ミミック

登録日:2011/12/18 Sun 03:58:10
更新日:2024/02/10 Sat 18:43:14
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しかし たからばこは ミミックだった!▽


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ミミックとはRPG等に登場する宝箱等に擬態したモンスターのことである。

宝かと思ってホイホイついてきた冒険者達を襲うとんでもないやつ。語源は英語でそのまんま「真似る」。生物学においては『擬態』という意味もある。
宝箱だと思って近づいてきた欲張りな冒険者をガブリといくという、攻撃的擬態(ミミック)を地で行くモンスターである。
たいていの場合、そのダンジョンを攻略する際の適正レベルではものすごく苦戦するという初見殺しの要素が強い。
様々なRPGに出演している人気者であり、おそらく一番有名なものは後述するドラゴンクエストシリーズ(以下ドラクエ)のものだろう。

ミミックには実は2つのタイプがある。宝箱に擬態しているもの(下記のシェイプシフター由来)と、宝箱をヤドカリの殻のように体の外の器官として使う(背負う、中に入るなど)もので、作品によって扱いは異なる。


◆由来

『ミミック』が登場するゲーム等は多いが、モデルとなった化け物がいるわけではない。宝物や食べ物に化けて人を喰らう、『シェイプシフター』という西洋の怪物が元と言えば元。
そもそも『宝箱にトラップ』と言うギミックは昔からポピュラーであり、なかでも『宝箱に化けているモンスター』と言うのは非常に分かりやすく、かついやらしい存在と言える。
それゆえ、使いやすいモンスターなのかもしれない。

宝箱そのものがモンスターであるという発想は、TRPGの草分けにして日本のRPG文化に極めて甚大な影響を与えたゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の同名モンスターが初出と思われる。登場は1977年チャージマン研!の3年後。「Monster Manual(モンスター説明書)」というコアルールブックに記載されているものである。
元ネタでは宝箱に限らずごく普通の家具をはじめ様々な人工物に擬態することができ、見分けるための有効な呪文はない。防御力が非常に高く、ゲームマスターの悪意の具現化としてプレイヤーを苦しめる。
罠と違って特定のスキルやジョブが必要になるわけでも、サイコロの出目次第で簡単に死ぬわけでもない。欲をかいた代償として戦うモンスターなので理不尽に強いが、その戦闘結果次第では利益を得られるかもしれない。
つまり「理不尽ではあるがなんとかできるかもしれない判定」であり、そこに独自の要素を加えたという意味で非常に画期的なモンスターだった。

英語の情報源を当たってみると「D&DのMonster Manual(1977年)初出、その後様々なゲームに取り入れられた」って趣旨のことがごく普通に書いてあるのだが、日本ではサブカルを解説した書籍ですらもダンジョンズ&ドラゴンズ由来ということがまったく書かれていない。
ドラクエのミミックもダンジョンズ&ドラゴンズの影響をかなり濃く受けており、日本のサブカルはドラクエから非常に影響を受けていることを考えれば、現在のミミック文化の先祖と言えるだろう。つまりこのモンスターの由来自体は鈴木土下座ェ門とさほど変わらないのだ。あっちは別の意味でネタモンスターになっちゃったけど……
そしてミミックは様々なゲームに取り入れられ、「宝箱に擬態して冒険者を待ち受けて食い殺す」というおどろおどろしいモンスターから一転、アグレッシヴに立ち上がって襲ってきたり、擬態がそもそも間抜けだったり、箱の中から美少女が飛び出したりといった独特な進化を遂げている。
多分今後もわけのわからないミミックが初見プレイヤーの度肝を抜いてくれることだろう。


ドラクエのミミック


冒頭のAAのミミック。
おそらく日本で一番有名なミミック。
下位種にひとくいばこ、上位種にパンドラボックスがいる
トルネコの大冒険シリーズにおいてもこの系統で唯一初代から登場する。

