躍


KINGDOM HEARTS coded

「痛みの記憶」として彼女の存在もソラの中に今も強く残されていた。
データ世界のナミネは、この痛みを癒し、彼女を救えるのはソラだけと語った。

KINGDOM HEARTS Birth by Sleep

シークレットムービーで、同じく痛みを残す他のキャラクターと共に姿を見せた。
勿論ロクサス、アクセルとアイスを食べながら。
発売自体はDaysの方が前なのだが、同時展開していたことや完全なサプライズ登場だったため、驚いたプレイヤーも多い。

KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]

ソラ編終盤に登場。
幻のような一瞬の登場だが、彼女を見たソラは理由もわからず涙を流している。
また、ソラの心の中でも登場。リクに「リクは何がしたい?」と最後の質問をする。


このように彼女の存在は忘れられており、誰にも覚えられていない。そのため登場しても周囲は困惑するばかりだった。
しかし、彼女は確実に存在していたことや、救済が待たれていることはキチンと語られており…


KINGDOM HEARTSⅢ

物語中盤、ソラの心の中に眠っている心が3つ存在していることが語られており、1人はロクサスであり、もう2人は誰だという話になっていた。
当然これはヴェントゥスとシオンのことである。

物語終盤、真ⅩⅢ機関の用意した13番目はフードを深くかぶった小柄の人物であり、なぜかキングダムチェーンのキーブレードを構えていた。
機関員らしく金の瞳をしており、どうも少女らしい。
ゼムナスはこの13人目を「闇側の想定外」、「この戦いのために作られた駒、忘却の彼方、真の存在しないもの」、「かつてのアクセルの親友」と表していたが…

当初はロクサスではないかと思われたが、それはサイクスによって否定される。
13人目はゼムナス、サイクスと共にアクセルとカイリのコンビを追い詰めるもロクサスやアクセルの名前を聞くと様子がおかしくなる。
ちなみにこの時よく見るとサイクスの技や武器をコピーして戦っており、コピーする能力も残っていた様子。

ゼムナスがアクセルにとどめを刺そうとしたその時、13人目はアクセルを庇う。
一応、「χブレードのためには命を奪ってはならない」という理由でだったが、ゼムナスにアクセルに止めを刺すよう促され苦悩する13人目。
「もうやめよう」とソラにたしなめられるも、そのままソラに斬りかかったが…

もういい もうやめろって!

もういいんだよ――
シオン


シオンとしての記憶を取り戻した13人目は苦しみだし、戦う事が出来なくなってしまった。
これに伴い、アクセルもシオンに関しての記憶を取り戻している。

ゼムナスに「使えない人形」と始末されかかるも、レプリカの研究や心の繋がりによりこの世界に帰還したロクサスによって助けられる。
これによりシオンも完全に自分を取り戻し、瞳も通常の色に戻っている。
戦闘不能となったアクセルや連れ去られたカイリの代わりにサイクスと戦う。
補助的な性能で時折回復してくれることも。

サイクスを倒した3人は、親友と再会できた喜びにより抱き合って泣くのだった。

その後は完全に光の守護者側につき、ゼアノートとの決戦やカイリを探して旅発つソラを見送っている。
エンディングではカイリの服を黒にしたような私服も披露。トワイライトタウンでいつもの3人やアイザたちとアイスを食べている。

人形として生まれた彼女はようやく人間としての幸せをつかんだのである。

ちなみに装備していた武器は既に正体がばれているため、「レプリカキングダムチェーン」という名義になっている。

KINGDOM HEARTSⅢ Re Mind

Re Mindでは彼女が機関に選ばれた経緯がわかりやすくなっている。*7
サイクスはリク=レプリカの後に作られたプロトタイプのレプリカは誰の記憶にも残っていないが、ヴィクセンの記録ではソラの記憶に関わる存在であり、器として有効に使えるだろうと語っていた。
マスター・ゼアノートにはそのように説明しているが、実際はサイクスはシオンを人形として記憶していたため、彼女のことを覚えていた。
彼女を推薦したのも、実際はシオンをこの世界に呼び戻すためであり、彼なりの贖罪である。
彼女が機関員として行動していた際には生まれたばかりの心が入れられていたらしい。

また墓場での決戦も、ソラの呼びかけによりソラの中のシオンの記憶と心が13人目に吸収されたため彼女の自我が戻ったことがわかりやすくなっている。
ゼムナス、サイクスの二人とロクサス、アクセルで共に戦うイベントも追加された。

レプリカ・ゼアノート戦では後衛を担当している。

リミットカットエピソードでは初期の11人を倒すと再現データと戦えるようになる。
キーブレードの投擲や最大HPを減らす光の柱で攻撃してくる強敵。
ある程度HPを減らすとアーマーHPになり大暴れする攻撃まで追加される。
ほとんどの攻撃がガード可能なのでその点では有情。
この際の戦闘BGM「Vector to the Heavens -Xion-」はロック調アレンジの曲であり、激しいリズムだがこちらも人気。

本人の方はリミットカットエピソード時点ではいなくなったソラの行方を探すためにロクサスと一緒に記憶を調べてもらっているらしい。



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最終更新:2023年12月22日 21:31

*1 ロクサスは生まれたばかりで記憶もないためそれ以外目標がなかったというのも大きいが

*2 ディズニーキャラは同じ画面に二人以上存在してはいけないというルールがあるため今作では同じキャラを選べない

*3 後付け設定ではあるが、そもそも機関の13という数字には意味があるため名前を変える予定は初めからなかった可能性が高い

*4 漫画版などではマネキンのようなのっぺらぼうのような顔だった

*5 現状では自身のせいで弱体化しているロクサスが消される可能性が高かったため

*6 キングダムハーツの解放を願ったのは、彼女の根源はソラの記憶であり、世界を乱したくないと願うソラの想いから来ている

*7 本編ではサプライズ感を出すために終盤まで彼女の存在は語られないのだが、それ故になぜ機関にいたのかイマイチ不明であった。