チョコレート

登録日:2009/05/27(水) 17:01:52
更新日:2024/01/25 Thu 22:46:23
所要時間:約 5 分で読めます





ち、よ、こ、れ、い、と!


チョコレート(chocolate)
略称チョコ
甘い物地球代表。

「ほろ甘いわね。」
「その語源『むしろなんだか苦い水』」
「うそ!」
「本当でございます。」



世に多くの甘党と虫歯患者を生み出した魅惑の御菓子。


コンビニの菓子コーナーで一番種類が多い。


油分が多い為ニキビの原因とも言われていたが、現在その関連性は否定されている。多分原因はよくコンビを組んでるナッツ類。


主な原料はカカオ豆から作られるカカオマス。
カカオマスからはさらにココアバターとココアパウダーが取り出せる。

そこから使われる材料によって以下の種類に分かれる。(味や風味による分類ではない)
カカオマスとココアバター、砂糖が主で乳成分を用いずに作られたものがスイートチョコレート
カカオマスとココアバター、乳成分、砂糖などで作られたものがミルクチョコレート。スイスが発祥とされる。
カカオマスを用いず、ココアバターと乳成分、砂糖等を使って作られたものがホワイトチョコレート
下に行くほどチョコの色味が薄くなる。

「あれ? ビターチョコやブラックチョコは?」と思うかもしれないが、
実はビターチョコやブラックチョコというのはスイートチョコの別名で、同じものを意味している。
ただしビターとは英語でほろ苦いの意味があるため、特にカカオ分の比率が高く苦いものを指してビターチョコと呼ぶ場合もある。
そもそもスイートチョコもスイート(甘い)と言いつつそこまで甘くはないので、この区別も微妙なところではあるのだが。
また乳成分が少量入った場合(つまりミルクチョコレート)でも苦ければビターチョコとされる場合がある。
何にせよ少々定義が曖昧なところがあるので、注意しておきたい。


歴史は古いが、西洋への伝来は比較的新しい。

原産は中央アメリカ。
中世メキシコのアステカでは、カカオの粉を温かいミルクに溶かしたもの(つまりココア)を皇帝が愛飲していた。
今とは違い、薬のような扱いだった。

飲み方は、コーンミールやトウガラシを入れる。

これが普通。やってみたい方はご自由に。


その後16世紀、新大陸発見とともにその存在が伝えられた。

しかし、当時は甘くする技術が未熟だった為菓子ではなく薬として扱われ、とても苦いものだった。

1828年にコンラッド・ヨハネス・ヴァン・ハウテンがココアパウダーの製法を発明。
この画期的な発明により現在のチョコレートの開発が進んだ。

そして、このハウテンさんが作った会社があのココアで有名なバンホーテンである。

固形化なども含めて「チョコレートの4大技術革命」と呼ばれる。

2018年には、着色料なしでピンク色のルビーチョコレートが登場した。

日本においては明治時代に伝来。
当時は当て字で貯古齢糖と呼ばれていた。
輸入当初、一般人は牛の血を固めたものだと思ったとか。
また、牛乳のバタ臭さが受け入れられず、人気は今ひとつだった。

日本においてのみ2月上旬から我々には何ら変わりない平日にかけて爆発的に売れ、
同時にこの時期には「チョコなんぞ見たくもねえ」という青少年男子が激増するが、原因は謎である。
リチャード・キャドバリーさんは多分悪くない。

食べ過ぎると鼻血が出ると言われているが、これはチョコレートがまだ高価だった時に子どもがチョコレートを食べ過ぎないよう大人が流したデマ。
ただし医学的根拠は一応あり、その根拠の一つであるチラミンによって片頭痛が起きる。