宝箱の中は目と舌しか確認出来ず全体像は見ることが出来ない。
宝箱に住み着いた何かがいるのか、もしかしたら宝箱も身体の一部なのかもしれない。

また、ダンジョン各地に配置されていて基本的に動かない(動けない?)のでエサはどうなってるのか?等ロマン溢れるモンスター。
の地図に載ってない島ではエンカウントで出現する。

『モンスター物語』では、増えすぎて住処のロンダルキアを追われたブリザードのうちの数匹が、
とある塔の中で見つけた、太古の冷気の魔法がかけられた宝箱に住み着いたものとされている。
その塔は超古代の大国の砦であり、宝箱はとある魔法使いが、戦争用の食料を保存するために作り出した、言わば魔法によって生み出された冷蔵庫だった。
地上の暖かな空気を苦手とするブリザードにとっては、数百年も冷蔵状態が維持されるこの宝箱はうってつけの住処だったのである。
ミミックになってからは、宝箱周辺のネズミやクモ、それに時折迷い込む人間の精気を糧に生きているが、
周囲に生物がいなくなれば、餓死して中身だけ溶けてしまう。
ちなみに人食い箱は、腐った死体が自分の体が腐りきって動けなくなる前に、
箱の中に入ることで形を変えながらも生き延びようとした結果とされている。

戦闘面に関してはHPと攻撃力が高く、ザラキやマホトラを使ってくる非常に厄介な敵で、基本的にそこいらのモンスターと比較にならないほど強い。
まぁ、宝箱と勘違いした冒険者へのトラップなので当然相応の痛い目を見るわけである。
しかし、作品によってはドーピングアイテムやちいさなメダルといったリターンがあり、リスクを承知で積極的に開けることもある。これではただの宝箱だ。

低レベル時は歯が立たないのでミミックに当たってしまったら高確率で全滅する。
高レベルになってもたまにザラキを食らうときがあるのでやっぱり油断ならないやつ。

対策としては宝箱判別呪文のインパスがある。

これは宝箱がもし敵モンスターだったら赤く発光するというもの。ミミックちゃん涙目。

ではフィールド上の宝箱等でエンカウントする。一度開ければ最後、逃げられない。
レベルの低いプレイヤーがソロで出会った場合は死を覚悟したほうがいい。
でも開けちゃう不思議

そしてから更に上位(相当するは不明)のキングミミックと中ボスとして戦うことになるトラップボックスがいる。
なお、Ⅹにはたんすミミック、パンドラチェストという亜種も登場する。
文字通りタンスの姿をしており、前者はエンカウントで出現するが、後者は宝箱に擬態している。タンスが宝箱に化けるな。
には強化版のミミック・強、巨大版のギガ・ミミックも登場する。

なお、JOKERには最終ステージに開けるとトラップボックスと戦闘になる宝箱がひとつだけある。

トルネコシリーズではアイテムや階段に擬態している…がトルネコ1では
「いきなり階段が増える」「アイテムが基本的に落ちていない帰り道でも落ちている」「10F以外で落ちていない鉄の金庫に化ける」などの
微妙な擬態でネタにされていた。


◆ダークソウルのミミック


フロムソフトウェアのダークソウルにもミミックは登場している。一応モンスター名は「貪欲者」となっている。
ドラクエと同じく宝箱に擬態しており、開けてしまうと体力にもよるがほぼ一撃でやられる。

そしてドラクエのミミックと違うとこといえば…


立つ


さらに


蹴る


そして


八頭身


である。

外見はガリガリの八頭身で元となった宝箱は頭に被っており身体はなんと全裸である。
そして用心して先制攻撃を加えようものなら立ち上がり、追いかけてきて、即死級の掴み攻撃や回し蹴り、果てはトンファーキックを放ってくるとんでもない敵。

いままでドラクエミミックに見慣れていたプレイヤーの度肝を抜いたダークソウル版ミミック。
にょほほほほほほ…」という奇声と共に2足歩行で追いかけて来る様は正に悪夢。

