光源氏と関係を持った女性登場人物一覧(源氏物語)

登録日:2011/10/07 Fri 21:47:32
更新日:2024/04/15 Mon 17:47:33
所要時間:約 8 分で読めます




ここでは、日本を代表する長編恋愛文学作品源氏物語に登場した女性登場人物の中で、
日本最古にして最強のヘタレ主人公光源氏と恋仲になった、もしくは愛された主な女性登場人物について簡潔に纏める。


以下、被害s……登場人物達


左大臣家の高飛車お嬢。
16歳で光源氏(12)最初の正室となるが、終始デレる事がなく、ある意味旦那のヘタレ浮気性の要因となった張本人。でも大体光源氏のせい。
26歳で光源氏の(表面上)最初の子を身篭り、若干デレの気を見せ始めるが、出産直後、六条御息所に呪い殺される。


◆藤壺

光源氏永遠の理想にして最愛の女性、そして光源氏の義母
義母相手では恋も叶わず、恋心を紛らすかのように光源氏のヘタレ浮気性には拍車がかかる事になる。長い間光源氏の求愛を退けて来たが、遂に襲われた上に妊娠。
彼女の場合地位が地位なので、政治的に面倒くさい事に……。
最終的に帝の母に上り詰める。


◆空蝉

老齢の地方官・伊予介の後妻。25歳の時、「女は中流階級に限る(意訳)」と知った8歳年下のイケイケ光源氏(17)に夜這いされる。光源氏最初の浮気相手。
ただし芯が強い女性で、その後は光源氏とは身分が違うと義娘を影武者にしたりしながら彼を拒み続けた。


◆軒端の荻

伊予介と前妻の娘で空蝉の義娘。暗がりで空蝉だと勘違いした光源氏に一発襲われる。
ぽっちゃりで空蝉より可愛い。


◆夕顔

細身でか弱い印象の女の子。見かけによらず逆ナンで光源氏を引っ掛け恋仲になった猛者。
三位中将の娘かつ光源氏の義兄・頭中将の側室という身分なのだが、頭中将の正室から迫害されたため、
いわゆる庶民街である五条に一般人として身を隠して過ごしている。*1
周囲に隠れて光源氏とバカップルぷりを見せていたが、幸せの絶頂の中で何者かによって呪い殺される。壮絶な最期を迎えた。
短い期間で2度も一方的に恨みをぶつけられた上に殺されるので悲惨はトップレベル。夕顔が何したってんだ……。
なお怨霊の正体は作中明らかになっていないため、生霊になった六条御息所では? というのが通説だったが現在は否定されている。
娼婦説あり

なお江戸時代に源氏物語がブームとなった事があり、当時のヲタ男性ファンの間では人気の高いヒロインだったらしい。
今で言うところの聖地巡礼ツアーがファン同士で行われた際、
夕顔の自宅が建っていた場所を劇中の描写から特定したファンが、そのモデルとなった場所にポケットマネーで供養塔を建立した程度には人気だった模様
この供養塔は現在も一般家庭の敷地内に残されており、2011年には『世界ふしぎ発見!』にて取り上げられ、ヲタの痛い行為が時を超えて全国区に紹介される事となった。


◆六条御息所

源氏物語最凶のヤンデレ
才色兼備でプライドの高い上流階級の女性だが、7歳年下の光源氏の毒牙の餌食に。
光源氏にとっては遊び相手程度の感覚だったが、彼女自身は完全に光源氏の虜となってしまう。
結果、光源氏に欝陶しがられ疎遠になっていき、やがて嫉妬心が高まると無意識に生霊化し相手を呪い殺す力が発現。
「無意識」とあるように、生霊は彼女本人の意思とは完全に別のスタンドアローンな存在である。
発現の数年後には、色々あってプライドをズタズタにされた相手の葵の上を無意識下にSATSUGAIした。
そしてある意味最悪なことに、生霊御息所が葵の上SATSUGAI現場を光源氏が目撃。
これがきっかけで彼が六条御息所に通うことは無くなり、また同時に六条御息所も「自分の嫉妬心が独り歩きしてヒトを殺した」という衝撃の事実を知ることになった。

この一件ののちに出家。娘の後見を光源氏に頼むと、「絶対に手出すなよ(意訳)」と遺言を遺し往生した。
……が、そのヤンデレっぷりから往生はできておらず、やっぱり嫉妬心が強すぎたせいで死後は怨霊と化しちょくちょくヒロイン達を苦しめる。
名誉のために追記しておくと、彼女自身はやりたくてやったわけではなく、無意識のうちに発動してしまうこの力に生涯(死んでも)苦しんでいただけなのである。
死後に紫の上や女三の宮をネチネチ苦しめたのが無意識だったかどうかは定かではない。
あまりの暴れっぷりに娘の中宮すらドン引きし、もうこれ以上大暴れしないでくれと追善供養されるくらいには光源氏の女性関係を引っ掻き回したのだった。

その暴れっぷりから『女神異聞録ペルソナ』に高レベルの幽鬼として登場。ゲーム中での名称はミヤスドコロ。
本作で猛威を振るった即死魔法のマハムド(闇属性)を使用してくる強敵の一人。
ちなみに性格は賢い・陰気・短気・高慢と、上記の文を読めば納得の設定になっている。


