龍が如く OF THE END

登録日:2011/07/30 Sat 18:21:20
更新日:2024/02/01 Thu 15:09:13
所要時間:約 7 分で読めます





伝説の男達
最期のケジメ



龍が如くOF THE END(オブ ジ エンド)とは、セガから発売されているゲーム『龍が如くシリーズ』の第7作目のこと。
2011年発売。
ハードはPlayStation3。通称はOTE、お手など。

過去シリーズは極道を物語の主軸とし、人間相手にケンカアクションバトルを行うゲームであったが、
本作ではなんとゾンビ相手にガンショットバトルを行うという既存の作品の雰囲気を(いい意味で)ぶち壊すゲームへと様変わりした。

有名シリーズである「龍が如く」にまさかゾンビが現れるとはファンですら予想がつかず、
本作が発表されたときある者はポカーン(°Д° )となり、ある者は「俺達のSEGAが帰ってきたぜFOOOOO!!!!!!」となったとか。
今までありそうでなかった桐生と真島が背中を預け合うというシチュエーションや、まさかの双龍(桐生と龍司)共闘などの熱いシーンもある。

時系列は『4』の後だが、パラレルワールドとして扱われている*1
その独自設定故か、後年『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』への参戦を果たした。

当初は2011年3月17日発売予定だったが、発売1週間前に発生した東日本大震災の影響を受けて同年6月9日に発売を延期した経緯がある。
初回限定パッケージには「がんばろう、日本!」のキャッチコピーが記載されており、また売上の一部は日本赤十字社を通して義援金として寄付された。

PS4以降のハードやSteamなどへの移植やリメイクは行われておらず、PS3実機以外でのプレイは2024年現在は不可能。

【あらすじ】

時は2011年春。

欲望と暴力が渦巻く街神室町に、
突如として生ける屍――ゾンビが大量発生した。

巨大な壁の向こうに閉ざされた神室町。
しかし護る者のため、己のケジメの為、男達は史上最悪の恐怖へと身を投じる――。




【システム】


◆バトル

カメラが主人公の背中を追うTPS方式を取っており、主人公は銃を用い弾丸を消費して、襲い来るゾンビとバトルをすることとなる。
過去作とは違い、素手での戦闘は(一部のイベントを除き)不可。
システム面の不満が多いが、少なくともFPSをゲームパッドでやるよりは簡単だし、早い段階でオートエイム機能にあたるスキルも習得可能なので照準合わせはかなり楽。

各主人公の性能の差は《専用武器》のみであり、レベル・ステータス・武器・アイテムなどは全て共有。

過去作の必殺技にあたるヒートアクションはなくなったが、その代わり特定のポイントで敵に対して効果を発揮するヒートスナイプが採用された。
また、過去作のように店の看板や落ちている火炎放射機といったフィールドにあるオブジェクトを手に取って戦うことも可能。
本作からオブジェクトに乗り物が登場し、戦車やフォークリフトなどで敵を一蹴することができるようにもなった。

なお、バトルは他から隔離されたゾンビ発生ポイント、通称《隔離エリア》と呼ばれる場所で行われる。


◆相棒をつくろう!

物語が進むと《相棒》が登場するようになり、バトルで主人公をサポートしてくれるようになる。
相棒は過去作でお馴染みの者から初登場の者まで、とても個性豊か。

相棒一人一人にパラメータと親密度があり、戦場に連れ出すことで上昇していく。
相棒を戦闘不能にさせてしまうと親密度が下がってしまうので気をつけよう。
一度出会った相棒は、いつでも簡単に隔離エリアに呼び出すことができる。

イベントで知り合った以外に、攻略したキャバ嬢も相棒にできる。
ちなみに彼女らは同伴やアフターの時でも戦ってくれる。

ナチュラルにゾンビに挑んだり銃器を扱えたりする神室町の住民は、ある意味ゾンビよりぶっ飛んでるかもしれない。


◆神室町アンダーグラウンド

物語を進めると《呪いのマンホール》と呼ばれるエリアが現れる。

このマンホールの下は、入るたびにマップが変わるといういわゆる不思議のダンジョンとなっており、クリアするとレアなアイテムを報酬としてもらえる。

地下なので当然明かりはなく、ライトの電池をアイテムとして持ち込む必要がある。
なくなっても地下にいる商人から弾丸や電池を購入できるので、いざとなったら頼ってみるのもいいかもしれない。


【登場人物】



主人公


秋山駿
CV:山寺宏一
専用武器:二丁拳銃

一部の主人公。金融会社スカイファイナンスの社長。
平和な神室町でいつもの如く秘書の花ちゃんに尻を叩かれながら集金に向かう途中、変異に巻き込まれ壁の向こう側に隔離される。
普段は穏やかだが、締めるところはきっちり締める男前。
『4』及び『5』の主人公も勤める男で、本作では意外すぎる特技が発覚する。