倒すと(大抵は)レアアイテムをドロップする他、
極稀に貪欲者の烙印という頭防具を落とす。
これを装備すると頭の外見がミミックそっくりになり(流石に長身にはならないが)、アイテムドロップ率が上がり、ソウル獲得量が1.2倍になる。
ただし装備中は体力が減り続けるうえにもう一つのアイテムドロップ率向上アイテムとは効果が重複しないので、ご利用は計画的に。


余談だがロイドの護符という回復封じのアイテムを投げつけると何故か寝る

この間は無防備で、宝箱の中身をこっそり取り出せるほか、ときどき先述の「貪欲者の烙印」を落とす。頭じゃなかったのかコレ。
さらにしばらく観察していると、目を覚ます時に「はっ!?」まるで居眠りしてしまった人間のような反応をする。

こんな成りだが、その実、元はの一族だったりする。
ただし、その強欲な性格から追放された存在で、貪欲者の烙印はその証なのだという。

続編の「Dark Souls II」でも登場。
姿はほぼそのままだがモーションが大きく変化しており、ブリッジした状態で4足歩行する。
普通の宝箱と微妙に外見が違うほか、宝箱を殴れば識別できるのも同じだが、
あやまってミミックではない宝箱を殴りすぎて壊してしまった場合、中のアイテムが「ゴミクズ」となってしまうので注意が必要。


◆武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.Ⅱのミミック


特攻兵器である

特攻兵器である


大事な事なので(ry


神姫を模した、神姫とは異なる兵器。

劇中の「プロメテウス事件」において、ライドシステムの開発者達や神姫のマスター達に自爆を伴う攻撃を仕掛けてきた。

見た目は確かに神姫っぽいが、顔はフルフェイスのマスクで覆われており、自ら意思を発する事が無い……

というかそもそも目や口がない


最初のイベント戦闘後は、全体マップにて一定確率で襲撃してくる。
神姫の武器を装備して襲いかかって来るのだが……

なんと、倒すとミミックが装備していた武装がショップに入荷される。

その為、パーツ集めを目的とするマスター達に狩られまくる事に……

尚、負けると自宅に強制送還される。

なお、コイツの強さは戦闘させる神姫のlove値に応じて変化する為、
装備をうっかり全解除していたり、低ランク装備で固めた高love値神姫で戦うことになってしまうとマジで泣きを見る。それでも一応勝てないことはないのだが……

一方、準備を怠らなければ、特に苦戦するような相手ではない。
ED以降は強化型とエンカウントする場合もあるが、操作の熟達したマスターにとっては雑魚レベルの相手。


余談だが、ED以降撃破すると一定確率でレプリカ版がショップに入荷される。


遊戯王のミミック



《暗黒のミミック LV1》
《暗黒のミミック LV3》
レベルアップモンスター。
ご覧のとおりドラクエのミミックの影響をかなり受けている。
というかそのまんま?
2枚ともドロー効果なのは宝箱を意識しているからだろうか。



ロマサガ2のミミック


ソーモンの屋敷の中の宝箱に現れる。
見た目はミミックというよりはびっくり箱といった印象だが……

同じくソーモンの屋敷に現れるクジンシーというボスより遥かに強い。
そんなサガクオリティを遺憾なく発揮してくる為、到達時点での危険度は数あるミミック系列でも指折りと言えるだろう。
つうかそのクジンシーの必殺技でもあるソウルスティールをただの雑魚であるコイツが使うことがある
しかもクジンシーと違い皇帝以外にも使用するので危険度自体はクジンシーとは段違いに高い
クジンシー涙拭けよ。
だがランクも高いので、閃きの為に何度も戦うよく訓練された皇帝も沢山いる。大抵無視だが
開けて戦うことになっても退却が可能なのが幸い。