◆紫の上

源氏物語メインヒロイン格にして、光源氏がロリコンと呼ばれる所以。
作者のペンネーム「式部」は、彼女の名前から付けられた。
10歳の時、庭先で泣いていた所をロリコン光源氏(18)に見初められ連れてかれる。どう見ても誘拐レイプで(ry

光源氏は彼女を理想の妻とすべく親代わりに彼女を世話。どう見ても調きょ(ry
健気に光源氏を兄か父のように慕い続け、14歳で彼の正室格になった後は子供の世話好きという一面を見せる。光源氏爆発しろ。ただ、残念ながら彼女自身の子は生まれなかった。
藤壺の姪に当たり、彼が彼女に惚れたのは藤壺の面影があった事も重要な理由の一つである。結局ロリコンでマザコンです。
六条御息所の怨霊に危篤に陥れられたりもしており、光源氏最大の被害者とも言われる。
一部では紫式部自身の投影とも言われてるとか。


◆末摘花

源氏物語中では比較的綺麗でない女性として書かれた稀有な人物。
むしろ外見での評価できるところは美しい髪だけで、後は座高が高い(胴長)、やせ細っていて顔が青白い、大きく先が垂れ下がっていて先端だけが赤い鼻、顔が長い、
ファッションがダサいとボロクソな言われようである。
しかも当時の貴族の必須科目だった和歌も下手で、家柄も没落貴族。
登場当初はまあこういうハズレもいるよね的なコメディリリーフだったが、
そのようなハンデを負いながらも源氏を想い続けた素直で一途なところがあり、最終的にその心に感動した源氏に妻の一人として迎えられる。
やんごとなき読者に彼女の熱烈なファンでもいたのだろうか。
なお平安的価値観ではブサイクなだけで実は現代においては美人説もささやかれるが、夢をぶち壊すようだが恐らく現代観点でもブサイクと思われる。鼻がね……。


◆朧月夜

朧月夜の晩に光源氏とエッチして恋仲になった優雅な女性。押しに弱い。
実は政敵右大臣の娘で帝の女。要するに光源氏は兄嫁を寝取った事になる。事が済んで一息ついていたところに右大臣が来て不倫が発覚。
光源氏は須磨の地に自主退居。ざまぁ


◆明石の君

身分は低いが厳しい教育を受けており、教養もあり気品のある女性。勿論美人。
朧月夜との一件がばれて須磨に退居、さらに明石に下った光源氏に目をつけられ口説き落とされる。全然懲りてねぇなこいつ。まあ、彼女の父からも猛烈にアプローチされてたからね。
光源氏亡き後は孫に囲まれ平和な老後を送った幸せな人。
源氏物語において、珍しく謙譲語が使われている人。しかし娘には尊敬語が使われている


◆花散里

光源氏にとっては、珍しく性欲発散相手というより精神的な支えとなった女性。ただしこれはあまり美人でなく光源氏のタイプでなかったからだとか。
良妻賢母な優しいお姉さん型。光源氏の浮気にも寛容で、逆に面白がっていた節もある程。
玉鬘など、光源氏の近辺で母のいない者達の養母役でもある。


◆秋好中宮

六条御息所の娘で光源氏の養女。さすがに手は出さなかった……もとい出せなかった。


◆玉鬘

夕顔の娘。光源氏の養女に。
帝やら実弟やら変態義父やら数々の男を惹きつけながらも跳ね退けたクールビューティー。
が、求婚者の一人でゴツいことに定評がある髭黒に半ば無理やりものにされてしまった。
でも子供はたくさんいるし髭黒も見た目はともかく一途な漢なので、彼女は幸せだったのかもしれない。


◆女三の宮

40歳間近の光源氏の正妻となった14歳の幼女
お人形が好きだったりと子供っぽく光源氏のタイプではなかった(あれ?)が、藤壺の姪だったので迎え入れた。
しかし藤壺には全く似ておらず、かえって光源氏は一人勝手に幻滅する始末。
光源氏がヘタレ浮気性である事の皮肉なのか、やがて彼女にも恋仲の男性・柏木ができる。
子供も授かるのだが、柏木は妻を寝取られたとキレた光源氏の陰湿なイジメに会い、心労が祟って死ぬハメになる。
14歳にしてエロジジイと望まない結婚をさせられた上にエロジジイからは愛されず、愛人も死に22歳で出家。
光源氏の被害者であると共に、彼を栄華の頂点から突き落とした張本人と言える。
また悪気がなかったとは言え、光源氏以外にも数々の人物を不幸に叩き落とす結果となった。
そして不義の子である薫は光源氏亡き後の主役に。

追記・修正は女性達に思いをはせながらお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 17:47

*1 彼女の家にはユウガオが植えてある様子が描写されるのだが、当時ユウガオは庶民が実を食べるために栽培していたもの。これは「貴族なのに一般人のふりをして、一般人と同じものを食べてひっそり暮らしている」という彼女の現在の悲惨さを当時の風俗と合わせて表現している