ちなみにもう一つの鼻血が出る理由は『チョコレートアレルギー』。

あとおいしいからと言ってに食べさせるとカカオ豆に含まれるメチルキサンチンアルカロイド(テオブロミン&カフェイン)という成分で中毒を起こす。
というか犬に限らずテオブロミンは あらゆる哺乳類に致命的な害をもたらしうる
仮に人間でも過剰摂取すれば死ぬし、人よりも小さい動物は相対的に少量でも危険になる。
甘いのでそこらへんに放置しておくと勝手に食べてしまう恐れもあり、犬猫や小動物を飼っている人はチョコレートやココアの管理に注意。
ちなみにココアの方が危険。
テオブロミンは解毒剤となる拮抗薬が無く、獣医師による催吐処置や胃洗浄などの対処療法を施すしかないので、チョコの種類と量を確認した上で速やかに診て貰う必要がある。
ホワイトチョコレートはメチルキサンチンアルカロイドの含有量が微量で、相当量ではないと中毒しないが、脂肪分の多さから膵炎などの原因になるので与えて大丈夫とは言えない。
このため、ペット用のスイーツにはメチルキサンチンアルカロイドが入っておらず、カカオ豆よりも脂質や糖質の少なくて甘みもあるキャロブ(イナゴマメ)を使用している。
比較的安全なキャロブも豆アレルギーのペットにとっては禁忌で、アレルギーを発症していない場合でも豊富な食物繊維のせいで摂取し過ぎると下痢や便秘の原因となってしまう。


チョコレート菓子には、そのチョコレート使用量によって
「チョコレート」
「準チョコレート」
「チョコレート菓子」
等と分類分けされる。

日本では明治派とロッテ派に分かれ、しばしば抗争が起きる。


Q.森永? ナニソレ?
A.日本で初めてカカオからチョコレートを作った会社


多くの板チョコは「〇〇チョコレート」と、会社名+チョコレートという商品名で売り出されている。


チョコレート菓子を作っている会社は数あれど、板チョコを作っている会社は一握りである。


ショコラと呼ばれることもあるが、別にオサレぶった呼び方ではなくただのフランス語(chocolat)である。
チョコレート専門の菓子職人のことを男性はショコラティエ、女性はショコラティエールという。


余談だが、山で遭難した人が一握りのチョコレートを食いつないで生還したほど、エネルギーが高い。
質量あたりの熱量が大きく携行が容易であることから、固形チョコレートは軍隊のレーションに同封されたりし、
カロリーだけでなく、非常時に甘味やテオブロミンが心身の安らぎをもたらすという意味合いもある。


チョコレートを利用したメニュー
  • アーモンドチョコレート
アーモンドナッツをチョコレートでコーティング。ある明治生まれの落語家は「このチョコレートには種がある」と評したが、アーモンドナッツはアーモンドの種子なので間違ってはいない。
  • 麦チョコ
大麦のポン菓子をチョコレートでコーティング。
  • ウイスキーボンボン
洋酒を砂糖製の殻でコーティングし、更にチョコレートで覆ったもの。子供は食べちゃダメ。
  • チョコレートフォンデュ
溶かしたチョコレートに果物などをくぐらせて食べる。
渦巻き状のパンにチョコレートを詰めたもの。


余談になるが、メキシコではモレ(鶏の煮込み)などの調味料としてチョコレートを使う。

略称の「チョコ」は、「ちょこちょこ」「ちょこっと」「ちょこんと」等の日本語と結びつけられ、
特に二次元作品では可愛らしいものを想起させるイメージがあるようだ。
代表的な例にアークザラッドのちょこがある。


なお、「チョコレートを食べると虫歯になる」のは都市伝説で、

実際はチョコレートを食べると虫歯予防になる。

これはカカオマスに含まれるポリフェノールかメタノールかが作用して虫歯を抑えるらしいが、
詳しいことは分からないので近くにいる博識な友人に教えてエロい人しよう。

因みに食後にちゃんと歯磨きをしなければ、チョコレートでなくても虫歯の原因になる。



マリファナの隠語だったりするので、路地裏の怪しいお兄ちゃんにチョコ頂戴などと言ってはいけない。
逆に、チョコ買わないとか言われて買ったりすると薬的な意味と法律的な意味で人生が終了することもあるのでこれもダメ。ゼッタイ。

これほど愛され、また憎まれるお菓子は他に類を見ない。


今日もどこかで、チョコレートを呼ぶ声が聞こえる。

ほら、耳をすませば…






ギブミィチョコレェェエト!!!

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最終更新:2024年01月25日 22:46