新・光神話パルテナの鏡のミミック


無所属の敵キャラのミミッ子という名前で登場。


…だいたい察したかもしれないが、ダークソウルミミックの再来である。
あちらのようなキモイ外見ではないが、宝箱から謎の美脚のみ生える姿はある意味キモイ。
その美脚で強力な連続蹴りを行い、宝箱と思ったピットくんをあっという間にヤラレチャッタにする。
耐久力も高い強敵で相応の報酬もあるが、中途半端な腕前では簡単にヤラレチャッタされるだろう。
基本的にスルーできるが終盤に一回必ず倒さないといけない場所があるので注意。

スマブラ3DSのモード「フィールドスマッシュ」でも敵キャラとして登場。
連続蹴りのダメージと拘束力で多くのプレイヤーを苦しめた。
スマブラSPにもスピリットとして登場。
アドベンチャーモードでは意味ありげに置かれた宝箱から出現する。(システム上強制戦闘ではないが)


FINAL FANTASYシリーズのミミック


FF本編では宝箱の中に様々なモンスターが入っている*1
後半になるとイベントで戦うボスと同等の強さを持つ、そこでしか出会わない敵が出現することもある(その時はボス戦用のBGMが流れる)。
いわゆる裏ボスである神竜すらどうやってかはわからないが宝箱の中に押し込められている。
このため宝箱に擬態して騙してくるトラップモンスターとしてのミミックの登場は長らくなかった。
ただし名称としては「ものまね士」が英訳で「ミミック」となったため、モンスターのミミックとしてはの英語版のものまね士ゴゴが初出となる。
また擬態モンスターとしては即死攻撃をしてくる扉というアサルトドアーというものがいる。

登場はが初で、きちんと宝箱に擬態している。
箱に牙と手が生えた風貌で、ドラクエのものに近い。
比較的多くのギルを持つ傾向にあり、では特に多額のギルを持つ上に「わいろ」で湯水のように使われることからギルを目当てに多くのミミックが狩られた。


大きくデザインが違うのはで、四本の足が生えており機械でできた虫のような姿。小さいけどどこかで見たことがあるような…
更にハントカタログというモンスター図鑑のようなものによって、独自の生態まで明かされている。
それによれば知的生物の脳みそを好んで捕食し、自らの知能を高めようとしているとのこと。
箱に擬態するのは、対象が開けるという行動を思いつくかどうかで知能の有無を判断するためである。

しかもその中で明かされている古代文明の手記では、ミミックたちはとある富豪から想像もつかないほどの強さを持つ神の竜とも言われるヤズマットを倒す依頼を受け、とある技術者によって遥か昔に作られた人工生命体であったことが判明する。
だがその技術者は討伐対象が何であるかを聞き損ね、富豪に討伐対象にされるんだから強欲な人間だろうと勝手に思い込み、最初はこのような実質対人専用の兵器として作られた。

当然ながら神の竜にはそんなみみっちい存在に向けた兵器なんか効くわけがないので、依頼主である富豪は怒ってクレームを入れてきた。
技術者は必死に頭を下げてその場を収めつつ追加予算を引き出し、長らく思案を続け兵器が自ら成長すれば最終的にはどんな相手も倒せるのではないかと思いつく。馬鹿やめろ、あと頭下げておいて何故あのフォルムにこだわった
そうしてできた一体を富豪に納品したが、いくら成長を続けるとはいっても地道なものであり、やはりヤズマットには全く歯が立たなかった。
そのうち勝てないと悟って自分が成長しやすい場所を求めどこかへと去ってしまい、追跡装置もその戦闘で壊れてしまったため完全に行方知れずとなってしまった。

半ばで使命を放棄してしまったのでやはり富豪は激怒し、技術者を呼びつけてまで怒鳴り散らした。
だがこの成長していく姿を見て生き物のようだなあとか思っていた技術者は、それとは別に最終的に母体となって子供を産むという余計な機能まで付け足したものまで作ってしまっていた。
依頼主である富豪を鬱陶しがった技術者は、屋敷内に密かにこの幼体を放って帰ったという。