「OK こっからが本番よ」


真島吾朗
CV:宇垣秀成
専用武器:ショットガン

二部の主人公。東城会直系真島組組長。
かつて嶋野の狂犬とあだ名された超武闘派極道で、本シリーズで一番人気。
真島組のフロント企業「真島建設」が手掛けた商業施設「神室町ヒルズ」の警備を任されていたが、完成セレモニーをすっぽかしてミレニアムタワーの組事務所ゾンビ映画を鑑賞していたところ、騒動に巻き込まれる。
ゾンビの出現を心から面白がり、銃を手に嬉々として戦場へ乗り出していく。
PVで彼がカラオケに興じる姿を見てゲーム購入を決意した人は多い。
ちなみに本作では一人称が『1』と同様の「ワシ」になっている(2以降は「俺」)

「派手なセレモニーやないけ!」


郷田龍司
CV:岩崎征実
専用武器:ガトリングアーム

三部の主人公。元・近江連合直参郷龍会二代目会長。
『2』にて桐生(後述)との闘いに敗北した後行方不明となっていたが、神室町の隣町でたこ焼き屋として修行していたことが発覚する。
極道時代の弟分だった二階堂(後述)の動きが不審なことに気付き、ガトリングアームに変形する右手を駆使し戦いへと乗り出す。
JKに「おじさん」と呼ばれるのが気になっちゃう系男子なアラサー。ある意味今回の事件の一番の被害者。

「お前は……何しようとしとるんや。テツ」


桐生一馬
CV:黒田崇矢
専用武器:対物狙撃銃

四部の主人公。元・東城会四代目会長。
堂島の龍と呼ばれるシリーズお馴染みの主人公で、沖縄の養護施設の管理人として平和な日々を送っていた。
しかし娘同然の存在である澤村遥(後述)が何者かに誘拐され、救い出すためにゾンビに支配された神室町へと戻ってくることになる。
遥が誘拐された経緯に加えて馴染みの神室町が壊滅状態に追いやられた結果、普段は喧嘩を売られない限り手を上げないカタギにさえ八つ当たり混じりに殺気を飛ばすレベルでお冠。
その怒りの度合は、ファンからシリーズ作品最大最悪級とも称される憤怒の応龍
後々目の当たりにすることとなる彼のファッションセンスの破壊力は、想像の斜め上をゆく。

「まとめて面倒みてやるぜ……かかってこい」


本作オリジナル


◆浅木美涼
CV:栗山千明
本作のヒロインであらせられる自衛官。
美しくも勇ましいそのお姿で、神室町を救おうとなされる。
が、ぶっちゃけ物語的にも無理やり入れた感がある。
ただし、彼女がいなかったらラストバトルは相当危なかった

◆長濱友昭
CV:杉本哲太
真島組の末端構成員。何が何やら分からない内に隔離エリアに取り残された秋山の前に現れ、ある交換条件を提示する。
色々と要領のいい男。
桐生に憧れて極道への道を歩み始めた。
「俺が死んでも泣く奴はいないから」と、「泣いてくれる」人たちを守るために自らを囮にした結果……。

◆二階堂哲雄
CV:的場浩司
郷龍会三代目会長。
龍司に心酔しており、龍司が破門にいたる原因となった桐生を恨んでいる。

◆おやっさん
CV:石橋蓮司
江戸っ子気質な、たこ焼き屋のおっちゃん。
荒れていた龍司を拾い、その心をたこ焼きの如く丸くした人。

◆DD
CV:ピーター
花屋の力をもってしても正確な素性が判明しなかった、謎多き日系アメリカ人。
二階堂と行動を共にしている。



過去作から登場


堂島大吾
CV:徳重聡
東城会六代目会長。武器はポンプアクションショットガン。
シリアスでもネタでも輝きまくる不憫なキャラクター。

「よ、よぉし!!ゾンビ!よく出て来たぁあ!!」


◆澤村遥
CV:釘宮理恵
桐生の娘同然の存在である我らが遥タソ。龍が如くシリーズのピーチ姫。
本作では中学二年生になりました。

「壊れちゃうよぉぉーー!!」


林弘
CV菅田俊
『1』『2』に登場したが、本作で久しぶりの登場を果たす。
2005年に起きた“東城会の消えた100億円事件”では、近江連合舎弟頭補佐として事件の陰で暗躍していた。
その翌年、東城会と近江連合の全面抗争の際には、郷田龍司に惚れこみ、尖兵となって神室町に侵攻。
近年では弟分の二階堂が頭角を現したため、組内では鳴りを潜めていたが、いつかその鼻を明かしてやろうと考え、裏で独自に動き回っていた。
そしてついに、二階堂が“ある人物”と接触し、不穏な動きを見せていることをいち早く察知する。だが……。

「甘美な……死を…………」




ゾンビに噛まれないようにしつつ追記・修正をお願いしまs……………。


甘美な……死を…………

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最終更新:2024年02月01日 15:09

*1 『4』以前のキャラ設定やストーリーの矛盾はあるが、『5』以降の世界観、近江連合関係、施設など独自設定がないと繋がらない箇所が見つかり、正史作品との意見もある。