これらが野生化してミミックとして各地で独自の成長と進化を遂げ、ヤズマットに挑んで逃げ出したものがオメガmk.Ⅻと呼ばれヤズマットに匹敵する強さを得たのは遥か未来の話である…

なお、これとの関係は全く不明だがFFⅫにはミミック菌というものも存在する。
金属を錆びさせる菌のようで、この働きにより地表近くでは鉄などの金属はすぐ錆びてしまうという。
しかし空中ではその影響はあまりないらしく飛空艇が発展したとのことで、イヴァリースの世界観に深く関わる設定となっている。


ロックマンDASHのミミック


ダンジョンの中に登場する。
1では空けようとすると「トラップボックスだ!!」と表示され爆弾をはき続ける。しかし一方向だけな上にずっとはき続けるため倒しやすい。
2ではパターンが増加。1と同様に爆弾をはくタイプはロックのいる方向に爆弾をはく上にある程度時間が経つかダメージを与えると閉じるので倒すのに苦労する。
さらになんと足が生えて移動するタイプも登場。
ただこのタイプは近づくだけで特定の方向へ往復移動する事が多く、また往復移動している間は攻撃が聞くので従来の爆弾をはくタイプよりは倒しやすい。


もんむす・くえすと!のミミック


無印『もんむす・くえすと!』には「ミミック娘」として登場。
この頃はRPG「風」ゲームという事もあって、普通に戦うだけの相手に過ぎなかったが、
次作『もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG』において由緒正しいミミック系モンスターとしての本領発揮。
ミミック娘自体はそうでもないものの、上位種の「蜜壺」「ハコイリ」となるとかなり強敵感が増し、
状態異常付加の全体攻撃や、即死効果の黒魔法でパーティーを全滅に追い込む様はプレイヤーに恐怖を与えた。
……が、ゲームの使用上、熟練した(とりわけ「混沌の迷宮」を踏破できるような)パーティー相手にはそうもいかず、
通常エンカウントする地帯にて逆に乱獲され、職業経験値や「小さなメダル」を荒稼ぎされてしまう事もしばしば。
ただし、隠し要素の「混沌の迷宮」や、コラボシナリオに登場するミミック娘は本編のそれに比べて大幅に強化されているので要注意。

テイルズ オブシリーズのミミック


テイルズ オブ エターニア』に「フェイク」の名称で初登場。
一部のダンジョンの宝箱に化けている。

フェイクの特筆すべきところは、何といってもその防御力。
全ての属性に対して98~99%という脅威の耐性を誇る。
通常攻撃も、ただでさえ痛い上に状態異常付与のおまけつきで、極め付けは単体に回避不能の固定大ダメージを与える晶術「ディストーション」。

なお、フェイクは初めから毒状態になっているため、これによるダメージで自滅するのを狙うのが正攻法となる。
倒すと味方1人のHPとTPを最大値の100%回復する「エリクシール」をもらえる。

以降のシリーズでもたびたび登場するが、ただの雑魚だったり、やっぱり強敵だったりと、作品によって扱いはまちまち。

ダンジョン飯のミミック

宝箱だけでなく壺や瓶などに潜み、蓋を開けた冒険者を襲う魔物。
成長に合わせて潜む場所を変え、見た目もヤドカリそっくり。
ライオス一行は塩茹でで食べたが、ミソはいまいちらしい。

宝虫が天敵で、ミミックの潜む箱に入り込み、ミミックを食らって成長、繁殖する。

ラクロアの勇者のバウンドミミック

「バウンド?」と気になった方、そうこのミミックは『機動戦士Ζガンダム』登場のバウンド・ドックがモチーフなのだ。
上面を蓋のようにが覆う変形機構をうまく生かした人選…といいたいところだが、ゲーム版などで実際に見てみると
標準的な宝箱がバウンド・ドックのMA形態をしている世界 はやはりちょっとシュール。
ちなみにOVAでは展開の都合上宝箱に化けての奇襲を行う機会がなく 藪から飛びかかってきた。
一応 をかける ことで倒しているので宝箱の姿をしている意味はあったが、何かがおかしいのは気のせいか。


新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士のミミック

名前は「物欲を欺く者」。
本作の宝箱は正方形状だが、冒険者が誤って開けると正方形の一面をブチ破り、巨大な口が特徴の顔と両腕を露わにした本来の姿を晒す。
本作のFOEの一体にして、ハードがニンテンドー3DSに移行してFOEの実体化が可能になった事により、シリーズ6作目になってついに登場した世界樹の迷宮版ミミックである。

第4迷宮到達後に登場するクエストを受注すると行けるようになる第1迷宮の隠しエリアの中に、本物の宝箱に紛れて大量に生息している。逆に言うとここにしか出てこない。
擬態中の見た目は台座のグラデーションに違和感があるくらいでほぼ本物そっくりなため、外見で区別するのは困難。
部屋に入ると警戒状態を表す「!」マークを出すのでそれで判別できるが、それが通用するのも最初だけ。基本的に入口の死角にいるので「!」マークを見るのは不可能。
しかしそこは地図書きが醍醐味の世界樹の迷宮。画面右下のFOEとの距離を表すメーターを使えばそれだけで見破れるようになっている。
後半になると複数体が密集してメーターを狂わせてくるが、それでも部屋全体をくまなく探索すれば全て判別可能。FOEメーターは壁越しでも反応する性質を利用しよう。
こいつが5体も集まる最奥部には封印された扉を開ける重要アイテム「世界樹の鍵」が入った宝箱が紛れているので、擬態に引っかかることなく見つけ出したい。

戦闘では桁違いの威力を誇る「大喰らい」で攻めてくる。
物理一辺倒の脳筋とは言え到達時点では瀕死レベルの威力を誇る上、2体以上と隣り合った状態で戦闘になると隣の個体も乱入してきて一層不利になってしまう。
強さの割に経験値も美味しくなく、ドロップ品から作れる装備もクセが強く無理して手に入れる必要の無い品なので、基本的に戦いは避けるべき敵である。
上記のクエストでも一度はこいつと戦わなければならないが、戦闘に入りさえすれば逃げてもクエスト達成になるので倒す必要は無い。
なお一般的なFOEと違い、倒しても階を切り替えただけで即復活する驚異的な回復力を誇る。


ローグライクゲームのミミック

ミミックやそれに順ずる怪物は、古今の様々なローグライクに登場するが、ここでは原典や古典的作品に絞って解説する。

『Rogue』には「物まねの怪物」が、『NetHack』には大小様々な「ミミック」系怪物がいる。
これらは宝箱に限らず、あらゆるアイテムに擬態することが可能。加えて階段や扉などの設備に擬態する事もある。『NetHack』だとたまに変化し損ねて奇妙なもの(])になっていたりもするけど。
どの形態であれ、プレイヤーキャラが拾おうとしたり設備を使おうとしたりすると、正体を現して――画面上のシンボル表示が「X」(物まねの怪物)や「m」(ミミック系)に変化して――襲ってくる。
下記の「由来」で述べているシェイプシフターに近い存在といえよう。

なおAngband系(『変愚蛮怒』等)だと、「ミミック(箱)」とか「ミミック(薬)」とか「ミミック(ミミック(箱)の像)」等と種類別に分かれている。NetHackのミミック程の汎用性は無いのかもしれない。




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ついき しゅうせいの 宝箱が ある▽


あけますか?▽



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最終更新:2024年02月10日 18:43

*1 FF23では箱を開けた瞬間に「突然モンスターが現れた」とメッセージが出るため、宝箱の中からなのか、開いたことに反応して外からやって来たのか、意味としてどちらともとれる。